カレーなる日々 / शानदार दिन

インドの日常を中心に日々を綴っています。

【インド映画】 ~カスール~

2020年11月30日 22時08分59秒 | 映画 / MOVIE

2001年の作品、タイトルはヒンディー語で「過ち」。
アフターブ・シブダサニのデビュー2作目で、
監督はマヘーシュ・バット。

モチーフは1985年のハリウッド映画「白と黒のナイフ」、
エンディングは2000年の「ホワット・ライズ・ビニース」の
パクリのようだ。黙って頂いちゃった(笑)。

  <ストーリー> 

有名なジャーナリスト:シェカール(アフターブ・シブダサニ)の
妻プリティが自宅で何者かに殺害されるシーンから始まる。
プリティが死んで一番メリットがあるのはシェカールである。

彼女名義の資産の全てが彼の物になるのだから警察も当然調べ、
ロカンデ(アシュトッシュ・ラナ)は彼を逮捕する。

シェカールの弁護士は刑事裁判専門の弁護士として、
シムラン(リサ・レイ)を紹介する。シェカールはシムランを
以前から知っており、自宅に呼び自分の無実を伝え弁護を依頼する。

シェカールの家を訪ねてに状況を聞いているうちに、
シムランはシェカールに恋をし始めてしまう。しかし、
シェカールに愛人がいた事が判ると弁護を降りようとするが、
仕事を手伝っているアミット(アプルワ・アグニホトリ)が、
弁護を続けるように説得する。

シムランがシェカールと一線を越えてしまうと、
それを察したアミットはシムランに詰め寄るが、
シムランはアミットが嫉妬に駆られていると一喝する。

法廷:警察側の検事ニティン(イムラン・カーン)は死刑を求める。
シムランは愛人シャリニ(スチェタ・カンナ)が送った手紙を証拠とし
誘い出されてシェリニと逢っていたシェカールは、
事件のあった日には家にいなかったとして無罪を主張する。

その後、シムランはシェカールと彼の別荘へ出かけ、
シェカールはシムランにプロポーズする。

法廷:検察側がリタという愛人を証人として呼ぶ。そして、
スイミングコーチの証言から、シェカールは妻を愛しておらず、
たくさんの愛人がいた事を知ったシムランはショックを受ける。

シェカールの話に嘘が多い事で信用できなくなったシムランは、
再び弁護を降りようとする。そこへ匿名のタレ込みの手紙が来る。
そして無罪を勝ち取ることが弁護士としての使命である、
とアミットに諭される。

法廷:弁護側の証人としてジミー(ヴィシュワジート・プラダーン)が
出廷しシェカールの妻プリティと愛人関係にあった事を証言する。
ジムのスタッフがシェカールのロッカーに凶器のナイフがあったと
証言したが、同じナイフかどうかは解らないと証言を変えた。

そしてまたタレ込みの手紙が届けられる。
プリティと同様の手口で襲われたが一命を取り留めていた女性が
証人として呼ばれ警察に届けたが口止めされた事を話し、
そしてジミーとも関係があった事を証言する。以上から、
シェカールは無罪となり、ジミーが容疑者となった。

シェカールはTVのインタビューでシムランに感謝と謝罪を述べ、
二人はよりを戻す。ところがシェカールの家でタイプライターを、
発見したしたシムランはタイプライターのキーの特徴から、
タレ込み主がシェカールであり、真犯人である事を知る。
そしてタイプライターを抱えて家から逃げ出し、
ロカンデにシェカールが犯人であると電話を掛ける。

シムランが真実に気付いた事を知ったシェカールは、
シムランを殺すために家に行くが、シムランに気付かれ、
格闘の中で逆に刺されて死んでしまう。

助かったシムランは病院で目を覚ますと、アミットがいた。

 最後の20分くらいスリル満点で本当に怖かったわぁ。
 下手なホラーよりドキドキしたわぁ。
 アフターブ、色男なんだけど、自分の犯罪を隠すために、
 弁護士を利用したり、愛人たちをアリバイ立証に利用したり、
 ジミーに罪を擦り付けるために、いろいろ工作したり、
 冷酷でいい犯人役だった。
 
 インド映画では弁護士と被疑者とか、医者と患者とか、
 警官と犯人とか、公私混同してはいけないような間柄でもが、
 感情を優先する事けっこう多いのだけど、実際はどうかな。

 イルファン・カーンが出てくるとなんだか嬉しい。
 今更ながら、いろんな映画に出ていたんだなぁと思う。
 自由自在に存在感を変える事ができる名優だった。合掌。

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【インド映画】 ~ムシキル~

2020年11月29日 21時50分59秒 | 映画 / MOVIE

2019年の新しい作品、タイトルはヒンディー語で「困難」。

これも珍しいギリシャロケ、しかもホラー仕立て?
せっかくギリシャまで行ったのにホラーなんか撮らないで、
エーゲ海の美しい景色を撮ればそれだけで十分じゃないのかな。

  <ストーリー> 

ガンジス河の閉鎖されていたガート(沐浴場)の閉鎖を解く、
神がかった力を持つ男アビール(ラージニシュ・ドゥッガル)。

ところ変わってギリシャに旅行に来た女性4人組タッブー
(シャファク・ナーズ)、ライン(アルチャナ・シャストリ)、
ニバナ(プージャ・ビシュト)、シマル(ナジア・ハッサン)は、
ガイド兼運転手ヴェダント(クナル・ロイ・カプール)の案内で、
途中で雪景色を見ながら滞在の為に借りた別荘に辿り着く。

 ギリシャって暖かいイメージがあるけど雪降るんだね。

道中から数人は何かの気配を感じており、別荘の中でも幽霊を見る。
そして全員が幽霊の存在を感じるようになると
ヴェダントも実態を知り、別荘のオーナーに掛け合う。

場面変わってバラナシ。ニバナ(プージャ・ビシュト)の父親が、
娘を救う為にアビールにギリシャに行って欲しいと懇願する。
断るアビールに父親は娘の写真を握らせて立ち去る・・・・。
写真を見て驚くアビールの回想シーン・・・。
アビールとニバナは恋人同志だった。

 そんな偶然あるのかなぁ?

