2016年の作品、タイトルはヒンディー語で「赤い色」。
2002年にハリヤナ州で実際にあった血液の闇取引の話。
主演はハリヤナ州出身のランディープ・フーダ、
インドでは州ごとに言語が変わり、同じ州内であっても、
多数の方言や訛があるので、現地の出身者をキャスティングする事は
リアリティを出すためには重要であると言えると思う。
<ストーリー>
2007年ハリヤナ州カルナル、ラジェッシュ(アクシェイ・
オベロイ)が病院に入って行く。そこで一人の男を見る。
5年前、学生だったラジェッシュ(アクシェイ・オベロイ)は、
学校でプーナム(ピア・バジペイ)に出会う。同じ大学には、
シャンカル(ランディープ・フーダ)もおり、ラジェッシュを
仲間に引き込む。
シャンカルは血液の違法取引をしており、
そのために医学部の学生になって関係者を引き込んでいた。
ラジェッシュはプーナムと付き合う為にお金が必要になり、
シャンカルの仕事を手伝うようになる。
シャンカルは貧しい人の血液や献血で得た血液を、
医療機関に高値で卸して大金を稼いでいたが、
弱い者の味方で人気があった。
ラジェッシュはプーナムとの結婚資金を調達するために、
大金を要求するようになり、ついにはシャンカルを出し抜き、
直接取引を始める。
違法取引に気がついた警察は血液の運び屋を逮捕する。
そして仲間たちにも捜査の手が及び始めると、
シャンカルは行動を控えるようになる。
ラジェッシュは結婚式の前日シャンカルに会いに行き、
謝罪するが、結婚する事を聞いたシャンカルは、
仲間が逮捕されないように自らが全ての責任を取り、
警察に出頭する。
5年後、ラジェッシュはプーナムが出産した子供と一緒に
帰宅する。そこには出所したシャンカルが来ていた。
ラジェッシュは子供にシャンカルを名付けた事を伝える。
硬派な役どころが多かったランディープだが、
見事なまでのチンピラぶりだった。思っていたより、
演技の幅が広くていい役者かも。当時40歳くらいだけど、
医学部の学生だから30歳くらいに見えてもいいのかな。
アクシェイの方も真面目な第一印象から、
いっぱしの犯罪者になり、堅気になるまでの変化は、
表情や身のこなしに現れていた。
まぁこの作品が何が言いたいのか?と言われると・・・
と思うけど、主役2人は良かったと思う。