広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

簡略たけ子?/グルメソフト

2022-01-26 23:27:08 | ランチパック
秋田県のたけや製パンの一部商品のパッケージに描かれるキャラクターに「たけ子」という名前があることを、先日知った
(再掲)コックのコスプレのたけ子

その際、違うデザインのたけ子らしき人物もいることに触れていた。
2021年からだろうか、手頃な価格帯の菓子パン・惣菜パンに「生活応援」という黄色いシールを貼って、(明確に告知されていないが)シリーズ化している。そこに、
この方
左は「応援」だからメガホンなのでしょう。
お顔だけの簡略な線画だけど、前髪と左右の結んだ髪、元々のたけ子の居場所である「ビスケットパン」の包装と同じような帽子をかぶっていることから、これ↑もたけ子ではないだろうか。
写真は「リングドーナツ」という、粉糖をまぶした細いイーストドーナツ4個入りの商品。2018年春のリングドーナツでは、大人っぽいたけ子が大きく描かれていたそうだ。たけ子には、3つのバージョンがあることになる。

それにしても、前回の繰り返しになるが、シールの片隅に「たけ子」と名前も書いておけば、より親しんでもらえるのに。



たけや製パンの商品にこんなものがある。
グルメソフト スーパーライト

「グルメソフト プレミアム」がだいぶ前から発売されており、公式ホームページの定番商品に掲載されている。1枚あたり180kcal。
写真の「~ スーパーライト」は2018年6月発売との情報があるが、秋田のスーパーで特売されることがある。1枚あたり175kcal。

秋田県と関係のないかたは、これって「ヤマザキ ダブルソフト」のパクり? バッタもん? と思われるかもしれない。
商品名の文字がそっくりだし、通常の食パンよりは大きな(長い)1斤を6枚切りにしたところも、何より軽くて柔らかい食パンというコンセプトがそっくり。
※日本パン公正取引協議会が、1斤=340g以上と定めているそうで、両者ともこれで1斤である旨表示がある。また、ヤマザキダブルソフトは1枚179kcal。

秋田にゆかりのあるかたには、グルメソフトはおなじみかもしれないが、一方で、グルメソフトとダブルソフトがごっちゃになってしまう人もいる(←僕は後者。2009年の記事)。

以前の繰り返しになるが、山崎製パンとたけや製パンは協力関係にある。
特に昔は、その関係が強固というべきか、両者の販売エリアが厳格に仕切られており、秋田県がパンの鎖国・ガラパゴス状態にあった。ヤマザキの商品が秋田には出回らず、そのローカライズ版のようなたけや製品が秋田県内で流通するものが多かった。まるごとバナナとバナナボート、ランチパックとフレッシュランチのように。ダブルソフトとグルメソフトもその1つ。ヤマザキのテレビCMは、秋田県内でも流れるので、売られていない商品でも名前は知っていることもあった(これがダブルソフト・グルメソフトごっちゃになる一因)。
2010年代以降になると、だいぶ“開国”され、秋田で売られるヤマザキ製品が増え、競合するたけや製品と並んで売られるものが増えた。フレッシュランチなど縮小されたものもある。

Wikipediaによれば、ダブルソフトが秋田県内で売られるようになったのは、2016年1月から。ダブルソフトは1989(平成元)年5月発売なので、27年近く経って秋田進出。現在は、多くのスーパーでダブルソフトもグルメソフトも売られている。※秋田で売られるダブルソフトが、どの工場で製造されたかは未確認【30日コメントをいただき追記・たけやで製造しているとのこと。】。
ただし、「ダブルソフトゴールド」は「プレミアムグルメソフト」と競合するので、秋田未発売のようなことも書いてある。でもヤマザキのサイトによれば、2022年1月に「ダブルソフト プレミアム」が新発売されている。従来のプレミアムとは違うのか、それが秋田で出回っているのか、よく分からない【2月27日追記・コメントによれば秋田県内でも売っている店があるとのこと】。

したがって、グルメソフトは、ヤマザキ公認のダブルソフト秋田版ということになるが、今は両者が競合してしまっている。
ダブルソフトとグルメソフトを食べ比べることはしないでおくが、分かるほどの違いがあるだろうか。グルメソフトじゃなきゃならねぇという秋田の消費者がどのくらいいるのか。整理統合、すなわちグルメソフトを廃止するということがあってもいいように思えてしまう。
コメント (9)
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続・たけや鏡餅/たけ子

2022-01-12 21:10:13 | ランチパック
正月に、秋田・たけや製パン青森・工藤パンによる、ローカル鏡餅を取り上げた。
そのたけやの続き。前回は2017年正月用の古い写真だったが、今回は2021年末製・2022年正月用のもの。
絵入り袋の鏡餅。側面にマチがある袋
前回は400gの「2号」だったが、今回の2つはそれより小さい。
袋のデザインを前回と比べると、裏面に栄養成分表示が入り、原材料名の「でん粉」が「コーンスターチ」に変わったほかは同じ。工藤パンにはあった、開封後のひび割れ、カビ、のどに詰まらせるなといった親切な注意書きはなし。
栄養成分表示は100g当たり229kcal(当然2つとも同値)。工藤パンのは216~217kcalだった。食品成分表では223kcal。

