広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

4回キムラ/’19連載終了

2022-03-04 20:24:17 | その他もろもろ
朝日新聞(夕刊のある地域では朝刊掲載)の連載漫画、いしいひさいち作「ののちゃん」。
3月4日付に掲載された「8743」は、落とした食べ物の“3秒ルール”を元にした“343システム”の話。
「ののちゃん」は、たまにオチが難解で悩まされる回もあるが、今回は明瞭。しかし、3コマに書かれていた文字が、理解できず悩んだ。



上下の「3秒でひろう」「3秒以上水をかける」は分かるが、真ん中の行。
「4回キムラ」と読んで、大いに悩んだ。木村という登場人物がいたっけ? とか。
【8日追記・忘れていた。ののちゃんのクラスメイトで、秀才で金持ちの男子児童「キムラくん」がいた。頻度は多くないがたまに登場する。彼が関わるのかと、(誤読してさらに)誤解する読者もいたかもしれない。】


横の絵の「パッパッパパ」と見比べて、やっと分かった。「4回払う」か!!!

大変失礼だが、あまたある新聞連載漫画の作者の中でも、いしい先生は文字が汚い【4日補足・「汚い」こそ失礼。「雑」か】。お願いだからもう少し、きれいにとは言わない、丁寧に文字を書いていただけないだろうか。
また、朝日新聞も、子どもも読む主要全国紙なのであれば、読まれやすさについて気を遣ってほしい。毎日締切があって大変なのだろうが、全国紙という大舞台だからこそ、しっかりと。
内容で考えさせるのは悪くはないが、文字が読みづらくて考えさせるのは、読者としては徒労にほかならない。

なお、「払」は教育漢字ではない(=小学校で習わない)ので、かなを振るとかひらがな書きするとか、配慮があってもいいだろう。なお、3年生で習う「拾う」はひらがなにしてしまっている。



朝日新聞には、連載漫画が2つある。
昔(1979~1991年)なら「フジ三太郎」と「ペエスケ」、今なら「ののちゃん」と「地球防衛家のヒトビト」。
子どもの頃、朝日にはどうして2つも漫画が載っているのか、ペエスケは連載されない日(月曜?)もあるはなぜか、不思議だった。
理由は、夕刊がある地域で夕刊に連載される漫画を、夕刊がない(統合版)地域でも遅れて載せてくれているのだった。エッセイなどでもそういうものはあり、当然ではあるが、地方読者のことも考えてくれているのだと感じていた。
※朝日新聞で夕刊が発行されているのは、今でも全国で20都道府県(一部地域のみを含む)だそうで、意外に多い。

Wikipediaの「地球防衛家のヒトビト」の項にも、現時点で「夕刊発行がない(統合版)地域では、前日の掲載作が最終面の3面前のページに掲載される(日によってはそれより後のページになる)。 」との記述がある。
しかし実際には、現在は統合版地域では、「地球防衛家~」は読むことができなくなってしまっている。


2019年3月31日のことだった。
統合版にいつものように掲載

その下に、
「◆「地球防衛家のヒトビト」は掲載を終了します。」
淡々とした冷徹な、最低限の宣告であった。【4日補足・「本日をもって」など「いつで掲載終了」か説明がないのは、新聞としてはいかがなものか。】【6日追記・サイトでの告知は特になかったと記憶する。】

2019年4月1日から読めなくなるらしいことは分かった。一瞬、この回をもって完結=夕刊でも連載終了なのかと思った。
でも、2002年から長く続く作品が、最終回のそぶりもなくぷっつり終わるのはおかしい。
ツイッターなどで調べると、夕刊への連載は続いている。だから、統合版に限り掲載が終わった=統合版での連載打ち切りということらしかった。

ペエスケ(あるいはもっと前のサザエさんとかも?)時代から続く、地方読者への配慮が、ろくな説明もなく突然終わったのが悲しかった。
特に昔、地方テレビ局では、キー局ではまだ放送が続くアニメなどを、何らかの理由で途中で打ち切ってしまい、見られなくなることがあった。それも思い出させる、地方の哀しさ。


「地球防衛家のヒトビト」は、幅広い分野の風刺を多く扱っていて、おもしろくて好きだった。
おそらく、統合版に連載されなくなった次の日に発表された新元号令和、新型コロナウイルス、菅義偉総理、東京オリンピック・パラリンピック等々もいろいろと題材になったと推測するが、地方読者は蚊帳の外。
単行本には全作載らないだろうし、リアルタイム感はないし。有料オンライン版だと読めるのか?【2023年5月27日追記・紙の朝日新聞の定期購読者(法人は除く)は、会員登録すれば、過去14日分の全紙面(もちろん漫画も)を全地域版・朝刊夕刊とも追加料金なしで「朝日新聞デジタル『紙面ビューアー』」で見ることができたのだった。だったらその旨を、連載終了時に告知してほしい。】

なお、ツイッターで検索すると、統合版での連載終了への言及はあるが多くはない。少なくとも地方では、人気がなかったのかウケなかったのか…
あまりに惜しいので、朝日新聞社と作者・しりあがり寿先生の事務所公式サイトにメッセージを送り、掲載再開を訴えたのだが、現時点では、かなっていない。
【6月7日補足・しりあがり先生も、文字は雑だ。統合版で連載されていた末期は、たまに部分的に筆跡が異なる文字が混ざることがあったが、あれはアシスタントなんかが修正したのだろうか。】


それにしても、どうして統合版に載せなくしたのだろう。
地方で読ませるにはそぐわないと判断したのか、作者の意向か。そういうのだったら、ちゃんと説明するべきだ。【4日追記・作者にとっては、より広い地域で掲載され、より多くの読者の目に触れたほうが、心境としても商売としても良いはずで、エリアを狭めたがるとは考えにくい。】
載せても載せなくても、紙面作成上の労力や作成費用は違わないと思う。
あとは、作者への原稿料が掲載地域や掲載部数で違うとかだろうか??

現在再放送中の、1979年のNHK連続テレビ小説「マー姉ちゃん」。長谷川町子氏の自伝が原作。
ドラマでは「サザエさん」の新聞連載は、福岡の地元紙→いったん終了(サザエ結婚)→福岡のほか北海道など3地域の地元紙→毎朝新聞と変遷しており、事実とほぼ一致する流れのようだ。※ドラマでよく出る毎朝新聞が、ここでは朝日新聞。

いったん終了させたサザエさんを、再度執筆してほしいと説得に来た新聞社の人は、「3紙に載れば原稿料も3倍になりますよ」と話し、マチ子さんたちもそれもあって乗り気になっていた。
そういう慣習が今もあるのならば、統合版掲載取りやめは、やはり原稿料削減???
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カツオの時間割

2021-11-16 22:40:06 | その他もろもろ
アニメ「サザエさん」へのツッコミ。
現在放送中のサザエさんは、いちおう現代を舞台としているが、自動改札機がなかったり、携帯電話普及率が著しく低かったりする。我々の住む世界に似てはいるが、別のパラレルワールドなのかもしれない。その世界に対してツッコむべきではないのかもしれませんが。

11月14日放送の2話目。作品No.8322「要領のよい学習法(脚本 城山 昇)」。カツオくんが、算数の宿題をがんばる話。
その中で、前例があったかどうかは知らないが、貴重な情報が明らかになった。
磯野カツオの学校の時間割表である。すなわち、かもめ第3小学校5年3組の。

教室の黒板の右側に貼られており、中身を明瞭に判読できるシーンが2度あった。それがいろいろと…

かもめ第3小は公立だと思われるが、自治体(世田谷区?)や学校の判断で、標準と異なる科目や時間配分にしている可能性もある。実際に、45分でなく40分授業にしたり、午前午後でコマの時間の長さを変えるような事例もあるらしい。そうした点はないものとして、以下進めます。

まず目に付くのは、土曜日も3時間の授業があること。6時間目まであるのは火曜と木曜で、そのほかは5時間目まで。合計30コマ。
学校週5日制になっていない世界なのか。
我々が小学生だった昭和末の秋田市立小学校の5・6年生は、水曜が4時間(5時間?)、土曜が3時間で、後は毎日6時間の週31時間だったと思う。

教科と時間数の内訳。
国4、算4、理3、社5、音3、体2、図2、家1、読1、道1、クラブ2、生2
「生」とされている教科がある。小学校1・2年生のみのはずの生活科だろうか。別に理科と社会もある。
「読」は読書か。昭和末の秋田市立小学校では、国語の一環として週に1回「国語(読書)」の時間が設けられていたが、4年生以上はなくなったかも。国語といえば「書写」の時間が設定されていないが、通常の国語の中でやり繰りするのかもしれない。この辺りは各学校の裁量かもしれない。
我々の頃は「特活(特別活動)」「学級会(ロングホームルーム)」も週1回ずつほどあったはずだが、ない。5年生だと委員会活動もあるし、今は「英語(外国語)」や「総合的な学習の時間」もないといけない。

週当たり時間数の配分もおかしい。ざっと見て思うのは、
いちばん時間数が多いのが社会で、火曜日以外毎日ある。多すぎる。体育2回、家庭1回は少なすぎる。
図画工作は普通は2時間続きでは。家庭も2時間続きでないとやりにくそう。

「クラブ」が2回もある。これは「必修クラブ(※)」か。「特別活動」の中に含められるようだが、我々の頃は特活と別に週1コマ確保されていた。現在は週5日制になって、週1どころか月1回に減らす学校もあるらしい。
※僕はこのクラブのことを、任意参加の部活動と区別する時は「正課(せいか)クラブ」と呼ぶと思っていた。しかし、全国的には「必修クラブ」のほうが通りがいいようだ(意味としては素直)。
Googleで検索すると「"正課クラブ"」は約3700件、「"必修クラブ"」は48000件と大差。
小学校で「正課クラブ」の名称でクラブを行っていることが確認できたのは、秋田県内が圧倒的に多いようだが、福島県須賀川市、千葉県船橋市、愛知県内各地、徳島県、山口県下関市にもあった。学術論文や文部科学省サイトにも記載があるので、まったくの地域限定な呼称でもないようだが、誰にでも通用する言葉ではなさそう。
また、土曜3時間目をクラブにすると、クラブ対象外の3年生以下との教室や教員の兼ね合いで面倒なことになりそう。下学年を下校させた、平日午後がクラブの時間の定番だと思う。

などと好き勝手に御託を並べてばかりでは失礼。文部科学省「平成27年7月16日 中央教育審議会 初等中等教育分科会 資料3-3「小学校の標準授業時数について」」から、おそらく今年度に適用されていると思われる、5学年の週当たりコマ数を拾った。なお、6年間で総計5645時間。
国語5、社会2.9、算数5、理科3、音楽1.4、図画工作1.4、家庭1.7、体育2.6、道徳1、特別活動1、総合的な学習の時間2、外国語1 計28コマ
必修クラブのほか学級活動も、特別活動に含めていいようだ。

かもめ第3小 5年3組と比較すると、
国語&読書±0、社会+2.1、算数-1、理科±0、音楽+1.6、図画工作+0.6、家庭+0.7、体育-0.6、道徳±0、特別活動(クラブ)+1、総合的な学習の時間-2、外国語-1(、生+2)。週総計+2。
こうして見ると、そんなに逸脱していないようにも感じる。進度や行事・祝日などを加味して調整すれば、なんとかなるのかも。

でも、カツオくんの算数の成績が良くないのは、時間数が足りないのも一因ではないか。社会を1~2コマ回すべきでは。
何度か再放送されている「カツオ社会が悪い(No.2210、1984年1月15日、雪室俊一)」という話がある。カツオくんの社会の点数が悪い話だったのだが、今はこんなに授業があるのだから、点数は良くなったかな。


サザエさんに限らないはずだが、背景を丁寧に作画している人たちがいる。サザエさんでは、居間の窓の外に咲く花が季節ごとに変わる。
5年3組の時間割表もその1つなのだろうけど、遊び心であえておかしくしたのか、それともテキトーに埋めたのか。



サザエさんといえば、ドラマ「マー姉ちゃん」が、現在NHK BSプレミアムで再放送中。
長谷川町子「サザエさんうちあけ話」を原作とした、1974年度前半のNHK連続テレビ小説(いわゆる朝ドラ)。熊谷真実主演、脇役に懐かしいor意外な人たちが多数出演。
NHKが全話保存している(=再放送可能な)最古の朝ドラだそうで、そのためか1980年代後半にも再放送されていて見た記憶があったし、原作も読んだし、2010年にはフジテレビでサザエさん生誕65周年としてアニメ化もされた。
懐かしさでちらりと見てみたら、やっぱりおもしろくて、録画して毎日見てしまっている(日曜にその週分を連続放送するが、それだと疲れるので1日1話で)。最近の朝ドラなどまったく見る気もしないので、久々の朝ドラ。
そんなわけで、来年3月までは毎日が長谷川町子ワールド。


【追記・その後の時間割について】
2022年5月8日放送の3話目、No.8415「止まらない磯野家(脚本 浪江裕史)」の最後のほうで、No.8322とほぼ同じアングルのシーンがあり、時間割表が判読できた。内容は、No.8322と完全に同一であった。
教卓の色合いが微妙に違っていたり、黒板ふきの左に黄色と白のチョークが1本ずつあるなど、前回とは異なる箇所もあり、No.8322の背景画像をそのまま使い回したのではなさそうではあった。
2022年10月2日放送の3話目、No.8463「カツオ、着目の秋(脚本 諸橋隼人)」の冒頭、教室中央から前方を見たシーン(これまでとは異なるアングル)で、時刻表が判読でき、これまでと同一。
2023年4月16日放送の1話目、No.8540「中島くんと交換作文(脚本 雪室俊一)」で、時間割表の4時間目から下が描かれ、変わりなし。
2024年9月22日放送の3話目、No.8795「走れカツオ(脚本 諸橋隼人)」で、2時間目から下が描かれ、変わりなし。
2024年11月10日放送の3話目、No.8804「ひみつの参観日(脚本 諸橋隼人)」で変わりなし。
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コロンボと古畑のエレベーターの話

2021-07-22 23:39:09 | その他もろもろ
今春、田村正和さんが亡くなった。
田村さんと言えば「古畑任三郎」。古畑ばかりが田村さんではないのだが、僕も大好きである
昨2020年には、古畑任三郎をリメイクするという噂があり、新しい俳優の名前まで上がっていたが、作者・三谷幸喜氏の「古畑さんは田村さんだけ」という考えがあるとかで、実現しなかった。

古畑任三郎は、アメリカの「刑事コロンボ」の影響を受けている。パクりという人もいるだろうが、オマージュであろう。
犯人が最初から分かる「倒叙」という作りもそうだけど、舞台や状況の設定、さらに細かなエピソード的なものまで、コロンボと古畑で同じもしくは似たものが多い。
明らかにコロンボからの借用だと分かりやすいものもあれば、なんとなく似ているな程度のものもある。見落としている点も多いに違いないし、単なる偶然のものもあるかもしれない。

僕はコロンボもひと通り見たものの細かくは見ていないので、見落としも多いはずだが、思いつくままに挙げてみる。各2行目は該当するコロンボ(日本版)/古畑の話数とサブタイトル。
・閉じこめる
19別れのワイン、41死者のメッセージ/1死者からの伝言

・全寮制の学校が舞台
28祝砲の挽歌/13笑わない女

・組織の後継者の方針に対する反発が動機
28祝砲の挽歌/7殺人リハーサル

・共同作業者を殺害
3構想の死角/13笑うカンガルー、42ラスト・ダンス

閉じこめる話は全体も細部も共通点が多いが、そのほかは、舞台設定は似ているが動機や証拠はかなり違ったり、その逆だったりする。

細かいけれども、重要な証拠となる部分的な共通点。
・殺人後に手が震えて、普段は自分で行う行為を、他人にやらせる
19別れのワイン/11さよなら、DJ

・本来と違う用途で使われていた物の呼び名
39黄金のバックル/14しゃべりすぎた男

・時間的/場所的に知り得なかったことを、録音/放送でしゃべってしまう
34仮面の男/11さよなら、DJ

コロンボの愛犬Dogと、古畑の愛する部下・今泉慎太郎が体調不良になった時には、
・殺しそこねた被害者の意識が戻るのをおそれている犯人に、別件で加療中の飼い犬/部下の容体回復を伝えて勘違いさせる
16断たれた音/10矛盾だらけの死体

三谷幸喜氏が、いかにコロンボを熱心に見て研究したかが分かる。
古畑任三郎では、「間違われた男(間違えられた男)」みたいなコロンボにはない性格の話もあるし、時代や国の違いもあろうが、古畑のほうが全体の作りがしっかりしている(コロンボではストーリーが破綻したようなのもたまにある)傾向があって、コロンボの模倣が古畑のすべてではないのだが。


あと余談だけど、コロンボ24話「白鳥の歌」。1974年3月放送(アメリカ)。
カントリー歌手が、自ら操縦する自家用飛行機からパラシュートで飛び降りて助かり、飛行機を墜落させて同乗者を殺害する。なんとも大胆な命知らずのやりかただと思っていた。
ところが、最近、おそらくそれのモチーフになったであろう事件が実在したことを知った。
1971年11月にアメリカで起きた「D.B.クーパー事件」。
旅客機をハイジャックした男が、身代金とともにパラシュートで飛び降りたもの。犯人の身元もその後の安否も不明で、唯一の未解決ハイジャック事件。



ここから本題。
NHK BSプレミアムで、毎週水曜に何度目かの再放送されていた刑事コロンボも、終盤。21日は68話「奪われた旋律」。【その後、また最初から放送が始まり、2023年1月14日に放送】
作曲家が、ゴーストライターをさせていた弟子を、撮影所の特殊なエレベーターを使い、屋上からの転落に見せかけて殺す話。
上記、構想の死角、笑うカンガルー、ラスト・ダンスは、2人はゴーストではない関係性だったので、そこは違う。

