旅にしあれば

人生の長い旅、お気に入りの歌でも口ずさみながら、
気ままに歩くとしましょうか…

番組も新年度

2015-04-05 18:27:00 | NHKに捧げる歌




まず、表紙の写真は、昨日掲載忘れの「葉牡丹の花とつぼみのアップ」です。今日の和歌山市は
南寄りの風が強く、時々雨も降りました。さすがにこの雨で桜もほぼジエンド、道路いっぱい
桜の花びらが敷き詰められた場所もあって、それはそれで美しかったです。


さて本題。NHKの番組も先週から新年度体制で、今日で丸一週間が経ちました。
昨晩「ニュース7」を見ていて驚きました、気象コーナーに菊池真以さんが登場したからです。
前任地が大阪で、朝7:45からのニュースで、キャスター兼任で気象情報をそつなくこなされて
いました。ゆっくり落ち着いた語り口が持ち味なので、ニュース7の短い時間内ではかなりの早口が
要求され大変でしょうが、ぜひがんばってほしいですね。

ニュース7を担当する『七時半の○○○』と名づけられた先輩の気象担当のお姉さま方は、どうもなにか
勘違いされ、あさっての方向へ突っ走ってしまった方々もおられたので、菊池さんには大阪で見せ続けた
楚々としたイメージを損なうことなく、長く活躍されることを祈念します。ちなみに大阪局の同番組の
前々任者が、今「ニュースウオッチ9」気象担当の井田寛子さんです。この方も、キャスター兼任で
番組をそつなく進行されていて、東京に移られた時には寂しかったのですが、いまやウオッチ9の
「顔」ですからね、たいしたものです。前任者の平井信行さんが超人気者で、かつよどみなくコーナーを
進行されていましたから、そのあとを引き継ぐのはプレッシャーがかかって大変だったと思います。
実際、最初の頃はリズムが合わないのか、さすがの井田さんもトチリが多くて、ハラハラして見ていました。
すぐに修正されて、その後は安定した司会ぶりですね。


ニュースウオッチ9は、メインキャスターの二人も代わりました。前任の井上あさひさんは京都局へ
異動されたようで、関西人としては、番組を通じてお目にかかれる機会がこれからもあるでしょうから、
楽しみにしているんです。井上さんと京都、イメージがドンピシャですしね。後任の鈴木奈穂子さんは、
「おはよう日本」でのキャスター歴も長く、さすがに堂々とした司会進行で、安心して見ていられます。
鈴木さんは場面に応じて硬軟使い分けられる方で、ウオッチ9はおはよう~に比べるとより硬派な
報道番組ですから、これまでよりは「軟」の部分が少なくなるのが少々残念な気もします。しかし、深刻な
つらいニュースが多い昨今、その合間合間に鈴木さんの柔らかな笑顔、お人柄でそれが少しでも
癒されるのなら、やはりこの抜擢は正しかったといえるかもしれません。

大越さんのあとを引き継いだ河野憲治さんは、まだ硬さがとれず、本領を発揮されるのはこれからでしょう。
この五日間(すべて見たわけではないのですが…)は、主に鈴木さんがリードして、番組を引っ張って
いたように見受けられましたし、二人の息がぴったり合っていたとも思えません。我々見る側にも、
違和感とか緊張感があって、それも含めほぐれるのに少し時間がかかるのは当然ですよね。
一ヶ月先、一年先に、前の大越&井上コンビのような、あるいはそれ以上に、安心して見ていられる
ニュース番組になってほしいです。


しかし、いつから私はNHKしか見なくなってしまったのか。別に「俺は今日からNHKしか見ない!」と
高らかに宣言した覚えもないんですよね。前の前の会社に勤めていた当時は、帰宅が遅くなることが多く、
報道番組といえば久米宏さんが司会されていた「ニュースステーション」でしたしね。その頃は逆に、
NHKのニュース番組はなんだか刺激なさ過ぎて、あまり好きじゃなかった覚えもあります。口が変わり、
食べ物の好みが変わるように、私のテレビ番組に対する嗜好が変わったとしか説明できないかも
しれません。


そういえば今、「高等遊民」がにわかにブームになっているとか。やっとこさ時代が私に追いついた
みたいです。私なんかもうずいぶん前から、仕事に就かずぶらぶらして過ごせる人になりたいと、
憧れていましたからねえ。学校を卒業しても、できたら就職したくありませんでした。ただ残念ながら、
それが許される身分じゃあなかった。

夏目漱石、太宰治氏らの小説の登場人物(主人公)らは、決まって「仕事をしていない」んですよね。
たいてい元華族とか大地主などの旧家の出なんですよ。有吉佐和子氏の「紀ノ川」に出てくる
旧家の長男にもわが身を投影し憧れました。たしか旧家を没落させていく無能者で、これなら
私にも出来ると思ったんですね。あと、横溝正史氏の作品などによく出てくる「パトロン」の存在が
うらやましくて仕方がなかった。たしかあの金田一さんにもパトロンがいたはずです。どうして
私にはパトロンが現れないのか?? 自分の才能のなさを棚に上げて、真剣に思っていましたからね。
とにかく仕事をせず、楽して生きることしか考えていなかったんですね、この方は。

今、はからずも「遊民」になることには成功した私ですが、残念ながら決して「高等」ではないのが
問題で、一寸先は闇の暗夜行路。落ちぶれる前にすでに落ちるところまで落ちている、あっ、そうか!
これ以上は落ちようがないから、気分だけは楽かもしれないなあ。楽に行こう!



*先日BSプレミアムで放映された「大瀧詠一ソングブック」を、本日もう一度見直しました。
  大瀧さんの多義に渡るクリエイティブな活動が紹介されていて良かったのですが、私が一番
  うれしかったのは、松田聖子さんが歌う『冬の妖精』のシーンでした。NHKの何かの番組
  (レッツゴーヤングとか?)で収録されたものだったのでしょうかねえ? 

  私は、松田聖子さんのアルバム「風立ちぬ」のA面全曲のプロデュースが、ご本人の
  「A LONG VACATION」と並ぶ、大瀧さんのベストワークなのではないかと思っています。
  超売れっ子アイドルでありながら歌唱力にも定評のあった松田さんと、こちらも押しも押されぬ
  売れっ子作詞家・松本隆さん、それにLONG~の大ヒットで乗りに乗っていた大瀧さんの
  三人が出会ったこのアルバムのA面は、ものすごくポテンシャルの高い、もはやいちアイドル歌手の
  アルバムという領域をはるかに越えた作品に仕上がっていたのを覚えています。

  このあと大瀧さんが発表したアルバムなどは、ちょっと肩に力が入りすぎていて、サウンド的にも
  懲りすぎているしで、私の評価も少し下がるのですが、その点この「風立ちぬ」はそこまで
  力みもみられず、LONG~に匹敵する仕上がりの高さを当時感じた記憶があります。その1曲目の
  『冬の~』は、そのままシングルカットしても売れそうなくらいキャッチーな曲調ながら、もちろん
  実際のシングル『風立ちぬ』のようにテレビで頻繁に歌われ、映像がたくさん残っていることも
  ないでしょうから、まさかライブで歌っている場面を見られるとは思わなかったんですね。
 
  『一千一秒物語』なども好きな曲だったなあ。現在もカセットテープは手元に残っているのに、
  すでにデッキは壊れ、聞くことが出来ないんですよ。 ♪ 空にペーパームーン 金のお月様
  なぜか OH! シャインオンミ~ (だったかしら?)  今でも空で歌えるのに…
  なんとかこのアルバムのA面を聞いてみたい。これぞまさに「A面で(に)恋をして」ですね。

 






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