下山後の空腹を満たしてくれるのが毎度おなじみワンパターン、あさひ食堂の「しおセット
(塩ラーメン+ミニチャーハン)」である。
以前はいくつか選択肢があったんだけど、閉店してしまったりで、ガッツリ食べられるお店が
ほとんどなくなってしまったんよ。
9月10日(火)曇り時々晴れ
周辺雲が多く、依然強風が吹いていたがダメ元で黒岳山頂へ向かう。気温自体さほど下がっては
いなくてもこの風だ、体感気温はかなり低く、山上の監視小屋跡の陰に身を伏せ風を避け、夜明けを待った。
意外にも夜明けが近づくにつれ雲が晴れ、それなりの条件になったのには驚いた。ガスに巻かれ、
撃沈する可能性のほうが俄然高いと思っていたからだ。しかしごく薄い霧があるためか視界がクリアーでなく、
またすごい風にブレブレで、おそらくここでも、ほとんどの写真は没テイクだろう。
撮影後黒岳山頂を振り返る。
このあとしつこく桂月岳でも撮影を試みるが、もちろんここも強風にあおられたのは同じであった。
そしてこのあたりで思案した。元々三泊の予定を切り上げるか残るかである。こうした風は普通なかなか
すぐには収まらず、また紅葉の出来も全般悪く、さらに赤岳方面の様子も気になるしで、迷った末、
下山を決めた。朝食後撤収開始。強風下、テントをたたむのも大変である。その点今度のモンベルの
ステラリッジは吊り下げ式で、手慣れてくるとスリーブ式よりも作業が楽なので助かった。
これは後日談になるのだが、昼過ぎから山の天気は急速に回復したようで、下界から見る限り、
全山くっきりときれいに見えていた。しかも翌朝すごい朝焼けだったので、もし残っていたらどんな
写真が撮れていたのだろうか… 自分で下した判断なのだから致し方ない。しかしおそらく、
風はそのまま強く吹き続けていたようである。
下山途中、木の上で見つけたシマリスちゃん。木の実を口いっぱいほおばっていた。
これは別の個体で、登山道でたぶんアザミの花(実か?)をほおばっていた。花の軸らしきものが
横に二つ転がっている。この秋の山旅では、いつも以上にシマリスと遭遇する機会が多いように
感じるのだが気のせいか。たまたまなのか、それとも実際に個体数が増えているのか?