特殊なエレベーターで被害者を運ぶ、そんな話も古畑にあった。
2話「動く死体」。エレベーターは正確には舞台の「すっぽん」。
歌舞伎役者(堺正章)が、自分が起こした交通事故を暴露しようする劇場の警備員(きたろう)と言い合いになって殺してしまい、すっぽんで運んで、舞台天井からの転落に偽装する。

芸能の大御所、芸能の場の特殊な昇降装置、転落に偽装、と共通点がある。
一方、エレベーター/すっぽんについては、正反対の位置付けになっているように思う。
コロンボでは、昔、一発屋に終わった新人監督が設置させたが、その後使われず知る人が少なくなっていた。作曲家は撮影所歴が長く、知っていた。
古畑では、歌舞伎役者自身が使うために導入させて、使っている。誰もが知る存在。

その操作。
歌舞伎役者は、その操作方法を熟知しておらず、元の位置に下げることができず、それで古畑に気付かれることになる。
作曲家は、かつては自ら使うことはなかったと考えられるが、犯行時は難なく使いこなしている。

コロンボのほうで、個人的に見落として謎だった点が、今回解決。
撮影所のエレベーターは、屋上で突き落とした後、元の位置へ下りて戻っていて、コロンボたちもすぐには気付かない。これまで、無人のエレベーターがどうして戻るのか分からなかった。
作曲家が屋上に向けて動かすために(カゴ内でなく地下のカゴ外にある)「UP」ボタンを押した直後、「DOWN」ボタンを押していた。ということは、無人運転できるように、屋上到達後に留まるか戻るかを指定する機能が備わっているということなのだろう。
作曲家は、突き落とす前に2度、自分が乗った状態でエレベーターを操作しているが、そういう戻る機能があることはどこで知ったのか、ちょっと疑問。表示があったり、アメリカもしくは映画関係者では常識なのかもしれないけど。


といった感じなので、コロンボの「奪われた旋律」に影響されて、古畑の「動く死体」が作られた? それは絶対にない。
古畑「動く死体」のほうが先だから。

「動く死体」は初期の2話、1994年4月20日放送。なお、初期の古畑の放送順は、時系列ではなく入れ違っていて、これがいちばん最初の話。
「奪われた旋律」は、2000年5月12日。この次の2003年の69話で、コロンボシリーズは幕を閉じる。
古畑のほうが6年先行。

たまたま似てしまったのかもしれない。
だけど、これまでと逆に、古畑の存在を知ったコロンボ制作陣の、返礼というか、オマージュ、リスペクトだったりはしないだろうか。ネット上にはそんな指摘はないけれど。
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のど自慢の変化2021

2021-04-18 23:45:22 | その他もろもろ
「NHKのど自慢(以下、のど自慢)」の変化を、2015年以降何度か取り上げてきた。
2015年4月から中学生も出場可能になり、歌唱中に曲名を字幕表示(2016年からは元の歌手名も表示)。
2017年1月からオープニング曲に重ねてナレーションが入るようになり、4月からはオープニング曲のアレンジを変更し短縮。歌唱中に出場者を紹介する字幕表示。
といった具合。

2020年は、新型コロナウイルス感染症流行により、春から秋まで放送中止が続いた(代替で関連番組は多少放送)。10月に再開されたが、現地の感染状況により、直前で中止になった回も何度かあり、断続的な放送という感じ。
感染対策としての変化が生じた。
・出場者は20組から18組に。
・無観客もしくは後方に間隔を開けてわずかな観客。
・出場者が全員同時に壇上に並ぶことはなくなり、前方の観客席でマスクを着けて待機し、1人ずつステージ裏から出て、戻っていく。マイクは各自持参しそのまま持ち帰る(裏で消毒しているはず)。
・最後の特別賞とチャンピオン発表時も、出場者は観客席。壇上から発表と盾・トロフィーの提示が行われる(放送終了後に贈呈)。
・バンドのシンセサイザー2人は、ステージ下手から上手のゲスト歌手の後ろに移動。
といったところ。
昭和~平成初期ののど自慢では、(オープニングで全員出た後引っこんで)後ろから1組ずつ出て歌って退場していた。さらにオープニングでステージ上に全員整列しない時期もあったようなので、まったくの初めての形式ということではないが、どうしても異様に見える。
2021年4月18日 埼玉県加須市
さらに、2021年4月からは、コロナとは関係は薄いであろう、変化が生じている。※まだ2回しか見ていないので、見落とし・見間違いがあるかもしれません。再度変更される可能性もあるでしょう【その後の変化は末尾に追記】。
・オープニングと同時に、いきなり小田切アナウンサーがアップで映り、簡単なご当地紹介をしゃべり始める。ゲストはすでに着席していて、少し映るだけ。
・画面いっぱいの「のど自慢」のロゴは出ない(右上に小さく)。鐘のアップもなくなったか。
・オープニング曲は生演奏から、録音版に。

・小田切さんがしゃべり終わるやいなや、1組目が登場して歌い出す。続けて2番も。
・2番が歌った後、ゲストの紹介・あいさつ、ご当地紹介VTRがあって、3番以降は従来と同じ流れ。

・エンディングでものど自慢ロゴが表示されなくなる。
といった具合で、初めのほうがだいぶ変わった。
テレビ番組でよく行われる、視聴者を引きつけて逃さないための手法なのだろう。出場者の話を聞く時間は多少増えたかもしれない。
でも、日曜昼ののど自慢はかなり定着しているし、そのオープニングでチャンネルを変えるようなせっかちな視聴者は、どうやっても途中で逃げてしまうのでは。
あと、18組の出場者の流れを途中でぶった切るのもいいのか悪いのか。数年前には時間枠を拡大して25組出る回があったが、その時は中休みのように郷土芸能の披露などがあった。昭和末頃には4~5番の辺りで、今は最後にある演奏者の紹介がされたこともあった。

個人的には、オープニングが生演奏でなくなってしまったのが残念。鐘(チューブラベル)を叩く映像とその音という、のど自慢ならではの光景もなくなってしまった。
毎日もしくは毎週放送される番組で、毎回、主題歌を生で演奏・歌唱する番組はとても少ないはず。ほかには「森田一義アワー 笑っていいとも!」(タモリ氏が歌っていたのは2000年春まで)と、NHK「新・BS日本のうた(収録だが毎回生演奏)」くらいかも。
最後のチャンピオン発表時のドラムロール~ファンファーレとエンディング曲(オープニングと同じ)は、引き続き生演奏。

のど自慢は、全国巡回、視聴者参加、公開放送という、感染症流行下では特に苦労が多い番組だと思う。今後はどうなっていくだろう。



ここで昨年秋の、中断再開後に戻る。
おそらくその時に、明確ではないが変化が生じているのに気付いた。舞台下手にある、バンドのグランドピアノのこと。※音楽、楽器についてはまったく素人です。憶測もあるのであしからず。

昨年秋以降、ピアノが妙に小さい回がある。上の画像でも確認できる。
ステージの広さやカメラの配置、ズーム倍率によって、見えかたが違うことはあるが、そういう誤差じゃなく明らかに小さい、というか奥行きが極端に短い。
これまでは「グランドピアノってこんなに長いんだ」と思うことが多かったのに。
2020年11月22日 福井県越前市は長いピアノ

加須市はすごく短いピアノ?
最初、ステージ用ではない、金持ちの家にあるような(?)家庭用グランドピアノでも使っているのかと思った。
ところが、11月8日の兵庫県加古川市で使われた小さいピアノでは、側面に「Roland」のロゴ。日本の著名な電子楽器メーカー。
それで分かった。弦のあるアコースティックなピアノではなく、グランドピアノ型の電子ピアノだったのだ。ローランドの公式サイトでは「デジタル・グランドピアノ」と称している。【2022年11月20日補足・譜面台が大きく(幅も高さも?)目立つ気がしたが、本体の譜面台の上に、別に大きな板状のものを置いているようだ。】

電子ピアノといえば、シンセサイザーのようなキーボード部分だけのものとか、それに脚が一体化したような形状(家庭用?)がよく知られていると思うが、グランドを小さくした形の電子ピアノも存在するのは知っていた。
「新・BS日本のうた」など歌手が歌う歌番組のバックバンドではだいぶ前から見かけていた。
秋田県鹿角市の湯瀬ホテルのラウンジでは、その実物が自動演奏しているのを間近で見た。Rolandのロゴに気付かなければ、素人には普通のピアノと信じて疑わない、リアルな音色だった。
今の電子ピアノは、88鍵すべての音をサンプリングし、キータッチなど操作感(演奏感?)も改良が進み、アコースティックピアノに遜色ないレベルになっているようだ。

だから、のど自慢で電子ピアノが使われても、不思議ではない。むしろどうしてこれまで使っていなかったのか。
ステージで歌ったことなどない者の憶測だけど、ステージ上で聞こえる伴奏の音は、たぶん放送で聞くのとは違うのだと思う。カラオケ屋で歌うのとは感覚が違い、戸惑う出場者もいるのではないか。そんな時、ピアノのアコースティックな生音なら聞き取りやすく、不慣れな素人が歌う助けになるからかも、などと思っていた。

一方、アコースティックピアノを使うのは苦労があることだろう。
今ののど自慢は、市民会館など音楽ホール機能を備えた会場からの放送が多い。そういうところでは、自前のグランドピアノを所有しているから、それを借りているのだろうか。でも、ピアノがない会場など、NHKが用意して搬入するのならば、それなりの費用と手間がかかるが、電子ピアノならだいぶ軽減されるのではないだろうか。
【19日追記・近年使われるアコースティックのグランドピアノのメーカーは、スタインウェイ(昔はなかったと思うがいつの間にか増えた)とヤマハが多く、たまにカワイやボストン(スタインウェイの別ブランドらしい)という感じ。まれに白いピアノのこともある。】
放送の技術面。アコースティックピアノでは、フタのすき間から中にマイクを入れて音を拾っていて、その準備調整も必要。電子ピアノなら、おそらくマイク不要で端子をつなげばいいから楽そう。
電子ピアノ化で、ある程度は費用削減と省力化になっているのではないか。
※秋田市のアトリオン音楽ホールの、ヤマハのコンサートグランドピアノが今年更新されたそうで、脚を外して梱包して縦にして搬入していた。また、ヤマハのグランドピアノは大きいもの(アトリオンがこれか)で400kg。ローランドのデジタル・グランドピアノは148kgとアップライトピアノよりも50kgほど軽いそうだ。
【5月21日追記】アコースティックな楽器で出せる音を、わざわざ電力を使って電子楽器化しなくても、という環境面からの否定的意見もある。しかし、運搬時の燃料消費も含めて考えると、もしかしたらトータルでは電子楽器のほうが環境負荷が小さい、ということもあるかもしれない。


電子ピアノが使われるのは、毎回ではない。2回に1回弱の割合。
のど自慢のバンドは、NHKのブロックごと(北海道、東北、関東甲信越、…、九州)に違い、基本的にそのエリアを拠点に活動する演奏者が担当する。
しかし、ピアノだけは全国共通で、2人が隔週で担当している。そのピアノの人が、編曲・バンドマスターも兼ねる。ただし、大阪放送局の近畿ブロックは例外で、編曲は同じお二人だそうだが演奏はせず、ピアノ奏者は地元の人、バンドマスターはドラムの人。

編曲・ピアノは、宮下博次、西原 悟の両氏。
平成初期、アコーディオンがなくなった時から、たぶんずっと担当されている【2022年11月7日補足・当初は宮下氏のみが毎週担当し、後に西原氏が加わったらしい】【2023年8月4日補足・2001年5月時点では西原氏が出演していたのを確認。】【2023年8月14日追記・同日付文春オンラインによれば、西原氏は1999年から担当したとのこと。】。予選で素人200人以上【2022年11月7日補足・コロナ以前は250、コロナ後は180人】相手に演奏した後、予選通過した素人と音合わせして、一晩で素人に合った譜面を作らねばならず、しかも生放送でたいへんそう。演奏者紹介で「ピアノ」だけで済ませるのは失礼な気もする。
これまで電子ピアノが使われたのは、上記兵庫県のほかは、いずれも宮下氏担当回。兵庫も、ローテーションからすれば編曲は宮下先生回のはず。
宮下先生でも、3月21日の鹿児島県奄美市と4月4日の岡山県高梁市では、アコースティックが使われた。
奄美市は離島なので、電子ピアノの手配ができなかったか、輸送が困難もしくはあまりに高額だったのか。岡山は想像できない。

2人の編曲・奏者の希望または方針で、「できれば電子ピアノ」もしくは「必ずアコースティックピアノ」となっているのだろうか。【19日追記・奏者が違う近畿でも使ったということからすれば、番組側としては電子ピアノで済ませたいのかも。西原先生の意向でアコースティックなのかも。】【末尾の追記の通り、その後西原氏も電子ピアノを使うようになった。】
電子ピアノを備える会場はあまりないだろうから、NHK側で調達するのだろう。兵庫ではRolandロゴ入りだったが、そのほかの電子ピアノ回では、側面にロゴは確認できなかった。ローランドでもそういう機種があるのか、ヤマハなど他社製なのか。【19日追記・ローランドのGP609という機種が、外観、ロゴが側面になし、上位機種という点から該当しそう。100万円ほど。なお、ヤマハでは完全に競合するような商品はなさそう。】


まったくの素人考えだが、デジタルピアノの演奏をデジタル放送で視聴している場合、ピアノから発せられた音(というかデータ)がデジタル信号のまま、自宅のテレビまで届き、そこで初めてアナログ化されてスピーカーから聞こえているのかもしれない。
そんなことを考えつつ、意識して電子ピアノ回ののど自慢を聞くと、どこか作り物っぽい感じ…はしなくて、どう耳をこらしても普通のピアノの音。強いて言えばやや響きが少なく硬い音色がした…のは素人の思いこみでしょう。

【追記】この後、感染拡大で1か月半、番組が中断。6月6日の新潟県上越市で再開された。
オープンニングは小田切さんのあいさつと同時に、鐘が鳴るので、鐘のアップなし。その次が、若干変更。
小田切さんの口上の中で、歌手も紹介(カメラが切り替わる)されるようになった。以降、変わらず1番2番が歌って、地元紹介、3番の順。
この回は西原氏の編曲・ピアノだったのだが、初めてデジタルグランドピアノを使っていた。これまでと同型と思われる、側面にロゴがない機種。西原氏は、わりとピアノの音が前面に出る編曲・演奏をされる(と素人は感じる)けれど、それでもアコースティックと区別できない音色。

6月13日は中止。
6月20日は福井県高浜町。西原氏がアコースティックピアノを演奏。
構成が若干変更。オープニングでゲスト歌手が再び映らなくなり(名前の字幕のみ)、1番歌唱後、ゲスト紹介・あいさつとなった。ご当地紹介は2番の後で変わらず。
また、合格者には「お名前」だけを聞き、「おところ」を聞かなく・言わなくなった。今回は、従来どおり住所(市町村名)を言ってしまった合格者がいたが、小田切さんは特にいじらずスルー。最後の合格者には「おところとお名前を」と言いかけて、「お名前」と尋ね直していた。
6月27日は山形県南陽市。宮下氏がアコースティックピアノ。合格者はお名前のみ等、前週と変化なし。
※チャンピオン発表のドラムロールの時、宮下先生が画面隅に少し映った。立ち上がって、指揮をするようにして、バンドに始まりのタイミングを指示していた。歌と同じように、ヘッドセットのマイクで指示しているかと思ったが違った。ということは、ドラムロールに続くファンファーレには、ピアノの音は鳴っていないということか? (かつてのオープニングと)エンディング曲の終わりの締めは、座ったままで手で指示しているので、ファンファーレの終わりも同じはず。
7月4日長崎県島原市、西原氏、アコースティック。
7月11日茨城県牛久市、宮下氏、デジタル。途中、映像が数秒フリーズするトラブルがあり、字幕でおわび。みんなのうたの「赤鬼と青鬼のタンゴ(尾藤イサオ)」を歌った人がいた。
オリンピック・パラリンピック等があって、この次は9月12日兵庫県姫路市中止。
3か月ぶりの再開は、10月3日北海道北斗市、宮下氏、アコースティック。
久しぶりということなのか、冒頭でゲスト紹介あり。ご当地紹介は2組目の後。合格者はやはり「お名前」だけ聞くが、おところも答える人が多い。
北海道からののど自慢はもともと年度に3回程度と少ないが、コロナ中断があって、実に2年2か月ぶりとのこと。バンドのベースの人が交代していて、他エリアも含めて初の女性ベーシスト。北海道バンドはここ何年かで、シンセサイザー以外が入れ替わっているが、ドラムとベースの人はなかなか情熱的な演奏。
10月10日佐賀県武雄市、西原氏、アコースティック。冒頭でゲスト紹介。
10月17日滋賀県大津市、近畿なので地元奏者(編曲は宮下氏のはず)、アコースティック。
10月24日山梨県昭和町、西原氏、デジタル。
10月31日鳥取県米子市、宮下氏、アコースティック。
11月7日千葉市、西原氏、アコースティック。
11月14日富山県黒部市、宮下氏、アコースティック。
11月21日岩手県矢巾町、西原氏、アコースティック。
11月28日栃木県小山市、宮下氏、アコースティック。
12月5日和歌山市、近畿なので地元奏者、アコースティック。
12月12日熊本市、宮下氏、アコースティック。放送中に関東地方で地震が発生したため、途中で打ち切り、後日改めて放送に。→1月9日の定時に放送。もともとのど自慢の予定がない日だったようで、時期的にマラソン・駅伝中継の予定でもあったかと思うが、それはどうするのでしょう。
12月19日静岡県下田市、西原氏、アコースティック。

