用足しにフェリーターミナルへ赴くと、ロビーで大阪のSさんとばったり。彼女と日本海航路の船で一緒になるのは
これで三度目か。もちろん示し合わせたわけでなく、今回も私が乗船予定日を変更していなければ出会うこともなく、
北海道へ来ていることさえ知らなかった。それだけお互い(特に私が?)頻繁に出歩いているというだけなのかも。
本日は込み合っている(たぶん、貨物が多い)とのことで、普通車のほとんどが船底(一階)へ押し込まれるみたいで、
あきらめ仕方なく先頭近くに陣取り、早めに乗船し、空いているうちにお風呂へ入る作戦に切り替えた。
部屋は今回も直接窓口で変更を申し出た割には窓側の席が押さえられ、その点は助かった。やはり普通車
(乗客)が特別多いわけでなく、どちらかと言えば空いていて、積荷が多かっただけみたいだな。積み込み作業が
遅れ、帰りもまた出航が定刻を大幅に超過した。
お互い風呂上りでさっぱりし、プロムナードのテーブルで飲み食いしながら歓談。娘さん、もう女子大生だって!?
最後にお目にかかったのはまだ小学校の低学年くらいの頃だったか、ずいぶん長い付き合いになったなあ。
タイミングを計り、台風が去り、波が収まるのを待ってから乗船したつもりがこの日の北海道は荒れ模様で風が強く、
けっこう波も高くて、酔いが回ってベットに戻る頃にはかなり揺れていた。
9月26日(木) 晴れ時々くもり
早朝目が覚めたときにはすでに波は収まり、西に向かうに連れますます穏やかになっていった。
乗客(観光客)は絶対数が少ない上にあまり公共の場には出てこないみたいで、プロムナードは終始
ガラ空きの状態で、Sさんと二人だけ(あるいは私ひとりだけ)で占領している時間帯も多かった。状況によっては
席の確保が難しいくらい、船の中では人気の場所なのに。
朝食時もまったくの無人。写真の「栗どらやき」は柳月の季節限定品で、栗の実がたくさん挟み込まれていて
とてもおいしかった。
ビンゴ大会は参加者が少なく、その上本日はホクレン協賛で景品が多くて、空クジほとんどなしみたいな
状況だった… にもかかわらず、外れた。開き方がバラバラで、最後は5リーチまでかかってもビンゴできず、
ああ情けなや。見ておわかりのとおり、Gの列がまったく開いていない、これが敗因、まさにGショックだ。
ビンゴできなかったのがたった9名だったので、結局その方々には残念賞として写真の京都観光連盟提供の
クリアファイルが渡され、全員がなんらかの商品を手に入れられた。この無様な結果を糧に敗因を分析、
傾向と対策を研究し、次回に臨みたい。
天候はずっと穏やかに経過し、夕陽が海に沈むかと思われるも、最後は水平線上の雲に阻まれた。
Sさんとも「ではまた忘年会で」と別れたが、よく考えたら、新しい仕事を始める私がその時期に
休みを入れられるのかどうかが大変微妙で、そう安請け合いもできないなと思ったが後の祭りだ。
出航が遅れたはまなすであったがその後スピードアップし、定刻より15分以上も早い21:00前には
舞鶴港に入港した。船底に、しかも前方から突っ込んで一番奥に駐車させられた私の車の下船は
べべから二番目、外に出たのは21:15であった。でもまあ本来ならこれが定刻。幸い明日は休みだし、
事故を起こさないよう慌てず焦らず走る。
高速道路は工事中で車線変更規制の箇所がずいぶん多かったが交通量は少なめで、順調に走り、
日付が変わった深夜、無事帰宅できた。