朝日新聞(夕刊のある地域では朝刊掲載)の連載漫画、いしいひさいち作「ののちゃん」。
3月4日付に掲載された「8743」は、落とした食べ物の“3秒ルール”を元にした“343システム”の話。
「ののちゃん」は、たまにオチが難解で悩まされる回もあるが、今回は明瞭。しかし、3コマに書かれていた文字が、理解できず悩んだ。
上下の「3秒でひろう」「3秒以上水をかける」は分かるが、真ん中の行。
「4回キムラ」と読んで、大いに悩んだ。木村という登場人物がいたっけ? とか。
【8日追記・忘れていた。ののちゃんのクラスメイトで、秀才で金持ちの男子児童「キムラくん」がいた。頻度は多くないがたまに登場する。彼が関わるのかと、(誤読してさらに)誤解する読者もいたかもしれない。】
横の絵の「パッパッパパ」と見比べて、やっと分かった。「4回払う」か!!!
大変失礼だが、あまたある新聞連載漫画の作者の中でも、いしい先生は文字が汚い【4日補足・「汚い」こそ失礼。「雑」か】。お願いだからもう少し、きれいにとは言わない、丁寧に文字を書いていただけないだろうか。
また、朝日新聞も、子どもも読む主要全国紙なのであれば、読まれやすさについて気を遣ってほしい。毎日締切があって大変なのだろうが、全国紙という大舞台だからこそ、しっかりと。
内容で考えさせるのは悪くはないが、文字が読みづらくて考えさせるのは、読者としては徒労にほかならない。
なお、「払」は教育漢字ではない(=小学校で習わない)ので、かなを振るとかひらがな書きするとか、配慮があってもいいだろう。なお、3年生で習う「拾う」はひらがなにしてしまっている。
朝日新聞には、連載漫画が2つある。
昔(1979~1991年)なら「フジ三太郎」と「ペエスケ」、今なら「ののちゃん」と「地球防衛家のヒトビト」。
子どもの頃、朝日にはどうして2つも漫画が載っているのか、ペエスケは連載されない日(月曜?)もあるはなぜか、不思議だった。
理由は、夕刊がある地域で夕刊に連載される漫画を、夕刊がない(統合版)地域でも遅れて載せてくれているのだった。エッセイなどでもそういうものはあり、当然ではあるが、地方読者のことも考えてくれているのだと感じていた。
※朝日新聞で夕刊が発行されているのは、今でも全国で20都道府県(一部地域のみを含む)だそうで、意外に多い。
Wikipediaの「地球防衛家のヒトビト」の項にも、現時点で「夕刊発行がない(統合版)地域では、前日の掲載作が最終面の3面前のページに掲載される(日によってはそれより後のページになる)。 」との記述がある。
しかし実際には、現在は統合版地域では、「地球防衛家~」は読むことができなくなってしまっている。
2019年3月31日のことだった。
統合版にいつものように掲載
その下に、
「◆「地球防衛家のヒトビト」は掲載を終了します。」
淡々とした冷徹な、最低限の宣告であった。【4日補足・「本日をもって」など「いつで掲載終了」か説明がないのは、新聞としてはいかがなものか。】【6日追記・サイトでの告知は特になかったと記憶する。】
2019年4月1日から読めなくなるらしいことは分かった。一瞬、この回をもって完結=夕刊でも連載終了なのかと思った。
でも、2002年から長く続く作品が、最終回のそぶりもなくぷっつり終わるのはおかしい。
ツイッターなどで調べると、夕刊への連載は続いている。だから、統合版に限り掲載が終わった=統合版での連載打ち切りということらしかった。
ペエスケ(あるいはもっと前のサザエさんとかも?)時代から続く、地方読者への配慮が、ろくな説明もなく突然終わったのが悲しかった。