自分で買ってきていないものを撮ったこともあり、写真の2つが同じサイズだと思いこんでしまったが、実はこの2つはサイズが違う。気付いた時には、すでに鏡開きのおしるこになっていて、再撮影できず。
上の写真で横を向いている右のほうが、小さい。その裏面は、
特マル1、180g
もう1つのほうが「マル1」225g。今回の2つは「特1号」と「1号」なのだろう。
前回の5年前のと合わせて考えると、絵入りでない袋の「鏡餅1号」は200gだった。今回のマル1より25g少ない。また、スーパーのチラシには225gの商品はなかったはず。
絵入り袋では、特1号180g、1号225g、前回の2号400gとなる。やっぱり何がなんだか分からない号数。

袋の中は、内袋ではなくポリエチレンラップで2つまとめて包まれていた。
左右入れ替わって、右が特1号

ラップをはがす。上下の餅は密着していてはがすのに苦労した
特1号と1号では、上下のバランスも異なる。こういうものなのか、個体差なのか。いびつな形からすれば、手作業で丸めているのだろうか。

あまり伸びないものの(伸びる=良い餅でもないでしょう)おいしい餅だった。次のお正月は、プラスチック使用量が少なく、地産地消でもある、地元メーカーの鏡餅をどうぞ…



ところで、たけや製パンの菓子パン・惣菜パンのパッケージに、女の子のキャラクターが描かれていることがある。
常時発売商品では「ビスケット(ビスケットパン)」にいるが、当ブログでは、ヤマザキランチパックのローカル版「フレッシュランチ」で何度か登場している。その他、描かれない商品のほうが多く、基準は不明。
(再掲)2010年「フレッシュランチ ハムカツ&タマゴ」

(再掲)2009年「フレッシュランチ キーマカレー」
本家ランチパックの男女のキャラクター「ランチちゃん」「パックくん」とは別人。

別に名前はないのだろうなと思っていた。ところが、昨年11月、県内の4高校とコラボレーションしたアベックトースト発売を伝えるたけや製パン公式ツイッター(@takeyapan)。その包装では、キャラクターが各高校の制服を着ているのだが、
「パッケージのたけ子は各高校の制服を着ているんです!!」
この人の名は「たけ子」?!
唐突に判明。当たり前のようにたけ子とツイートしているけれど、周知の事実なんだろうか?
ツイートを軽くさかのぼっても、登場頻度は少なく、説明もなさそう。
ネット検索すると、秋田放送のラジオ番組内や、たけやを紹介するネットメディアの記事において、たけやの社員が、キャラクターの名がたけ子であると発言している。ラジオは聞いていないが、たけ子の出自など名前以外の情報はなし。
確認できた限りでいちばん古いのは2018年の情報だった。昔から名前があったのではなさそう。
また、2018年春に発売された「リングドーナツ」という商品シリーズでは、大人っぽくなったたけ子が描かれていたとのことだが、現行商品(後述)では消えている。さらに、2022年始現在、「生活応援」という共通のマーク付きの菓子パン・惣菜パン(現行のリングドーナツも含む)が出ているが、そのマークに簡略化されたたけ子かもしれない顔がある。→この記事参照

実は、当ブログの2011年の記事で、「せっかくなら名前を付けたらいいのに。「武藤たけ子」ちゃんとか…」などと、無責任なことを書いていた。武藤は創業者・経営者の姓。現実になってしまった。
安直なネーミングだが、嫌いじゃない。
でも、知る人ぞ知るたけ子の名でもいいかもしれないけれど、パッケージやホームページの片隅に「たけ子です。よろしく」とか記載して、たけや製パンの社名やロングセラー商品とともに、多くの秋田県民に知られて親しまれる存在にするのも、悪くないのでは。

【2023年1月11日追記】毎月新しい商品が出る「アベックトースト」の袋において、2023年1月発売分から、それまでの中身の素材のみのイラストに代わって、たけ子が素材を持つイラストに替わった。フレッシュランチを彷彿させる。
【2023年5月9日追記】2023年5月のアベックトーストからは、イラストの下に「たけこちゃん」の文字も入って、やっと、商品で名前が分かるようになった。「たけ子」ではなく「たけこ」なのか?
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工藤パン2021.7

2021-07-20 22:45:24 | ランチパック
工藤パンの7月の新商品紹介。その前に2題。
●工藤パン公式ツイッター開始(@kudopan_aomori)
7月19日付けが最初の投稿。
個人的には、企業がSNSをやる意味がどうも分からない。ライフラインなど緊急時に情報を伝える必要があるとかでない限り。
隣県のTや製パンは2016年から開設しているが、一般人の投稿のリツイートがほとんど。商品情報なら自社サイトに載せたほうが分かりやすいと思うのだが。
工藤パンさんはどう使っていくか。

