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大切なバラの本(1)




「アーリーモダンローズ」という、19世紀後半に作出された
初期のティーローズを紹介した本です。
このバラたちもオールドローズとして紹介されている場合もあるのですが、
オールドローズは、正確には1867年の「ラ・フランスが」誕生する以前と云われています。
ですからこの「ラ・フランス」以降から、1940年代中頃あたりまでに作出されたものを
アーリーモダンローズと云うようです。
このバラたちは、オールドローズほどクラシックではなく、
それでいて、現代種には無い優雅な魅力をたたえています。
著者はそれを「麗人」と表現していますが、私も同感です。
味わい深いと云うか、奥深いと云うか何年経っても決して飽きません。
咲くたびに新鮮な魅力を感じるのです。
というのも、現代のバラは安定した色や形に咲くように作られているので、
いつも同じに咲いてくれるのもありがたいのですが、反面ちょっと退屈だったりして.....。
(人間のわがままですね.......。)
昔のバラは、気候や生育条件に左右されていろいろな表情を見せてくれるのです。
この時代は、アールヌーボーやアールデコの時代でもあり、
美しい美術や工芸品がたくさん生まれた時代です。
そんな時代に生まれたバラなのだと考えると、また愛着もひとしおなのです。
私も始めはオールドローズとごっちゃにしていたのですが、
この本のおかげで、区別ができました。
ときどき開いて眺めるのですが、
そのたびに、欲しいバラを発見してしまい、困ったものです。



我が家のアーリーモダンローズ
   上段左から、アンヌ・マリー・ドゥ・モントラベル
         ソンブレイユ
         レディ・ヒリンドン
   下段左から、トリヨンフ・デュ・リュクサンブール
         セシル・ブルンネ















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