2022年
3月13日福島県田村市、宮下氏、デジタル。
3か月ぶりの放送再開であり、田村市は2011年の同時にのど自慢開催予定だったのが東日本大震災発生で中止となり、11年ぶりの開催。
3月20日那覇市、西原氏、アコースティック。
3月27日神奈川県小田原市、宮下氏、アコースティック。
4月3日滋賀県東近江市、近畿なので地元奏者、アコースティック。
4月10日高知県須崎市、宮下氏、アコースティック。
4月17日宮崎県高千穂町、西原氏、アコースティック。
4月24日山形県河北町、宮下氏、アコースティック。
5月1日石川県野々市市、西原氏、アコースティック。
5月4日(水)には「NHKのど自慢チャンピオン大会2022」が、17時00分から1時間生放送。毎年そうだがバックバンドの指揮は宮下氏、編曲は宮下・西原両氏に加え、今回は「齋藤真也」氏がクレジット。
5月8日栃木県那須塩原市、宮下氏、アコースティック。※チャンピオン大会が入っても、ローテーション変わらず。
5月15日北海道函館市、西原氏、アコースティック。
5月22日鹿児島県東串良町、宮下氏、アコースティック。地震発生のため、途中でニュースに。6月4日・土曜日10時30分から改めて放送。
5月29日島根県川本町、西原氏、アコースティック。
6月5日静岡県富士宮市、宮下氏、アコースティック。
6月12日奈良県田原本町、近畿なので地元奏者、アコースティック。
6月19日神奈川県平塚市、宮下氏、アコースティック。
6月26日北海道室蘭市、西原氏、アコースティック。のど自慢初出演のゲスト・家入レオ「サブリナ」は、生バンド演奏(イントロのコーラス部分はカラオケ)。
7月3日福岡県柳川市、宮下氏、アコースティック。
7月10日愛媛県今治市、西原氏、アコースティック。
7月17日埼玉県三郷市、宮下氏、アコースティック。
7月24日大阪府泉佐野市、近畿なので地元奏者、アコースティック。
7月31日北海道岩内町、宮下氏、アコースティック。のど自慢初出演のゲスト・大黒摩季「ら・ら・ら」は、生バンド演奏。たまたまかもしれないが、北海道バンドはゲストの歌に伴奏することが多い。また、他地域も含めて、宮下氏がゲストの伴奏(編曲もってことかな)をしたのは、(少なくとも近年では)初めてか。
※北海道からの放送は年度に3回で、年度前半に多い傾向(冬の悪天候に巻きこまれないためかも?)。したがって、2022年度は今回が最後。【9月18日訂正・9月25日に帯広市からの放送がありました。】
8月7日岩手県宮古市、西原氏、アコースティック。
8月14日東京都日野市、宮下氏、アコースティック。
8月21日沖縄県石垣市、西原氏、アコースティック。
8月28日山口県周南市、宮下氏、アコースティック。
9月4日福島県南会津町、西原氏、アコースティック。※ステージのセットについて
9月11日茨城県小美玉市、宮下氏、アコースティック。
9月18日京都府長岡京市、近畿なので地元奏者、アコースティック。
9月25日北海道帯広市、宮下氏、アコースティック。
10月2日佐賀県江北町、西原氏、アコースティック。
10月9日秋田県男鹿市、宮下氏、アコースティック。
10月16日兵庫県姫路市、近畿なので地元奏者、アコースティック。
※2022年3月以降、デジタルグランドピアノは使われていないので、毎週の追記はここまでとします。【11月20日に8か月ぶりにデジタルピアノが使われた。続きの記事にて→】アコースティックピアノについての記事
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最初の共通テスト 秋大会場

2021-01-17 23:00:02 | その他もろもろ
大学入試センター試験に代わる、初めての「大学入学共通テスト」のうち、受験者がいちばん多い最初の試験が16・17日に行われた。
以下、試験内容の話ではなく、会場の看板の話がメインですので、検索等で期待してアクセスいただいた方はごめんなさい。

両日とも全国的には大きな支障はなかったものの、16日の稚内市の会場では暴風雪で全日程を中止。共通一次~センター時代も含めて、初めての事例。
そのほか、日程に影響なくても、大雪が融けずに残っていて、行き来に苦労した会場もあることだろう。
今ごろは、北日本・日本海側では、いちばん天候が荒れやすく、交通機関や道路に影響が出やすい時期。その住人からすれば、これだけでハンデキャップ。
以前も指摘したように、実施時期を少しずらしてもらえれば、そのおそれは激減する。秋入学などでなく4月入学のままでも可能だと思うから、該当地域の県知事あるいは大学学長が連携して提言するとかしてもらいたい。
昨年、秋田でも特に雪深い地域出身の総理大臣が誕生したわけで、その苦労はご存知のはずだけど……

それに加えて、昨春から新型コロナウイルス流行が続き、これまでにない生活や勉強スタイルを求められ、さらに第3波、一部地域で緊急事態宣言下での試験実施。
さらにさらに忘れそうだけど、共通テストの新機軸として、民間の英語試験活用や記述式問題導入も予定されていたものの、不安の声が出て、約1年前になって見送りが発表され、国の詰めの甘さに振り回された。
共通テスト1期受験生は、いろいろと大変な環境下での受験でしたね。


とは言うものの、外から見ていれば、試験内容以外はセンター試験時代とさほど変わらないような。主催者も日程も主な会場も同じだし。
例えば、以前取り上げた「格言鉛筆」の使用の注記や扱いは、センター試験時代と変わっていない。

今年はコロナ対策で昨年までと違う点もある。
試験が1回増えて3回。1月16・17日の本試験第1回の後、コロナで学業が遅れたと認められた者の本試験(=本試験としては第2回)兼、今回の第1回本試験の追試験(=追試験としては第1回)として30・31日、さらにその追試験としての特例追試験を2月13・14日。
30・31日の試験場(試験会場)がややこしい。1回目の「追試験場」としては全都道府県に1つ以上(北東北では弘前大、岩手県立大、秋田大)設けられるが、2回目の本試験の会場としては全県にはなく、北東北3県にはなし(南東北は3県ともある)。これは学業が遅れた事例がなく、希望者がいなかったことによるものなんだろうか。2月13・14日は東京と神戸の2つだけ。


最後のセンター試験での秋田大学試験場を紹介した。
大学入試センターが名付けた「試験場名」の命名が統一されていないことを指摘した。「秋田県立大学秋田キャンパス試験場」があるのだから、「秋田大学手形キャンパス試験場」「弘前大学文京町地区試験場」になるかと思いきや、「秋田大学試験場」「弘前大学試験場」。共通テストになっても変わっていない。

センター試験時代、各試験場の門に設置される立て看板は、それぞれで作るらしく、サイズも書体も文面すらまちまちだった。
試験室で監督者が発言する“台本”まで用意するのに、こういう点はいい加減。
(再掲)センター試験秋田大学試験場の看板
秋田大学では、やや小さめながら、金属の縁があるしっかりした看板。書体は写研「ナール」なので新しいものではないと思われるが、まだ充分使えそうだった。名前が変わってしまうのだから、これも処分されるのかと予想した。
共通テストになって、新しい看板は、大学入試センターから一括して支給されるのかも、と思ったが…
今回の看板。雪のためかいつもより右側に設置され、門の「秋田大学」にかぶってしまった
枠付きで、おそらくサイズや「秋田大学試験場」の文字は同じ。つまり試験の名称部分だけ、きれいにはがして貼り直したらしい。
アップで映ったテレビの映像を見ても、上張りではないし以前の痕跡はなさそうで、丁寧な仕事。もう30年は使えるかも?!

報道を見ると、共通テストになっても、看板は各会場まちまち。
弘前大学ではモリサワ「新ゴ」で「大学入学共通テスト」を小さく、「弘前大学試験場」を大きく表示し、やはりセンター試験時代を踏襲している。
昨年の福井大学では「令和2年度大学入学者選抜(改行)大学入試センター試験(改行)福井大学試験場(改行)(文京キャンパス)」と正式名称を表示していた。年部分は上貼り。※福井大は2つのキャンパスが試験場で、ここは正確には「福井大学文京キャンパス試験場」。
それが今回は、「令和3」のほか「大学入学共通テスト」も貼っていた。お手軽。
福井放送より福井大学準備風景
これらを見ると、例えば看板製作の実費をセンターに請求できるとか、それなりの額の製作費が一律支給される、というわけではないのでしょう。


秋田大学に戻って。
試験前日にだけ設置される「試験室棟の下見時間は、(改行)午後 時までです。」も、以前(2020年は未確認)と同じく、試験場看板と同サイズ・ナール(句読点の位置がヘン)のものを継続(今年は左端に設置)。

さらにもう1つ、上の新旧写真にも写っている、関係者以外の入構規制期間を示した看板があった。これはサイズは同じながら枠がないもので、平成角ゴシック体と、やや違う仕様。
ナールは写植書体、平成書体はデジタル書体であり、センター試験初期には誕生していたが看板には使わなかったと思うから、後で作ったのだろうか。

共通テストでも、規制期間は同じようだから、使い回すかと思いきや、全面刷新。
試験名称以外は同じ文面、改行位置も同じ、「秋田大学」は本文と同サイズで小さくなった。フォントは新ゴ。
平成じゃなくなったから平成書体をやめた、わけではないでしょうけど。なお、新ゴは1990年発売(当初は写真植字機用「新ゴシック体」として)。平成角ゴシック体は1989(平成元)年にデザインコンペで選ばれて、命名・細部を調整後、1991年から機器に搭載(NECのワープロ「文豪」など)されたらしい。

「大学入学共通テスト」の書体。
丸ゴシック体だけど、「秋田大学試験場」と比べて分かるように、ナールではない。
「学」の7画目(「子」の2画目)が上に飛び出して「予」みたいで、変わったデザイン。

これを手がかりに調べると、ニィスフォント「JTCウインR」らしい。モリサワ「じゅん」と似ているが「共」の下の2点から判断。【20日コメントで指摘いただき訂正、以下の該当箇所を削除】やっぱりモリサワ「じゅん」とのこと。JTCウインRと作者が同じで、よく似ていると思う。
デジタルフォントで、2000年代にはテレビのテロップなどで多用されたが、近年はちょっと影が薄いかも。
今、ナールの代用としてはフォントワークス「スーラ」が圧倒的多数、ここは隣の看板がモリサワフォントだから、同社の丸ゴシック体「じゅん」等でもいいのに。業者側なのか秋大側なのか、珍しい選択。
何が何でもナールというお役所仕事でなく、かつ古い板を大切に使ったのは評価すべきだし、JTCウインRも場違いではないとは思うけれど。

【上記訂正により以下は関係ない話になってしまいます。】
JTCウインRといえば、秋田市営バスから移管直後に、秋田中央交通が設置していたバス停表示板の文字。
「通町」バス停

再掲)今はなき「吉学寺入口」バス停
バス停の「学」は7画目が出ていない。
ということは、JTCウインRは、途中で一部のデザインが変わったということ???

【2021年2月26日追記・秋田大学の二次試験の看板について】
昨年の二次試験時の看板は、センター試験とおそろいのナールの「秋田大学入学試験場」だった。これは問題なく今年度以降も使い続けられると思っていたが…
実際には、金属枠なし、角ゴシック体の別の内容に変わってしまった! テレビで見ただけなので、本格的な看板か紙印刷かは不明。
「秋田大学入学試験会場」と大きく、小さく「(国際資源学部・教育文化学部・理工学部)/※医学部の試験場は本道キャンパスです。」と、学部による場所の違いが明示された。また「試験場」から「試験会場」に変わった。

【2022年1月16日追記・翌2022年1月の共通テスト 秋田大学試験場の看板について】
大学名の表札にかぶらず、以前のようにその左隣に、左・入構規制ご理解願います、右・試験場の2枚の看板(看板は2021年と同じ)を設置。(以上追記)


最後に試験室内。
秋田県内で試験室内が報道公開されたのは、今回も秋田大学の、おそらくいつもの講義室。
秋田朝日放送より
東京大学の試験場では、コロナ対策で、着席する席は列ごとに互い違いというか、いつもより複雑な配置。着席してはいけない席の机上に、大きな赤い「×」を貼っていた。養生テープのようなものをカットして作っているのかもしれないが、それだけで作業が大変そう。
秋田大学では、1列おきに使っているものの、各列とも両端の席を使い、着席不可席の表示もなさそうで、一見、いつもの風景。列当たりの席数(偶数奇数とか)や全体の収容人数の都合もあるのでしょう。

その講義室の風景。
よくある、傾斜が緩い階段講義室なのだけど、横が黒板だらけじゃありません?
左右の側壁に2枚ずつ確認できた。立派なというか、それ単体で小さい部屋の正面の黒板として使えそうな黒板。
秋田テレビより。後方の高い部分にもある
「背面黒板」というのはWikipediaにも項目があるほど一般的。教室後ろの壁に設置された黒板。
自分の経験では、小学校にはなくて掲示板だったが、中学校では行事予定などを書くのに使っていた。高校にもあって用途はあいまいだった気がするが、数学の先生で好む人がいて、解法が長くなった時など「せば、続きは背面!」と、後ろにすらすら書いていた。落書きにも使いやすい?
だけど「側面黒板」など始めた見たかも(全国的にはなくはない)。

大学では、正面以外に黒板などあったっけ。講義室の側面は、壁か窓かドアしかなかったと思う。
理数系の学部の部屋で、それこそ数式などをびっしり板書することがあるのだろうか。座席固定で、柱が飛び出た部屋で、階段の低い部分から後方などでは、死角が生じて授業中には使いづらそうだけど。
移動式のホワイトボードもある。NHKでちらりと映ったが、黒板ふきは前方に4個。
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ビューカード磁気不良

2020-10-11 00:30:54 | その他もろもろ
クレジットカード「ビューカード」を磁気不良で再発行(「再製」と呼ぶそうだ)した話。
ネットで検索すると、一連の経験をまとめたブログなどは見つけられず、ツイッターの断片的な投稿あるいは中身の薄いまとめサイトばかり(ネットの現況をよく現している)なので、ここに記録しておきます。

20年近く前に加入した、JR東日本(今は系列会社扱い)のビューカード。
当時のビューカードは国際ブランドはVISAのみ、Suicaもそれ自体がまだなかった。後にSuica搭載カード(世界初のエンボスレスクレジットカードだったとか)も出たが、切り替えると再審査・カード番号変更だそうで、そのまま更新し続けてきた。現在は接触型ICチップ(金色の四角い部分)は搭載されたものの、磁気ストライプと番号や名前が凸凹した昔ながらのクレジットカード。ちょうど1年前に更新され、有効期限はあと4年あった。


ビューカードの主な使いみちは、Suica(クレジットでない普通のICカード)へのチャージ。
今のところは、実質的に「秋田生鮮市場保戸野店用電子マネー兼ポイントカード」として、けっこうお得に重宝させてもらっている。来春からは秋田市内のバスでも使えるかな。
ビューカードからSuicaへのチャージは、対応券売機かATM「VIEW ALTTE(ビューアルッテ)」でないとできない。現在の秋田県内でそれができるのは、秋田駅自由通路のアルッテただ1か所。だから残高の見極めと駅へ行くタイミングを計画的にしないといけない。
秋田駅自由通路のトイレとびゅうプラザの間
ある日、チャージを試みた。
指示に従って、先にSuica、次にビューカードを挿入する手順なのだが、ビューカードを入れた後、一瞬、ATMが固まったような雰囲気。
画面と音声で「お取り扱いできなくなりました」の後、2枚のカードが返却され(利用明細書はなし)、備え付けの電話で問い合わせるようにと表示され、「使用停止」になってしまった!

