私の車にはカーナビはついてませんし、北海道でレンタカーを借りた時なども、
大雪~十勝周辺ならほぼ道はわかるし、ホクレンの地図もある、まず使いません。
が、今時レンタカーにはほぼ標準装備で、今回も頼みもしないのについていました。
しかし… 今回はカーナビに頼りっぱなし、そのすごさを実感しました。
一応全国版の地図(かなり古いやつですが)を持参していましたが、逆に
これを開くことはほとんどありませんでした。最初は「うるせ~な~」と思った
おねえちゃんのおせっかいボイスも、最後は「この先カーブです」なんて指示がないと
逆に不安に思えてくるほど…人間ってやつは便利さにはすぐ飼い慣らされるんだ。
まず道の選択がすごい。自分だと知らない土地では主に国道を中心に
走らざるをえないけど、カーナビは県道、あるいは抜け道?をバンバン通る。
土手の上を走るなんて暴挙、見知らぬ土地でまずしないよな… 自分の感覚では
「次、右」と思う交差点で左に。方角が逆みたいなんだけど…と思い始めた頃に
ちゃんと着いちゃう。道路標識と反対側に向かうこともたびたびあったので、
不慣れな土地では最初不安でしたが、途中からはその指示にほぼ従った私です。
なにせ普段使っていないので、100%その力を引き出せてはいないでしょうが、
これを使いこなすと、とんでもない高性能を発揮しそうなカーナビちゃん。
たとえば、「酒を買いたいな」と思って、「酒屋」を呼び出すと、
現在地点から近い順に酒屋がずらっと表示されます。(このおかげで、たまたま
面白い地酒を売っている店にたどり着くことになるのですが)
なにせ電話番号を入力したら、その近くまで確実に連れて行ってくれるので、
知らない土地で運転しているハンディや不安をほとんど感じることなく、
ドライバーにかかる負担が軽くなり、ほんとうに助かりました。
ただ、カーナビも万全ではないのか? たとえば、木造駅へ「しゃこちゃん」の
巨大モニュメントを見に行った時に連れて行かれたのは、どう考えても「駅裏」…
途中何度か「木造駅」の標識が出てきても全部無視しちゃうので、「大丈夫かな?」
とは思っていたんですが… まあ、最終的な判断やフォローを
こちらがしなければならない場合もあるということで、少しは「人間らしい」
弱さを見せる点も「より愛着が持てる」としておきましょう。
薬研温泉では、同じ道を引き返すのも面白くないし、せっかくだから恐山を
まわろうと思いましたが、「冬季閉鎖」の道路を嫌がるのか、道がよほど悪いのか、
カーナビはこの山道を指定したがりません。こちらも不安になりましたし、
ホテルの方に状況をお聞きすると「カーブは多いけど、舗装されたいい道だよ」
とのことだったので、安心して走ることとなりました。実際そのとおりの道でしたし、
ブナあるいはヒバでしょうか?巨木を間近に見ながらの快適なドライブでした。
自分の好み、味付けをちょっとは選択しなくちゃね。
ただ、よく言われることですが、カーナビに頼ると道はまったく覚えられません。
自分が今どの辺にいるのかすらわからないことがしばしばでした。
今回は「まず地元の方しか行かないだろう」食堂などにも足を運びましたが、
もう一度行こうにも場所はさっぱりわかりません。
まあいいか、その時にはまたカーナビちゃんに連れて行ってもらうさ!
ポータブル式のカーナビに興味が出てきた今日この頃です。
(写真は17日八甲田山・赤沼付近のブナ)