家に戻れない4人は教会に身を寄せる。ヴィダントは
十字架を手に4人のパスポートを取りに家に行くが、
パスポートを手にした時に十字架を忘れてしまい幽霊に襲われる。
そこにアビールが登場すると幽霊は消えてしまう。
アビールには家に取つく霊の存在が見えている様子。

アビールは再会したニバナにバラナシでの経緯を話す。
アビールの父親は祭司であったが濡れ衣を着せられて殺され、
そのガート(沐浴場)が閉鎖されていたのだった。

アビールとヴィダントは4人と一緒に一軒家に戻る。
幽霊はネガティブな人に宿るようで、最もネガティブな
ラインをベッドに縛り付け呪文を唱え霊を透視しながら絵を描く。
するとヴィダントはその男を知っていると言いアビールを、
クラブへ連れて行くが3年前から来ていないと言われる。

アビールは渓谷で呪文を唱えながらラインに問う。
ラインにはジェイコブと言うギリシャ人の男が降臨していた。
さらにニバナにも霊が降臨しジェイコブに殺された、
GFのシエラだと名乗る。ジェイコブは浮気をしており、
シレナを崖下に突き落とし殺したが、自分も足を滑らせて、
頭を打って死んでしまったのだった。

ヴィダントとタッブー、シマルの三人を避難させたアビールは、
霊を身体から離す為に呪文を唱える。シマルとヴィダントは、
途中で白骨化したシレナを発見し、ヴィダントは頭蓋骨を持ち、
アビールの元へ戻る。アビールの祈祷が通じ霊が二人から離れる。

 うう・・・ん、この作品もホラーにラブストーリーにと、
 1本の作品にあれもこれもテンコ盛りにし過ぎて、
 収拾がつかなくなっていたのは「スパーク」と同じ。
 しかし・・・ホラーに歌って踊ってはいらんな。
 本格的ホラーじゃなくて、ちょっと脅かしただけかな。
 日中のシーンが多かったせいで恐怖は感じなかったし。

 2本続けてハズしたわ。ラジニーシュは作品に恵まれないな。
 もっと硬派なアクション物も観たいなぁ。と思う。
 ホラーは「1920」で演じたし、バラナシ出身というのも
 「ダイレクト・イシュク」と同じ。「スパーク」はドイツで、 
 こちらはギリシャ。なんだかなぁ、設定がワンパターンだなぁ。

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【インド映画】 ~スパーク~

2020年11月28日 22時13分59秒 | 映画 / MOVIE

2014年の作品、タイトルは「火花」。
なんとドイツロケ! ドイツを舞台にした綺麗なラブストーリー
かと思いきや・・・・途中からかたき討ちになって行く。

まぁインド映画の基本は喜怒哀楽てんこ盛りなので、
単純なラブストーリーだとウケないのかもしれない。

  <ストーリー> 

アルジュン(ラジニーシュ・ドゥッガル)はドイツに住み、
配達のアルバイトをしている。ある日、街で大学の同級生だった
アヌパマ(シッダシュリー・ガングリー)に会い付き合い始める。

アルジュンの学生時代の回顧・・・子供の頃、家族を殺された彼は、
養父(ランジート)に育てられていた。ある日、学校で
女学生に対して手荒な事をした有力者ババジ(アシュトッシュ・
ラナ)の息子を殴ったアルジュンはババジに仕返しをされる。
ババジに脅迫された養父はアルジュンをドイツへ送る。

 ここから政治の話になって、ちょっとつまらなくなった。
 登場人物が誰であるのかの説明の為だけど、ちと長かった。

20年前、政治家のバブーラール(ゴビンド・ナムデヴ)は、
ババジの指示で仲間と一緒にライバルの一家を襲い、
皆殺しにしたのだった。見張り役の男(サンジェイ・ミシュラ)は
首尾を確認しに入りタンスに隠された赤ん坊を見つけたが、
殺す事ができず連れ帰った、しばらくは自分の元で育てたが、
おりを見てアルジュンの養父に預けたのだった。

バブーラールは養父を襲いアルジュンを呼ぶように要求する。
養父は理由が解らぬままアルジュンをインドに呼び戻す。

アルジュンは病院に駆けつけたが、義父は事故だと嘘をつく。
アルジュンは街で見覚えがある男と遭遇し声をかける。
物心ついた頃(養父に預けられる前に)一緒にいた男だった。
男はアルジュンをバブーラールの家に連れて行き紹介する。

バブーラールは自分で殺しておきながら、ババジの父親が仇だと伝え、
恨みを晴らしたいアルジュンはバブーラールから拳銃を受け取る。



バブーラールはババジ達をおびき出すが、計画に気付かれており、
撃ち合いになる。アルジュンは格闘の末に仇を討つ。

 終了~。
 当然、ドイツに行く必然性はなく・・・・。ドイツでなくても
 どこでも良かったのであった。
 
 なんだかな、盛り上げりにかけたし、
 ラジニーシュのファンでも作品としてはイマイチだったなぁ。

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【インド映画】 ~ダイレクト・イシュク~

2020年11月27日 22時12分59秒 | 映画 / MOVIE

2016年の作品、タイトルは「直接的な愛」。

ヒンドゥー教徒の聖地であるバラナシが舞台。
聖地ではあるが(私の印象では)全くもって俗っぽい場所である。
インドで一番嘘つきと詐欺師が多い所だと思っている。

2016年と言えば最近な気がするが、ストーリーと関係のない
ロケ地での歌シーンがあるあたり、古い気が・・・・。
(まぁ違和感があるのは私だけだろうけど。)

しばらくラジニーシュ・ドゥッガルの出演作品を追ってみる。
この作品ではコミカルな演技もダンスもアクションもこなしていた。

  <ストーリー> 

のっけからバラナシのガンジス河のガート(沐浴場)だったり、
街の喧騒の景色から始まる。ロック歌手を夢見るドリー(ニディ・
スッバイア)のライブシーンから始まる。

カビール(アルジュン・ビジラニ)は祖母の決めた女性キランと
結婚するためにムンバイから戻って来たが、
結婚を考えているGFがいるため結婚できないと告げる。
するとキランはBFに電話をかけて破談になった事を話す。

ならず者が待つところへヴィッキー(ラジニーシュ・ドゥッガル)が、
登場し簡単にやっつけてしまう。(登場の仕方がカッコイイ!)
 
カビールは町でドリーを見初め声をかけ拒絶されるが、
ムンバイでデビューさせてやると言いくるめ、祖母にはムンバイの
GFだと言って紹介してしまう。

ヴィッキーもドリーを見初め近づいて行くが、危険を察知した
カビールはドリーを連れてムンバイへ逃げる。
ヴィッキーも仲間たちとドリーを追ってムンバイへ行く。

TVでライブ情報を知ったヴィッキーはドリーを誘拐しようとするが、
カビールのビジネス・パートナーが先に誘拐してしまう。
ヴィッキーはドリーを助けに行き悪党を叩きのめし、
結婚を申し込むが断られる・・・・。

そこにカビールが現れドリーをライブ会場に連れて行く。
そして愛を告白するが・・・・。

バラナシ:ガンジス河のほとりで涙にくれるヴィッキー。
河面にドリーが映る。ドリーはヴィッキーと結婚する為に
戻って来たのだった。

 ここでも、女性は助けてくれた男性に惚れると言う
 セオリーは生きていた。

 ラジニーシュは、思っていた以上に何でもこなせるなぁ。
 身長183Cmだしダンスもアクションも映えるね。

 エンド・ロールにメイキング編があったのは良かった。
 こう言うのって得した気分になる。インドではインド人は
 本編が終わるとさっさと帰るし、だいたい館内のライトが付いて、
 スタッフが追い出しにかっかるから、ゆっくりできない。
 なのでDVDとかYOU TUBEとかじゃないと観られないシーンもある。

