簾 満月「バスの助手席」

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食べたまま、書いてます。

正月の元日

2024-01-01 | Weblog
 「元日は 目が覚めてから 日が暮れる」



 正月の元日(がんじつ)は年・月・日の三つの元(はじめ)の意から、
「三元」とも言われたが元日(がんにち)の呼称が一般に使われてきた。
ここからの三日間を特別に「正月三が日(しょうがつさんがにち)」と
言い慣わすが、これは今も昔も変わらない。



 儒学者・貝原益軒は「元日はすべての物事の初めであるから、気分を
一新する」事を勧めたと言う。

 新年を心新たに迎えるに当り、私達は大晦日まで忙しく立ち働いて、
除夜の鐘が聞こえだす頃やっと就寝に着く。
その為、元日の朝は、何処の家も目覚めが遅い。



 初日が昇り、熊野のお使い烏の初声で、女達が起き出し朝餉の用意を
始めるが、男達が起きるのは更に遅く、支度が調った頃だ。
朝寝坊をするお正月の最初の仕事は、まず水を汲む事である。



 初めて汲む水を「若水」と言い、昔は井戸から組み上げ、まず神前や、
仏前にお供えし、その後飲用し一年の邪気を払い、又これで雑煮を焚く。
家族が起き揃えば、お屠蘇と作り置いたおせち、雑煮等で新年を祝う。



 「御節料理」は節句毎に作られ神様に捧げる供物料理で、正月が重要
な節日である事から、正月料理を「おせち」と言うようになったらしい。

 また雑煮は、室町時代には食する習慣が生まれていたようだ。
その土地特有の餅、味付け、具材などで作られ、全国各地に郷土食とし
て伝えられている。



 昨今水は、蛇口をひねれば、何時でも清潔で美味しく頂けるし、男女
平等が言われる時代では、こう言った正月の風習・光景も、見られなく
なっているようだ。
遅い朝食を済ませれば、元日は何もせぬ間に、日が暮れてしまう。(続)
(写真:金沢駅 本文とは無関係)




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