新しいカテゴリーに「旅にしあらば」を加えます。
このカテゴリーは、これまでの「旅鴉の唄」と「展覧会の絵」を合体させたようなもの…
とお考えください。主に表紙に使う、写真+それにまつわる四方山話(撮影秘話など)を
このカテゴリーに収めます。旅鴉か展覧会のどちらに入れようか考えたんですが、
いっそ新しいカテゴリーとして独立させようと思ったんですね。
ブログ上に発表していない写真が、たぶん溢れ返っていて(内容の良し悪しはともかくも)、
これをどうお伝えしようか考え中です。たとえば、一度に大量の写真を掲示できる
「フォトチャンネル」に、テーマごと(旅行ごととか)に写真だけ掲載しておいて、
その中の一部を本文に再掲載して、説明文を入れる…なんてことを考えています。
それもこのカテゴリーの範疇とするわけですね。
写真だけでは伝わらない魅力を、文章で補うのです。(写真だけで伝えろよ!っていうか、
下手な文章を加えるなんて、恥の上乗りになるだけだと思うけど…) この先ますます
貧乏をこじらせると、時間だけはたっぷりできてくると思われるので、タダで遊べる趣向を
考えておかなくちゃね。
ということで、皆さんに「あっ、ここ行きたい!」みたいに思っていただける写真を、どしどし
紹介できればと願っています。どうぞお楽しみくださいませ。
けっして読書家ではない私が、本に関する話題を提供することは、まずないと思っていました。
新刊やベストセラーを買い求めることは滅多にないし、最近は新聞掲載の連載小説を読み続けている
くらいでしたからね。
ただ、図書館に通える余裕が出来た…というか、必然的に図書館を頼るシチュエーションが増えたことで、
否が応でも本に向き合う時間が増えた時に、「あっ、これ読みたかった本だ!」とか、「これおもしろそう!」
みたいなのが意外に多くて、自分ってこんなに本が好きだったかなと、我ながら新たな一面を見た思いでした。
ジャンル的には、推理ものやサスペンスものなど、小説が多くなるでしょうが、まず自分で買ってまでは
読まないだろう、「ベストセラー、今売れている本」みたいな類にも手を出すかもしれませんね。
これから全国津々浦々の図書館におじゃますることになるでしょうから、図書館そのものもご紹介できたらと
思っています。先日も新聞記事で、図書館はホームレスの方々に頼られているんだということを知りました。
「静かに過ごす」というルールさえ守れれば、基本的に「来るものは拒まない」公共の場所ですから、
冷暖房が完備され、休める椅子が用意された図書館は、私のような風来坊、宿無しには、本当にありがたい
駆け込み寺のような存在となるでしょう。むろん、本来の意義、目的とは少々かけ離れた使い方かも
しれませんが、いまや図書館は、「行き場のない魂の拠り所となっている」といっても過言ではありません。
「おいらは~宿無し~」って歌を思い出しました。もちろん当時はまったくの他人事で聞いていましたが、
まさかこの歌が遠い日の自分のことを歌っていたとは、これまた新鮮な驚きです。撮影しているうちに
夕方近くになって、「今夜の寝場所をどこにしよう」とか、「どこで夕食をとろうか」みたいなことがフッと
頭をよぎる時の、あの寂寥感、心の中を吹き抜けていくすきま風の冷たさはいかばかりでありましょうか…
自由気ままな旅の代償は、世間から隔離されたような孤独感とのせめぎあいでもあります。
灯りがともり、暖かい食事、寝床でもてなしてくれる帰れる場所があるという、これまで当たり前のように
思っていたことの有り難味を、改めて噛み締めています。
この前の朝日新聞土曜版beの「悩みのるつぼ」コーナーの中で、経済学者の金子勝さんが質問者への