●イギリストーストリニューアル
常時発売の通常版のイギリストースト。以前、栄養成分の数値が変わったのに気付いたが、たまにリニューアルしているのだという。
弘前経済新聞サイトの6月26日付「青森「イギリストースト」がリニューアル 地球1周分の販売数を達成」によれば、2021年7月にもリニューアルを行った。

・1967(昭和42)年発売のロングセラー商品で、年間500万枚を売り上げる。
・(今回のリニューアルは)パン生地に使う自家製発酵種ルヴァンの量を増やし、生地中の塩分を0.4%減らした。
・パッケージデザインも変更し、山型の輪郭が分かるようなデザインとしたほか、商品名を大きくした。→サイトの画像を見た限りでは、どこが違うのかよく分からない。
・前回のリニューアルは2019年で「初めて自家製発酵種ルヴァンを使った。」。
・それ以前は明確な記録はないが、2度リニューアルがあった


ここから本題。
秋田市内で売られていた3商品は、偶然なのか意図的なのか、いずれも、包装に青森ねぶたの絵や写真が使われた商品。ねぶた以外も含めた青森の夏祭りパッケージ商品は、ここ数年夏場に何度も行われている。

イギリストーストから2点。公式サイトによれば、2021年7月の新商品はこの2つだけ。
イギリストースト 青森県産りんご入りホイップ 328kcal
スーパードラッグアサヒ恒例のイギリストースト各種96円特売のほか、ハッピー・ドラッグでもこれ1点だけは常時入荷している。
中身も青森ならではのイギリストースト。以前にあったような気もするけれど、実際にはジャムだったりカスタードだったり組み合わせが違うはずで、これは初のはず。
リンゴの品種や産地の言及はなし。
シロップ漬け角切りリンゴ入り
ホイップクリーム自体はリンゴ分なしのようだ。角切りリンゴは、食感とともに味もはっきり感じられ、充分。砂糖のジャリジャリは感なし。


スペシャルイギリストースト チョコスプレー 452kcal
一見、イギリストーストと変わらないが、「スペシャル」が頭に付くのがたまに出る。
チョコスプレーを表面にかけるのも何度か出ている(2016年はホイップ入り)。今回は?

おそらく初めて、カラーチョコが混ざってまぶされた。そして、間にサンドされたのはクリーム類ではなく、ザラメとマーガリン。つまり通常版イギリストーストにチョコをまぶした感じ(チョコの下にもマーガリンが塗布されているようだ)。
相応の味だけど、ジャリジャリ感はなかったと思う。


最後はもらいもの。ナイスやドン・キホーテ秋田店で売っているらしい。
7月には、北海道産メロンのパン、福島県産もものパン、青森県産りんごのパンというのも出たが、それらとは包装に共通性がないので、シリーズ品ではない単独商品のようだ。
青森県産りんごのメロンパン 255kcal
やや小さめのピンク色のメロンパン。「青森県産りんごの角切りを入れたメロンパン生地」と明記されている。
平べったい

中に角切りが入っている
イギリストーストに比べれば、角切りリンゴは少なめで、味も弱い。同じくシロップ漬けだけど、焼く時に水分が飛ぶようで、ドライフルーツみたいな食感。ほのかなリンゴ味のメロンパンといったところ。

ところでこのパンの包装。
「新発売」のシールが、工藤パン標準とは異なる。その横には、点数シールが付いている。「ヤマザキ夏のおいしさいきいき!キャンペーン」、ヤマザキ系商品の詰め合わせ「お菓子のびっくり箱」が当たる。これがその対象なの?

「たけや春のパンまつり」を思い出した。※以前の記事。工藤パンも同じ流れかと思う。
20年以上前は、秋田県ではヤマザキブランドの流通が今より少なかった。その埋め合わせなのか、秋田県内では「ヤマザキ春のパンまつり」を「たけや~」に替えて展開していた。たけやブランドの商品にも、点数シールが貼られていた。テレビCMも差し替えていた。

それがいつの間にか(2010年より前)、秋田でもヤマザキ製品が増え(たけやの受託製造を含む)、「ヤマザキ春のパンまつり」が展開されるようになった。引き換えに、たけや製品には点数シールを貼らなくなって、今に至る。
今回のような春以外にも点数キャンペーンが行われるようになったが、それも同様。

工藤パンでも、近年は同じだったし、今回もイギリストーストには点数シールがない。でも、りんごメロンパンは対象とは、ややこしい。(シールが欲しければ、店頭で貼ってあるのを選んで買えば済む話ではある)

