アグラに行く人はタージマハルとアグラ城にしか行かない。
と言う事はファテープル・シクリの記事にも書いたけど、
それほど離れていないイティマド・ウッダウラー廟や
シカンドラやにも行く人は少ない。
インド史に大きな足跡を残したムガール帝国は、
社会科で習ったので記憶にある人も少なくないと思う。
シカンドラはその第3代皇帝アクバル大帝の墓である。
(代々の皇帝の墓については後日また順を追って書く。)
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1997年10月にアグラに行った時にも行ってるのだが、
これまた記憶にあるのは猿にもてあそばれた事だけだ。
23年ぶりに行ってみたので新鮮だった。
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この小屋でチケットを買う。外国人310Rs(約480円)。
ずんずん進んで行くと・・・。
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猿はおらず、かわりに鹿がいた。
遠目には山羊に見えたんだけどカメラの望遠で見たら鹿だったわ。
墓に入る門である、門の上に4本の塔がある。
門の上に塔があるのはここくらいなもの。
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門をくぐるとアクバル大帝の墓が見える。
フマユーン廟やタージ・マハルに見られる
ムガール様式のドーム型屋根はなく、
上部にはヒンドゥー様式のチャトリ(柱に支えられた小屋)が見える。
アクバル大帝が好んだイスラムとヒンドゥーの融合なのか。
実はこの墓はアクバルが生前に着工していたのである。
もっとも生きている間には完成せず死後8年後に、
跡を継いだ息子のジャハンギールによって完成されたのだ。
建物の壁の模様やタイルの柄。
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中に入ると黄金の間。壁や天井の装飾が見事である。
他の墓は元々の色が失われているのかもしれないけど。
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この先は撮影禁止。坂になったトンネルのような通路を下って行く。
高い天井の白一色の室内。音響効果が良く声が響く。
墓石の下2mの所にアクバル大帝が眠っているそうだ。
採光も考えられており四方の上部に開けられた窓から、
季節によって角度を変えて陽が差し込む。
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アクバルの墓の左側の部屋には家族の墓がある。
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そのまた左側の部屋には棺が一つ。
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裏側に回ってみた。
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観光客はかなり少なく孔雀や鹿の方が多い。
空いてていいっ!いちゃいちゃしてるカップルはいたけど。
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これは通路の端にあった穴。
ここに棒をさしたり紐で何かをくくったのかな。