2004年の作品、タイトルはヒンディー語で「君?」。
サブタイトルが危険な執着、出だしはお酒の勢いで人妻と
関係を持った男性がその人妻に執着していく。そして執着の
あまり人妻に関係を要求し、娘を襲うと脅迫していく。
そして後半、男が死体で発見され、犯人探しに移行する。
<ストーリー>
モーリシャスの海岸で写真家のジャティン(カラン・ナート)は、
カミニ(マニーシャ・コイララ)と出会う。夫のヴィノッド
(ラジャット・カプール)からの電話を受けたカミニはホテルに、
戻る。翌朝、ホテルのレストランで二人は再会する。
ヴィノッドの到着が遅れており、カミニは一人で結婚18年目の
記念日を過ごしていた。そんなカミニをジャティンは強引に誘い、
酒を飲ませ正体を失い意識がないカミニと関係をもってしまう。
翌朝、カミニは過ちを犯してしまった事にショックを受ける。
ジャティンはカミニの記憶がないのをいい事に、
二人の間に愛があったかのように言い含めようとする。
ヴィノッドがホテルに到着するが、嫉妬したジャティンは二人の
邪魔を始める。ジャティンの元に婚約者のイーシャが到着し、
ジャティンの様子がおかしい事でカミニの事を知る。
インドへ戻ったジャティンは自分を抑えられなくなり、
カミニとヴィノッドの自宅に現れたり、
イーシャや周りの人々に当たり散らすようになる。
イーシャは別れを切り出すがジャティンは資金提供のため謝罪する。
ジャティンはカミニの15歳の娘プリティを襲うと脅迫し始める。
プリティは言葉巧みに誘われジャティンに写真集を撮ってもらう事に
するが、カミニはジャティンの事を家族に言い出せないために苦悩する。
プリティは撮影の為ジャティンの所へ行っていまい、カミニは心配の
あまりに後を追う。イーシャも騙されている事に気づきジャティンの
所へ助手と共に向かい、家の裏でジャティンの死体を見つける。
現場に駆け付けた警察のユスフ(アマン・ベルマ)が捜査に当たり、
カミニの家族全員に話を聞くために出頭するように要請する。
カミニはヴィノッドにモーリシャスでの出来事を話し、翌朝、
自分がジャティンを殺したと警察に出頭するが、動機や
具体的な犯行について語る事が出来なかった。
プリティは撮影の時、ジャティンが(プリティの兄に)殴られ、
鼻血を出して戻って来たと話すが、誰にの部分は話さなかった。
兄に文句を言うために外に出て、戻って来た時にはジャティンは
既に絶命していたので慌てて家に戻ったと言う。
プリティの兄の供述。プリティの後をつけてジャティンの所へ行き
抗議をしたところ殴り合いになり気絶してしまった。バスルームで
気が付いた後、家に戻ったがジャティンの事は見ていないと。
ヴィノッドの供述。カミニの後を追ってジャティンの所へ行った所、
室内にジャティンの死体があった。誰の犯行かはわからなかったが、
カミニをかばう為にジャティンの死体を二階からつき落とした。
カミニの供述。室内でジャティンの死体を発見しプリティを
かばう為に自殺の工作をし死体を外に運んだ。
イーシャの供述。助手と一緒にジャティンの家に行く前に、
1人でジャティンの家に行った所、ジャティンはプリティの兄を
引きづってバスルームへ行くところだった。ジャティンを問い詰め、
別れを告げたがその後は解らない。
ユスフはイーシャを犯人だとして逮捕しようとするが、なんと
助手が自供を始める・・・・。
ジャティンの死体が発見されるまでの前半部分はジャティンが
2人の子供を持つ年上の人妻に執着していくのだが、泥酔して
正体を失った女性を自由にした事でそんなに執着するのか?不明。
後半、ジャティンが死んでしまったため犯人捜しに移行するが、
みんな誰かをかばい、ありもしない事を言うのだが、
捜査した証拠をもってすれば死因や遺留品から解るはず。
なぜ関係者を一堂に集めて全員の前で供述させるのか?
全く馬鹿げているとしか思えなかった。
カミニ一家が警察に出頭する前日に話し合わないのも
おかしい感じがした。恐らく警察は事情聴取だけで、
一家の中に犯人がいるとは考えていなかったと思う。
いつもながら優秀なインド警察とは思えなかったが。