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【インド映画】 ~1920 イヴィル・リターンズ~

2020年11月26日 22時03分59秒 | 映画 / MOVIE

2012年の作品で、2008年公開の「1920」の続編であるが、
ストーリーや役柄につながりはない。
2016年に第3段「1920ロンドン」が公開されている。

色男役でないアフターブ、今回はホラー。

  <ストーリー> 

1920年のある夜、スムリティ(ティア・バジパイ)は、
森の中で怪奇現象を体験する。

詩人のジャイデヴ(アフターブ・シヴダサニ)は、
恋人のスムリティを亡くしてから酒浸りの毎日を送っており、
妹のカルナ(ヴィディヤ・マルヴァデ)に励まされている。

ある日、河原で意識不明の女性(ティア・バジパイ)を助けて
家に戻るが意識を取り戻した女性は全く記憶がなかった。
女性は屋敷にあったバイオリンでジャイデヴの楽曲を弾き始める。
そして屋敷の中で不思議な事が起き始める。

ジャイデヴは女性にサンギータと言う名前を付ける。
ジャイデヴとカルナの前に墓場の番人が現れサンギータには、
悪魔が取ついていると告げ、次第におかしな事が起こり始める。
ジャイデヴはサンギータを病院に連れて行くが、
治療のためにはヒマーチャル・プラデシュ州のシムラーへ
行かねばならないと言われシムラーへ向かう。

途中でサンギータは記憶を取り戻し、
自分がスムリティだと気づくが悪魔に乗り移られていた。
ジャイデヴは自宅へ引き返し墓場の番人に協力を求める。

2年前、ジャイデヴの詩の朗読会に来ていたスムリティが、
ファンレターを出した事がきっかけで二人は文通していた。
ところがスムリティが事故死した事で関係は終わった・・・
サンギータがスムリティだと解ったジャイデヴはスムリティが
住んでいた家に行き話を聞く。すると2年前・・・・

スムリティと結婚するためにジャイデヴが来たと言う。
そして最近、同じ事を聞くために妹のカルナが来た事も知る。
家に戻ったジャイデヴは森の中で自殺しているカルナを見つけ、
遺書からジャイデヴに嫉妬した彼の親友のアマル(シャラード・
ケルカー)がジャイデヴになりすましていた事を知る。アマルは
カルナと深い関係になった事でカルナを脅迫し利用したのだった。

アマルはスムリティをシムラーに連れ出したが、
ジャイデヴではない事がバレてしまい抵抗された時に、
運悪くむき出しの鉄骨の上に転落し死んでしまった。
スムリティに同行していた使用人が遺体を隠し、
スムリティが事故死した事にしたのだった。

恨みを持ったアマルの魂がスムリティの身体に乗り移っているため、
アマルの身体と一緒に燃やす必要があると墓場の番人が言う。
ジャイデヴはアマルの遺体を掘り起こしにシムラーへ行くが、
アマルの魂はスムリティから離れる事を拒否し激しく抵抗し、
魂が戻れなくなるよう遺体を燃やしてしまう。

ところが・・・アマルの魂が燃やした遺体は本物の遺体ではなく、
すり替えられており、重傷を負ったジャイデヴが本物の遺体を
取り出しアマルの魂を遺体に戻し火をつける。

自宅に戻ったジャイデヴはスムリティの為だけに書いた詩を
スムリティの為だけに読んで聞かせる・・・・。

 ホラー仕立てのラブストーリーですね。ホラーのシーンも、
 怖いと言うより気持ち悪い感じだった。自宅の明るい所で観てるからか
 自宅の明るい所で観てるからか?映画館だったら怖いのかも。

 あとエンド・ロールにベッドシーンが流れるんだけど、
 これはいらんなぁ。サービスカットかもしれないけど不要。
 詩を読んで聞かせるシーンが綺麗だっただけに、
 残念感が・・・・・。

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【インド映画】 ~1920~

2020年11月25日 22時02分59秒 | 映画 / MOVIE

2008年公開のヴィクラム・バット監督のホラー映画。
タイトルは1920年の話と言う意味である。
スーパー・モデルのラジニーシュ・デュガルのデビュー作。

実は・・・カムラ・パサンドと言うパーンのCMに出ていた
イケメンが誰なのか? ずっと探していたのだが解らなかった。
この映画を観て、どこかで見た顔だなぁと思っていたんだけど、
見つけちゃった! うふふ。

  <ストーリー> 

1920年、パランプル。建築家が屋敷に到着する。
屋敷の管理人は所有者が屋敷を取り壊した後に
ホテルを建築する希望がある事を伝える。

その夜、建築家が図面を引き始めると奇妙な音が聞こえたり、
誰かの気配を感じ始める。そして翌朝、死体で発見される。

アルジュン(ラジニーシュ・デュガル)は、リサ(アダ・シャルマ)
と結婚するために、故郷を離れムンバイへ行く事を決める。
アルジュンはヒンドゥー教徒で、リサは父親が白人であり
キリスト教徒であるため、家族は結婚に反対している。

ある夜、二人は駆け落ちしようとするが家族に止められ、
リサは火をつけられ殺されそうになる。
アルジュンは宗教や家系を理由に止める父親に反抗し、
全てを捨ててリサと逃げ結婚する。

建築家のアルジュンにパランプルにある古い屋敷をホテルに
建て替える依頼が来る。屋敷に着いたリサは何かの気配を感じ、
使用人に話すが知らないと言われてしまう。
気配を感じる開かずの部屋の扉が開いたため中に入ったリサは、
そこで女性の肖像画を見つけ、ピアノの譜面の曲を弾き始める。

帰宅したアルジュンに話すが、部屋はやはり開かず、
アルジュンには信じてもらえなかった。リサは散歩中に
教会を見つけ神父と話をする。帰宅すると開かずの部屋の扉が
取り払われていた。その日から、怪奇現象は顕著になった。
リサは神父に助けを求める。

神父は厄払いをして心配いらないと告げて帰ったが、
神父の身に神秘現象が起きる。屋敷を引き上げようとした
アルジュンとリサだが途中で通行止めがあり引き返す。

アルジュンの帰宅が遅くなった日、リサは幽霊に襲われ、
昏睡状態になってしまう。教会のイエスが血を流し始め、
神父はリサの中に悪魔が宿ってしまったと告げる。
しかしアルジュンは病院に入院させるが治療できなかった。

アルジュンは神父の協力を得てリサの身体に宿った悪魔の
話を聞き、かつてこの屋敷に住んでいた老婆を訪ねる。
老婆は母と姉(肖像画の主)と3人で住んでいた。ある日、
怪我をした兵士を助けた。ところが兵士はイギリスに寝返って
いた事が判り、母が問い詰めたところ、母を殺害してしまった。
姉は兵士を騙し捕らえさせて絞首刑にした。兵士はそれを恨んで、
幽霊となって屋敷を壊すと言う人々を殺していたのだった。