そして、包装右上には「東北夏祭り」なるマークが入っている。昨2020年のような、ヤマザキ、工藤パン、たけや共同のキャンペーン(?)が行われるのだろうか。だから、これをキャンペーン対象にしたのか? だけどキャンペーンは7月末で終わりらしいけど。
そういうことをツイートしてもいいのでは?
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山崎・たけや マリトッツォ

2021-06-23 23:49:04 | ランチパック
ブームになっているらしい、生クリームをはさんだパン、「マリトッツォ」。
5月に工藤パンが発売し、秋田県内でも購入できた(6月に入ると見なくなった)。
要冷蔵、透明パック入り、「菓子パン」扱い、248kcal、幸福の寿し本舗製造。

その後、6月に山崎製パンが、6月5日(毎日製造は12日以降)にはたけや製パンも、マリトッツォを発売した。
ヤマザキ系列3社が、ぞれぞれマリトッツォを出したことになる。あんパンやクリームパンなど、3社それぞれで独自の商品があるパンはあるが、目新しいもので3社それぞれは、とても珍しいと思う。
いずれも秋田では購入できたので、比較。

ヤマザキ マリトッツォ
菓子パン扱い、336kcal。3社中、唯一の常温保存・袋入りで、いちばん小さい。値段も安めで、100~120円程度。さらにイオングループでは、6月上旬はWAONボーナスポイントを35ポイントも付与していた。

製造所固有記号は「KD」。工藤パンだ!
工藤パンブランドのは幸福の寿し本舗に委託して、工藤パン自身はヤマザキから受託するという、おもしろい構図。青森市で大量のマリトッツォが作られていることになる。

従来、工藤パンやたけやなど、山崎製パンとは別企業のグループ会社へ製造委託した製品では、裏面の山崎製パンの名が「製造者」でなく「販売者」として記載されていた。

このマリトッツォでは、販売者とも製造者とも記載がなく、単に山崎製パンの名と連絡先が書いてあるだけになっていた。ランチパックでも同様に変わっていて、そういうことになったのだろうか。
※仙台工場など自社製造のものは、引き続き「製造者」表記。

ネット上で、他地域のヤマザキマリトッツォの画像を拝見すると、製造はいずれも自社の松戸第一工場、松戸第二工場、武蔵野工場、安城工場、大阪第一工場、岡山工場を確認できた。

上下のパンが少々つぶれてズレてしまった
袋入りだから無理なのだろうが、粉砂糖は振られていない。
マリトッツォが基本的にそういうものであるそうで、生クリームの中に「オレンジピール砂糖漬け」が混ざっている。工藤パンのよりオレンジ感が強いと思う。

まあ、オレンジ風味のホイップをサンドしたパンという感想。

この常温のヤマザキマリトッツォは、バーコードの上に表記される正式な商品名は「マリトッツォ」のみ。
ヤマザキでは、これと別に、要冷蔵・袋入りで150円以上する、「Yamazaki マリトッツォ(オレンジピール入り)」もあるとのこと。高いしチルドだから当然ながら、そちらのほうがおいしいという話もある。さらに透明パック入りのもあるらしく、ヤマザキブランド内でも乱立。いずれも秋田で売られているかは不明。


そして、満を持してたけや製パンもマリトッツォを発売。12日付 秋田魁新報 経済面でも報道された。
6月5日に土曜日限定で製造したところ、注文が多く、翌週12日から毎日製造に切り替えたとのこと。

要冷蔵・透明パック入り、税込み希望小売価格162円。「菓子パン」扱い、339kcal。リベールなどでなくたけや自身が製造者。

バーコード上の商品名は「マリトッツォ」のみ。※工藤パンではバーコード上に記載なし。
表のシールの商品名は違う。
「バナナボートのホイップたっぷり マリトッツォ」
魁にも書いてあったが、たけや版マリトッツォの大きな特徴がクリーム。
同社の看板商品である「バナナボート(関連記事)」のホイップクリームを使っている。

工藤パンのよりも若干、大きいかな。粉砂糖あり。

断面
たしかにバナナボートのクリームの味だ。バナナボートはほとんど食べないけど、分かる。オレンジピールなどは何も入らず、ほんとにそのもの。
そして、パンがふわふわしておいしいような気もした。
工藤パンやヤマザキのパンは、表面がバターロールのようにテカテカしていたが、たけやのは光沢感がない。

本場のマリトッツォにもいろいろあるだろうけど、何も入らないクリームというのはどういう存在かは知らない。でも、日本人としてはすんなり受け入れられて、好まれる味だと思う。悪くない。
あと、マリトッツォに果物などもはさんでアレンジすることもあるそうだから、バナナボートのたけやとしてはバナナそのものを入れてしまうのも手では?
秋田市の「菓子舗 榮太楼」では、看板商品の山ぶどうゼリー「さなづら(過去の記事)」をクリームに混ぜたマリトッツォを発売しているとのこと。

