9月13日(金) 晴れ
早朝ようやく天候回復、さてどこへ向かう? まったくロケーションができていないのだ。
おそらく緑岳はまだ早いと判断し、高根ヶ原へ行くことにした。ただし、トムラウシ方面にのみ
雲がかかり見えていないので、気分ちょっと盛り上がりに欠ける。
撮影予定ポイントに到着。高根ヶ原の壁のナナカマドの色づきもイマイチで、しかもトムラウシが
姿を現せず、インパクトのない写真しか写せないのは仕方ないところか。
せかっく来たのだからと、三笠新道分岐まで足を延ばし、高原温泉の紅葉の進み具合を確認したところ、
ようやく色づき始めたばかりという印象だった。少なくとも見頃まであと一週間程度はかかるであろう。
このあとトムラウシが姿を現し、また、部分的にはウラシマツツジの紅葉がまだきれいに残っていて、
それらを組み合わせ、かろうじて体裁を整え撮影を進めた感じだ。
帰路、麓から上がってきた札幌のIさんとすれ違う。
テントに戻り朝食後、今度は白雲岳に向かう。この二日動けなかった分、なんとか少しでもいい
撮影場所を探すべく、疲れた体に鞭打ち、精力的に動き回るしかない。
小屋周囲のナナカマドの紅葉は、やはり少し寂しい感じ。
白雲岳山頂到着。ストライプの紅葉はこの先もう少し色づくであろうが、そんなにいい色には
ならないと思われる。
山頂から東大雪~トムラウシ方面。
旭岳方面。
さらにもうひと踏ん張りし、小泉岳を経由して緑岳へ向かう。
紅葉途中のチョウノスケソウの葉っぱ。こちらはチングルマのように真っ赤にはならず地味。
小泉~緑にかけての稜線の草紅葉はほぼピークを過ぎてはしまったが、時々日が差すタイミングを
見計らい撮影する。
ここでもシマリスちゃん発見。
緑岳山頂に到達する頃には、かなり雲が多くなっていた。
緑岳の第一、第二花畑あたりを見下ろす。この写真では陰ってしまいわかりづらいだろうが、
この時点で紅葉の進み具合は3、4分程度であった。
テントへ戻り遅い昼食をとった。私としては頑張りすぎるくらい歩いたほうだ。
このあと間髪おかず、すぐに夕食となってしまった。この日は急にテントが増え、
20張りを越えていたと思う。
さんざ歩き回った割には、結局いい撮影場所の決め手には欠け、これには頭を抱えた。
明日早朝撮影条件が整ったとして、さてどこで写せばいいのやら。この点、士別のOさんも
意見が一緒で、消去法で緑岳稜線の草紅葉を狙うしかないかなということになった。
この日は十五夜、小泉岳稜線からまん丸い月が昇った。