神父は悪魔祓いをするためにリサの身体をベッドに縛るが、
悪魔は簡単に逃れてしまい神父をも殺してしまう。
アルジュンは悪魔に愛の力で対抗すべくリサの身体を抑え、
信じて止まないハヌマーンのマントラを唱える。
悪魔は粉々になりリサはアルジュンの元に戻ってくる。

 いや今さらだけど、インド映画の主役には美男美女が多い。
 ラジニーシュ・デュガルだったのか・・・・。
 それが解っただけでも収穫。

 ちなみに2012年の続編はアフターブ・シブダサニが主演。
 いやいやイケメン二人ともタイプだわ、笑。

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【インド映画】 ~シンガム・リターンズ~

2020年11月24日 22時12分59秒 | 映画 / MOVIE

2014年の作品、タイトルは主人公の名前。

2011年にタミル語映画「シンガム」(2010年公開)の
ヒンディー語版としてリメイクされた作品の続編。
正義の警察官が悪をやっつける物語で、これもインド映画には、
よくある定番中の定番。この作品のアジェイ・デーブガンや
ここから派生したランヴィール・シンの「シンバ」や、
サルマン・カーンの「ダバング」などが有名である。

  <ストーリー> 

副署長シンガム(アジェイ・デーブガン)はムンバイを守る、
正義感あふれる警察官である。幼なじみのアヴニ(カリーナ・
・カプール)とは周囲は結婚するものと思っているが、
お互いに全くその気はなかった。

ある日、休暇を取っていた部下が河に沈んだ救急車の中で、
多額の現金と共に遺体で発見される。シンガムは捜査を進める。
救急車はいんちき宗教指導者のババジ(アモール・グプテ)の
宗教施設から盗まれた物で盗難届も出されていたが、
シンガムはババジと大臣のラオ(ザキール・フセイン)が、
仕組んだものと考えていた。

与党の指導者グルジ(アヌパム・ケール)は大臣ラオの意見に
反対していたためババジの手下に襲撃され、護衛のシンガムを
守ろうとして撃たれて死んでしまう。シンガムはグルジの為にも、
犯人の逮捕を誓う。

シンガムは辞職した事にしてアヴニと一緒に故郷のシヴガルに戻る。
道中でアヴニはシンガムに対する愛が芽生え始める。
シンガムが故郷に戻った理由はババジの悪事の証拠集めだった。
アヴニの様子にシンガムも結婚を決意する。

裏金倉庫で逮捕したアルタフ(パンカジ・トリパティ)の護送中に、
ババジとラオの差し向けた殺し屋に襲撃されアルタフは重体となる。
さらにシンガムと部下の家族を襲撃し脅迫し始める。

意識が戻ったアルタフは一部始終を話し始める。
あの夜、裏金を積んだ救急車を運転していたアルタフは、
車が故障して立ち往生してしまった。そこに通りかかった
シンガムの部下が修理をしたが、積み荷が現金と知り、
襲って来たアルタフを残して救急車を運転して
現場から離れた事故に遭い河の中に転落してしまった。
グルジを襲撃したのもババジとラオである事も白状した。

シンガムはババジを逮捕するが、ババジは裁判所に入る
アルタフを暗殺させ証人の口をふさぐ。ラオが権力を利用し、
捜査を打ち切るよう命令すると、シンガムは制服を脱ぎ
拳銃を返す。全ての警官は後に続き丸腰でラオの屋敷に乗り込む。
シンガムの問いにババジとラオをお互いに罪を擦り付け合うが、
その様子がTVに生中継されてしまう。

ババジとラオを護送する車が故障し道中で止まると、
そこへタンクローリーが突っ込んでくる。
タンクローリーはブレーキに故障があり事故は防げなかった、
とされた。もちろんシンガムの仕掛けたものである。

 正義は勝つ! と言う事であるが、
 権力の前では法が曲げられる事も多々あり、
 そうさせないために悪人を始末したのであった。

 現実にインドではエンカウンター・キリングは普通にある。
 政治家だけでなくギャングなども逮捕時や護送途中で
 抵抗したり逃げようとしたという理由で始末されている。

 アジェイ・デーブガンのハマり役であるが、
 カリーナ・カプールが映画のアクセントになっていた。
 他の映画でもそうだがコミカルな役や癖のある役は上手い。
 この作品ではとてつもない大食いでそそっかしくおてんばで、
 硬派なストーリーに別な味付けをしていた。

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【インド映画】 ~ジャンネー・ホーガー・キャ?~

2020年11月23日 22時13分59秒 | 映画 / MOVIE

2006年の作品、タイトルはヒンディー語で「知ってますか?」。
アフターブ・シブダサニの恋愛物じゃない作品(笑)。

研究者と自身が作ったクローンと一人二役。
インド映画では一人二役もかなりの頻度でお目にかかれる。

  <ストーリー> 

シッダールト(アフターブ・シブダサニ)はクローンの研究者である。
インド医学研究センターで働く彼は上席のクリシュナン博士
(パレーシュ・ラワル)の許可なしでは先に進む事ができない。

研究の許可が下りなかったシッダールトはショックを受ける。
研究センターの内部調査担当のラトゥル捜査官(ラフル・デヴ)は、
シッダールトに匿名の電話をかけ資金提供を申し出るが断られる。

シッダールトはGFのアディッティ(ビパッシャ・バス)の助言で、
父の実業家のチョープラ(ティヌー・アーナンド)の資金提供を受け、
自分で研究室を作りマウスのクローン実験を始める。

クローンを作る事に成功したシッダールトだったが、
作った彼自身のクローンが行方不明になってしまう。
クローンはディスコへ行き女性を襲ってしまい、
シッダールトはラトゥル捜査官に逮捕される。

クリシュナン博士はシッダールトを釈放させるために、
警察署に行くが、シッダールトがクローンを完成させた事は、
信用しなかった。その時、クローンはシッダールトに想いを寄せている
博士の娘スチットラ(プリティ・ジャンギアニ)を誘惑する。
そして研究センターに行きクリシュナン博士を殺害し、
シッダールトの研究資料を持ち出す。

監視カメラにはシッダールトの姿(クローン)が映っており、
シッダールトは再び逮捕される。クローンは留置場の
シッダールトに会いに行き宣戦を布告する。

 研究センターの資料がデータでなく紙ベースなのが不思議。
 警察署に監視カメラもなく何処の誰かも調べず、
 留置場の中に入れるのも不思議。
 襲われたシッダールトが助けを呼ばないのも不思議。

(何故か)クローンがラトゥル捜査官の前に現れた事で、
シッダールトがクローンを作った事を信じるようになる。
そしてシッダールトの研究を知っている人物が、
アディティと父親のチョープラだと話す。シッダールトは、
アディティに会いに行くがクローンに襲われてしまう。
クローンはシッダールトになりすましラトゥル捜査官を襲う。

