2021年の作品、タイトルは主人公の名前。
主演アクシェイ・クマールによるアクシェイのため映画。
全編にわたってずーーーーと出ずっぱり。
元々は2006年の韓国映画「卑劣な街」、
2014年のタミル語版で「ジガルタンダ」(意味不明)
2016年のテルグ語版で「チッカドゥドラカドゥ」(同上)、
今回はヒンディー語版でリメイクされた。
インドでは3月18日の春祭りホリーに合わせて封切られた。
それしにてもアクシェイ・クマールは仕事が大好きなのかな。
他のスターたちが休んでいても必ず作品が封切られている。
<ストーリー> 
マイラ(クリチ・サノン)はムンバイで映画監督を目指しているが、
新人がデビューするのは難しく反感を買って締め出されてしまう。

マイラはギャング映画が望まれている事を聞き、
極悪人のバッチャーン・パンデー(アクシェイ・クマール)の
伝記映画を創ろうとラジャスタン州のバーグワへ向かい、
嫌がる友人の俳優ヴィシュ(アルシャード・ワールシー)を
強引に手伝わせバッチャーンの情報を得ようとする。
その頃、バッチャーンは手下を引き連れ、
ジャーナリストにガソリンをかけ焼き殺していた。
マイラはバッチャーンの手下ヴァージン(プラティーク・
バッバル)を上手く取り込み携帯電話に盗聴器を仕掛けるが、
ヴァージンは裏切りがバレて殺されてしまい、
盗聴器からマイラとヴィシュの存在が明らかにされ、
バッチャーンに拷問される。
マイラがバッチャーンの伝記を映画化するためだと答えると、
バッチャーンは取材を受け入れる。

マイラはバッチャーンに気入られ日常的な場面(殺人とかね)の
撮影まで許されるようになる。ある夜の宴で、映画の主演は誰かと
聞かれたヴィシュはサンジェイ・ダットやシャールク・カーン
ではなくバッチャーンを演じられるのはバッチャーンしかいない、
と力説する。(よせばいいのに・・・・。)
それを聞いたバッチャーンはその気になってしまう。

しかし極悪人バッチャーンは素人なので上手く演じられない。
困った二人は演技指導のためバーブズ(パンカジ・トリパティ)を
グジャラートから呼び演技を教え始める。なんとか撮影を終えた、
マイラとヴィシュがムンバイに帰ろうとすると・・・・。
手下がやって来てバッチャーンのロマンスについて語り始める。

10年前、まだ極悪人でなかったバッチャーンは、ギャングの
ボス・ラルジ(モーハン・アガシエ)に仕えていた。ある祭りで
軽業師のソフィー(ジャクリーン・フェルナンデス)と出会い
恋に落ちるがライバルに邪魔をされソフィーを殺されてしまう。
怒り狂ったバッチャーンはライバルと手下を皆殺しにする。
しかし、それがラルジの差し金だと知り復讐を心に誓う。
ライバルに左目を刺され義眼になったバッチャーンは、
その一件から10年間で手下と合わせて70人を手にかけていた。
そして母親はショックで口がきけなくなってしまった。

マイラとヴィシュはムンバイに戻り編集した映画は公開を迎える。
興行は大成功を収め、マイラは監督として認められる。
ところが・・・ストーリーは現実とはかけ離れており、
バッチャーンは極悪人ではなくコミカルな人物になっていた。
タイトルも「バッチャーン・パンデー」ではなく、
「BP:ボーラー・パンデー」になっていた。
バッチャーンは自分を陥れたボス・ラルジを手にかけ、
積年の恨みを晴らす。そして怒り狂ったバッチャーンは、
バッチャーンは怒り狂いマイラとヴィシュを殺すために、
バーグワに呼び出す。マイラはガソリンを浴びせられ
火を付けられそうになる・・・・。
バッチャーンは映画が好評で、極悪人として恐れられていた自分が、
人気者になった事を知る。自分が殺したヴァージンの妻と娘が、
自分をヒーローと呼び、10年間、口が聞けなくなっていた母も
映画を観て言葉を取り戻した。バッチャーンは涙して心を取り戻す。
と言う事で、アクシェイの魅力満載の作品だった。
まぁ70人を殺した極悪人ギャングスターからが映画スターに
なるなんて事はないだろうけど、インドだからなぁ。
女盗賊プーラン・デヴィだって政治家になるくらいだから。