カードが戻ったのだから、問い合わせはしないでおく。
数分して戻ると、使用停止ではなく、普通の待機画面に戻っていた。
システムやATM端末の調子が悪いのかもと、数日後にやっても、同じ。

カードとATMの“相性”で不具合が出ているのかも。
他のアルッテや店舗で使ってみれば、より特定できそうだけど、県内唯一のアルッテだし、駅窓口やお店で「使えません」と言われるのも恥ずかしいからやめた。

相性だとしても健全なカードでは起きにくいだろうし、原因はカード側だろう。
そして、ATMで読み込み画面や利用明細が出ないことならして、カード自体を認識していなそう。
利用限度額を越えたとか、何かでカードが使用停止されているのなら、読み込みはされ、「このカードは使えません」ぐらい出るはず。
ということでカードが壊れてしまったと推測。
アルッテはICチップは非対応らしいから、磁気情報が壊れてしまった(磁気不良)か。1週間ほど前は使えたのに…


磁気不良は初めての経験。磁気カードの取り扱いには、気を付けてきたつもりだったので、ショック。
ただ、今まで知らなかったのだが、磁気カード(のストライプ部分)どうしをくっつけておくのも、磁気不良の原因だそう。
ビューカードと同じ財布に入れていた複数の磁気カードは、現時点では正常。郵便貯金の古いキャッシュカードをビューカードとぴったり重ねてしまっていたのだが、それも問題なし。【11日追記】財布の中の複数枚の磁気カードのうち、いちばん新しいビューカード1枚だけがダメになったわけで、そういうことも、なくはないだろう。

こうなったらカードを再発行してもらうしかない。
他のクレジットカードでは、ネットで再発行受付をするところもあるが、ビューカードは電話のみ。
各種問い合わせを一括して受ける「ビューカードセンター」へ電話しないといけない。オペレーター対応の「その他お問い合わせ」扱いで、毎日9時から17時半。

この電話がなかなかつながらないとのツイッターの情報。
その通りで、土日や朝夕は5分待ってもつながらない。木曜日の昼前にかけると、ちょっと待ってつながった。

「ビューアルッテでチャージできない」と話すと、そのATMの場所や日時(だいたいの日付で良かった)を聞かれた。
おそらく利用履歴を照会して、限度額超過や使用停止でないことを確認、というより該当する利用履歴がないことを確認したのだろう、やはり磁気不良の可能性ありとのこと。
で「担当におつなぎします」と待たされ、「混み合っているので、こちらから折り返しさせて」といったん切って、5分弱でかかってきた。
先の電話の内容を再確認され、「磁気不良と思われますので、頻発するようなら作り直しをご案内しております」と言われた。
希望しなければ作り直さなくてもいいらしい。IC部分だけを使うとか、他のATMなら反応するということもあるからだろうが、秋田駅で使えなきゃ困るので、当然お願いする。※Suica搭載のカードなら、定期券期限や残高の移し替えとか付随する処理も必要で、再発行を遅らせるような人もいるのかもしれない。

「カード番号と有効期限は現カードと同じ、手数料なし」「1週間から10日ほどで登録住所へお届け」「古いカードは、ハサミを入れて返信用封筒で返送して」と、ツイッター情報通りの案内を受けた。

ちなみに、コールセンターでは、最初の人も次の人も、「ビューアルッテ」のことを単に「アルッテ」と呼んでいた。ビューカード専門のセンターなんだし、カードユーザーはアルッテを知っているから通じるのだけど。

それから土日を含めて6日後に、ゆうメールの簡易書留(通常の更新と同じ)で新カードが届いた。ほんとうにまったく同じカードだった。
もちろん、今度はチャージできた。
Suicaチャージ中の画面
この機種では、手続き中に右向きのE2系(色からすれば上越・北陸新幹線用)先頭車が3両現れ、影が左から右へ動くアニメーションが表示される。本物のE2系は減っていく傾向だが、アルッテのソフトや機種が新しくなったら、新形式に代わるかな。
乗務員室と客用のドアがそれぞれ描かれている
↑客席窓が小窓だから、初期型で、既に全車両廃車された0番台がモデルのようだ。
【2021年10月1日追記】この1年後、2021年9月末に新しい機種へ更新された。画面構成は一新されており、鉄道車両の絵は特に表示されず。

さて、磁気不良対策。
とりあえずは、財布の中で磁気ストライプどうしを重ねないようにしている。上下逆に入れたり、間にICの電子マネーカードをはさんだりしているけど、効果のほどは?
ネットを見れば、磁気不良対策として「防磁シート」や対応しているというカードケースを紹介する、まとめサイトや一部通販サイトがある。
でも、それは疑わしい、というか誤解しているような気がする。
Suicaのような非接触ICカードの、スキミングやカードどうしの干渉を防ぐものであって、磁気カードの磁気によるデータ破損を防止するものではないように読めるものばかりなのだが。【下の追記参照】
確実なのは磁気発生源、カードどうしの接触を避けることでしょうか。

【2022年4月5日追記】サクラクレパスグループの「雲州堂」が、「ノータム 磁気シールドケース」を発売していた。サクラ総合カタログ2021~2022年版で「NEW」印が付いている。
磁気カードや通帳を収納する手帳型のもので、「外部の磁気からケース内部を保護する」「磁気情報が破壊されるのを防ぎます」。同社では、ICカードスキミング防止ケースも発売しており、カタログでは両者の違いを説明し、使い分けるよう説明している。
でも、これでも、ケースの中で、複数のカードの磁気ストライプが重なって…というのには対応できないかもしれない。
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郵貯繰越対応ATM

2020-09-11 23:32:20 | その他もろもろ
2014年にATMでの通帳繰り越しを取り上げた。秋田銀行のことがメインだったが、最後に、ゆうちょ銀行のATMでは繰り越しができないのが不便なことに触れた。
昔はどこの金融機関でも、届出印の印影を通帳に貼付する「副印鑑」というのがあったが、徐々に廃止され、遅かったゆうちょでも2013年に廃止。副印鑑は、通帳繰越時に(行員が)新通帳へ貼り替える必要があったが、それがなくなれば自動化できそう。ゆうちょもいずれは繰越対応ATMを導入するのではないかと、期待していた。


そして、今年2020年3月19日。秋田中通一郵便局を秋田駅ビル1階に移転した「秋田駅トピコ郵便局」が開局した。
駅ビル2階の2台の既存ATMは廃止されたが、新郵便局には3台が設置。局内ATMだから硬貨も扱えるようになった。それだけでなく、ついに通帳繰越ができるようになった!

開局時の告知では、ゆうちょの繰り越し対応ATMは、ここが秋田県内初。
今、ネットを調べても、全国的にもゆうちょATMで繰り越しできる(した)という内容は多くないし、Wikipediaには未記載。

トピコ局のATMは3台とも同型。白っぽいボディながら、通帳や現金の出し入れ口周辺は黒いパーツなのが、ゆうちょATMとして珍しい。
目立たぬ位置のシールを拝見すると、「品名 現金自動預払機(4型)」、沖電気工業製、「型番・品番GQ1487A」。トピコ局左端の端末は、製造番号からすれば128台目?
この1世代前のATMでは、操作音が従来と違って、従来より太く、間延びしたような「ぽっぽ」とハトの鳴き声みたいなのだった【15日補足・とある郵便局のものは2018年9月の「現金自動預払機(4型)」日立オムロンターミナルソリューションズ「TS-E133(ATMR/RP)」だった】。この機種は、それよりはさらに前の機種に近い音に少し戻ったみたい。

その3台すべてに「通帳繰越」表示がある。
秋田銀行ではATMが複数台ある店舗でも、繰越対応は1台だけで、先にほかの人が使っている時などタイミングが難しい。ここならその心配はない。

ついに、ゆうちょの通帳を繰り越す時が訪れた。
残り1行となった通帳に入金。
通常通り入金処理が終わり、通帳とともに、利用明細が出てきた。

「通帳の余白がなくなりました 貯金窓口取扱時間中に窓口へ お申し出ください」
この機械で繰り越しができるはずなのに、窓口へ行けとは。
一瞬、不安になったが、繰り越しできないATMと共通の設定になっているのだろう。
引き続き繰り越し作業に移っても良さそうなものだが、必ずいったん返却されるのは、まだいいとして、この明細は要改善では?


このATMのトップ画面には、「通帳記入・通帳繰越」というボタンが表示される。
通常の通帳記入と同じく、そのボタンを押して、最後のページを開いて挿入。その通帳に余白がない時は、自動的に繰り越しモードに入るということだろう。
確認画面
「お取り引きは2分~4分程度かかります」
「新しい通帳は以下のデザインになります」
所要時間と、通帳のデザインは選べない(基本の緑の通帳)旨を確認させられる。
「しばらくお待ちください」画面
「副印鑑シールが貼付されている場合(略)窓口へおこしください」との案内も。ということは、副印鑑が貼ってある通帳でも、繰り越し自体はATMでできてしまうようだ。

秋田銀行のATM(OKI製だが、機種は違うのだろう)では、ガチャガチャ音がして、3分はかかった気がした。
トピコ局のATMは音がしなかった、が、それは駅ビル内(他の売り場と仕切りがない開放的な郵便局)で音楽など喧騒の中だったからかも。所要時間は早く感じた。2分くらいかも。【12日補足・秋銀は普通・貯蓄・定期と1冊で3種類、郵貯は普通・定額の2種類なので、繰り越すページ数が1つ少ないことも、時間に影響するだろう。】

旧通帳への繰り越し済みの表示方法。昔の窓口では穴をあけていたものだが、今はやらなくなった。
秋田銀行のATMでは、表紙に横倍角みたいな文字で、日付と繰り越し済みの旨が黒印字される。
ここ数年の郵便局窓口では、「新通帳へ繰越済」の赤いゴム印や、切手の消印を大きくしたような局名入りのスタンプを、最終ページや余白ページ、表紙に押していた(局や担当者で対応が違いそう)。
今回のゆうちょATMでは、
普通貯金最終ページの隅に「新通帳へ繰越済」のみ
こんなページの端っこにも印字できるのか。窓口の赤スタンプと同じ位置・サイズだが、黒だし、取引と同じ書体だし、目立たない。
表紙にも、余白があった担保定期定額貯金のページにも、何もなし。
名義人本人が繰り越したことを覚えていればいい話だけど、少々まぎらわしい。

以上、特に難しくも、問題もなくスムーズだった。
硬貨入出金+通帳繰越ができる、他行も含めて秋田では数少ない便利なATMだ。



ゆうちょの繰り越し対応ATMは全国的にも、まだ多くはなく、今後増えていくはずだが、現状を公式サイトで検索できる。
日本郵政グループホームページの「郵便局・ATMをさがす(https://map.japanpost.jp/p/search/)」のページ上部(地図やキーワード)は何もいじらず、下のほうの「利用条件からさがす」の「ATMから選ぶ」タグをクリック。そこの「通帳の繰越」にチェックを付けて、「検索」。

県→市町村と絞りこみできる。※県別でカッコ内に数字が表示されるが、その数は何を意味するのか不明。実際の数より多く表示されてしまう。次の市町村レベルでは、設置箇所数と一致するのだが。
その結果、全国でもまだ数百台レベルと思われ、東京都内でも12区に24局しかない。※この検索では「台数」ではなく「局数」しか分からないはず。
宮城県は3局で、石巻市2つと大崎市。仙台市にはまだない。大崎市というのは、鳴子温泉の鬼首郵便局で、日曜は稼働しない(石巻の2局も)。
青森県内は、青森市の小さい2局だけ。
つまり、ホリデーサービス実施局とか中央郵便局・支店内を優先して設置とかではなく、ATMの更新時期が来た局なら、特定郵便局であってもどんどん設置していくという、方針なのではないだろうか。

秋田県内では、トピコ局を含めて3局。
秋田市外は1つだけ、大館市の「羽後二井田郵便局」。大館市街地から比内寄りの二井田地区だが、郵便局名に駅名みたいに「羽後」が付くとは初めて知った。
秋田市内のもう1つは、「秋田寺内郵便局」。寺内小学校と草生津川の間、やはり小さい(普通の)特定局。

ちなみに、寺内局前に設置されたポストは、秋田では少数派のいちばん大型の「郵便差出箱12号(参考記事)」がなぜか設置されている。

ネット銀行、通帳レス口座も増えていく今、通帳は消えていくものかもしれないが、ATMで通帳繰り越しできるのは、まだまだありがたい。
硬貨対応と同様にメンテナンスやトラブル対処上、郵便局外への設置は難しそうだけど、増備に期待。

【追記】2020年10月7日に、秋田中通六郵便局のATMが繰り越し対応機に交換されていたのを確認。同日時点では、ホームページの情報は未更新。
2020年10月29日、秋田中央郵便局のうち1台が交換されていた。同日時点では、中通六とともにホームページ未更新。
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菊池俊輔作曲の校歌

2020-08-12 00:50:01 | その他もろもろ
新型コロナウイルス感染症により、多くの活動やイベントが中止されている。
学校の部活動の全国大会もその1つで、特に最終学年の生徒がそのまま引退してしまうので、かわいそうという考えが多いらしく、あちこちで代替となる試合が小規模に開かれている。

高校の硬式野球=甲子園もその1つ。2020年の高校野球は、春(センバツ)も夏(選手権)も中止。
夏は、代替として各県・各エリアレベルで試合を実施。
センバツの代替は、既に決定済みだった出場校を甲子園へ招待し、限られた関係者だけを観客にして各校1試合だけ行う形式の「2020年甲子園高校野球交流試合」として、8月10日から開催中。
東北地方では、エリアの大会も同時期に開催されている。これに出場し、かつ甲子園にも呼ばれた高校もあり、それは試合が重ならないよう調整の上、甲子園からとんぼ返りで東北の試合という例もある。(そうまでする必要があるのか、個人的には疑問。)


さて、スポーツ全般に興味がない者として、大会にどこの学校が出ようが関心はほぼないのだが、今春のセンバツ~甲子園の交流試合は例外。
とある高校が出場校に決定(春夏通じて初出場)したことを知って喜び、センバツ中止を知って惜しみ、代替開催を知って再び喜んだ。

その高校とは、静岡県沼津市にある私立「加藤学園高等学校」。
理由は、別に学校に縁があるとか、注目の選手がいるとかじゃない。校歌。【12日追記・その作曲者になじみがあり、聞いてみたいという理由。】


以前、校歌の作者に興味を持って調べた
地元と関係が薄い、歌謡曲を作るような有名な人が校歌を作ることもあった。
一方、有名な作詞家・作曲家であっても、ネットで検索する限り、校歌をほとんど作っていない人もいた。
そのおひとりが、「ドラえもんのうた」を始め、数多くのテレビ番組の歌や曲を作曲・編曲した、青森県弘前市出身の菊池俊輔氏(過去の記事)。

Wikipediaでも、日本音楽著作権協会(JASRAC)のサイトで検索しても、菊池氏作曲の校歌は2校しか出ていない。
その1つは弘前市立大成小学校。JASRACには「われら大成の子」という副題も登録。
大成小は1885年開校、1902年に分割され第一大成と第二大成に。
Wikipediaによれば、校歌は第一が1927年に「大成の歌」、第二が1952年に「大成の華」として制定されている。
そして、2002年に第一と第二が統合し、再び大成小になった。
ということは、2002年の再統合時に作られた、まだ新しい校歌ということだろうか。【2023年1月6日追記・弘前経済新聞の記事(https://hirosaki.keizai.biz/column/41/)にも「2002年には母校・弘前市立大成小学校の校歌を作曲」とある。】

もう1校が、加藤学園高等学校。作詞は重友純氏。

ただ、全国のすべての校歌の作者を網羅することは不可能で、Wikipediaにすべてが記載されないのはむろん、同じ作者であってもJASRACに登録される学校とされない学校がある場合も多い(作詞・作曲の“相方”側の都合??)ようなので、これ以外にもある可能性は高い。
さらに調べると、菊池氏は1975年制定の神奈川県相模原市立麻溝台中学校の校歌を作曲していた。
学校ホームページでは、譜面とともに掲載され「JASRAC許可番号」も記されている。でも、JASRACのデータベースにはないのだから、よく分からない。作詞者は「宮沢章二」となっており、詩人・作詞家の宮澤章二氏のことか? 宮澤氏は関東一円の校歌を多く作詞している。


本題に戻って加藤学園高校。
学校のホームページには、詞や歌唱と伴奏のデータが掲載されているが、作者名は未掲載。校歌の詞、譜面、音を掲載しながら、作者名は非掲載という学校は、公私立問わず全国的にけっこうある。作者こそ必要な情報だと思いますが…
さらに、加藤学園には同経営の「加藤学園暁秀中学校・高等学校」があり、1990年に作られたその校歌も、同じ作詞者・作曲者による別の歌(公式サイトには歌詞等も未掲載)だった。なお、「暁秀初等学校」もあるのだが、その校歌は不明。

現在の加藤学園高校校歌は、1996年度に同校3代目校歌として制定。こちらも古くはない歌だった。
同校は1926年に女子校として開校、「沼津女子商業」を名乗った時期が長く、1983年に加藤学園高校に改称、1985年に共学化されたようだ。
2代目校歌は1985年に、初代校歌と同じ作詞作曲者で作られたらしい。
2代目校歌は、なぜたった10年ほどで作り変えられたのか、そして、(先にできた暁秀中高も含めて)ほとんど校歌を手がけず、沼津と縁も薄そうな菊池氏に作曲を依頼し、引き受けてもらったのか、気になる。


学校のサイトで、既に校歌を聞いている。
先に詞について。
沼津らしく「千本浜」が歌い出し。2番で「清しき富士」が歌われる。
2番まである歌詞では、校名は出てこない。2番を歌い終わった後に、「凛たり 加藤学園高校」というフレーズが付加されるという構成。

(音楽の知識がなく、菊池俊輔作品だという先入観の影響もあるのでアテにならない感想ですが)菊池先生らしい歌のように思えて、親しみが湧いてしまった。
前半は七五調の詞なので、「忍者ハットリくん」や「Dr.スランプ アラレちゃん」のオープニング「ワイワイワールド」と歌詞を入れ替えても歌えそう。
後半の盛り上がる部分(夢は雲間を縫い~)も、「ござるござるよハットリくんは」「みんな集まれペンギン村に」と曲調が似ているような。
最後の「凛たり 加藤学園高校」は、「アンアンアン とっても大好き ドラえもん」と通じるような。

菊池先生の歌は、前奏(イントロ)・間奏・後奏(アウトロ)が、あたかも別の曲かのように特徴的なことが多いと思う。
「ドラえもんのうた」なんか、前奏・後奏が違うし、アニメを視聴していた人ならその音が頭に残っているに違いない。さらにテレビでは流れなかったが、1番と2番の間奏と、2番と3番の間奏は、それぞれまったく別。
「ワイワイワールド」はたかしまあきひこ氏が編曲となっているが、これも前・間・後が独特なので、元の旋律は菊池氏が作ったのかも(作曲者と編曲者の役割分担って、素人には複雑)。

加藤学園高校校歌も、サイトにあるピアノ伴奏を聞くと、校歌にしては凝っていると思う。公式サイトの集会か何かで歌っている音声では、若干簡略化して演奏されているようだけど。


そんな校歌が、初めて甲子園に鳴り響くのを聞きたい。
ぜひ勝って、と願う以前に、今は試合の最初のほう(1回裏と2回表のそれぞれ前【12日訂正】2回表裏それぞれの攻撃前)で両校の校歌を聞くことができる。
今年は観客が少なく、大声で歌うことはできないようなので、校歌をしっかりと聞くことができるだろう(客席で手拍子はするようだけど【16日追記・実際には手拍子をしない学校のほうが多そう。起立するだけの学校が多数派(=加藤学園も)だが、座ったままの学校もたまにある。】)。

今大会は、センバツの代替ながら、夏の時期という変則的なもの。となると校歌が違ってくる。
会場に流される校歌の音源。
春は、各学校に持ちこんでもらったものを流すそうで、学校の合唱部らしき歌声もあれば、男声独唱もあれば、2019年には明豊高等学校で作者である南こうせつ氏が歌うものが流れた。
夏は、主催者の系列である朝日放送において、プロが演奏・歌唱(合唱)したものをまとめて録音している。
今大会では、夏ながら各学校の音源を使っているようだ。この状況では録音もままならないだろうし。(明豊高校も出場して試合済みだが、やはり南こうせつ版だったらしい)