などと言いつつ、要は「生クリームバーガー」。そんなに大騒ぎするものでもないような。マリトッツォ、ブームに終わるか、定着するか。

【7月3日追記】7月に入ると、たけやでは「チョコバナナボートのホイップたっぷり マリトッツォ」という、チョコクリーム入りのマリトッツォも発売されていた。クリーム以外の外見は、白いのと同じ。

【8月22日追記】たけやでは8月16日に「メロトッツォ」なるものを発売。「メロンパン×マリトッツォ」として、要はメロンパンでバナナボートのホイップをはさんだもの。透明パック入り要冷蔵。
ちなみにに、8月(1日から?)には「プレミアム生どら焼き」として、バナナボートのホイップと粒あんをはさんだどらやきを、やはり透明パック入り要冷蔵で発売。

※2022年5月には、たけやからこんな派生商品が発売された。
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工藤マリトッツォ

2021-06-01 23:32:15 | ランチパック
最近「マリトッツォ」がブームらしい。
僕がその名を知ったのは、4月25日付 朝日新聞「天声人語」。
筆者が菓子店で見かけた「ぽっかりと口をあけたように切れ目が入り、生クリームが大量に詰まった丸いパン。」が「ローマ名物のマリトッツォ」で、「最近、日本でも人気だという」。

そんなもんがあるのか、おいしそうかもと、画像検索した。見た目もおいしそうだけど、見たことがない食べ物。
その直後、イオン秋田中央店のベーカリー「パン工場」で売られていた(常温)。買わなかったけど。
※ここなどいくつかのイオンのパン工場は、フジパン系列「フジパンストアー」が運営しているそうだ(地域等により異なる)。そのためか、食品売り場とは別に会計する必要があったが、秋田中央店の場合、最近はバーコードがある商品は食品レジでも会計できるようになった。なお、秋田市内のマックスバリュ各店のベーカリーは、独立レジもあるが売り場の一部として直営。

5月に入って、イオン秋田中央店の食品売り場内の冷蔵デザートコーナーにも、プラスチックパックに入ったマリトッツォが並ぶようになった。やっぱり流行ってるんだ。
おそらくメーカーが違う2商品あり、見切り品になっていたほうを購入。本来は213円くらいか。【2日追記・もう1つは「ベビーマジック」というブランドで、若干大きく321円。全国的にイオンで扱っているらしい】

天声人語の表現や、画像検索と相違ない姿。【2日追記・でも、マリトッツォの予備知識がなかったら、おかしな名前のシュークリームと見間違えたに違いない。】
248kcal
表面にメーカーロゴが見当たらないけれど、この手のデザートの定番、モンテール辺りの製造かと思ったら…
販売者 工藤パン、製造所 幸福の寿し本舗
なんと、青森の工藤パンだった!
幸福の寿し本舗は、調理パンや米飯・惣菜を中心に製造する工藤パン系列のメーカー。
秋田における、たけや製パンとリベール+秋田米飯給食事業協同組合と同じ関係。

名称欄は洋生菓子でなく「菓子パン」。
工藤パン公式サイトに情報はないが、青森県内でも5月以降に目撃情報があるので、5月発売と思われる。
さすが工藤パン。素早い。



ハンバーガーのようなパンに、斜めに切れこみを入れて、多めにクリームをはさんでいる。てっぺんに少々粉砂糖が振られる。
パンはハンバーガーよりずっとふわふわ、クリームはしつこさは感じない。軽く食べられてしまう。
少しオレンジの味がして、いいアクセント。「オレンジシロップ漬け」が入っている(パン側かクリーム側かは確認できずに食べてしまった)。

工藤パンのコッペパン(生地が甘め)などのパンとも違い、新たに開発したパンなんだろうか。
クリーム多めのサンドパンと言えばそれまでで、これがそんなに流行るほどかとも思うけれど、好きな部類には入る。


ただ、本場のマリトッツォは、ブリオッシュ生地のパンを使うのだという。
ブリオッシュは、牛乳、卵、バターを多く使った、軽い食感のパンだそうで、工藤パンのが該当するかは知らない。あとブリオッシュはフランス語だけど、イタリアでもそれでいいのか。

山崎製パンでは、6月から、常温保存のマリトッツォを発売開始したとのこと【3日追記・秋田市内のマックスバリュでも売っていた。デイリーヤマザキにもありそう。】。オレンジピール入りブリオッシュ生地を使っていて、工藤パンのよりもクリームの比率は低そう。【12日追記・イオンでは116円程度で、ボーナスポイントを35ポイントも付与している。】
たけやさんは、作らないのでしょうか?
【2日追記】工藤パンのマリトッツォは、6月2日のイオン秋田中央店にはなかった。5月までだったのか、週末など限定入荷なのか。

