5月の青森といえば「リンゴの花」なんですが、今回は残念ながらほぼ終焉。
桜の開花が早かったので、旅立つ前から嫌な予感はしていたんですが。
それでも岩木山がきれいに見えていたので、13日(火)、まず板柳に向かいました。
無職時代、五能線・板柳駅で下車、リンゴ畑を散策した思い出の地です。
そのいい思い出も虚しく、「リンゴの花もないし帰るか」と思った帰路に
ツツジの花?が目についたので撮った写真がこれです。
ここのリンゴ畑の花も終わっているようですが、車を止めたついでに奥に入ります。
作業小屋でおばさん二人が休憩中で、リンゴの花と岩木山の写真を撮りに来たが
すっかり終わってる旨を話すと、「奥にまだ花が残ってるからどうぞ、どうぞ」と
案内して下さいました。

そこで撮ったのがこの写真。残念ながら花の状態はベストではないけれど、
ご好意にできるだけこたえようと思いました。このすぐ右で脚立に登り、
お二人は摘花作業に精を出されます。
青森は本当に親切な方が多くて、道など尋ねてもこちらが恐縮するくらい丁寧に
答えて下さいます。同様なことは鹿児島などに行っても感じますが、
日本の「端」にはまだ、古き善き日本の心、伝統が残っているんですね。
かつては多くの日本人がそうだったに違いないんだけど…
以前、リンゴ畑で作業中の方とお話した際、自分たちが休憩中に食べるための
パンやお菓子をたくさん頂いたことがある。どこの馬の骨だかわからない、
一介の薄汚い旅行者にだよ。その時もらったリンゴのおいしかったこと!
ちょうどこの朝遅霜が降りて、一部のリンゴ畑に被害が出たと夜のニュースで
やっていたけど、この善良で親切なリンゴ農家の方々に、秋、収穫の恵みが
無事もたらされることを願ってやみません。