テレビ放送。
NHKは相変わらず放送。東北では、東北地区大会と重なる場合は、東北大会を総合テレビで放送し、甲子園はEテレに回されてしまう。
民放はこれまでは、全国的にはBSでの放映となるが、春はTBS系毎日放送、夏はテレビ朝日系朝日放送の製作。
今大会では、テレビは朝日放送=BS朝日。ただし、ネット中継では、毎日放送のアナウンサーが実況をするものもあるとのこと。

校歌については、BS朝日では、初盤の攻守交代時の校歌は、“民放の宿命(by 久米宏【2023年9月25日訂正・久米宏ではなく生島ヒロシの発言という情報もあった。】)”であるCMを入れてしまうようだ。タイミングによっては部分的に聞けるが、字幕などなし。試合終了後の勝った学校のものは、放送されるはず。
ネットでは、試合終了後にノーカット配信もされているが、校歌部分は攻守交代も勝利校のものも、カットされてしまっている。
ということで、NHKを見るのが確実。

高校野球では、校歌は1番しか歌われないが、「凛たり~」部分も歌われる(学校側で1番だけの音源など保有しているのか?)のか、前奏や後奏はどんなアレンジになるか、どんな歌声で流れるか、12日の第二試合に期待。


【14日追記】加藤学園が勝利。校歌が2度、甲子園に流れた。
流れた歌は、やはり、1番の後に「凛たり~」を付けた構成。
伴奏はピアノのみで、学校ホームページに掲載されている「校歌伴奏」の音と、同一の譜面(ただし、間奏と2番はカット)だと思う。これが正式版ということか。
歌唱は男声。あまり多くない人数の合唱のように聞こえたが、もしかしたら1人が違うパートで歌ったものを多重録音しているかも。一般的に連想される、校歌の男声合唱よりは柔らかい雰囲気。
「夢は雲間を」以降、最後の「加藤学園高校」までは、2部合唱。「碧空を翔ける」辺りが美しい。


NHKとBS朝日(朝日放送)両方を見た。
両局とも歌詞が表示される。加藤学園校歌は、やや難読な漢字が多く使われている。当て字というより、あまり使わない言葉というだけなのだが、初見で一瞬では読めない。

NHKは伝統の縦書き。昔は楷書の手書きだったが、今は行書体のフォント(好きじゃない)。
「朝(あした)」のみふりがなで、他はなし。「松風颯々」「雲間」「碧空」「翔ける」「旗幟」「扉」ぐらいはあってもいい。
※正解は「しょうふうさつさつ」「うんかん」「へきくう」「かける」「きし」「と」。なお、学校公式サイトの歌詞では、颯々、朝、旗幟、扉にふりがな。

朝日放送では、一律漢字なしのようだ。
こちらは画面下に2行の楷書体フォント【14日追記・フォントワークス「グレコB」のようだ。ひらがなの形から「ニューグレコ」ではない】。機械的に常に2行ずつ表示するようで、詞の展開と合わないこともある。

ツイッターでは、中継を見て、菊池俊輔作曲であることを指摘する声がいくつか。驚いたり、うらやましがったり。
加藤学園高校卒業生でも、知っている人と知らない人がいるようで、知っている人は在学中に説明されたらしい。

【2021年5月14日追記】菊池俊輔氏は2021年4月24日に亡くなった。全国的にも報道されたが、加藤学園のホームページには、追悼の言葉はおろか、校歌作曲者名すら、相変わらずないのが惜しい。
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ドコモ人出分析とその報道に苦言

2020-04-29 00:01:46 | その他もろもろ
新型コロナウイルス流行に伴う緊急事態宣言下、不要不急の外出自粛が求められている。この状況では、当然、そうするべきである。
ただ、それに関連した調査や報道について、疑問に感じることがある。専門家ではないので、誤解しているのかもしれません。間違いがあればご指摘ください。

全国版の多くのマスコミが、「NTTドコモが、携帯電話の位置情報を元に各地の人出を算出したデータ」うんぬんとして、流行以前や緊急事態宣言前、もしくは前週と比べて、どのくらい街へ繰り出す人が減ったかというのを、主に週末~週明けによく報道している。

26日・日曜日15時の各地の状況は、(流行前である)1月中旬~2月中旬の休日の平均と比較して、
東京新宿で-81.9%、大阪梅田で-87.8%、
広島駅で-48.9%、秋田駅で-44.9%、青森駅で-30.4%、福島駅周辺で-20.2%。
などと報道された。

報道を見た印象としては、場所によってばらつきが大きい。特に特定警戒都道府県以外。
全国版報道では、政令指定都市レベルやブロックの拠点都市で比較することが多く、上記では「広島駅では48.9%の減少に留まりました」と言われることが複数あった。あとは「松山駅」なども。

報道を素直に受け取れば、広島や松山では外出自粛が進んでおらず、広島や松山の人たちは「コロナウイルス対策への意識が低い」とか「外出自粛に非協力的だ」と思ってしまうかもしれない。果たしてそうだろうか?

「松山駅」と聞いて思い出した。15年以上前、松山市を訪れた時のことを。
JR松山駅の周辺は、こじんまりとした殺風景気味な雰囲気で、県庁所在地かつ四国最大の50万都市の玄関にしては小さく感じた。
ところが、少し離れた所(歩けるが路面電車が便利)に、私鉄の伊予鉄道「松山市駅」があり、そこは地方都市としてはなかなかにぎやかな“繁華街”で、「『JRの駅=街いちばんの繁華街』ではない」街なのだと納得した。
広島や熊本も似たような造りの街だった。

となると、「松山駅」あるいは「広島駅」の周辺に、遊びに繰り出すような人はあまり多くないと考えられる。JRを利用する人は集まるにしても、乗り降するだけですぐいなくなる人も多いだろう。よく報道されるのは休日だから、周辺に勤務する人のことはあまり考慮していないと思われる。


ドコモ発表として報道される人出計測地点は、新宿とか梅田があるのだから、同様に各地の「繁華街」だととらえられるだろう。
ところが、広島市や松山市での計測地点であるJR駅周辺は、必ずしもそうとは言えない場所なのではないだろうか。
例えば松山市駅で測定すれば、また違った減少率(つまりもっと減る)になる可能性は低くないと思う【後述】。


この数値は、NTTドコモのホームページでも「緊急事態宣言前後における全国主要都市の人口変動分析」として公表されており、報道より多少詳しい。
ただし、データは毎日更新されるようで、更新されるとそれ以前のデータは見られなくなるようだ。
公式サイト(一部は報道より)で分かったこと。
・「モバイル空間統計」という技術を使っている。
・携帯機器の基地局を使って、500メートル四方の推計人口を算出。計測範囲内に居住している人数も含む。
・ドコモ利用者以外も含む人口を推計。

報道では「人出」や「人の流れ」という言い回しで伝えること多く、それではあたかも「よそからその場所に『やって来る』人数」の調査のように受け取れるが、正しくは「その場所に『いる』人数」を数えているのだった。※この点については、ドコモの発表では注釈がされており、マスコミが言い換えてしまっている形。この記事のタイトルはあえて「人出分析」としました。
新宿みたいな住人を大幅に上回る来訪者がいる(いた)土地ならともかく、地方都市では駅周辺にまとまった住宅やマンションがあることも珍しくない。しかも商店街は衰退して自粛以前から人が少ない街も珍しくない。
だから、ドコモ発表のパーセンテージの元となる数値には、「計測範囲内の自宅にいて外出自粛している人数」が計上されているはず。そして、来街者が減っても、その範囲内の自宅にいる人数が増えて、減少数(減少率)が相殺されているようなケースもあり得るのではないか。
そんな数値をもって「人出が減った/増えた」と論じるのは、適切なのだろうか。
国が「人の接触を8割減らせ」と言っているが、この数値を使って「8割減」がどうこうは関係がないことになる。【5月10日追記】それなのに、日本テレビなどでは、この数値を示した後「8割削減には届いていません」と伝えている。こじつけでしかない。

それに、調査地点によって来街者と在住者の比率が異なるのだから、A地点とB地点で同じ数値だったとしても、比較はできない。
そんなわけで、他と比べずに1つの地点において、以前からどのくらい増減したかを見ることにしか使えない数値なのではないだろうか。


ドコモのサイトでは、全国各地の計測範囲(500メートル四方の枠)を地図に示している。【5月1日補足・「分析対象エリア」と呼称。】
それを見ると、どうしてその範囲を選んだのか、疑問な土地も多い。枠の決め方には、基地局の配置など技術的制約はあるのは分かるが、その枠じゃなく、隣の枠のほうがいいのでは…と思えるような。
秋田駅。赤い枠内で計測
「秋田駅」とされるエリアは、東西方向が市民市場前の通り~東口アルヴェの半分。南北方向が仲小路・ぽぽろーど~南大通りのやや北まで。
「人出」につながる商業施設としては、フォンテAKITAは含むものの、北側にある西武、トピコ・アルス、オーパなどは範囲外。
JR東日本秋田支社(列車運行の指令部門や乗務員の待機場所も含む)や4月に移転して来た秋田放送で勤務する人たちは、カウントされていることになる。どちらも業種的に、このご時世でも土日も勤務している人は少なくないだろう。(ABSが移転して、その社員分は、確実に増えたのでは?)
15時の時点だから、市民市場の買い物客や、東横イン、アルファーワンの宿泊客はあまりいないだろう。
【29日追記】調査枠の北辺が駅東西自由通路ぽぽろーどと重なっている。ぽぽろーどを歩く人は、北(トピコ)寄りを歩けばカウントされないかもしれない。南側にあるスタバ(現在はテイクアウトのみ営業)や待合室は枠内。また、枠の南東にあるちょっと広めの児童公園・通称「こまち公園」こと拠点第一街区公園で遊ぶ人たちもカウントされる。

秋田以外も見ると、土地によって、駅がすっぽり含まれる所、一部しか含まれない所、駅近くだが駅自体はまったくかからない所とまちまち。地方では「駅裏」に当たる人が少なそうな場所も含まれる地点もある。オフィスやスーパーマーケットの有無、列車や道路の通過量(通過する乗り物の人員もカウントされるだろう)なども、人数に影響を与えそう。
これでは、鉄道に乗ろうと駅で待っている人、駅周辺で買い物する人、オフィスビルで仕事する人などが、含まれたり含まれなかったりまちまちになる。ほんとうに地点どうしで比較をしたいのなら、枠の面積を同じにするだけでは、不充分だ。
この点からも、地点どうしで多い少ないと比較するのは不公平になる。
【30日追記】秋田駅の場合、報道される写真や映像、また自分で訪れてみても、人の姿は40%減どころではない減り方に感じる。市街地衰退でもともと人出が少ないこともあるだろうが、在宅とビル内で勤務する人数が相当含まれた上での40%減なのではないかと思わずにはいられない。

他県をざっと見る。
減少率が極端に少なかった福島市は「福島駅周辺」という名称。
JR福島駅の南東、あづま陸橋付近。特に商業施設もなさそうで、お寺や小学校が含まれている。そんな場所では、減りようがないのでは?
と記事を準備していたら、どうも4月28日からは、1ブロック北西の「福島駅」という枠に代わっていた。告知はなく、ひっそりと調査地点を変える場合があるらしい。これにより、今後の数値が変わりそう。

鳥取市は「晩稲」という地点。ここも減少率は少なめ。
鳥取駅からけっこう北、中心市街地ではない場所で、工場とイオンモール(鳥取駅裏にも旧ジャスコのイオンがあるが、それとは別)が含まれる。イオンの専門店は休業のはずだけど、やはり買い物には来ないといけない。
鳥取だけどうして駅周辺でも中心市街地でもない場所なのか。だったら秋田などよそでも、イオンモール周辺ででも計測すればいいのでは?

冒頭で「広島駅」が日曜に-48.9%だった広島市。
実は、ほかにもう1地点「紙屋町」でも計測している。原爆ドーム近くの繁華街かつオフィス街といったところだろうか。
駅で-48.9%だった、同じ日曜の紙屋町は-74.5%。ほら、かなり減少幅が大きく、駅との差がかなりある。
こんな状態で「広島駅では48.9%の減少に留まりました」と、紙屋町に触れずに報道してしまうのは、乱暴でミスリードしていることになる。正しくすべてを伝えていることにはならない。

松山は「松山駅」だけの発表だった。しかし、ここも28日から「松山市駅東側」地点が追加されていた。
28日火曜15時の感染拡大以前との比較値
平日だが28日の両地点の数値を見ると、案の定差が大きい。
松山駅は-20.5%とあまり減っていない時、松山市駅は-38.8%と地方都市としては平均レベル。松山駅の数値では不適切という声が出て、追加したのだろうか?

高知、熊本、鹿児島では、駅周辺ではなく繁華街の「はりまや橋」「通町筋」「天文館」で計測している。これらはどうして駅を選ばなかったのか。


長くなりましたが、以上、
・ドコモによる計測箇所の選定基準が統一されておらず、地点どうしを比較するのには向かない。
・マスコミが表面的にしか伝えていない。この数値がマイナス80になるべきだと思わせる伝え方だが、そういう数値ではないのに。【29日追記】それ以前に、元データが「人口」と明記して発表されているのに、報道時に「人出」と間違った言い換えをしているのも問題。過剰な親切心なのか、単なる無知なのか。
・そうしたデータや報道では「地域で自粛の取り組みに差が出ている」ということを、必要以上に強調して伝えてしまっているように感じる。取り組みに地域差が出ていることは事実だと思うが、数値をひとり歩きさせミスリードさせているように見えてしまう。
という問題があると思う。
とにかく、今は外出は必要最低限にしたほうがいい。
他との比較、あるいは数字で一喜一憂せず、自分ができることをやるのがいちばんでしょう。

あと、コロナウイルスとは関係ないけれど、情報を見る時は、元のデータに当たったり、測定方法や根拠を知ったりした上で、少し考えてみるということが大事。
NTTドコモという、元国有企業(公社)であり大企業であるが民間企業の1つに過ぎないところの発表を、寄ってたかって同じように伝えるのはいかがなものか(ということを、そのグループ会社のgooブログで言っちゃってます)。なども考えてしまう一件。

【5月1日追記】土地勘がないことと、全国版ではほぼ報道されない都市のため本文では触れなかったが、滋賀県(大津駅?)と宮崎県(宮崎駅?)の減少率も少なかった。
しかし、公式サイトの4月30日の数値では、その2県も計測地点が(告知なしに)変更されていた。変更後は「滋賀県 草津駅西口」と「宮崎県 新別府町」。
滋賀では県庁所在地が調査地点から外れ、宮崎では鳥取と同じような中心市街地ではないイオンモール宮崎になった。
大津については、地元選出の国会議員が問題提起して、内閣官房だかに伝えたそうで、その結果なのだろう。ということは、ドコモはろくに考えず(現地の特性を把握せずに)に測定地を選び、国から言われればはいそうですかと素直に変更したということになるのだろう。

【5月10日追記】その後連休中以降は、新聞もテレビも、さほどドコモの数値は使わなくなったような感じ。大都市圏だけドコモのデータを示し、あとはソフトバンク系「アグープ」による観光地のデータを示すなどしている。
NHKでは広島駅でなく紙屋町のドコモのデータを示した(実はNHKに意見を送ったのだが、検討するとの返事を頂戴した)。上記の通り、日テレは5月10日でも接触8割減とこじつけて伝えている。
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2019年を振り返って

2019-12-31 00:35:45 | その他もろもろ
バタバタしていたら、もう大晦日。例によって簡単に2019年を振り返っておきましょう。

大きなものは、改元、高齢者の運転による交通事故の多発、京都アニメーション放火事件、そして今年も各地で起きてしまった自然災害。
これと同じ秋田市内のお寺の標語(掲示伝道・掲示法語)
改元により、もうかりそうなのが、ハンコ屋さん。
印章店経営兼秋田のローカルタレントであるZENさんが、8月17日放送の秋田朝日放送「サタナビっ!」で述べたところによれば、「(仕事は)ちょっとだけ増えた」けれど「労働のわりに売り上げはそんなでもなかった」とのこと。

大学入試センター試験に代わって、2021年入学者から実施される大学入試共通テストの英語の民間試験と国語・数学の記述式の導入延期や、2020年東京オリンピックのマラソンが突如札幌で開催されることになったのは、驚いた。振り回される関係者はお気の毒。

セブン-イレブンのコード決済「セブン・ペイ」は、7月1日にサービスが始まり、不正利用が多発し、9月30日で終了。群雄割拠する「なんとかペイ」が今後どうなるか、なくなっていくものもありそうな気がしていたが、セブンペイは短命。
どの業界でもそうだが、コンビニエンスストア業界でも人手不足・働き方改革・食品ロスなどにより、営業時間短縮の声が各方面から出ている。その中で、セブンがいちばん消極的な気がする。かたくなに年中無休・24時間営業にこだわっているような。「セブン-イレブン」という名前のクセに。
この2つの件で、個人的にはセブン-イレブンのイメージは少し悪くなった。nanacoのポイント付与率が下げられたこともあり、夏以降、セブンを利用する頻度は減っている。
ファミリーマートでは、「ファミペイ」が始まり、楽天ポイントカード/dポイントも使えるようになって、相対的にTポイントカードのメリットが減っているのが残念。

以下、個人的に気になった小さな話題。
秋田関係、生き物・科学関係は、年明けに取り上げようなかなと思っているので、それ以外の分野から。

●「Yahooブログ」終了
Yahoo! JAPANが提供していたブログサービス「Yahoo!ブログ」が、12月15日で終了。2005年1月に始まったそうで15年。
実は、僕がこのブログを始める時、gooにするかヤフーにするかで迷ったのだった。理由はすでに両方のIDを取得していたからだが、両社とも著名で大きな企業が運営しているからという安心感もあった。ヤフーはレイアウトの自由度が低く感じられ、gooに決めた。

やはり大手だけに利用者は少なくはなかったはずで、定期的にあるいはGoogleで検索して単発で拝見させてもらったブログは多数。
その大手が手を引くということは、ネットも栄枯盛衰、ブログも下火になったことを実感させられる。
我らがgooさんは、大丈夫ですよね!?

