ヒンディー語映画で初めての「ゲイの映画」だそうだ。
タイトルはヒンディー語で「結婚は至極、慎重に」。
ちょっと心配だったけど、からりとしたコメディだった。
結婚にまつわる、どこにでもありそうなエピソード。
ただそれがゲイだっただけである。
インドにももちろんゲイはいる。
ただ・・・結婚が必須であるインド社会においては、
未婚なだけでも特異な人に見られるから、
カミングアウトできないだろうなぁ。
ヨガの先生でゲイな人は偽装結婚していたけど、
子供は一人いた。実子かどうかは聞かなかったけど。
ちなみにイベントがあるらしく・・・
どこかで聞きつけてきたその筋の人達が集まるらしい。
<ストーリー> 
カールティック(アユーシュマン・クラーナ)と
アマン(ジテンドラ・クマール)はゲイのカップル。
バイトも一緒にするほどラブラブだった。

ある日アマンは従姉妹(父親の弟の娘)の結婚式に参列するため、
アラハバードへ行く事になったが、もちろんカールティックも一緒。
従姉妹は目に障害があったのでようやく決まった縁談で、
相手は老人だった。
これ幸いと父親はアマンの結婚相手にクスムと言う娘を用意する。
ところが・・・列車の中でアマンがカールティックとキスをしている所を、
見てしまった父親は誰にも言えずショックで倒れてしまう。

従姉妹の結婚式の途中でアマンはカールティックにキスをして、
自分がゲイである事をカミングアウトしてしまう。
それが原因で結婚は破談になってしまい、
従姉妹は死にたい、と取り乱してしまう。
カールティックはアマンの叔父にいつからゲイになった?
と聞かれ、叔父さんはいつから女の子を好きになったの?
と問う。叔父さんは性的思考は生まれつきなんだと納得する。
家族はアマンは病気だと思い、アマンの葬式を行い、
別の人格に生まれ変わらせようとする。
ところがクスムはアマンとの結婚に積極的だった。
彼女には恋人がいたためアマンと偽装結婚をしようと言うのだ。

アマンも偽装結婚を承諾したが、
カールティックはたとえ偽装でも結婚は面白くない。
レインボー・フラッグをマントに屋上に登って、
俺はゲイだ~!! と宣言する。
結婚式の当日クスムはお祝いの貴金属を持って逃げてしまい、
カールティックは女装して儀式の席に着く。
顔を隠してもガタイがいいのでバレてしまうが、
二人は僧侶に儀式を進めるように言う。
しかしそれは無理な相談だった。
仕方なしに二人は歌を歌いながら火の回りを周る。
ヒンドゥー教の結婚式の場合、僧侶立ち合いの元、
聖なる火の回りを7回周ると結婚が成立する。
ちなみに歌はダルメンドラとアミターブ・バッチャン主演の、、
「炎:ショーレイ」と言う名作の主題歌。
俺たちの友情は決して壊れる事はない~と言うような歌詞。
髭の濃い男同士がベタベタいちゃいちゃする映画かと、
心配していたのだが、キスシーンが2回あっただけだった。
個人的な好みであるが美少年ならオッケー(笑)。