今日和歌山市では格段の店舗規模を誇るイオンモールへ行ってきました。専門店街にある
モンベルへ行くのが一番の目的でしたが、イオン内の食料品売り場をちょこっと覗いたところ、
東ハトオール(レーズン)シリーズの新商品が並んでいたので思わず買ってしまいました。
新型『東ハトオールアズキ』は、旧型と違い「抹茶仕立て」ではなくなっています。
(旧型のパッケージなどは 古い記事 を参照してください)
抹茶とアズキのとり合わせは相性もよく、またそもそも私は旧型のファンでありましたので、
抹茶と決別させたのがやや腑に落ちないところながら、このアズキのみの新型の出来栄えにも
興味津々なのです。
オールシリーズは「レーズン」「アップル」「プルーン」などなど、どちらかというと「甘酸っぱい系」が
多いので、このアズキの「甘さ一直線」のお味を加えることでバリエーションが広がり、山での行動食の
お楽しみがいっそう増すこと間違いなしです。
*新調したキャノンのプリンター MG7530 を使ってみました。旧製品と比べ、プリントの仕上がりが
ずいぶん向上していて驚きました。プリントヘッド、インクなど地道な改良が引き続き行われているものと
思われます。ただし、つくりはチャチなので、今度のは8年持たない気がします。
本屋でオーディオ専門誌を立ち読みしていてむなしくなりました。以前ならウン十万円する高級機も
「ボーナスを全額つぎ込んで買うかな」なんて、購入にちょっとは現実味があったのですが
(実際は夢想するだけで満足していたのですが)、さすがに定期収入がまったくない現状では、
まるっきり高嶺の花なのですよ。カメラ、登山用品、パソコン関連などと比べ、優先順位をつけると、
オーディオは残念ながらずっと後回し。金の切れ目が縁の切れ目なのを実感します。
元々私はそんな読書家ではなく、また、読みたい本は基本買って読む方でしたから、これまで
図書館ってほとんど利用したことありませんでした。この先ますます散財しないような生活を強いられ、
かつ逆に時間だけはたっぷりあるんだとすると、そんな人にとっては図書館ってすごく魅力的な
場所かもしれないですね。
ところが和歌山市のような中途半端な田舎町でも図書館は街中にあって、駐車代金がかかって
しまうんですよ。また、バスで往復すると、軽く文庫本一冊買えるくらいかかってしまい本末転倒。
健康維持を兼ねて自転車を買って、これで通うかな。肝心の天気の悪い日に行きにくいし、昨今、
自転車も保険をかけないと万が一の時に物騒だしなあ。なんてことを相も変わらずうじうじ考えてます。
それはさておき、旅先での話し。長い旅、特に車中泊中心の旅において、雨天時の避難場所に
図書館を利用することを旅に出る前から考えていました。ありがたいことに図書館は来るものは拒まず、
本は売るほどありますしね。和歌山よりさらに田舎になると、駐車場も無料の場合が多いようです。
残念なのは「貸し出し」ができないことくらいですかね。あと週に一度休館日があることかなあ。
この連載の最初に話題にした新聞を読めることもメリットです。とにかく暖房が効いていて、寒さから
開放されるだけでも本当にありがたいことです。ぶっちゃけ「タダ」でどれだけ長く居座っていても
OKな場所ってそんなにないんですよね。今後も積極的に利用させていただきます。
今回訪れた図書館をご紹介しておきます。
・美瑛町
最近新築の建物はとにかく新しくて気持ちいい。トイレなどもきれいで、私が車中泊中に多用した
公衆トイレなどと比べるとウン泥の差で天国ですわ。町営としては蔵書も多い方で(ほかと比べたこと
ないので勝手な感想)、場所柄写真集も多いように思われました。また、朝日新聞が読めるのも
個人的には喜ばしい。特徴は「談話室」が設けられていることで、おしゃべりはもちろん、多少の飲食も
可能らしくて、ますます長居出来そうです。ここで北海洋さんと二時間くらい雑談してました。
I大先生の新しい写真集があって、これをじっくり拝読させていただきました。
・弟子屈町
町役場と兼用の駐車場は広くてもちろん無料。施設は学校の図書館並みの広さで、
蔵書も決して多くはなさそう。また、全国紙ではなぜか朝日新聞だけがおかれていなくて、
これもつらい。テーブルや椅子などの設備も学校並なので、長く座わるのがこれまたつらい。
しかし個人的に感激したのは、横溝正史氏の古い文庫本がかなりの分量そろっていたことです。
美瑛にもあったのですが、今出回っている新しい文庫本ばかりでしたからね。私も個人的に
横溝氏の蔵書があるとはいえ、ほとんどが金田一探偵が登場する「本格推理」ものばかりで、
それ以前に書かれていた「耽美的」なものを読み損なっていたんです。中でも名作とされる
『鬼火』は前から一度読んでみたかったのですが、ここにあったんですよ、うれしかったです!
『鬼火・蔵の中』がタイトルの短編集で、今回かろうじて表題作の二編のみ読み終えました。
残り数編と、そのほかにも私が読んだことのない「横溝物」が数冊あるようでしたから、
それを楽しみに次回また訪れることにしましょう。
滞在中に、小布施の図書館が世界十傑に選ばれたとニュースでやってました。
店舗が図書館を兼ねていて、町中いたるところに小さな図書館があるのが特徴で、
それが選考理由だったと思います。いずれ訪れる機会があるかもね。
こう考えると雨の日も楽しくなってくるから不思議です。思わぬ掘り出し物が見つかる可能性もあるし、
図書館めぐりって案外楽しいのかも。地方の特色ある図書館を訪ねられるのも、こういう旅行スタイルを
している醍醐味かもしれません。
ですからこれからは、町の観光案内所に行ったら、私はまずこう尋ねることでしょう。
「図書館はどこですか?」
♪ 風が吹いて 日射しが翳る
雑木林に 踏み迷う
いつかきた道 初めての道
道なき道を 森の奥
歩き疲れてたたずめば ふいに
耳に囁く声がする
図書館はどこですか
図書館はどこですか
わたしが彼と 落ちあうはずの
約束の場所 どこですか
幾百年も 探しつづけて
たどりつけない 森の中
顔は見えない 声だけ聞こえる
耳をふさいでも 耳の底に
図書館はどこですか
図書館はどこですか
めぐり逢えない 愛しい人を
探す少女の 細い声
やがて夜の とばりが深く
迷いの森を つつむ時
わたしの声が わたしの口から
祈りのように こぼれ出す
図書館はどこですか
図書館はどこですか
図書館はどこですか
図書館はどこですか
(図書館はどこですか/詩:谷山浩子)
以上で「晴写雨読」の連載は終了です。