【2020年1月5日項目追加】●「Yahoo!ジオシティーズ」も終了
Yahoo! JAPANが提供していた無料ホームページサービス「Yahoo!ジオシティーズ」も、2019年3月いっぱいで終了。当初とはヤフーとは関係がないアメリカ発祥で、1997年に日本進出、2000年にヤフー傘下入り。日本以外では2009年で廃止されていた。
ここ十数年は活発に利用されてはいないものの、未更新のページが運営側によって削除されることはほとんどなく、自分が作った昔のホームページが残っているのが“黒歴史”だったとする声、往時の貴重な情報が残るページが消えてしまうことを惜しむ声が出ていた。
近年は、定期的に見るジオシティーズのページはなく、検索してヒットすることも少なく、存在を意識していなかったが、そう言えば2000年代はいろんなページを見ていた。ブログが流行る前は、このような個人のホームページが多く、その中でジオシティーズのシェアは高かった。


●「えきから時刻表」終了
2002年から提供されていた、ネット上の鉄道の時刻表サイトが3月29日で終了。

開始時期は早かったはずで先駆けというだけでなく、ネットで時刻表が分かるサービスは多数ある中で、えきから時刻表は使いやすかった。
要は「冊子の時刻表をそのままネット化」かつ「ハイパーリンクなどネットならではの使い方」がうまく両立されており、類似サイトで近いものはあっても、使い勝手はいまいち。代替となるサイトがないのが現状。
例えば、
・ダイヤの駅名がリンク(その駅の方面一覧のページへ)になっていて、乗り継ぎの計画が立てやすい。【1月4日補足・そのリンクをたどれば、冊子時刻表のページをめくってたどるような感覚で使える。タブブラウザになってからは、別タブで開けるので冊子より各段に使いよくなったと思う。】
・私鉄も含めて列車番号の表記がある。
・列車個別のページでは、全停車駅の発/着両方の時刻が分かる。→冊子時刻表では主要駅しか分からない。やけに時間がかかる列車の原因を調べたり、「こだま」号でホームの売店を使いたい時なんか重宝。
・方面別では、秋田→追分間のような、奥羽本線の列車と男鹿線直通の列車が同じページに掲載されており、冊子時刻表を見慣れた人には使いやすい。→JR東日本公式ホームページの時刻表では、これが東能代方面と男鹿方面が別々のページになっていて(上りは同じページ)、使いづらい。
・広告が目障りでない。
など。
臨時列車への対応が完全でなかったり【1月4日補足・イベント開催日に1回だけ運行される列車や、他より遅れて運行が発表された列車など=秋田総合車両センター公開日の臨時列車のような】、一時期(2000年代中頃?)存在しないダイヤが大量に表示されるなどの不具合があったりしたものの、長らく便利に使わせてもらった。
Googleで「えきから ○○駅」と検索すれば、えきから時刻表のその駅の方面一覧のページにたどり着くことができ、少ない手順で時刻表が分かるのも良かった。僕は秋田駅のそのページをブックマークして、いつもそこから始めていたので、サービスが終了するギリギリまで、終了することに気づかないでいてしまった。

さらに、このサイトを運営していた企業は「ぐるなび」であることを終わってから知った。飲食店情報サイトなど使わないと自負していたが、こんな形でお世話になっていたとは。
ぐるなびは、2018年に楽天と提携するなど、運営企業側の事情があったようだ。じゃあ「楽天時刻表」なんてどう?

●「JR時刻表」駅弁情報掲載取りやめ
そんなわけで、縁遠い存在になってしまった、冊子の時刻表。
大判のものでは、時刻表内で、駅弁を売る駅名の横に「弁」マークを付け、枠外には駅ごとの商品名と価格(業者名はなし)も掲載されていた。
交通新聞社発行「JR時刻表」では、9月号をもって掲載を中止した。

もう1つのJTBパブリッシング「JTB時刻表」では継続。
そう言えば、交通新聞社の小さい版「コンパス時刻表」では、枠外はないものの、駅名の「弁」マークはあったと思った。それはどうなっているのだろう。

昨今の駅弁事情(他の駅での輸送販売等)と駅ナカ店舗の充実からすれば、以前ほど重要な情報ではなくなったのだろう。今なら、「構内または駅前にコンビニがある駅」のマークのほうがあれば助かるかも。
それに、昔誰かが言っていて、実体験としても「駅弁は一期一会」。その駅で売っているはずの駅弁でも売り切れて買えなかったり、ラインナップにない弁当に出会えたりということもある。


●今年か1~2年前から、気づいたら広まっている商品など
・巻きが太いソフトクリーム
これまではマヨネーズを絞ったような、細かい凹凸のあるのが普通。今年辺りから、一部の店やコンビニのプライベートブランド商品でも、太く巻いたのが登場。
口当たりとかを考慮しているのか、ただの見かけだけか。よく分からない。

・高級食パン店
チェーンや個人店でも、高級な食パン店が出ているとか。
8枚切り1袋100円以下の食パンを食べている者としては、なんとも。

・鶏の唐揚げ屋
これもチェーンと個人があるようだけど、住宅街などに小さくて狭い店で、鶏のからあげのテイクアウト店ができている。弁当屋の唐揚げ限定版という感じかな。
たしかに唐揚げは昔から人気だけど、どうして今、からあげにこだわるのか不明。

・よだれ鶏
ピリ辛な四川料理らしく、クックドゥにもラインナップ。
似たような料理は昔からあったと思うけれど、名前は近年初めて聞いた。
「思い出すだけでよだれが出てくる料理」という意味らしいが、きれいな名前じゃないと思う。
【31日追記】中国語の「口水鶏(コウ・シュイ・ジー)」の訳のようだ。昔からある麻婆豆腐や青椒肉絲は日本でもそのままなクセに、どうしてこれは和訳したの?

・レンジ対応レトルト
レトルトパウチの食品が登場して長い。これまでは、温める時は湯煎は袋のままでいいが、電子レンジ加熱は皿に移し替えないといけなかった。袋に金属が使われていたり、密閉されたりしているから、当然。

2年くらい前から画期的だと思う改善がされたものが流通している。グリコやセブンプレミアムのカレー、マルちゃんの赤飯など、低価格の商品でもそうなっている。
新しいものは、オールプラスチックの袋に、弁が付いた(?)小さい排気穴が開いているということなのか(推測です)、袋ごとそのままレンジ加熱できる(レンジに置く向きは決まっている)。保存期間が短いというわけでもなさそう。

【2020年3月10日追記】大塚食品「ボンカレー」では、なんと2003年から電子レンジ対応レトルトを発売していた! ボンカレーはレトルト袋むき出しでなく、紙箱に入って売られているが、レンジの中で倒れたりしないようにその紙箱ごとレンジに入れる。
近年になって、 他社や廉価商品にも広がったということか?

・大幅減塩食品
減塩は大切だけど、なかなか進んでいない。来年から栄養成分表示に、必ず食塩量表示をしないといけなくなるようだ。

そんな中、2社の福神漬けで見かけたのだが、減塩タイプとかでない従来並みの扱いなのに「減塩食品アワード受賞」とか「25%減塩」とか表示されているのがあった。
株式会社新進のホームページでは「ポリグルタミン酸は納豆の糸引き成分で、甘味と塩味を調えるために使用しています。」とされている。
どうも、「カリウム塩」を使うと減塩できるものの味が苦くなってしまう。そこに納豆のネバネバ成分でもある「ポリグルタミン酸」を加え、味をまろやかにしているらしい。

これで減塩が進むか?

・地味ハロウィン
ハロウィンにこぞって(一部の人たちだけだけど)仮装するのは、日本ではここ20年くらい。
2018年頃かららしいが「地味ハロウィン」なるものが出てきたそうだ。コスプレというよりは、服装は普通に近く、「○○を××している人」みたいなの。
初めて知ったのは、今年10月26日放送のアニメ「クレヨンしんちゃん」の「コスプレコンテストだゾ」。まつざか先生がそうとは知らずに、派手にコスプレして参加してしまうような話。てっきりアニメ内の独自の(架空の)世界かと思っていたら、実際に行われているのだった。 


●気になる言葉
流行語にはならないが、少しずつ広がっていそうな言葉。
・「自分ごと(じぶんごと)」
「ひとごと」という言葉は昔からある。「他人事」と書くこともでき、これから「たにんごと」と読むことも広がっている。
2005年12月に作成されたNHK放送文化研究所のサイトでは、放送では「ひとごと」であり「人事」と書くのが原則としている。
【2021年12月25日追記・1979年に放送されたNHK連続テレビ小説「マー姉ちゃん」の、昭和16年頃の場面で、高齢女性の「たにんごと(じゃないですよ)」のセリフがあった。】

近年、その対義語ということか「自分ごと」が使われるようになった。
「無関心でなく、自分のこととしてとらえる」というニュアンスが多い。他に代替する語がなく、新語としては、まあいいのかなと思っていた。

しかし、今年3月4日、誰かは忘れたけどNHKのアナウンサー(たしか全国放送)が、少し違う意味で「自分ごと」を使った。
「自分のプライベートな話ですが」つまり「わたくしごとですが」という意味で、「自分ごとですが」と。
「自分『の』ことですが」ならいいけど、こういうのはどうなんでしょうかね。NHK放送文化研究所さん。
【2024年12月15日追記】秋田県五城目町出身の小説家・随筆家、矢田津世子(1907~1944)の作品が秋田魁新報に連載(五城目町教育委員会「矢田津世子随想集 思い出の町」の再録)されている。2024年12月15日の「日記抄 下(1938年発表)」に「自分ごとのように何んだか嬉しくなってしまう。」とあった。まったくの新語というわけでもないようだ。

・シャバシャバのカレー
これはGoogle検索のテレビCMで初めて知った。
Googleで検索できるということは、それ以前からある程度合意形成されていた言葉なのか。
要は水っぽいカレー?

・「圧」
「圧がすごい」が代表的な用例。
物理的でなく、心理的な威圧感、プレッシャー、圧力の意味だと思っていたが、少し違う意味合いでも使うらしい。
「顔の圧がすごい」とか「あの人は圧が強い」とか。
前者は眼力が強みたいな意味、後者は存在感がある/自信に満ちているという意味なような情報もあるが、いまいちよく分からない。

以上、とりとめもなくとりあえずここまで。※この年になくなったものについて、この記事とその続きも参照。


12月30日時点で、開設以来トータルのアクセス数は、閲覧12,816,187PV、訪問者3,863,636IP。
差し引き2019年では60万3234IP(前年比12万7398IP増)のご訪問をいただきました。
※gooブログのアクセス数は相変わらず信頼性に疑問があるとともに、今年は年の途中で集計方法が変更されているらしいので、特にアテにならないかも。

今年もありがとうございました。皆さま、どうぞよいお年をお迎えください。
コメント (8)
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キャッシュレス還元あれこれ

2019-12-22 00:19:59 | その他もろもろ
キャッシュレス決済ポイント還元、前回は情報提供について。今回は、秋田を中心にいくつかの店舗の対応。
●ミスド
今回の還元事業は、中小事業者対象。
例外として、大手3社のコンビニエンスストアチェーンでは、直営店では各社が自腹を切って、客としてはフランチャイズか直営か問わず2%の還元を受けられる。これはあくまでも、コンビニ各社の判断によるもの。

青森県弘前市で、
「ミスタードーナツ」が2%還元
弘前市内には、駅ビルアプリーズとイオンタウン弘前樋の口の2つの店があるが、キャッシュレス還元情報では店名(ショップ名)が登録されていない。
所在地で分かるとおり、樋の口のほう。ショップ名は「イオンタウン弘前樋之口ショップ」だそうで、「の」や「ノ」でなく「之」表記が珍しい(間違いでは?)。

青森県内では、五所川原のエルムの店も還元対象だが、弘前駅の「弘前ステーションショップ」など他の店は対象外。秋田県内はすべて対象外。
秋田県内のミスドは、フランチャイジーであった「KAMADAスマイルコーポレーション(旧・鎌田会館)」の倒産後、残った各店舗はダスキン直営になっている。
つまり、(中小事業者が経営する)フランチャイズのミスドだけで還元されるのだろう。

KAMADAスマイルコーポレーションの資本金は1000万円だったので、今も存続していたら還元が受けられたはず。
青森県でも、一部は鎌田会館運営の店があったと聞いていたが、それ以外の企業がフランチャイズ契約している店が現存するようだ。


●セブンやイオンじゃないのに
中小事業者かどうかは、資本金や従業員数が基準(中小企業基本法の定義に準ずる?)。もちろん、該当しても、その企業がキャッシュレス決済を導入し、還元事業者として申請して、審査を通らないといけない。
地方の小さなスーパーでは、予想した以上にキャッシュレス決済が導入され、還元の対象となっている。この点は、本事業の功績と言わなければならない。
マルダイの店頭ポスター。クレジットではJCBは使えない
秋田市の「マルダイ」では、交通系、楽天Edy、iDはもちろん、nanacoとWAONまで、多くの電子マネーが一気に使えるようになった。セブンアンドアイともイオンとも関係がない、むしろライバルのスーパーで、大手2強の電子マネーが使えるとは信じられなかった。
各種電子マネーをひとまとめにして対応させるシステムのようなのがあるそうで、それを導入したようだけど、それを聞いてもにわかには信じられない。
マルダイのほか、秋田ではナイスとタカヤナギ、青森ではベニーマートや佐藤長なども同様に対応しているようだ。【22日補足・ベニーマートと同じく紅屋商事が運営する、秋田にもあるドラッグストア「メガ」も同じ対応。自社電子マネーでのみ還元されるように受け取れるテレビCMや告知をしているが、実際にはそれ以外でも対象となる模様。】
※決済、ポイント還元を受ける際は、各自最新の情報で確認してください。


●ユナイトホールディングス
秋田県地盤のスーパーとしては大きめなのが、北の「いとく(伊徳)」、南の「タカヤナギ(店舗ブランド・グランマート)」。両者は2012年に持株会社「ユナイトホールディングス」を設立して経営統合している。
しかし、客としては、共通仕入れなどで多少のメリットは受けているのだろうが、明確な実感はない。「統合前と変わらずにお買い物できます」ということがメリットなのかもしれないが、例えば2020年1月1日は、いとく全店で休業するそうだが、タカヤナギはしないようで、足並みがそろっていないともとらえられる。キャッシュレスでも同様で…

2社そろって2016年に導入したCGCグループの電子マネー兼ポイントカード「CoGCa(コジカ)」も、両者でポイントカードとしての互換性はなく、どちらの店も利用する客は2枚持たないといけない(両社の店舗が共存するのは、秋田市だけではあるが)。
上記のように、タカヤナギではコジカ以外の電子マネーも対応させたようだが、いとくはおそらく未導入。

さらに、キャッシュレスポイント還元事業も、タカヤナギは対象で、いとくは対象外。
株式会社伊徳の資本金は5000万円ちょうどだから、おそらく条件は満たしており、申請すればコジカで対象にしてもらえるはず。あえて申請せずやっていこうというつもりなのだろうか。

●タカヤナギ シルバー倶楽部“便乗改悪”?
もう1つユナイトホールディングスのタカヤナギ。ポイント還元事業と直接の関係はないが、10月に“便乗改悪”されたのではと勘ぐることができる変化が生じた。
タカヤナギでは、65歳以上の人が毎週木曜日に5%引きになる「シルバー倶楽部カード」制度がある。「カード」といっても、通常の電子マネー兼ポイントカードCoGCaに、シールを貼るだけ(レジ担当者の目視とボタン操作で割引を適用しているのだろう)。

これまでは、CoGCaのチャージ済み残高で支払っても、現金で支払っても、どちらでも5%引きになっていた。

で10月の増税後。上記の通りタカヤナギでのCoGCa払いは、キャッシュレスポイント還元の対象となった。
ならば、10月以降、木曜にシルバー倶楽部カード会員がCoGCa決済すれば、5%引き&5%ポイント還元が両方受けられ、実質10%引きになる!