【12日追記・たけや製パンも発売した。3社でいちばん遅いことになるし、ホームページでの告知もないが、12日付秋田魁新報 経済面に掲載された。】
・6月5日から土曜限定で発売したところ、好評で注文が多く、翌週12日から毎日製造出荷。
・「バナナボート」のホイップクリームを使用。
・要冷蔵、希望小売価格162円(税込)。

ヤマザキとたけやのマリトッツォについては、こちらの記事にて。(以上追記)


ティラミス、ナタデココ、パンナコッタ、カヌレ、ベルギーワッフル、タピオカティー、そしてマリトッツォと、スイーツ史に名を残すことになるか。
※上記、ティラミスからベルギーワッフルまでは、自分の記憶だけを頼りに流行った順に並べたのだが、正解だった! 我ながらすごい。
抜けていたものも含めて、流行年を記すと、
ティラミス(1990)、クレームブリュレ(1991)、タピオカ(第1次、1992)、ナタデココ(1993)、パンナコッタ(1994)、カヌレ(1995)、ベルギーワッフル(1997)、クイニーアマン(1998)、エッグタルト(1999)
といった感じ。いちおう全部食べたことはある。
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桜ミクパン2021 他

2021-04-19 23:10:19 | ランチパック
イギリストーストなど工藤パン製品の話。
青森資本のスーパードラッグアサヒとハッピー・ドラックが仕入れてくれるおかげで、秋田市にいながら、期間限定品もそれなりに入手できている。

昨2020年春は、弘前さくらまつりの公式応援キャラクター「桜ミク」とのコラボ商品が3つ発売された。100回目の記念すべきさくらまつりでもあったが、新型コロナウイルスにより中止(厳重な立ち入り規制を実施)。商品の発売はそのまま続いて、切ないコラボ商品であった。
弘前と桜ミクのコラボは2019~2020年の予定だったが、昨年の中止を受け、2021年も継続。工藤パンのコラボ商品も、「ひとくち桜風味大福」はなくなったが、他の2つは再発売されている。2つとも、秋田市内のハピドラ2店舗で扱っている。
2021年版 イギリストースト 桜あん&ミルクホイップ 297kcal
バーコードの番号は昨年と同じで、中身や味もおそらく同じ。
パッケージのイラストは違うもので、さらにピンク色になり、弘前城天守も背景に描かれた。

2021年版 マーブルいちごスペシャル イチゴジャム&ミルククリーム 368kcal 第2工場製
イラスト背景は弘前公園近くの「最勝院五重塔」。説明がないので分からない人には分からない。

商品名の「スペシャル」。
同じ趣旨、同じ形状、同じ名称で、工藤パンのほか山崎製パン、たけや製パンでも発売している(いた?)。
カステラサンド」のように趣旨、名前は同じでも、形が違うようなものはあるが、ここまで共通なのはこれだけかも(あんパンなど一般的な商品名は別として)。

工藤パンでは「スペシャルいちご」という通常商品も出していて、それはいちごクリームとミルククリームの組み合わせで、スポンジ表面のマーブル模様がない。ちなみに、ヤマザキでは「イチゴスペシャル」という同じ物がある。ひらがな/カタカナ、語順が違う。

クリームとジャムを分けてサンド

どちらの商品にも、さくらまつりの紹介文。
「今年の弘前さくらまつりは(略)101回目」
中止になった昨年の100回目を飛ばしてカウントするのか。幻の第100回となってしまう。公式サイトなどでは、明確に今年が何回とはしていない。

翌2022年の桜ミクコラボパン



ついでに、3月に買ったイギリストーストから、

黒ごまクリーム&ホイップ 342kcal 2月発売(発売終了)/カスタード風味クリーム&ホイップ 308kcal 3月発売(4月中はたぶん発売)

カスタードホイップのほうは、以前にも似たのはあったはずで、安定のおいしさ。
黒いパッケージが凛々しい黒ごまホイップは、
中も黒い
しっかりゴマの味がして、クリームとも合って、おいしかった。
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フレッシュランチいぶりがっこ

2021-04-08 00:11:17 | ランチパック
久しぶりに、たけや製パン「フレッシュランチ」の話題。
フレッシュランチとは、ヤマザキ「ランチパック」のローカル版。いずれも山崎製パンと関係がある、秋田のたけやと青森の工藤パンが、それぞれのエリア内で販売している。近年は両社とも縮小傾向で、たけやでは製造されない時期のほうが多そう。

当ブログでは、2019年10月の秋田テレビコラボの「ぽちぱランチ 本荘ハムフライ&チーズ」が最後だった。
その後、確認できているだけで、2020年9月に「いちじく&マーガリン」、2020年10月に「本荘ハムフライ味噌だれ(ヤマキウ秋田味噌)」(後述)が発売され、いずれも終了。