アディティの兄はシッダールトと一緒にクローン研究をしていた。
クリシュナン博士の許可を得ずに行った実験が失敗し、
兄が死んでしまったためアディティはシッダールトを恨んでいた。
そして仇を討つためにシッダールトを愛しているふりをして、
シッダールトを利用しクローンを作らせたのだった。

クローンはアディティをも殺してしまう。クローンは、
シッダールトの研究を利用し、クローンを大量に作っていた。
シッダールトは格闘の末クローンを殺し、
クローン工場を破壊する。

数年後、シッダールトはスチットラと結婚し子供ができる。

 アフターブは一人二役を無難にこなしていた。
 研究者は普段通り、クローンは冷酷な作り物。
 ビパシャは悪女役が多いと思うけど、顔かしら。

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【インド映画】 ~7・クーン・マーフ~

2020年11月22日 22時11分59秒 | 映画 / MOVIE

2011年の作品、タイトルはヒンディー語で「7つの殺人の謝罪」。
イギリス系インド人ラスキン・ボンドの原作の映画化で、
邦題は「スザンナの7人の夫」。結婚しては殺人を繰り返す
スザンナの物語である。

監察医アルン役でデビューのヴィヴァント・シャーは、
この映画で6番目の夫を演じたナシルッディーン・シャーの次男。

舞台となったポンディチェリーはフランス領であったため、
インドっぽい旧市街地とフランスっぽい新市街地がある。
スザンナ、エドゥイン、ジミーは、名前から解るように、
キリスト教徒である。

財産目当てに結婚を繰り返し、夫を殺す悪女かと思ったのだが、
財産は関係なく単に相手が悪人だったのだった。

  <ストーリー> 

拳銃をこめかみにあて涙を流しているスザンナ(プリヤンカー・
チョープラ)がためらいながら引き金を引くシーン。

監察医アルン(ヴィヴァント・シャー)の元に火事で焼けた、
女性の骨が届けられる。その骨がスザンナの物かどうかの
鑑定である。スザンナには6回の結婚歴があり、6人の夫全員が、
死亡していると言う誰が聞いても疑いたくなる人物であった。

しかしアルンはスザンナを知っていた・・・・。
アルンは自身の子供の頃、スザンナの事を回想して行く。

最初の夫:陸軍少佐エドウィン(ニール・ニティン・ムケシュ)。

孤児だったアルンはポンディチェリーの富豪の使用人の養子だったが、
マダムのスザンナに可愛がられ学校にも行かせてもらったため、
スザンナは恩人であった。

エドウィン少佐は戦争で左脚を失っており、あるパーティーで、
部下がスザンナとタンゴを踊ったのを見て嫉妬し、
スザンナが浮気をするのではないか心配するようになった。
それを気に使用人達に暴力を振るうようになる。
ある夜、エドウィンと豹狩りに出掛けたスザンナは、
狩猟台から突き落とし豹の餌食にして殺してしまう。

2番目の夫:ジミー(ジョン・アブラハム)。
エドウィンの葬式で聖歌を歌っていた青年と恋に落ち結婚。
スザンナが経済的に援助してロックスターになるが、
楽曲が盗作だった上に麻薬にハマり女性関係も派手になると、
オーバードースに見せかけて殺してしまう。
警察のキーマト(アンヌー・カプール)が捜査に来たのだが、
スザンナの色香に迷ってろくな捜査はしなかった。
スザンナは出来事を忘れるためにカシミールへ行く。

3番目の夫:ワスィーウッラー(イルファーン・カーン)。

カシュミールで人気のある詩人ワスィーウッラーと出会う。
スザンナはその美しい詩に惚れ込みイスラム教に改宗し、
スルターナーと名乗り結婚するが、ワスィーウッラーは、
サディストであったため耐えられなくなる。ある夜、
酔ったワスィーウッラーを外へ誘い出し、使用人達に掘らせた、
雪の穴に埋めて殺してしまう。

 イスラム教徒なのに飲酒していたのにはびっくり!
 使用人達は最初の夫と2人目の夫はスザンナが殺したと、
 感づいていたが、相手が悪人だったため黙認していおり、
 ここからはスザンナの殺人手伝っている。
 スザンナが惚れっぽいのも問題であるが、3人続けて
 酷い男と言うのも運が悪い・・・・。

4番目の夫:ニコライ(アレクサンドル・ディアチェンコ)。

次は競馬場でプレゼンテーターとして現れたロシア人である。
影響を受けやすいスザンナはロシアファンになりアンナと名乗り、
アルンをロシアの医学大学へ留学させる事にし、結婚する。

ところが・・・ロシアに行ったアルンは、家族と一緒にいる
ニコライを見つけてしまい、証拠写真を撮りスザンナに送る。
インドに戻ったニコライに使用人達が過去の夫達の最期の様子を
話して聞かせる。そしてニコライに家族との写真を見せる。
ニコライは否定したが、スザンナは毒蛇が住んでいる井戸に、
書類を投げ込み、ニコライが取りに行くように仕向ける。

この事件には当然ロシア大使館も動いたがニコライが、
インドの核開発を探るスパイであった証拠を提出して、
幕引きを図る。運の良い事に警察署長に出世していたキーマトが、
スザンナに色目を使ってきたためスザンナは上手くたらし込む。

5番目の夫:キーマト(アンヌー・カプール)。

キーマトはその後も関係を迫り、離婚して結婚を申し込む。
しかたなくスザンナは結婚するが、ほどなくしてキーマトを
心臓発作に見せかけて薬を盛り殺してしまう。

数年後・・・アルンがロシア留学から帰国すると、
スザンナが関係を迫ったため、アルンは養父と共に家を出る。
その後は関係を絶っており消息は不明だった。

アルンは焼けた骨格から人物を特定し、スザンナではないと
解ったが恩返しのためにスザンナだと鑑定結果を発表する。
そしてポンディチェリーの屋敷を訪ねるが荒廃していた。
アルンはスザンナを探し再会する。スザンナは語り始める。

アルンがナンディニー(コーンコナー・セーン・シャルマー)と
結婚した事を知ったスザンナは睡眠薬を飲んで自殺を図ったが、
通りがかった医師のモドゥスドンに助けられ結婚する。

6番目の夫:モドゥスドン(ナスィールッディーン・シャー)。

モドゥスドンの献身的な看護で助かったスザンナは結婚するが、
ある夜、屋敷に泥棒が入る。借金で破産寸前だったモドゥスドンが、
財産を狙ったのだった。ここで冒頭のシーン・・・・

スザンナは拳銃に1発だけ弾を込め自分とモドゥスドンと
交互に引き金を引きモドゥスドンを殺してしまう。
そして自殺するために屋敷に火をつけるが死にきれず、
メイドが焼死してしまったのだった。