実際にはそうならなかった。
10月から木曜にシルバー倶楽部5%引きを受けられるのは、現金払いのみにされてしまったという。しかも、その変更の周知はほとんどない。

とあるシルバー倶楽部カード会員は、そんな変更点を知らずに10月最初の木曜にグランマートへ行き、コジカで支払ってしまい、レシートを見て割引きされていないことに気付き、その点をレジ係だかサービスカウンターだかに指摘した時に説明され、初めて変更を知って驚いたとのこと。
その話を聞いて、次の木曜日に店へ行ってみたが、サービスカウンター周辺(CoGCaチャージ器周りなど)に2枚ほど、手書きポスターで告知を見つけただけで、やはり周知が足りないと感じた。
10月の木曜のグランマートの前
上の写真の通り、木曜日の店舗前では「シルバー倶楽部カード会員様本日5%引き」ののぼり旗と「コジカのお支払いで5%還元」の立て看板が並ぶ。両方適用できるととらえることができよう。

まず周知不足については、マックスバリュ東北が、今年春に毎月第2日曜の5%引きを廃止した時と同じ感覚。
企業にとっては、客に対して大々的に知らせたいことではないだろう。これまでよりマイナスにとらえる客がいることだから。
でも、だからこそ、しっかりとはっきりと知らせるべきである。

そして、マックスバリュ東北の5%引きは、代わりにポイント5倍デーが増えたし、企業内での何か考えがあっての判断ということは、理解はできる。
しかし、このタカヤナギの対応は、なんかおかしいというか理解できない。以下に箇条書き。

・電子マネーカードを提示させておきながら、それで支払えないというのは、矛盾というか本末転倒。

・電子マネーを使いこなしている高齢者だって少なくはないのに、これでは「高齢者はキャッシュレス決済するな」と言っているようなもの。

・外部のクレジットカード払いではシルバー倶楽部対象にならないというのは理解できるし、他社でも例がある。クレジットカードの手数料を店が負担しなければならないから、5%も引いてやれないということで。
しかし、CoGCaは自社の電子マネーであり、客に使用を勧めている決済方法のはずで、手数料云々はおそらくない。本件は、CoGCaをすでに所持しているシルバー倶楽部会員に対して、使えない方向に誘導するものであり、逆行している。

・5%分の原資は、シルバー倶楽部値引きはタカヤナギ自身の支出、ポイント還元は国と、別物。それなのに、シルバー倶楽部でCoGCa対象外になったのも、ポイント還元が始まったのも、同じタイミングなのは、偶然だろうか。
それを踏まえると、CoGCaでの値引きを受けられなくするけれど、同じ割合のポイント還元制度はありますよと言うのなら、本来自腹を切るべき5%分を国に肩代わりさせているようなもの。もしくは、うまく表現できないがある種の「便乗値上げ」のような気もする。

ポイント還元事業実施期間中なら、キャッシュレス払いする人は、年齢問わず誰でも毎日5%引きだから客としては構わないのだけど、なんかもやもやする。
ちなみに、上記のCoGCaを使うシルバー倶楽部会員は、10月以降は木曜日にグランマートへ行く頻度が減って、他のスーパーへ行くことが増えたという。
タカヤナギホームページではコジカで払っても対象になる表記のまま

【2020年7月2日】その後、キャッシュレス還元が終了するより先に、タカヤナギのシルバー5%引きが廃止されたらしい。後継企画を検討するという説明もされたらしいが、2020年7月時点ではホームページでは終了すら告知されていないし、後継企画も未実施。
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相変わらずなキャッシュレス還元

2019-12-19 00:57:33 | その他もろもろ
10月の消費税増税と同時に始まった「キャッシュレス・消費者還元事業」。
対象店舗を検索するサイトの使い勝手の悪さや、それに登録されているデータの誤りの多さや統一性のなさを、以前指摘した。その続き。

実際に始まってみれば、それなりに回っているものの、キャッシュレス決済を使わない人は蚊帳の外に置かれているという感じ。
コンビニ各チェーンでキャッシュレス決済する人は、わずかに増えたそうだが、それでも半分にも満たないそうで、高齢者に限ったことでもなさそう。


以前の記事に追記しているように、その後、多少改善されている。
まず、12月初め頃までに、検索地図において、文字を入力して場所を検索できるようになった。画面左上の「MAP移動」という検索窓を使う。そこには「郵便番号・住所を入力」と表示されているが、通常のGoogleマップと同じく、駅名とか店・施設の名前とかでもかなり正しく検索・移動できる。これが普通で、どうして最初からなかったのか…
改善されたと言えるのは、はっきり言ってこの点程度。あとは相変わらず。
同じ店で複数の項目になっているのは、修正しているらしいが、後述のようにまだまだまだまだある。佐藤養助湯沢店が秋田市にあるのも直っていない。

経済産業省では、月1回ほど、対象店舗数などキャッシュレス還元事業の状況を公表している。
6000ページ超の1つのPDFファイルになった全国の対象店舗の一覧表は、都道府県ごとのファイルに分割して更新されるようになった。
11月1日現在のファイルは、秋田県が77ページ3846件、青森県が95ページ4720件。12月11日現在では秋田県106ページ5251件、青森県128ページ6359件。
いくぶんマシになったが、どうしてPDFにこだわるのか。

以下、マップや一覧表で見つけたおかしな点。
※以下、掲載する一覧表は11月分の画像もありますが、12月も通し番号以外の内容は変わっていないことを確認しています。
(再掲)紀伊國屋書店 弘前店
事業開始以前の今年5月6日で閉店した店が対象店舗になっている。不思議。
青森県の一覧表にも出ている。3つも
紀伊國屋書店の本社で一括申請して間違えたのだろうか。

紀伊國屋書店弘前店の上にあるのは、
弘前パークホテル
これは正しい。ただ所在地の「土手町126」の後の「kjm」が謎。「三味線ダイニング響」にも「kjm」がある。
紀伊國屋書店の「126-1」の「-1」は、「1階」ということか。

さらに同じ場所には、
湯の川グランドホテル?!
湯の川って、函館の???
所在地はこの場所で、電話番号は弘前パークホテルのもの。

湯の川グランドホテルは、函館の湯の川温泉にあったが、2012年に経営が変わってリニューアルされ「イマジン ホテル&リゾート函館」になった。
7年前になくなった、津軽海峡の向こうの宿がなぜ弘前に?

実は、イマジン ホテル&リゾート函館も、弘前パークホテルも(ついでに弘前プラザホテルも)、経営は同じ企業。「イマジン株式会社」で、本社はパークホテルのビルにあるようだ。

また、上の画像のように、パークホテルではJCBなど一部クレジットカードしか使えないことになっていて、湯の川グランドホテルではそれ以外のクレジットや電子マネー類が使えることになっている。
それに、函館のほうを検索すると、「イマジン ホテル&リゾート函館」としては登録されていた。
というわけで、運営会社がパークホテルで登録すべき項目を、誤って湯の川グランドホテルにして申請して通ってしまったのではないだろうか。にしても、「ホテル&リゾート函館」ならまだしも、譲受前の昔の名前なのか分からない。

ほかにも、少し離れた中三がここにマークされているなど、弘前パークホテル周辺は間違い情報が集結している。さらに、
弘前市役所なのにファミリーマート弘前城南三丁目店
弘前公園向かいの市役所にも、やたらとマークが集まっている。
市役所内のローソンはいいが、弘前公園前店のほうもここになっているし、上の画像のように城南三丁目のファミリーマートがここに来ている(元サークルKかな。場所的に20年前にあったらお世話になっていたことだろう)。
なぜかと思えば、所在地が「弘前市南三丁目」と「城」が抜けてしまっている。うっかりだ。
マッピングに困ると市役所に表示するような設定でもされているのか?【19日補足・市役所の所在地は下白銀町だから、「南三丁目」と誤認識したとは考えにくいので。】
【19日追記】全国各地で見られる、住所の誤りについては、申請時に郵便番号も登録させ、それも参考にしてマッピングすることでだいぶ改善される(城南三丁目の件や湯沢市大町が秋田市大町にマークされる件など)と思うのだが、それは素人考えでしょうか…

一覧表の並び順。
青森県の冒頭
市町村ごとまとまっていて、その中では五十音順のようだ。
美容室なんかに多そうな、アルファベットや数字の店は、全角半角問わず、「あ」より前に来るようだ。調べる時に、その店がカタカナかアルファベットか迷いそうだが、まあ、そこまでは分かる。
上の青森市では、数字よりさらに前に8店がある。
1番は「?橋鈑金」という斬新なお名前。
ではなく、おそらく「はしご高」の高橋さん。機種依存文字だから化けてトップになったのか。
2~5番は記号、各種カッコで始まる店。
「[HC]」は、「日立チェーンストール」つまり「日立のお店」の略のようで、他地域でもこう登録されている店がある。
また、道の駅を「「道の駅」○○」とカギカッコで囲う例は、青森県内では散見される(秋田にはなし)。

6~8番は、漢数字なのにアラビア数字と解釈してしまったのか。
「三八五」は青森市外でも同様に処理されているが、いくらなんでも自社で読みを「385」とは登録はしないだろう。
もしかしたら、読みがな(並び順)は自動生成なんだろうか。

以前から散見されるのが、
他にも多数
「事業所名(屋号)」が「秋田イオン店」や「秋田営業所」だけで、何の店なのか分からない。登録時の配慮もしくは、登録させる側の説明が不足している。

弘前大がずらり
これも説明不足。
「弘前大 ○○○」では、あたかも大学自体の店かと思わせるが、「弘前大学生協」の店【22日補足・いわゆる学食や購買部に当たる店】のこと。いちばん下の保健学科の店だけは、なぜかそう示している。
あと「パン」が「バン」になってしまっている。
秋田大学生協でも、同様に「秋田大 ○○○」で登録。

宮脇書店
コンビニ以外のチェーン店は、基本的に対象外かと思っていたら、上記、紀伊國屋書店や宮脇書店は、資本金額から対象になるのだった。スマイルホテルも対象【下の追記参照】。
上の11月画像の秋田市では宮脇書店が4つ。12月では増えて5つになっている。
下の「イオン秋田店」とはイオンモール秋田ではなく、イオン秋田中央店の店。
「秋田本店」はフォンテの店だが、3つ(現在は4つ)もあり、そのうち1つだけが5%でなく2%還元。同じ店で5%と2%が混在するということは、あり得ないのでは?
マップで調べると、VISA、マスター、WAONで決済すると2%になってしまうようだが、5%でVISA、マスターの項目が、2つもある。
あとJCB決済ではまたもや所在地の後に「kjm」があった。
【22日補足】紀伊國屋や宮脇が5%の還元なのもちょっと意外に感じる。書店としては大きくても、企業としては中小に分類され、その直営店だから5%という理屈なのだろう。続編記事で触れるが、ミスタードーナツは直営店は還元なし・フランチャイズ店は2%還元。
【22日訂正】スマイルホテルについては、直営店は対象外のようだ。運営会社の資本金は1000万円のようだが。
青森県内ではフランチャイズのスマイルホテル弘前(旧・弘前国際ホテル)だけが、5%の還元対象。フランチャイズなのに5%なのが分からないが…
なお、宿泊予約サイトで対象の宿を予約した時は、事前オンライン決済をしてしまうと、還元は受けられない。それにポイントを使うと、その分は値引き扱いだから還元されない。したがって、極力ポイントは使わず、現地決済にしないといけない。(追記)

ほかにもセブン-イレブンは「セブン・イレブン」と「セブン-イレブン」が混在しているのが気になる。秋田市内では前者が30店、後者が12店。正式には半角で「-」かと思っていたけれど。

とまあ、相変わらずツッコミどころ満載なキャッシュレス還元事業のデータでした。文句をつけながら、還元してくれるのなら、ありがたく恩恵にあずかっているのですが…
各店舗ごとの対応の違いについて
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ドラえもんの“入る”時間

2019-10-08 23:00:11 | その他もろもろ
テレビ朝日系「ドラえもん」「クレヨンしんちゃん」の放送時間が移動したことと、青森(と秋田?)の方言(※)についての話です。
※「青森弁」という方言は存在しない。青森県内を3区分した地域ごとに津軽弁、南部弁、下北弁の最低3つに分けるのが通例。もちろん、その複数での共通点もあり、完全に違うわけでもない。今回取り上げるのは、新しい方言であり、3地域共通で使われる可能性もあるので、その意味では青森弁かもしれない。

弘前にいた頃、地元の人たちから、次のような言い回しを聞いた。
「土曜の昼にRAB(青森放送)で『古畑任三郎(ドラマの番組名)』入るよ」

注目は「入る」。
全国共通の語を、地域限定の別の意味で使っている。秋田などで「捨てる」意味で「投げる」を使うように。
こういう場合、話している人は、全国どこでもその意味で通用すると思いこんでいることも多い。

放送局名、番組名のつながりから、「放送する(される)」「オンエアする(される)」という意味なのは、想像できよう。
全国的な日常のくだけた会話では、「[番組名]が放送される」とはまず言わず、「[番組名]がある/をやる」が自然だろう。「土曜の昼にRABで古畑任三郎やるよ」と。
しかし、(少なくとも20年前の)青森では「[番組名]入る」という言い回しも珍しくなかった。

少なくとも秋田市周辺では、この意味の「入る」はほぼ使わないが、まったく聞いたことがないわけでもない。
だから、僕も秋田にいる段階でその用法に接した経験はわずかにあり、弘前で初めて聞いても、さほど違和感はなかった(けど青森では多くの人が使うことに驚いた)。


この「入る」は、Wikipediaの「新方言」の項に例の1つとして挙がっていて、「青森県と富山県で」「テレビ番組の放送が始まる、あるいは番組にある人物が登場することを指して使われる」とある。
「放送が始まる」「人物が登場する」とする用例にはちょっと違和感。
まず、「始まる」という瞬間よりも、「放送される」という継続的な時間を指すのではないだろうか。
もう1つの人物を指すものは、聞いた記憶がない。でも、「今日、欽ちゃんがある」「昼はタモリを見る」みたいに、番組名でなく人物名で番組を示すことは、共通語でもあるから、おかしくもないかも。冠番組では番組名=人物名だし。
Wikipediaでも「テレビ」としているが、おそらく「ラジオ」であっても使うだろう。
他に調べると、北海道から東北とか、北陸地方とかより広範囲で使われているようだ。
番組が電波に乗って家へ、テレビ受像機へと“入る”あるいは、番組表・タイムテーブルの中に番組が入る(収まる)という感じかも。

さらに、「青森では『なるほど・ザ・ワールド』が入らない」などと、時間を限定しない用法もある。「青森ではフジ系が入らない」と番組や人物でなく、放送局を指すこともある。携帯電話が圏外になる意味で全国で使う「この部屋は電波が入らない」と同じニュアンスかも。
「ケーブルテレビに入ると、フジ系が入る」だと、「ケーブルテレビに加入すると、フジ系が(同時再送信で)放送されていて視聴できる」だから、ケーブルテレビに入るは全国共通。

「テレビに出る」は「出演する」意味で全国に通用する。「テレビが入る」のほうは方言なのがおもしろい。
※青森の3方言ではよく使われ、秋田でも使われる方言としては、「みみきかんじ」を以前取り上げています。



さて、テレ朝の2つのアニメ。これまでは、金曜19時00分から「ドラえもん」、続いて19時30分から「クレヨンしんちゃん」。
2019年10月からは土曜16時30分からしんちゃん、17時00分からドラえもんとなった。
家族で見やすい時間にしたとかいうのが、テレ朝の説明のようだが、結局は視聴率が取れず、金曜のゴールデンタイムを明け渡させたのだろう。
さらに、クレヨンしんちゃんの後20時台だった「ミュージックステーション」は、21時からに繰り下げ。1986年秋の放送開始(当初は関口宏が司会だったらしい)以来、33年間20時台だったという。

秋田朝日放送の土曜朝のローカル情報番組「サタナビっ!」では、最後のほうで番組宣伝コーナー【12日追記・コーナー名「チョイ見せ」】がある。主にキー局の番宣VTRが流れ、その後にスタジオの出演者が多少話す流れ。
5日放送では、ここでドラえもんの時間変更が告知された。
そのスタジオで、コーナーの進行をしていた藤盛由果アナウンサーが、「ドラえもんが土曜5時に入るようになりました」「昨日(金曜)、ドラえもんが入らないと思った方もいらしたのではないでしょうか」みたいな感じで、2度、「放送する」の方言の意味で「入る」を使った。

局アナがこの意味で「入る」を2度も使うとは驚いた。
藤盛さんは、秋田県北部の出身だから、もしかしたら元々使っていて、つい出てしまったのか。あるいは今まで知らなかったけれど、弘前大学卒だそうで、弘前時代の影響か。
まさか「入る=放送する」が、共通語では通用しないのを知らないわけはないだろう。秋田県全域で通用すると思って、あえて親しみをこめて使ったのだろうか。でも、ZENさんなど他の出演者からのツッコミもなく、普通に流れていった(あえて流れを止めるほどではない)。

あるいは、テレビ局の業界用語でも、その意味で使うのか??
系列局にしてみれば、キー局から実質、否応なしに「入ってくる」だろう。視聴者に対しては「出す」側だけど。



最後に、移動した番組の歴史。
テレ朝で「ドラえもん」が始まったのは1979年。当初は夕方に毎日10分放送の帯番組だったり、日曜朝だったりしたそうだが、1981年秋から金曜19時(一時期10分繰り上げ)。38年間不動だったことになる。
平成初期開局の青森朝日放送(ABA。1991年)や秋田朝日放送(AAB。1992年)では、開局時から金曜19時で、初めての枠移動となる。

といっても、ABAやAAB開局前の青森や秋田では、既存の他系列局が違う時間帯で放送していた。
秋田では秋田放送(ABS)で火曜17時から。たしか1980年代後半に木曜17時30分に移ったような記憶があるが、AAB開局直前まで続き、ABS最後の放送回はテレビ欄に「最終回」マークが付き、最後に「来週からは秋田朝日放送でお楽しみください」といった表示が出た。
ちなみに、オープニング「ドラえもんのうた」の歌手が、初代の大杉久美子(モノラル音源)だったのが1992年10月2日まで、山野さと子(ステレオ対応=ステレオ放送は2000年から)に代わったのが10月9日。AAB開局が10月1日だから、大杉版は1回だけ放送したことになる(実際には9月中から試験放送していた)。

青森では青森放送(RAB)で木曜17時30分だったとのこと。
今は夕方のニュース番組を前倒ししている平日17時台は、昔はアニメの時間だったものだ。


「クレヨンしんちゃん」は1992年春の放送開始から、ずっと19時台であったが、曜日は月→金→土→金と目まぐるしく変遷。
そうそう、AAB開局時点では、ドラえもんの次、金曜19時30分は情報番組「はなきんデータランド」で、しんちゃんが月曜19時だった時の次はビデオ投稿番組「邦子と徹のあんたが主役」なんてのがあったもんだ。

クレヨンしんちゃんは、秋田朝日放送開局の半年前に放送が始まっているが、その半年分も、秋田で放送されていた。
ABSが日曜11時から放送していた。
この時間がアニメ枠というのも今にすれば意外だけど、それ以前には藤子アニメ「21エモン」を同じ枠、10時30分からはTBSの科学教養アニメ「ミームいろいろ夢の旅」をやっていた。
1992年春の時点では、半年後にAABが開局し、そちらで放送することが明白なのだから、ABSにしてみれば、半年だけ放送する前提で、クレヨンしんちゃんを購入・放送していたことになろう。半年後にはその分の視聴率を失いかねないのに。当時はそれだけアニメの需要や価値があったということか、新局に対して老舗局としての余裕を見せつけたのか。
僕は、クレヨンしんちゃんが何者か知らず、ABS日曜11時をたまたま見ていて、そのおもしろさにはまってしまった。ほぼ最初期から見ることができた上、AAB開局後にスムーズに視聴できたのは、当時のABSが放送してくれたおかげ。

