2014年10月11日 栃木県
蔵の街大通り③
栃木県栃木市
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古久磯提灯店見世蔵
旧例幣使街道である栃木市大通り東側にある提灯店は、通りに面して斜めに位置する2階建桟瓦葺の見世蔵とその奥に続く木造2階建ての住居部分とからなる。見世蔵は、小屋梁(中引梁)の墨書によって「弘化2年(1845)」の上棟であることが知られているが、これは、建築年代の判明した蔵造りの店舗として蔵の街の中でも最古のものであり、全国的にみても古い見世蔵に属する。また、現在では市内唯一の提灯店である。見世蔵は、切妻平入りで間口4間、奥行3間、前面に約5尺の下屋庇を設けている。店舗2階は2室の座敷が通りに面して並列し、南側の10畳に床の間が付く。2階軒先は出桁造り、窓は引戸(土戸)で黒漆喰の外壁は9寸あまりの厚みをもつものである。
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下野新聞社
この建物は元肥料豪商で知られた毛塚惣八が建てた蔵屋敷を修復したものである。毛塚家は江戸中期後半から昭和初期まで続いた県内きっての、肥料・麻苧の豪商であり「栃木の毛惣」とまで言われた。
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旧足利銀行栃木市店
旧例幣使街道に東面して建つ。建築面積111㎡。切妻造鉄板葺の周囲にパラペットを立ち上げ、外観を陸屋根に見せる木造平屋建。正面中央に出入口を設け、その両脇にトスカナ式オーダー風の角柱を建てる。古典様式になる昭和前期の銀行建築の好例である。 文化遺産オンラインより 昭和9年建築 平成19年移築
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