インドの北西部のパンジャーブ州アムリトサルは、
シク教(シーク、スィク等とも表記される)の聖地であり、
ハリマンデル・サーヒブ(ゴールデン・テンプル、黄金寺院とも言う)がある。
そこでは500年以上も前から参拝者に対して、
無料で食事(ランガル)をふるまっている。その数10万食。
境内にある5000人収容のグル・カ・ランガル(食堂)で、
宗教も人種も全く関係なく誰もが平等に食事を採る事が出来る。
この映画は2011年に制作されたドキュメンタリー。
監督はベルギー人の夫婦で自らも移動式キッチンのシェフである。
2010年にこの寺院を訪れ寺院内の食堂に深い感銘を受け、
この作品の制作を思い立ったそうだ。
映画はナレーションもなくインタビューもなく、
わずかな物音をマイクが拾ってはいるが、
たんたんと寺院の内部の場面が映され進んで行く。
食堂だけでなく寺院の一日を映している。
シク教徒は正式な洗礼を受けていない信者もいるが、
寺院で直接の調理を担当する人々は洗礼を受けている者に限られ、
男性はオレンジ色のターバンを巻いた人が管理者で、
濃い青色のターバンを巻いた人がその下部の管理者だ。
それ以外の信者達は下足番を始め食材を切ったり、
食器を洗ったり奉仕活動をする。
他の人々と話しながら野菜を切る人もいるが、
もくもくをひたすらに切り続けている。
シク教はヒンドゥー教から派生した宗教で、
16世紀にナーナクによって始められた。
カースト、肌の色、信条、年齢、性別、社会的地位に関係なく、
全ての人々は平等である”という教義を持つ。
(実際にはインド人である限りカーストは存在するが。)
食事においてタブーはないが寺院で提供される食事は、
万人が食べられるようにと言う事からベジタリアン料理のみである。
教義において煙草は吸わない。そして体毛を剃らないため、
ターバンの中は三つ編みにした長髪である。
これはシク教徒が戦士であった事から、
身体に刃物を当てないと言う理由もある。
なので手術はレーザーメスを使うらしい。
女性でもターバンを巻いた人がいるが少ない。
また最近はモダン・シクと呼ばれる人々もいて、
彼らは頭髪を短く切り帽子を被っている。
上映した後、茗荷谷にあるシク教寺院の広報担当が、
教義などを説明してくれた。
訛りのない流暢な日本語だったので驚いたのだが、
なんと! 彼は生まれも育ちも千葉県松戸市だった。
そして・・・アムリトサルには行った事がないそうだった。
インド人はみなターバンを巻いている・・・
と思い込んでいる日本人もいるかもしれないが、
インドでは全人口の2%弱である。
(シク教徒でなくてもラジャスターン州などでは、
ターバンを巻いた民もいるが。)
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シク教(シーク、スィク等とも表記される)の聖地であり、
ハリマンデル・サーヒブ(ゴールデン・テンプル、黄金寺院とも言う)がある。
そこでは500年以上も前から参拝者に対して、
無料で食事(ランガル)をふるまっている。その数10万食。
境内にある5000人収容のグル・カ・ランガル(食堂)で、
宗教も人種も全く関係なく誰もが平等に食事を採る事が出来る。
この映画は2011年に制作されたドキュメンタリー。
監督はベルギー人の夫婦で自らも移動式キッチンのシェフである。
2010年にこの寺院を訪れ寺院内の食堂に深い感銘を受け、
この作品の制作を思い立ったそうだ。
映画はナレーションもなくインタビューもなく、
わずかな物音をマイクが拾ってはいるが、
たんたんと寺院の内部の場面が映され進んで行く。
食堂だけでなく寺院の一日を映している。
シク教徒は正式な洗礼を受けていない信者もいるが、
寺院で直接の調理を担当する人々は洗礼を受けている者に限られ、
男性はオレンジ色のターバンを巻いた人が管理者で、
濃い青色のターバンを巻いた人がその下部の管理者だ。
それ以外の信者達は下足番を始め食材を切ったり、
食器を洗ったり奉仕活動をする。
他の人々と話しながら野菜を切る人もいるが、
もくもくをひたすらに切り続けている。
シク教はヒンドゥー教から派生した宗教で、
16世紀にナーナクによって始められた。
カースト、肌の色、信条、年齢、性別、社会的地位に関係なく、
全ての人々は平等である”という教義を持つ。
(実際にはインド人である限りカーストは存在するが。)
食事においてタブーはないが寺院で提供される食事は、
万人が食べられるようにと言う事からベジタリアン料理のみである。
教義において煙草は吸わない。そして体毛を剃らないため、
ターバンの中は三つ編みにした長髪である。
これはシク教徒が戦士であった事から、
身体に刃物を当てないと言う理由もある。
なので手術はレーザーメスを使うらしい。
女性でもターバンを巻いた人がいるが少ない。
また最近はモダン・シクと呼ばれる人々もいて、
彼らは頭髪を短く切り帽子を被っている。
上映した後、茗荷谷にあるシク教寺院の広報担当が、
教義などを説明してくれた。
訛りのない流暢な日本語だったので驚いたのだが、
なんと! 彼は生まれも育ちも千葉県松戸市だった。
そして・・・アムリトサルには行った事がないそうだった。
インド人はみなターバンを巻いている・・・
と思い込んでいる日本人もいるかもしれないが、
インドでは全人口の2%弱である。
(シク教徒でなくてもラジャスターン州などでは、
ターバンを巻いた民もいるが。)
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