森永チョコボールの高密度バージョン『大人に贅沢チョコボール』シリーズ、
「厳選ピーナッツ」「ほろにがキャラメル」「濃い苺」の三品種です。
ちょうど先の旅行中に目について、ウィスキーのおつまみ用として何度か購入して食べました。
内容量の割には少しお高く、一個税込み150円くらいだったと思います。それだったら、明治の
アーモンドチョコレートとか大人のたけのこの里なんかのほうがボリュームがあって食べ応えありで、
CP優先だとそちらを選んじゃうかなあ。でもこの独特のパッケージに魅かれ、つい手が
出ちゃうんですよねえ。
これで100円くらいだったら、かなりインパクトのある商品で、しょっちゅう買っちゃうと思われます。
今日はたまたまスーパーで安売りしていたので、和歌山では初めて買ってみました。
*早朝、雨がみぞれ状に変わったとかで、和歌山市で初雪が観測されました。
でもその後は徐々に風も収まり晴れ間も多く、昨日よりはずっと穏やかな日よりでした。
日本海はそうとう荒れたようで、新日本海フェリーも軒並み欠航になっているようです。
元々これくらいの時期まで北海道にいようかなと考えていただけに、自分だったら
この暴風雪にどう対処できただろうかとか、いろいろ考えさせられました。
キャノンの新型プリンター ピクサス MG7530BK が届きました。
A4プリンターでいうと三代目、複合機では二代目となります。ちょっとしたコピーなどで
いまや複合機はなくてはならない存在、写真用の高画質なモデルとは別に、
装備としては外せなくなりました。
先代が急に壊れ、まったく予備知識なしで選んだこともあって、現行モデルの革新には
驚くばかりです。一応シリーズのフラッグシップ機なのに価格が2万円以下、サイズも
すこぶるコンパクトで、いずれも先代の半額・半分程度だと思われます。どこをどう削ったら
ここまで小さくできたのでしょうか? 知らんまにプリンターってこんなに進歩していたんですね。
セットしてみて重ねて驚いたのは、プリンターってどちらかというと機械的な製品という印象だったのに、
すっかりハイテク機器、別にもう一台コンピューターを接続した感覚でした。USBケーブルが
付属していないのにもびっくり! もはや接続は無線もしくは有線のLANなのが当たり前みたいですね。
(前機種のケーブルを流用してしのぎました)
ひとまず先代のあとに鎮座させたけど、大きさがまるで違いので、置き場所を変えても
いいかもしれません。ただ、後部に給紙する場所がなくなった分、前方のトレイは大きく開く
(スライドする)ので、前面にはそれなりの広いスペースが必要になります。
前のプリンターに特別不満はなかったし、できたらこんな進化したモデルとは係わり合いに
なりたくはなかったけれど、こうなった以上は否が応でも使いこなしていくしかありません。
今回は長丁場になりそうだったし、読み物を多めに用意しておきました。
まず朝日新聞別冊土曜版be(青・赤)を二組、そして同じく日曜版GLOBEを五部持っていきました。
これらはいずれもペラペラの小枚数にもかかわらず、内容は硬軟織り交ぜたとても充実したもので、
読解力の劣る私などは一冊読み終えるのに相当数時間を費やします。これらは主に行き帰りの
フェリーや飛行機内、JRの車内などで読みました。最近多用するピーチは機内誌などの備えがないので、
退屈しのぎの読み物は必携品です。その点この別冊群は、かさばらず軽いので最適ですよ。
基本読み終えれば捨てられるし、とりおけば二次的な使い方も出来て便利です。JR内では
足敷きとして使用、窮屈な靴を脱いで過ごせるので、すこぶる快適です。むろん相席となれば
遠慮しなければなりませんがね。これらは、期間中にすべて読み切りました。
上の写真は今回用意した文庫本群(のカバー)です。いずれも手持ちの数少ない蔵書からジャンルが
偏らないように選んだつもりで、
・孤高の人上・下巻(新田次郎) ・河童/或阿呆の一生(芥川龍之介) ・精神分析殺人事件(森村誠一)
・山名耕作の不思議な生活(横溝正史)
の計五冊です。このうち孤高の人と河童/或阿呆の一生(の半分くらい)しか現地で読めませんでした。
理由はいくつかあるのですが、ひとつは日没が早く、午後三時くらいまでしか車内で読書できないことと、
日中とても寒くて、ゆっくり本を読める環境じゃなかったことなどがあげられます。これらも今後の課題でしょう。
『孤高の人』は中学時代いくつかあった課題図書のひとつで、特別強い購入目的があって選んだ本では
ありません。もちろんその頃は山歩きもしていませんし、これを読んだからといって山に登りたいとは
思いませんでしたから不思議ですよね。元々体力も運動神経もない私には、登山なんて別世界の人がやる
スポーツだと思っていたんでしょう。
私は一度読んだ本は滅多なことでは読み直さないんですが、これはたしか高校生の時にもう一度
読み返しています。どういう理由だったか定かではありません。もしかしたら読書感想文を提出する課題が出て、
手元にあったこの本を選んだのかもしれません。その時は最後泣けて泣けて、涙が止まらなかったのを
覚えています。読後あれだけ泣いたのは、ほかには『スケバン刑事』だけかもしれません。
その時も山に登ったこともなかったし、読後も山歩きをしようとも思いませんでした。お話の中で登山シーンも
当然たくさん出てくるのですが、ほとんどよく理解できないまま読み通したと思われます。
そして今回、約30年ぶりの再読です。この本からの影響は皆無に近いと思うのですが、まさかその後自分が
六甲山を縦走したり、ほとんど単独行で山歩きをすることになるとは思いもよらなかったことです。
私のレベルは、主人公・加藤文太郎とはあまりにもかけ離れているので、よもや感化されてはいない
のでしょうが、もしかしたら何かしら相通ずるものが少しはあったのかもしれません。そのレベルの差は、
曲がりなりにも登山を趣味とした今はさらによくわかり、朝、和田岬の寮を出て六甲山を全山縦走、さらに
宝塚から歩いてその日のうちに寮まで帰ったというんですから、加藤の超人ぶりはいかばかりであったのでしょう。
(実在した社会人登山家の第一人者である加藤文太郎の生涯を描いた小説です)
登山場面はもとより、そのサイドストーリーの展開も秀逸で、新田氏のストーリーテラーぶりは卓越していて、
読み手をぐいぐい引きずり込むので、読み出したらなかなかその手をやめられません。おそらくその他の作品
『八甲田山・死の彷徨』や『芙蓉の人』などなども間違いなく面白いと思われますが、これまた不思議なことに
新田氏の作品はこれしか読んだことないんですよ。
途切れ途切れ読み進めましたが、最後はなかなか読めなくなりました。久しぶりとはいえ、さすがにストーリー展開は
大筋で覚えていて、主人公に感情移入していると、つらくて最後は読めないのです、「なんでその誘いを
断らなかったのか!」と思ってしまってね。そして最終章はある温泉の休憩室で読むことになり、ここで
涙をボロボロこぼすわけにはいかないと、できるだけ客観的に冷静に、感情を押さえ込んで読み終えたのです。
甘っちょろい私などには、加藤の生涯はあまりにも鮮烈で、今更ながら見習うとか真似したいというレベルでは
ないのだけれど、脳天からガツンと一発食らわされるそんな強烈な作品なので、特に山歩きを少しかじっている
方々には、ぜひ一度お読みいただきたい、お勧めの小説です。
(つづく)