広く浅く

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行き先表示の変化'24.12

2024-12-08 22:35:16 | 秋田のいろいろ
秋田中央交通の路線バスの車両のLED行き先表示の内容(経由地の取捨選択、文字の配置など)は、ダイヤ改正の折などに変更されることがある。2024年10月にも実施され、「御野場団地」と「イオンモール秋田」を上下2行に分けて配置するという珍しいものに変わった。このタイミングで、この配置にあえて変更する必要があるのかなどと考えていた。
その記事へのコメントで教えていただいたが、同時に、泉ハイタウン線下りの、通町二区通過後の表示も変更された。
ドット欠けあり、左右が狭くぱっつんぱっつんの1254号車
変更前はどうだったか定かではない(泉ハイタウンのみ?)が、1行の「泉ハイタウン・」に続いて「泉駅前(改行)広場」と2行。

泉ハイタウン線は、かつては、「泉ハイタウン団地前」バス停を通り、秋田貨物駅入口が下りの終点であった。2023年10月改正で、泉外旭川駅の泉地区側駅前広場「泉駅前広場」起終点に短縮。泉ハイタウン団地前~秋田貨物駅は廃止された形。したがって、「泉ハイタウン」は通らなくなったので、本当なら路線名から変更する必要があるし、通りも行きもしない地名(バス停名)を大きく掲げているのは、いかがなものだろうか。
神田線のように、路線名の由来の地名を通らなくなったら、表示から外されたものもあるし、川尻・割山線のように、通っていても表示されなくなったものもある【10日補足・船場町経由は「船場町・免許センター(11月確認。下の写真参照)」、商業高校グラウンド前経由は「商業・割山・免許センター(12月に確認)」と、割山の有無が違うようだ】。相変わらず、整合性・一貫性・統一感がない。だったら、「泉ハイタウン」を表示する必要はないと思う。
しかも、仮に泉ハイタウンを通るとすれば、ルートとしては泉駅前広場のほうが手前なので、表示順が入れ替わっていることになるのも、気に食わない。

では、始発の秋田駅西口から通町二区までの表示は、
2023年11月撮影
上段小文字「通町・聖園短期大学」、大文字「泉ハイタウン」。
正しい行き先である「泉駅前広場」は表示されず、泉外旭川駅開業以前と同じ。まあ、駅~通町からバスで泉外旭川駅へ行こうとする人はまずいないだろうけれど、じゃあなんで通町を過ぎたら、表示するのか。

ところが今月からは、
上と同じ1501号車
「・泉駅前(改行)広場」が追加!
「泉ハイタウン」は、「ハイタウン」が半角になって、全体にやや小さくなった。


今月は、他の路線でも行き先表示が変わったものがある。
改築された市立秋田総合病院の外構工事も完成し、川尻割山線と新屋西線が、病院敷地内に乗り入れるようになった。加えて、病院玄関の配置が変わったため、割山線側のバス停名が「市立病院前」から「市立病院東口」に変更。それに合わせて行き先表示も変更。
変更前の船場町経由川尻割山線。「市立病院」が現在は「市立病院東口」になった
そのついでに泉ハイタウン線に「・泉駅前(改行)広場」を追加したということだろう。

だけど、泉ハイタウン線自体には、経路やバス停の変更はない。どうして10月に中途半端に変更し、残りをわずか2か月後に変更したのか。ほんとに気まぐれ。
そして、2024年12月に変更された表示は、さらにほかの路線でもあるのだろうか。

2段の「泉駅前(改行)広場」は、駅から通町二区までと、通町二区以降では経由地の小文字の有無が違うため、使用できるドット数が違うわけだから、両者のデザインも違う。
御野場団地同様、各文字はほぼ正方形
イオンモール秋田同様、扁平な文字だが、全部漢字でやや苦しい
こういう変形した文字は、単純な入力ではできず、手作業(おそらく表示器メーカーへ発注)が必要だと思うが、それぞれ作成したのだろうか。
御野場団地、イオンモール秋田でも述べたが、2行に表示する意味があるのか。文字が小さくて見づらいのではないか。もっと視認性が高い表示方法がありそうに思うのだが。
例えば、「ハイタウン」を2行あるいは半角よりもっと縦長にして、それで空いた部分に「泉駅前広場」をもっと大きく表示するとか。
苦労して作ったのは分かるし、趣味的にはおもしろいけれど…


泉ハイタウン線の行き先表示は、これまで何度も変わってきた。
末端部が環状運行していて、さらにその当時の終点「秋操駅入口/秋田貨物駅入口」が分かりづらいことはあったにせよ。
秋田市交通局(秋田市営バス)が「泉・保戸野線」として運行を開始したのが1992年。その後、「泉・秋操線」となった。下り終点は「秋操駅入口(あきそうえき~)」という名称。方向幕の行き先表示はずっと変わらず。
再掲)市営バス時代はまったく違う表示「通町 泉道田 操車場駅」
↑「操車場駅」というバス停は当時も存在しなかったし、この車では「通町」と「泉道田(いずみ どうでん。現・泉北三丁目)」が通過順と逆に表示されていて、これはこれでツッコミどころが多い。しかも文字は手書き?

2006年春に中央交通に移管され、LED表示になった時点では、住居表示実施で消えた泉道田を省いた「通町 操車場駅」だったはず。
翌2007年春に、路線名が泉ハイタウン線、下り終点が秋田貨物駅入口に改称された。
(再掲)「通町 泉ハイタウン」

2011年10月に系統番号付与+厳密な行き先(終点)表示が実施された当初は、
(再掲)「通町 秋田貨物駅入口」
他路線も含めて、厳密な行き先表示が不評だったのか、その後、一部が変更された(それでも今なお要改善だと思うのもありますが)。2012年4月に変更された。
(再掲)2013年「通町 泉ハイタウン」
泉道田が消えて以降、ここまで上段小文字の経由地は「通町」のみ。
上のほうの2023年11月の写真の通り、今回の変更直前の表示では、上段小文字の経由地は「通町・聖園短期大学」。「聖園短期大学」が加わったのはわりと最近のはず(2023年秋???)。
正式な学校名は「聖園学園短期大学」、バス停名は「聖園短期大学前」。
聖園(みその)短大は、ぱっと見、「聖霊(せいれい)短大」と見間違うことがある。新国道経由の高野二区が最寄りの。この表示だと、そちらのほうに行くのだと誤解・誤乗してしまう、地理不案内もしくはそそっかしい人がいないとは言えないかも。「(保戸野)千代田町」や「秋操近隣公園入口」なども表示したほうがいいように思う。

変更が容易なのがLED表示器の利点ではあるが、変更のやりかたによっては、乗客を戸惑わせることになりかねない。ドット欠けや輝度の調光機能の不具合も、条件や視力によっては困ることになる。乗客の立場での案内を心がけてください。
コメント (3)
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