スザンナは物乞いとなるが、アルンの偽証のお蔭で、
自分が死んだ事になった事を知り、
シスターになって人生を全うする事を誓う。

7番目の夫:イエス・キリスト。

 タイトルでは7つの殺人となっているのだが、
 実際に手を下したのは6件、メイドが犠牲となっているが、
 これも含めれば7件だけど。

 スザンナは惚れっぽく、影響を受けやすい女性だが、
 確かに6人の夫それぞれが悪人ではあるけれど、
 殺さなくても・・・とは思う。

 プリヤンカーが20代から50代くらいまで演じるので、
 その辺りが見所か。2時間に6件のエピソードがあるので、 
 それぞれが短い感じはする。

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【インド映画】 ~ムスカーン~

2020年11月21日 22時03分59秒 | 映画 / MOVIE

2004年の作品、タイトルはヒロインの名前だが、
ヒンディー語で「微笑み」と言う意味である。

間違い電話から始まったラブ・ストーリーが、
まさかの殺人事件に発展し、ハッピーエンド。

  <ストーリー> 

サミール(アフターブ・シブダサニ)は若くして成功している、
ファッション・デザイナーで、シャラド(パルヴィン・ダバス)、
ジャーンヴィ(ネハ)、シカー(アンジャラ・ジャヴェリ)、
サチン(ブリジェシュ・ヒルジー)と一緒に働いている。
ジャーンヴィはサミールと結婚したいと考えているが、
サミールは友人としか思っていない。

シャラド、シカー、サチンはショーの為に先にシムラーへ向かう。
サミールは新しいモデルを探し電話するが間違って女子寮へかかる。
偶然電話に出たムスカン(グレーシー・シン)を名前も知らぬまま、
イメージしながらデザインし会いたいと思うようになる。
ムスカンも名前も知らないサミールからの電話を待つようになり、
お互いに誰だか解らない相手を想い始める。

同時にサミールは何者かに命を狙われ始める。

サミールはシムラーへ、ムスカンはロンドンの父親の所へ
それぞれ行く事になり15日後にインド門で会う約束をする。
ところが離婚した父親から再婚の話を聞いたムスカンは、
ロンドンではなくシムラーへ行く事にする。

途中の休憩場所で二人は出会うがお互いの事を知らないため、
良い印象を持たなかった。

シムラーに到着したサミールはムスカンと再会し、
モデルに起用したいと考え近づいて行く。最初は、
快く思わなかったムスカンだが協力する事にし、
二人に愛が芽生える。ショーは成功する。

サミールがピアノを弾いていた時、一人の男の子に出会う。
アーナンドと言う男の子が病気で余命いくばくもないと聞き、
サミールは友達になる。

ところが、サミールを愛しているジャーンヴィは嫉妬し、
ムスカンに平手打ちしてしまい、サミールがとがめる。
サミールが謝罪しようとジャーンヴィの部屋を訪ねると、
ジャーンヴィは殺されておりサミールは閉じ込められてしまう。

サミールは窓から脱出する。サミールが犯人だと思った
シャラドはサミールを殴る。警察のヴィクラム(グルシャン・
グルーバー)はサミール、シャラド、サチン、シカ―から
事情聴取する。ジャーンヴィは犯人の名前のイニシャルSを
書き残していた。・・・・そして部屋に残されていたのは
サミールの指紋だった。

ジャーンヴィは犯人に襲われた時、自宅に電話をしていた。
留守電に最期の声が残されていたが、サチンの声も
そこに録音されていた。サチンは成功しているサミールに、
嫉妬して命を狙ったが失敗したため、ジャーンヴィを殺し、
サミールを陥れようとしたのだった。サミール達は解放される。

サミールはムスカンを愛していたが、ムスカンに出会う前に
間違い電話の主を愛していたためムスカンに別れを告げる。
(同一人物だとはお互いに気づいていない。)

サミールがムンバイに戻ろうとしている時、
アーナンドがもう一度ピアノを弾いてくれと頼む。
サミールが弾いた曲を聞きムスカンはサミールが、
間違い電話の主である事に気づく。

 アフターブ・シブダサニの作品を7本観たわけだが、
 どうも色男役ばかりである。仕方ないか・・・。
 最初に観た「ミスター・ヤー・ミス」が一番良かったな。
 もうちょっと違う路線がないか探して見ようと思う。

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【インド映画】 ~イズ・ラブ・イナフ・サール~

2020年11月20日 22時02分59秒 | 映画 / MOVIE

ヨーロッパでは2018年に公開された作品で、
インドでは今年3月公開予定がコロナの影響で今となった。
タイトルは「愛は充分ですか?サール」。
邦題は「あなたの名前を呼べたなら」。

インドは身分社会なので自分より身分が上の男性をサール(サー)
女性をマダムと呼ぶ。なので私もマダムと呼ばれる事がある。

インドならではであるが・・・
裕福な青年とお手伝いさんの恋愛がテーマである。
インドにはカーストがあるためカーストを超えた恋愛は、
まず不可能と言ってよいし、基本的に主人とお手伝いさんが
対等な関係になる事はありえない。

なので公開前から注目していた公開を待っていたら、
延期となってしまい残念だったのだった。
コロナの影響で映画館はずっとクローズで、
先週から上映再開になってはいたが正直、不安はあった。

お手伝いさんと言えばこの人、ティロッタマ・ソーム。
「モンスーン・ウエディング」でもお手伝いさんを演じ、
こんな事を言っては何だがピッタリであった。
同じ映画に出演していたラフル・ヴォーラが主人公の父親役。
この映画はインドとフランスの合作となっており、
彼がフランスと強い結びつきがあるからだろう。

全体的にアシュウィンとラトナの二人芝居的な感じで、
周りの人々は終始背景的な登場の仕方で、
二人の関係に大きな影響を与える事はなかった。
なので二人の感情の動きに注目して観る事と、
インドの一般的な社会観が理解できれば良いかと思う。

監督のロヘナ・ゲラがインドの階級問題を追及するために制作し、
2006年のテルグ語映画の「ワナジャ」と同じく、
インドの問題点を世界に発信した作品だと思えば良いと思う。

1時間40分と言うインド映画にしてはかなり短いが、
ちゃんと途中で休憩が入ったわ。

  <ストーリー> 

出身地の村に帰っていたラトナ(ティロッタマ・ソーム)が、
電話でムンバイに呼び戻されるシーンから始まる。
住み込みのメイドとして雇われていた主人アシュウィン
(ヴィヴェク・ゴンベル)が戻って来ると言う。
アシュウィンは結婚するためアメリカへ行ったのだが、
婚約者の浮気が発覚し破談になったため帰国したのだった。

アシュウィンの父親(ラフル・ヴォーラ)は建設会社の社長である。
傷心してふさぎがちなアシュウィンにラトナは、
自分は結婚4カ月で夫が病死したため19歳で未亡人になり、
人生が終わってしまったが、妹の学費を稼ぐために
ムンバイに出稼ぎに来ている話をして元気づける。