回答として、新田次郎氏の小説『孤高の人』の主人公・加藤文太郎の生きざまを引き合いに出して、
「何かに必死に挑むことで孤独を味わいますが、自分というものを確立することで孤独を恐れなくなる」と
書かれていました。もちろん私は、加藤のような強い人間ではなく、群衆の中に孤独を感じるたびに
心が折れそうになり、いつまでたっても孤独を怖がる弱々しさですが、その孤独を少しでも癒してくれるのが
本であり、図書館なのかもしれません。
このカテゴリーは、本や図書館に関する話題を提供する内容となる予定です。
♪ 風が吹いて 日射しが翳る
雑木林に 踏み迷う
いつかきた道 初めての道
道なき道を 森の奥
歩き疲れてたたずめば ふいに
耳に囁く声がする
図書館はどこですか
図書館はどこですか
わたしが彼と 落ちあうはずの
約束の場所 どこですか
幾百年も 探しつづけて
たどりつけない 森の中
顔は見えない 声だけ聞こえる
耳をふさいでも 耳の底に
図書館はどこですか
図書館はどこですか
めぐり逢えない 愛しい人を
探す少女の 細い声
やがて夜の とばりが深く
迷いの森を つつむ時
わたしの声が わたしの口から
祈りのように こぼれ出す
図書館はどこですか
図書館はどこですか
図書館はどこですか
図書館はどこですか
(図書館はどこですか/詩:谷山浩子)
新カテゴリーのご紹介です。
「素晴らしき紅マグロの世界」から分離独立させて、お酒に関する話題を
「Uncle あるちゅうの唄」の範疇といたします。ブログを始めた当初は、お酒に関する話が
ここまで多くなるとは想定していませんでした。残念ながら私の場合、この先も経済的には
ゆとりのない生活を強いられるでしょうし、高級品には縁がなさそうなんですが、旅先などで
出会った、おいしくてかつお手ごろなお酒を紹介できたらと考えています。
久保田を私に教えてくれたRyoちゃん、「一度も二日酔いしたことがない」という驚異的な
肝臓処理能力の京都のOさん、家そのものがワインセラーなので傾いていて、一定の
低い温度で保たれているので年中室内でダウンを着て生活しているという神戸のHさん、
ビアダルを背負って山歩きをしているとうわさの東京のOさん、目の前にみるみるうちに
クラッシックビールの空き缶の壁が築き上げられる層雲峡ユースの雄・茅ヶ崎のNさんおよび
鈴鹿山麓さんご夫婦、最近藤沢に引っ越した酒と煙草をこよなく愛するUくん、
大雪山を散歩道程度の軽やかさで疾走し、酒を飲んでも呑まれない東広島のNさん、
星観荘と層雲峡ユースの主・ハチマキおじさん、一滴の酒も飲まないのに、毎度酒席を設け、
幹事を引き受けてくれるマロ、夜な夜な宴に付き合ってくださる山荘ゆずりはのおじさん…
その他、全国津々浦々のお酒を愛する皆さんに、このカテゴリーをささげます!
♪ 真昼間から お酒を飲んで
やって来るのは おじさんじゃないか
しっかりビンだけは にぎりしめ
赤い顔して 笑ってる
今日はいい天気だよ 仕事に行かないの
いかれた自転車に 股がって
やってくるのは おじさんじゃないか
年がら年中 同じ服を着て
年がら年中 同じ唄うたい
今日はいい天気だよ 仕事に行かないの
こんなに遠くの公園のベンチで
スヤスヤいねむり おじさんじゃないか
競馬新聞 下に敷いて
何の夢を見てるんだろう
今日はいい天気だよ 仕事に行かないの
おじさんが いなくなったのは
去年の寒い冬のことでした
酔っぱらって 交差点で
自転車は ぺちゃんこ
今日はいい天気 空もまっ青
夕焼け空の向こうから
おじさんの唄が 聞こえるよ
車にひかれて 天国に行ってから
この街もすっかり 変わったよ
今日はいい天気だよ 仕事に行かないの
今日はいい天気だよ 仕事に行かないの
(Uncle あるちゅうの唄/詩:山木康世)