特に昔、地方テレビ局では、キー局ではまだ放送が続くアニメなどを、何らかの理由で途中で打ち切ってしまい、見られなくなることがあった。それも思い出させる、地方の哀しさ。
「地球防衛家のヒトビト」は、幅広い分野の風刺を多く扱っていて、おもしろくて好きだった。
おそらく、統合版に連載されなくなった次の日に発表された新元号令和、新型コロナウイルス、菅義偉総理、東京オリンピック・パラリンピック等々もいろいろと題材になったと推測するが、地方読者は蚊帳の外。
単行本には全作載らないだろうし、リアルタイム感はないし。有料オンライン版だと読めるのか?【2023年5月27日追記・紙の朝日新聞の定期購読者(法人は除く)は、会員登録すれば、過去14日分の全紙面(もちろん漫画も)を全地域版・朝刊夕刊とも追加料金なしで「朝日新聞デジタル『紙面ビューアー』」で見ることができたのだった。だったらその旨を、連載終了時に告知してほしい。】
なお、ツイッターで検索すると、統合版での連載終了への言及はあるが多くはない。少なくとも地方では、人気がなかったのかウケなかったのか…
あまりに惜しいので、朝日新聞社と作者・しりあがり寿先生の事務所公式サイトにメッセージを送り、掲載再開を訴えたのだが、現時点では、かなっていない。
【6月7日補足・しりあがり先生も、文字は雑だ。統合版で連載されていた末期は、たまに部分的に筆跡が異なる文字が混ざることがあったが、あれはアシスタントなんかが修正したのだろうか。】
それにしても、どうして統合版に載せなくしたのだろう。
地方で読ませるにはそぐわないと判断したのか、作者の意向か。そういうのだったら、ちゃんと説明するべきだ。【4日追記・作者にとっては、より広い地域で掲載され、より多くの読者の目に触れたほうが、心境としても商売としても良いはずで、エリアを狭めたがるとは考えにくい。】
載せても載せなくても、紙面作成上の労力や作成費用は違わないと思う。
あとは、作者への原稿料が掲載地域や掲載部数で違うとかだろうか??
現在再放送中の、1979年のNHK連続テレビ小説「マー姉ちゃん」。長谷川町子氏の自伝が原作。
ドラマでは「サザエさん」の新聞連載は、福岡の地元紙→いったん終了(サザエ結婚)→福岡のほか北海道など3地域の地元紙→毎朝新聞と変遷しており、事実とほぼ一致する流れのようだ。※ドラマでよく出る毎朝新聞が、ここでは朝日新聞。
いったん終了させたサザエさんを、再度執筆してほしいと説得に来た新聞社の人は、「3紙に載れば原稿料も3倍になりますよ」と話し、マチ子さんたちもそれもあって乗り気になっていた。
そういう慣習が今もあるのならば、統合版掲載取りやめは、やはり原稿料削減???
3月4日付に掲載された「8743」は、落とした食べ物の“3秒ルール”を元にした“343システム”の話。
「ののちゃん」は、たまにオチが難解で悩まされる回もあるが、今回は明瞭。しかし、3コマに書かれていた文字が、理解できず悩んだ。
上下の「3秒でひろう」「3秒以上水をかける」は分かるが、真ん中の行。
「4回キムラ」と読んで、大いに悩んだ。木村という登場人物がいたっけ? とか。
【8日追記・忘れていた。ののちゃんのクラスメイトで、秀才で金持ちの男子児童「キムラくん」がいた。頻度は多くないがたまに登場する。彼が関わるのかと、(誤読してさらに)誤解する読者もいたかもしれない。】
横の絵の「パッパッパパ」と見比べて、やっと分かった。「4回払う」か!!!