2021年4月に新商品が出た。
フレッシュランチ いぶりがっこ入りポテトサラダ 1個117kcal、食塩相当量0.6g
これまで丸ゴシック体が定番だった商品名(いぶり~)は、カクカクした独特の書体に。モリサワの「竹」というフォント。
右上の定番キャラクターが、すりこぎみたいなのを持っているが、それがいぶりがっこ。
【8日追記】ちなみに、ヤマザキランチパックのこの部分は、2007年頃からは「ヒラギノ丸ゴシック体」。【9日追記・ただし、「全粒粉入りパン」シリーズは、包装の色合いが少し違い角ゴシック体表示。フォントのばらつきがあるようで、現行品は「小塚ゴシック」。】
たけやフレッシュランチでも、ヒラギノ丸ゴの場合もあるが、昨年のいちじく&マーガリンは「新丸ゴ」、その翌月の本荘ハムフライ味噌ダレは「じゅん」と、丸ゴシック体であってもばらついている。ヒラギノも含めてどれもモリサワと契約すれば使い放題のフォントなので、制約があって変えざるを得ないのではなく、意図的もしくは細かいことを気にせずにフォントを変えていると思われる。

秋田名物いぶりがっこを使ったパンは、これまで複数メーカーがいくつか発売していた。たけやでは2016年シライシが2017年

そして2018年にはヤマザキ「ランチパック いぶりがっこマヨネーズ」が発売。黒こしょうが入っていた。
2020年にはライバルのフジパン「スナックサンド 秋田名物いぶりがっこ」が出現。チーズクリームが入ったタルタル風。
それに続いて、地元たけやフレッシュランチがポテトサラダとの組み合わせで商品化。2017年のシライシの商品もポテトとの組み合わせだった。「隠し味にはちみつを加えました。」と表に堂々と書いてある。

分解
ポテトサラダが黄色っぽい。その中に赤いものが見える。ニンジンのいぶりがっこだ。
黒っぽい点々は大根
いぶりがっこといえばダイコンが大定番だが、ニンジンも一般的。これまでの商品にはニンジンは入ってなかったと思うが、今回は両方入っているようだ。
そして、ランチパック、スナックサンドでは、いぶりがっこは細かめで、量が多くはなかった。今回のフレッシュランチは大きめで、量も多い?
ポテトサラダといぶりがっことの組み合わせもおいしく、袋に「パリパリ!」とある通り、歯ごたえ・音もしっかり。はちみつの味は分からなかったかな。イモのダイス状の塊も入っていて、それも食感のアクセント。
ただし、いぶりがっこの混ぜ方が不均一なのか個体差があり、少ない量しか入っていないパンも存在するようだ。

【19日追記】シライシパンからは、同じく4月に「いぶりがっこたまごタルタル」が発売されていた。ドーム型パンの中にたまごサラダ、タルタルソース、刻んだいぶりがっこが入っている。公式サイトには未掲載で、秋田で売られてはいる。パッケージ正面に「秋田名物のいぶりがっこ」と表記あり。


販売が終わったものも、この機会に掲載。
フレッシュランチ 本荘ハムフライ味噌だれ(ヤマキウ秋田味噌) 1個158kcal、食塩相当量0.8g
ヤマキウは、秋田県潟上市の小玉醸造のブランド。秋田市のたけやが仲立ちした、南北のコラボ商品。

ハムフライといえばソースだが、味噌も良かった。軽くトーストして食べるべき。
【8日追記】たけやでは、これまで何度も、本荘ハムフライをフレッシュランチを中心とした商品に採用しており、過去にはカレー味やわさびマヨ味などもあった。この記事など参照。

※この次のフレッシュランチは、2021年9月「いちじくジャム&マーガリン」。にかほ市大竹地区産・勘六商店のイチジク100%。包装のフォントは前年に続いて「新丸ゴ」。
2022年9月も「いちじくジャム&マーガリン」。「にかほ市大竹地区・勘六商店のいちじく使用」と、「産」や「100%」が抜けた。フォントは新丸ゴ。
2023年4月に久々の新作かつ唐突に「ハムカツ」。「ソースがしみこんだハムカツとマヨネーズをサンド」。
※2023年12月には「コーヒー」。背割れコッペにコーヒーフィリングを入れてとても苦い、同社のロングセラー「コーヒー」パンに使用しているフィリングをサンド。包装はコーヒーパンのイラストのみで、たけ子イラストなし。【2024年12月に再発売。包装も同じ。】
※2024年1月には「いちごジャム&ホイップ」。北海道産牛乳を使用したホイップクリームで、ジャムの中に、線状にクリームが4筋入っていて、断面は赤の中に白い●が4本並ぶ。包装にたけ子あり。フォントはモリサワ「カモライム」。
2024年10月には「バリューサンド」なる商品が登場
※2024年12月に「コーヒー」が再発売。2025年2月の「キャベツメンチ」は、従来と差異が多いフレッシュランチ
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月1巨大メロンパン