【2020年3月30日追記】2020年4月の改変では、地上波は変わらないが、BS朝日で6日遅れの金曜日に、19時00分からドラえもん、19時30分クレヨンしんちゃんが放送されるようになった。

【2021年8月22日追記】弘前市立中央公民館のツイッターを見ていて、気付かされた。
ドラえもんが土曜17時00分になったことにより、青森県では6日遅れで青森テレビ(ATV。TBS系列)で放送される「サザエさん」と枠がぴったり重なってしまうのだった。
なお、ATVのサザエさんは2004年まで土曜18時00分、2008年まで土曜17時30分と、JNN全国ネット番組の影響で前倒しされて今の枠になった。
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キャッシュレス還元マップに不安

2019-09-23 20:19:46 | その他もろもろ
9月もあと1週間。
10月には消費税率の引き上げとキャッシュレス決済時のポイント還元が始まる。※バス運賃などの記事

今回の増税は、軽減税率の導入と、キャッシュレス決済ポイント還元が特徴。中小事業者では、機材の準備や手続きが遅れて、10月1日に間に合わないところも確実に出る。消費者も分かりづらいことばかり。混乱するに違いない。
この記事は、そのうちキャッシュレス還元について。正式には「キャッシュレス・消費者還元事業」で、経済産業省から委託された「キャッシュレス推進協議会」が、事業を行っているらしい。

各小売店がポイント還元の対象になるには、申請して審査が通らないとならないし、キャッシュレス決済といってもクレジットカード、電子マネー、コード決済等々ある。
どの店で、どれで支払えば還元されるのか、とても分かりづらい。
店で聞くのが確実(店の人も分からなかったりして!)だけど、出かける前に知りたい。

今のネットの時代、当然、そこは考えてくれている。当初は、審査が通った事業者の一覧表を掲載してくれていた。
ただ、それが、PDF形式のファイルで、(北から順に都道府県順のリストではあるが)全国の全事業者分を1つのファイルにしたもので、上記、バス運賃の記事作成時点で6360ページもあった。
PDF閲覧ソフトで文字列検索もできるが、6360ページを検索するだけに、フリーズしたのではないかと思うほど時間がかかることもあった。こんなのPDFじゃなくてHTMLで充分だし、PDFだとしてもエリアや県別に分けるという発想ができないのだろうか…
そもそも、その時点で未審査の店も多かったようで、見つからないことも多かった。また、コンビニはチェーン一括でなく、フランチャイズの経営者ごとに申請・掲載がされるようで、リストに載っているほうが少なかった。
さらに、例えばガソリンスタンドがブランド名や給油所名でなく「○○商事」、「マルマル電機」が「株式会社丸丸電機」みたいに、店の屋号でなく運営企業名で掲載されることもあり、分かりにくかった。


9月中下旬には、アプリや地図で見られるようにするとのことだったが、中旬は過ぎた。
そして、9月20日、満を持して地図アプリ、ホームページでの地図検索が公表された。同時にPDFファイルは削除された。リストはリストで残してもいいのでは?

※以下、2019年9月23日時点において、パソコンからホームページで地図検索【24日補足・正式名称「対象店舗検索のためのホームページ上の地図機能」】した場合の内容です。ブログの性格上、秋田市と青森県弘前市を例としています。【その後、変更された点については、可能な範囲で末尾に追記しています。
Googleマップ上に、「このエリアを検索」ボタンがあり、クリックすると対応事業者の印(ピン、マーカー)が示され、印をクリックすると詳細が表示されるというもの。これは予想の範囲内で妥当なところ。
検索に若干時間がかかったり、広範囲で検索を実行すると、結果はその中央部だけに狭められてしまうのは、データの多さからしてやむを得ないだろう。「データが多すぎるので、一部のみ表示しています」とか表示してくれれば親切だけど。

使い慣れたGoogleマップだけど、ここでは使いやすいとは言い難い。拡大縮小、ドラッグは同じだけど、検索窓がない(表示されないよう設定されている)のだ。
「○○市」とか「○○駅」とか、もしくは「セブンイレブン○○店」とか文字で検索して絞り込めるのが、地図サイトの便利さなのに、それができない。
一方、地図の左側で、業種(カテゴリー)や決済手段を指定できる部分が表示されるのだが、その最上部に「現在地から探す」があって、そこをクリックすると、各種位置情報を基に、今いる場所付近へ地図がズームする。

だから、秋田市にいて、秋田市内の対象店を探すのは、そこそこ使える。だけど、秋田にいて弘前を調べたい時は、一度縮小して表示範囲を広げ、ドラッグして弘前まで移動して、ズームインしないといけない。
以上、使い勝手のまずさ。せめて検索窓を使えるようにして!


以下、検索結果・表示されるデータのまずさ。
相変わらず、表示可能な(=審査済みの)店舗は、実際に本事業の対象となり得る数と比較して、かなり少ないと考えられる。
コンビニが少なく秋田や弘前ではセブン-イレブンのごく一部しか出てこない感じだし、駅ビルやファッションビルのような、テナントが多い商業施設でも数店舗しか表示されない(たくさん表示されれば、それもまた見づらいけれど)といった具合。

秋田市大町の小さな交差点上に4店舗
秋田市大町は、東西の道路が丁目の境になっていて、ここは三丁目と四丁目。
ところが、表示されている4店は、五丁目に所在するものが3つ、1つはなんと一丁目。
まあ、マーカーが数十メートル程度ズレてしまうことはあるだろう。だけど1ブロック以上も違うのは、いただけない。

次は大町一丁目、通称・通町。
右下のマーカー
背景の地図の「旭川」や他のお店の名前(これらは現時点では非対応)から、間違いなく秋田市であることが分かる。
そこに表示されている店は、
「佐藤養助 湯沢店」
稲庭うどんの老舗で、秋田市内にもあるけれど、ここにはない。またズレた? でも「湯沢店」って、鈴木ビルって?? 所在地は地図と一致する「秋田市大町1丁目」??? 電話番号の市外局番は秋田市のものじゃない????

佐藤養助湯沢店の正しい所在地は「湯沢市大町1丁目2-26 鈴木ビル」。
「湯沢市」の部分が間違って「秋田市」にされてしまい、秋田市にもたまたま同じ町名番地が存在して(鈴木ビルは無視)、マーカーが立ってしまったのだった。

こういう位置の間違いは、なぜ起きてしまうのだろう。
各お店側が、間違えるとはあまり考えにくい。地図作成時のミスだとしても、コンピューターの自動処理のせいか、人の手作業でのせいか。
どっちにしても、せっかく申請してそれが通って、お客さんに来てほしくてやってるだろうに、見つけられにくい形で掲載されてしまっては…
だからこそ、文字入力での検索機能なり、リスト一覧なりもほしいのに。

弘前。
西弘こと弘前学院大前駅周辺
学生街で飲食店も多く、対応する店が多いかと思いきや、やはりまだ3つ。
上のマーカーがセブン-イレブン弘前西弘前店(これで正しい店名)、中央がコープあおもりのスーパー。
いちばん下が角の「三栄商会」。意識していなかったけれど、線路側の建物で事務所やガス器具などを扱い、向かいにあるENEOSのガソリンスタンドも同経営のようだ。【24日思い出追記・本社角の今は洗車機があるところに、昔は自販機があったはず(今は北寄りに移動)。ポカリスエット、ファンタグレープ、アクエリアスレモンなんかをよく買ったものだ。缶の。】
地図では、事務所のほうにマーカーが付いている。所在地の登録がそこになっているためだろう。しかし「小売業(ガソリンスタンド)」で登録されており、還元率も5%でなくチェーン店用の2%なのは、ガソリンスタンドとしての登録なんだろう。だけど「エネオス」の名前は出てこないのは分かりにくい。

セブンに話を戻して。
詳細情報の下「決済手段」のところに、nanacoのロゴが出ている。セブンの電子マネーがnanacoなのだから当然(セブンペイは大失敗だったし)。
だけどセブン-イレブンでは、他の電子マネーやクレジットカード、コード決済も使える。だったら、それらのロゴもないといけないのでは?
次に指摘したいのは、決済手段の表示方法のおかしさ。

1駅北隣に、同時期にオープンしたセブン-イレブン(どちらも元サンクスで、経営者が同じなのか)があり、掲載されていた。
セブン-イレブン弘前弘高下店
こちらはnanacoのロゴがなく、楽天Edyのロゴだけ。
セブンでnanacoが対象外ということはあり得ないから、明らかに間違い。
セブン-イレブン以外の店でも、ここにロゴが1つしか表示されないことが多い(クレジットや交通系電子マネーの時だけはズラッと並ぶようだけど)ので、何らかの不具合が生じている。

弘前市桔梗野
4つのマーカー。いちばん下のはセブン-イレブン(nanacoが表示)。
右側のマーカーの箇所には、Googleマップの元々の表示で「佐藤長 本社事務所」とある。地元スーパーマーケットである。そこをクリックすると、
「スーパーさとちょう桔梗野店」
ひとまず置いて。
いちばん左のマーカーはTSUTAYAの上。
左から2つめのマーカーは、地図に「スーパー佐藤長 樹木店」とある?

佐藤長樹木店やTSUTAYAがあるところは、2017年にできたショッピングモール。
すぐ近くにあった佐藤長桔梗野店を閉店・移転して、佐藤長樹木店を新規開店させた形。やめた桔梗野店の跡に、本社が移転してきたようだ。
となると、2019年に始まったこの事業で、2017年になくなった店を申請するということ自体があり得ない。これは佐藤長側の手続きミス?

佐藤長樹木店のマーカーをクリックすると。
「佐藤長樹木店」表記揺れは別として予想通り
電話番号が旧桔梗野店と樹木店で同じなのは、経緯を踏まえれば納得。
決済手段は、桔梗野店がJ-Debitだったのに、これは各種クレジット/デビット。

では左のマーカーはTSUTAYAかと思いきや、
またもや佐藤長樹木店?!
こちらは決済手段がiD。決済手段ごとに複数登録して(されて)しまったのか?【24日追記】どうもこれが正しい挙動らしく、複数の決済手段に対応した店では、1つの店にたくさんのマーカーが立つらしい。決済手段で絞り込んで使えということかもしれないが、なんだかなあ…

さらに別の場所の佐藤長松森町店は、
決済手段WAON?????
イオングループとは一切関係がなく、どこのチェーンとも無関係の独立したスーパーであるはずの佐藤長で、同業他社であるWAONが使えるの?
昨年の時点では、佐藤長でクレジットは使えたけれど、電子マネーは何も使えなかったはず。その後、対応したにしてもWAONまでは…
【25日追記】コメント欄でも教えていただいたように、店舗の系列に関わらず、多用な電子マネーを一括で使えるようにするシステムがあるらしい。秋田市のスーパー「マルダイ」でも、WAONとnanacoを含む多くの電子マネーが使えるとの張り紙が出ていた。衝撃的なような複雑な心境のような… ということで、佐藤長にWAONロゴが表示されること自体はおかしくはないのかもしれない。でも、WAON1種だけ、チェーン内の他店舗と統一されていない点では、おかしいし理解しにくい、というか理解できない。

あと、佐藤長でも弘前駅東西の城東店とヒロロ店は、地図上に表示されない。
コンビニとは違って、本社で全店舗一括申請しているだろうに。位置が大きくズレているのかもしれないけれど。


以上、ともかく分かりづらい、使いづらい、間違いもある、キャッシュレス還元検索地図である。
ネット上では6000ページのPDFという強烈なものが解消されたとして、地図を歓迎する向きもあるようだが、こんな状況では、むしろ6000ページのほうがマシかもしれない。探し出しさえすれば、その1行にすべての情報があるのだから。

本事業の問い合わせは、事業者、消費者それぞれ向けにコールセンターがあるが、平日のみ対応。メール等はなさそう(経産省に送ればいいか)。
20日に公開して、翌日から3連休だったから、明日はどうなるだろう。ひとごとながら気が重くなる。
個人的には東北観光博の自動翻訳による誤訳騒動の二の舞になりそうな予感がしてしまう。

【10月5日追記】税率が上がった直後では、マップ以前に軽減税率そのもの、あるいはキャッシュレス決済そのものが、慣れなくて分かりづらいということが取り沙汰された。一方、増税直後1週間の時点で、この記事に常にアクセスが多く、マップについて気になる人が多いことを意味するだろう。
4日には経済産業省キャッシュレス推進室から「キャッシュレス・ポイント還元事業に関する今後の対応について」が出され、マスコミでも多少取り上げられた。この記事で指摘したことのいくつかは、経産省側もおかしいと認識はしているようで、「(位置など)店舗情報が誤って表示 ・登録される例」は10月中旬、「同一店舗であるにもかかわらず 複数のピンが表示 される例」は11月中旬をそれぞれめどに修正するとのこと。位置の誤りは「決済事業者による入力ミスにより」だそうで、各決済手段の運営会社(カード会社等)の間違いということらしい。

【10月23日追記・画像追加】その後、基本的には変化なし。佐藤養助湯沢店は、まだ秋田市大町にある。弘前市では、
紀伊國屋書店弘前店(ピン・支払手段としては2つ表示される)
今年5月6日で閉店したのに、なぜかキャッシュレス還元対象。(紀伊國屋書店は資本金3600万円なので対象ではある。)
佐藤長の閉鎖店舗と同じく、申請時点で既にない店が、どうして対象となってしまうのだろう。まったく理解できないし、さらに分かりづらくさせている。

【12月4日追記】久々に12月4日に地図を見ると、ついに画面左上に「MAP移動」という検索窓が装備された。「郵便番号・住所を入力」と表示されるが、通常のGoogleマップ検索と同じく、ランドマークや店舗名を入れても、おおむね正確に検索する。この点はどうしてこんなに時間がかかったのか理解し難いが、やっと普通並みになったと言える。
佐藤養助湯沢店や紀伊國屋書店弘前店は相変わらずそのままだし、1つの店に複数のピンが立つ問題もまだまだ多い。続きはこちら
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上原アナ転身

2019-09-10 00:34:37 | その他もろもろ
秋田ケーブルテレビでIBC岩手放送を見ていて、びっくりした。
9月8日22時前。ローカルニュースで同日投開票の岩手県知事選挙で、達増(たっそ)氏が再任されたことを知った。岩手知事選のことは知っていた。
22時になって「林先生が驚く初耳学!」が始まった。最近は、パリコレモデル養成みたいな「林先生」でも「雑学」でもないものに時間を割くようになり、おもしろくなくなった。テレビを止めようかと画面に目を移すと、上にテロップが出ていた。
選挙速報のようだ。IBCのニュース速報は、JNN各局共通の「ビッビッ!」と音が鳴るが、こういう場合は鳴らないようだ。
消える直前だったが2つの単語を読み取った。

「県議会」と「上原康樹」
えっ?

知事選と同日に岩手県議会議員選挙が行われたことを知らなかったが、それはそういうもんだと思える。
もう1つの上原康樹って、あの上原さん???

すぐにネットで調べると間違いなかった。
NHK盛岡放送局のアナウンサーで、独特の表現の原稿を作って、渋い声読んでいた、あとの上原さん。

岩手県外では、東北6県向けの朝の気象情報内の天気カメラリレーで時々、その文章と声に接することができていた。ところが、2019年春に各局アナウンサーによる読み上げが廃止されてしまっていた。
NHKの人事異動がある7月末前後だと思うが、ふと思い出して、上原さんがどうしているか気になり、盛岡局ホームページを見てみたら、まだお名前があった。

その後、7月末でNHKを退職していたそうだ。
不確かな情報だが、NHKでは定年後、嘱託職員でいられるのは65歳までで、以降はシニアスタッフという契約になるらしい。
上原さんは9月で65歳になるから、そういうタイミングもあったのだろうか。

マスコミから政治に転向するのは珍しくないが、あの上原さんがと思うと、ちょっと意外かな。いきなり首長や国会議員に出て落ちる人なんかもいるけど、県議というのは岩手を愛する上原さんらしいかも。
出馬したのは盛岡選挙区。定数10に13人が立候補。
無所属で、奥様と2人で、自ら運転しながらの選挙運動だったそうだ。

結果は、なんとトップ当選!
2万6千票を獲得し、2位当選の人は1万票だったからダブルスコアってやつ。いやはや。

岩手県外にも上原ファンは少なくないようだが、上記のように県外向け放送がなくなった今、NHKを辞めたことすら知らないファンも多いと思われる。立候補→当選もなおさら。

【10日追記】選挙結果を伝える9日アップのテレビ岩手のニュースサイトでは「上原さんは、元NHK盛岡放送局のアナウンサーで、情緒たっぷりのナレーションで天気予報を伝えるなど名物アナウンサーだった。」と伝えた。当選証書交付を伝えるNHK盛岡のサイトでは「最多得票で初当選した元NHKアナウンサーの上原康樹さん」として、他の当選者2名とともに短いインタビューが流れた。


話がそれます。この話で連想したのが、今年4月の秋田市議会議員選挙。
定数36に46名が出たが、トップ当選したのが、無所属の新人でローカルタレントとして活動していた後藤 良氏(上原氏より20歳若い)であった。2位との差は600票ほどではあったが、これも、立候補したこととトップ当選したこと両方に驚いた。

(首長や国会議員でなく)市町村や都道府県の議員選挙では、立候補者が多く誰が誰だか、どんなことを言っているのか、分かりづらいことが多い。
そんな中では、とりあえず名前と顔を知られている候補は強いのだろう。
それだけ、地方議会(いや政治全体か)が、有権者から縁遠く感じられていることになると思う。とりあえず投票した有権者はまだしも、投票に行かない人の多さでも示されている。
当選した議員の方々には、有名でもそうでなくても、住民と政治の距離が縮まるよう尽力していただきたい。
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