大変失礼だが、あまたある新聞連載漫画の作者の中でも、いしい先生は文字が汚い【4日補足・「汚い」こそ失礼。「雑」か】。お願いだからもう少し、きれいにとは言わない、丁寧に文字を書いていただけないだろうか。
また、朝日新聞も、子どもも読む主要全国紙なのであれば、読まれやすさについて気を遣ってほしい。毎日締切があって大変なのだろうが、全国紙という大舞台だからこそ、しっかりと。
内容で考えさせるのは悪くはないが、文字が読みづらくて考えさせるのは、読者としては徒労にほかならない。
なお、「払」は教育漢字ではない(=小学校で習わない)ので、かなを振るとかひらがな書きするとか、配慮があってもいいだろう。なお、3年生で習う「拾う」はひらがなにしてしまっている。
朝日新聞には、連載漫画が2つある。
昔(1979~1991年)なら「フジ三太郎」と「ペエスケ」、今なら「ののちゃん」と「地球防衛家のヒトビト」。
子どもの頃、朝日にはどうして2つも漫画が載っているのか、ペエスケは連載されない日(月曜?)もあるはなぜか、不思議だった。
理由は、夕刊がある地域で夕刊に連載される漫画を、夕刊がない(統合版)地域でも遅れて載せてくれているのだった。エッセイなどでもそういうものはあり、当然ではあるが、地方読者のことも考えてくれているのだと感じていた。
※朝日新聞で夕刊が発行されているのは、今でも全国で20都道府県(一部地域のみを含む)だそうで、意外に多い。
Wikipediaの「地球防衛家のヒトビト」の項にも、現時点で「夕刊発行がない(統合版)地域では、前日の掲載作が最終面の3面前のページに掲載される(日によってはそれより後のページになる)。 」との記述がある。
しかし実際には、現在は統合版地域では、「地球防衛家~」は読むことができなくなってしまっている。
2019年3月31日のことだった。
統合版にいつものように掲載
その下に、
「◆「地球防衛家のヒトビト」は掲載を終了します。」
淡々とした冷徹な、最低限の宣告であった。【4日補足・「本日をもって」など「いつで掲載終了」か説明がないのは、新聞としてはいかがなものか。】【6日追記・サイトでの告知は特になかったと記憶する。】
2019年4月1日から読めなくなるらしいことは分かった。一瞬、この回をもって完結=夕刊でも連載終了なのかと思った。
でも、2002年から長く続く作品が、最終回のそぶりもなくぷっつり終わるのはおかしい。
ツイッターなどで調べると、夕刊への連載は続いている。だから、統合版に限り掲載が終わった=統合版での連載打ち切りということらしかった。
ペエスケ(あるいはもっと前のサザエさんとかも?)時代から続く、地方読者への配慮が、ろくな説明もなく突然終わったのが悲しかった。
特に昔、地方テレビ局では、キー局ではまだ放送が続くアニメなどを、何らかの理由で途中で打ち切ってしまい、見られなくなることがあった。それも思い出させる、地方の哀しさ。
「地球防衛家のヒトビト」は、幅広い分野の風刺を多く扱っていて、おもしろくて好きだった。
おそらく、統合版に連載されなくなった次の日に発表された新元号令和、新型コロナウイルス、菅義偉総理、東京オリンピック・パラリンピック等々もいろいろと題材になったと推測するが、地方読者は蚊帳の外。
単行本には全作載らないだろうし、リアルタイム感はないし。
なお、ツイッターで検索すると、統合版での連載終了への言及はあるが多くはない。少なくとも地方では、人気がなかったのかウケなかったのか…
あまりに惜しいので、朝日新聞社と作者・しりあがり寿先生の事務所公式サイトにメッセージを送り、掲載再開を訴えたのだが、現時点では、かなっていない。
【6月7日補足・しりあがり先生も、文字は雑だ。統合版で連載されていた末期は、たまに部分的に筆跡が異なる文字が混ざることがあったが、あれはアシスタントなんかが修正したのだろうか。】
それにしても、どうして統合版に載せなくしたのだろう。
地方で読ませるにはそぐわないと判断したのか、作者の意向か。そういうのだったら、ちゃんと説明するべきだ。【4日追記・作者にとっては、より広い地域で掲載され、より多くの読者の目に触れたほうが、心境としても商売としても良いはずで、エリアを狭めたがるとは考えにくい。】
載せても載せなくても、紙面作成上の労力や作成費用は違わないと思う。
あとは、作者への原稿料が掲載地域や掲載部数で違うとかだろうか??
現在再放送中の、1979年のNHK連続テレビ小説「マー姉ちゃん」。長谷川町子氏の自伝が原作。
ドラマでは「サザエさん」の新聞連載は、福岡の地元紙→いったん終了(サザエ結婚)→福岡のほか北海道など3地域の地元紙→毎朝新聞と変遷しており、事実とほぼ一致する流れのようだ。※ドラマでよく出る毎朝新聞が、ここでは朝日新聞。
いったん終了させたサザエさんを、再度執筆してほしいと説得に来た新聞社の人は、「3紙に載れば原稿料も3倍になりますよ」と話し、マチ子さんたちもそれもあって乗り気になっていた。
そういう慣習が今もあるのならば、統合版掲載取りやめは、やはり原稿料削減???