ラトナは同じマンションのメイド仲間と屋上で話をしたり、
一緒に買い物に行く事が楽しみだった。
ラトナには服飾デザイナーになると言う夢があり、
仕事の合間に服飾の勉強をするためにアシュウィンに許可を得る。

アシュウィンの誕生日にラトナは自分がデザインしたシャツを贈る。
アシュウィンはラトナが自分の夢に向かって前進している姿を見て、
勇気づけられると共に精神的な支えとなっている事に気づく。

アシュウィンはラトナにミシンをプレゼントする。
アシュウィンはラトナを対等に見ていたため、
ラトナがアシュウィンの実家のパーティーに駆り出された時、
仕事が終わるのを待とうかと言い、他の使用人達に驚かれる。
ラトナはアシュウィンに自分はあくまでも使用人である事を伝える。

ガネーシャ祭りの日、いつもと違って踊るラトナを見て、
アシュウィンは自分の感情を抑えきれなくなり、
部屋に戻った際に気持ちを伝えキスをする。

ラトナもアシュウィンの気持ちは嬉しいが身分が違う為、
家族や友人達には決して受け入れてもらえない事を伝える。
サールではなく名前で呼んでくれと言うアシュウィンに、
ラトナはあくまでもサールと呼ぶ。

アシュウィンは親友にラトナへの気持ちを打ち明けるが、
身分の違いと言う理由で答えは同じだった。

ラトナは結婚してムンバイに出て来た妹の家に同居する事にして、
メイドを辞めてアシュウィンの家を出る。
アシュウィンは自分の気持ちに決着をつけるため、
父親にアメリカに戻りたいと伝える。

ラトナはある服飾会社に就職が決まるが、
そこの社長はアシュウィンの友人だった。
ラトナはアシュウィンにお礼を言う為に家に行くが、
アシュウィンはアメリカに行ってしまっていた。
屋上に行くラトナにアシュウィンから電話がかかって来る。
ラトナは初めてサールをアシュウィンと呼んだ。

 アシュヴィンはラトナに「サンキュー」や「ソーリー」を、
 普段から言っていたので、家庭でそう習ったのか、
 それとも自分で学んだのか? 普通のインド人家庭では、
 やってもらって当然であるので、そういう事は言わないはずだ。
 
 主人とメイドの立場の違いがお互いの距離であったり、
 会話に良く表れていた。メイドは基本的に言われた事に対する、
 返事のイエスのみであり、余計な事は言わないものだ。
 自分から話しかけるのは恐れ多い事だから。

 ラトナが街のブティックへ服を見に立ち寄った時、
 店員が明らかに不快な表情をして追い出したのだが、
 大げさな表現ではなく、それがインドの現状である。
 服装や顔、身のこなしをみれば立場が解ってしまう。
 幸い私は外国人なので身分不相応なホテルやブティックに
 行っても追い出される事はないが・・・。

 狭い質素なメイド部屋がキッチンの奥にあったが、
 極端ではなくだいたいがあんな感じである。
 ある家では夜中にゴミ箱を倒しただけで使用人を呼びつける。
 そのくらい自分でやれば・・・は彼らには通じない。
 そういう価値観であり常識なのである。

 結果として綺麗に終わった。これが両親を巻き込んで、
 ぐちゃぐちゃになったら悲劇であったが、お互いの立場を
 理解して、自分の気持ちにケリをつけた、大人であった。
 ほっとした気持ちと、もっと周りの人達にも考えさせれば、
 良かったかもしれない、と言う気持ちが交差した。

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映画館へ行ってみた。

2020年11月19日 22時17分59秒 | デリーNCR / DELHI NCR

インドでは3月25日からロックダウンとなり、
段階を追って緩やかに開放されてはいたが、
映画館が再オープンしたのは今月始めである。

当然、最初の週は様子をみていた。まぁこれと言って、
どうしても観たい映画がなかった事もあるのだが。

2週目となって「サール」が始まったので、
勇気を出して行ったわけだ。
そもそも「サール」は3月に公開されるはずだったのだが、
公開の週からロックダウンになってしまったのだ。

当然、入場時には体温測定はあるだろうし、
アルコール消毒も必須であろう。座席や通路や至る所も
消毒しているはずである。それから行く人も少ないだろう。
それほど心配はいらないとは思うのだが・・・インドだからね。

まず、驚いたのは私が外国人だと言う事がバレた事だ。(笑)
だってマスクしてるのに・・・。

入場するとみなきちんと挨拶してくれた。
隣り合う座席には✖印があるので着席できない。

 

消毒用アルコールも常備されている。

そして上映前に安全対策をしていると言うアピールが、
CM上映の前にあった。

観客は10人ほどだった。換気の問題はあろうけれど、
ソーシャル・ディスタンスは街中の商店やバス内のほうが、
ぜんぜん近いし、問題ないんじゃないかなぁ。

しかも入場料は通常の半額程度だし、
インド映画は毎日家で観ているけれど、
気分転換にもなるし、また行こうかな。

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【インド映画】 ~ピャーサ~

2020年11月18日 22時02分59秒 | 映画 / MOVIE

2002年の作品、タイトルはヒンディー語で「渇き」。

お金を切望している、復讐を望んでいる、
欲している渇きである。

ユクタ・ムケイはヒンディー語映画のデビュー作。
むちゃくちゃ背が高いと思ったら1999年のミス・ワールド。
(アフターブと同じ180Cm)こりゃ相手役がいないね。
3カーンが相手じゃ子供みたいだ・・・。

もう一人、ズルフィ・シードもほぼデビューで、
ユクタが酷すぎたので目立たなかったけど、
二人ともその後の出演が少ない事から考えれば、
評価が低かったと言う事になるだろう。

  <ストーリー> 

スーラジ(アフターブ・シブダサニ)は両親と妹スマン(サーディカ)と、
暮らしているが定職についておらず、祖父の残した土地を売って
大金持ちになる野望は父親(ゴビンド・ナムイデオ)と叔父
(アナング・デサイ)に反対されている。

叔父の息子プレム(ズルフィ・シード)はビジネスで成功しており、
スーラジに一緒に働く事を勧めるが、スーラジは自分の力で、
大金を稼ぐようになると拒否する。

ある日、スーラジの前にシータル(ユクタ・ムケイ)が現れ、
自分の会社に良い条件でスカウトする。シータルは
スーラジをおだて、スーラジも結婚すれば玉の輿と考えるが、
シータルはプレムと愛し合っているとスーラジに話した事で、
スーラジはプレムの婚約者レヌに匿名で電話をかける。

婚約セレモニーでレヌはプレムとシータルの話をして、
婚約を破棄する。

 スーラジが本当にシータルを愛し始めたのか、
 単にプレムへの嫉妬で婚約を妨害したのか不明。
 妨害しなければ、シータルが自分の物になったかも
 しれないのに・・・

