岡山県華道展(28日まで)に出瓶した小品。展示は2/23、24の二日間。
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早春の景をイメージして、クリスタルグラスを使うことに決め、材料を考えました。雪と氷と草花。
これを直してもらって、⇩のようになりました。
花展という場所を知り尽くした先生ならでは。最初の構想で見える位置に使ったムスカリは、あまり効果的でないとのお言葉通りでした。
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周囲のみなさんのおかげで何とか二日間が終わって撤収。帰ってから自然光で撮影しました。
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その後また場所を移動
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今回使ったクリスタルガラスの器は、30年以上前に一目ぼれして購入していたもの。お花を生けたのは初めてです。このように使える日が来るとは・・・!
氷がとけるイメージの気泡と、雪の木立を連想して晒しミツマタ。アネモネとムスカリ、ベアグラス、レースフラワーで春の息吹を表現しました。
深い紫の花色が一番気に入っていましたが、奥にひっそりと。根付き球根のまま入れたムスカリ2個は、固いつぼみでしたが、二日の間に暖房で満開になりました。
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このようなストーリーや思いが出品者それぞれ、4期合計500名にもなる作品に込められています。お花を使った造形としてだけでなく、皆さんのエネルギーを感じる機会になりました。
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ボヘミアングラス ジーナ ワイングラス2個セット |
クリスタレックス社 |
実家の母は嵯峨御流を熱心に習っておりました。お花は奥行きが大事と常々言っていました。本当にちょっとした角度の違いで随分印象が変わるものですね。
ある時気管支が弱くなって、花粉や線香の煙を遠ざけるようになってしまいましたが、母が花と対峙する姿は心の中に生きています。
嵯峨御流ですか!近所の友人にも熱心に指導者として活躍されている方がいるので興味を持って見ています。とても微妙な角度に神経を使って表現する姿には、まさに「道」を感じます。お母様は真剣に取り組んでいらしたのですね。
私などは気楽に日常に飾る、をモットーにしたいと思っている、ゆるいお花でお恥ずかしいです。