シータルはスーラジの目的が財産である事を知っており、
仕事をこなすたびに、車、家、と資産を与える。

シータルとプレムは晴れて結婚する事になるが、
プレムの家を訪ねたシータルの父親がプレムの父親を襲う。

16年前、シータルとプレムの父親は共同でビジネスを
行っていたが、プレムの父親がシータルの父親を騙して、
会社を乗っ取ったのだった。

シータルは復讐するためにプレムに近づき、
スーラジを雇ったのだった。しかしプレムは、
シータルを愛しているがゆえに会社の全ての所有権を
シータルに譲渡する事にする。

叔父を窮地に陥れたスーラジを父親は家から追い出すが、
叔父の方が悪かった事を知りスーラジに謝罪する。

 ここから複雑な展開に・・・・。

シータルが悪党に襲われた時にプレムが助けに行き、
そこにプレムの父親が現れて誤ってプレムを撃ってしまう。
プレムは病院に運ばれ、プレムがシータルを助けた事で、
シータルの父親はプレム一家を許す。

 悪党を雇ったのはプレムの父親か?
 するとプレムが助けに入るのは筋書き通りで、
 撃ってしまったのが間違いか?

スーラジはシータルに利用されていた事を知りショックを受けるが、
シータルを愛しているので結婚を申し込む。そして勝手に
招待状を作って両親とプレムに渡す。両親は驚き、
プレムはショックを受ける。

結婚式当日、全ての人が祝福していない状況を見て、
スーラジは儀式の途中で立ちあがり主役の座を、
プレムに譲る。シータルの兄弟が結婚を許さない事を
考えての芝居だった。

怒り狂ったシータルの兄弟達がスラージを襲う。
スラージは撃たれて死んでしまう。

 えーーーこういう終わり方???、
 うぅぅむ・・・。なんだかなぁ。
 スーラジを死なせなくても良かったんじゃ・・・。

 ユクタは背が高すぎる事で相手役が限られてしまう事もあるが、
 身体が固いのかダンスはぜんぜんだし、表情もイマイチ。
 180Cmで踊りが上手かったらダイナミックだけど、
 インド映画の役者は踊れてナンボだから厳しかったんだろう。
 ミス○○から転身した女優は多いけど。

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【インド映画】 ~マスト~

2020年11月17日 22時02分59秒 | 映画 / MOVIE

1999年の作品、タイトルはヒンディー語で「陶酔」。
当時21歳のアフターブ・シブダサニのデビュー作品。
通常、デビュー作は恋愛物が無難であろう。
ちなみに相手役のウルミラは25歳だった。

コメディタッチのミュージカルシーンとシリアスなシーンが
組み合わさっていて、なんか馬鹿馬鹿しくて面白かった。
あとは20年前だとスト―リーとは何の関係のない場所での、
ダンスシーンはふんだんにあった。

  <ストーリー> 

映画館でチケット買い入場する人々と映写室でフィルムをかける、
映写技師の映像が流れる。

マハラシュトラ州プネに住むキットゥ(アフターブ・シブダサニ)は、
女優のマリカ(ウルミラ・マンドカール)の大ファンで、
部屋中に写真を飾り、マリカが出演している映画を観るために、
毎日映画館に行き相手役に自分を投影してしまうほどである。

キットゥは成績が悪かった事で父親(ダリプ・タヒル)に叱られ、
マリカのポスターを破られてしまい、家出をしてムンバイに向かう。
そしてマリカの家に行くが警備員に止められる。
隣の食堂の店主が良い人でそこで働かせてもらう事になるが、
そこの従業員はみなキットゥのようにマリカに会いに来た男たちの
慣れの果てだった。キットゥは毎日マリカの家を見て過ごす。

マリカは孤児で叔父とその家族のために働かされていた。
仕事は全て叔父が仕切っており本人の意思はなかった。
キットゥは撮影所に行きマリカに話しかける事に成功するが、
威圧的な叔父に委縮している所も見てしまう。

そして、いつものようにマリカの部屋を見ていると、
マリカが叔父に暴力を振るわれているところを目撃し、
塀を乗り越えて助け出し、一緒にプネに逃げる。

マリカが2日前に誘拐された事はニュースになっていた。
キットゥは家族に内緒で自室にマリカをかくまうが、
妹のニッキ(シータル・スバルナ)に見つかってしまう。
仕方なくニッキ―と母親シャルダ(スミタ・ジャイカル)に
事情を話す。そこへ友人のニシャ(アンタラ・マリ)が来たので、
協力を依頼する。マリカはキットゥの事を好きになり始めていたが、
キットゥとニシャの仲が良い様子をみてショックを受ける。

キットゥ達はマリカの事を父親には言えなかったが、
警察が何も知らない父親を逮捕してしまった。
マリカの叔父がキットゥを覚えており捜査の手が回ったのだった。
キットゥは警察に行くがマリカの行方を聞かれ殴られる。
マリカは警察に出頭し叔父が自分を殴ったためキットゥが、
助けてくれたことを話し、キットゥと父親は釈放される。

マリカは何も告げずにプネを去ってしまう。
キットゥは理由が解らずにニッキ―とニシャと一緒に
マリカに会いに撮影所へ行き誤解を解く。

マリカとキットゥの結婚式のシーン。
食堂の店主、従業員、リクシャの運転手らが、
集まって踊っている。

 ジャンルとすれば、ラブ・コメディになるのだろうけれど、
 食堂のミュージカルシーンが一番良かった。
 女性は助けた男性に惚れる法則はここでも生きていた。

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ブラック・カラント。

2020年11月16日 21時53分59秒 | デリーNCR / DELHI NCR

お恥ずかしい話・・・・ブラック・カラントがカシスだと言う事を、
知らなかった私・・・・。

以前からアイスクリームの種類にもあって、
何度も(しかも好んで)食べていたにもかかわらず、
カシスだと言う事に気がつかなかった。

いいわけだが、日本ではカシスソーダなどのカクテルとして、
昔から飲んでいた。そう日本ではカシスと言うではないか。
そして液体であって個体(粒)では見ない。
インドのブラック・カラントはぶどう大で大きい。
アイスクリームに混ざっていたらぶどうの種類か、
またはブルーベリーみたいな物だと思ってしまう。

今回、レーズンを買おうと思ったらブラック・カラントがあり、
レーズンより安かったのでパンの具材として買ってみたのだった。
帰宅して調べたらブラック・カラントはカシスだった。

単独で見ればレーズンだと思う。

レーズンは細長いので比較すると粒も小さいし、
丸いブルーベリーとは違うので、やっぱりぶどうっぽい。
ドライフルーツなので味はレーズンより甘かった。

で、パンに入れてみた。

馬鹿の一つ覚えだが、チーズと合わせると、
甘さと塩味が混ざっていい感じになるので、
レーズンの時にも入れている。
うううううう、うんまい!!!

ちなみに250gで188Rs(約200円)

 

 

 

 

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