2021-02-16 23:52:32 | ランチパック
店頭でたまに見かけていたが、自分で買う気にはなれなかった菓子パンをもらった。
バターメロン
メロンパンが1個。といっても巨大で直径15センチほど。工藤パンの巨大メロンパンよりも大きいと思う。
バターロールが複数個入っているような、大きな袋に入り、例のプラスチックのヤツ(バッグ・クロージャー)で留められている。
大きすぎて買う気になれなかったので、それ以上気に留めないでいたのだった。

シライシパンこと、岩手の白石食品工業の商品。
シライシのメロンパンといえば、普通のサイズの「ホイップメロンパン」シリーズは、秋田でもよく見る【3月23日追記・ホイップメロンパンは2011年7月発売開始だそうで、意外に新しい】。
この巨大パンは、秋田市内では一部のスーパーでしか見たことがなく、しかもたまにしかなかった。
袋には「限定販売」とある。
袋裏面には「毎月12日〈パンの日〉限定商品なんだ♪」とあり、納得。

ネット上の情報では、少なくとも2011年頃には存在していたが、数年前では毎月発売ではなかったような話もある。
店に納品されるのが「12日」で、消費期限は「14日」になるらしく(夏場は短いかも)、売り切れなければ3日間は買うチャンスがあるのだろう。もちろん、売る(仕入れする)かどうかは、各小売店の判断。岩手県内のほうが多いかもしれないが、他のシライシ商品と同じく東北各県(プラス北関東の一部?)にも流通している。
1個180円前後。856kcal、炭水化物111.7g、食塩相当量1.1gと、少なくはないが大きさの割には控えめなのでは?

つるんとした表面には、レーズンが混ざっている。横方向にカットされていて、マーガリンがぐるりと1周したのをサンド。
このマーガリンを指して「バターメロン」では、正しくない商品名と思ってしまうが、裏面には、
「レーズンを入れたバター風味のビスケット生地をかぶせてしっとりと焼きあげ、マーガリンをサンドしたよ。」
とあるので、間違いではない。

見た目よりは軽い食感で食べやすい。だからこそ、食べ過ぎ注意。
全体にしっとりしている。皮もビスケット生地にしては存在感が薄く、ベタベタもしないし、極端に甘くもない。

僕はたけや製パン「かた焼きメロンパン」を基本のメロンパンと認識してしまっているが、それとは違うし、シライシのホイップメロンパンなどともまた別。これも嫌いじゃないし、この大きさならこのほうがいいでしょう。
また食べてもいいかな。

ところで、秋田市内で確実にバターメロンが売られるのを知っている店(他にもあるでしょうけど)は、秋田駅前フォンテAKITAの「ザ・ガーデン自由が丘 西武秋田店」。この店は今月で閉店してしまう。改装後、春には地元スーパー「ナイス」が入るけれど、扱うだろうか。
【5月14日追記】5月12日午後にマックスバリュ泉店に行ったら、3個ほど置いてあった。
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三平パン/ちょうどいい大きさ

2021-02-03 21:01:51 | ランチパック
久しぶりに、たけや製パンの商品紹介。まずは2月の新商品。
バターフレーキ 434kcal
中味は層状のパン生地に溶かした砂糖をかけたような珍しくはなさそうなもの。でも「バターフレーキ/Butter Flaky」というなじみのない名前。
Flakyは「薄い幕状の」みたいな意味で、フレーキ、フレーキーというパンは存在する。同一ではないがヤマザキやローソンで売っていたこともある模様。
包装には、鳥海山を見上げる釣りキチ三平とじいさん。上の赤い果実はイチゴじゃなく、砲弾型の柿。

2020年11月に亡くなった、秋田県出身の漫画家・矢口高雄氏の追悼の意味があることは、多くの秋田県民なら察しがつくだろう。
パッケージ裏面には、横手市増田まんが美術館の説明があるだけ。ホームページにも説明はない。

既存商品のバリーエーションとして、ほかにも2商品、釣りキチ三平の違う絵の商品も同時発売されている。
アベックトースト シュガーバター」と「カステラサンド コーヒー」。
シュガーバターはイギリストースト類似品? コーヒー(同名のパンが出ている)はあの苦ーいクリーム? そんなわけで、あまり興味がない。

2日付秋田魁新報 経済面で「「釣りキチ三平」の菓子パン3種発売」として報道された。
新聞でも明確に追悼とは書いていないが、「美術館と共同開発」。
カステラサンドはなぜコーヒーなのかは書いていないものの、アベックトーストは「雪に見立てた砂糖を入れた」、バターフレーキは「砂糖と卵白を混ぜた「アイシング」をパン表面に塗り、山頂の雪を表現した。生地を何層も重ねて焼き上げたデニッシュを漫画のページをめくるように剥がしながら食べることもできる。」と理由付けがされている。こういうこともホームページなどで自ら発信してほしい。
バターフレーキのパッケージは、美術館で販売するポスターで一番人気の「鳥海山初冠雪」より。
雪を戴く鳥海山?!
パイとは違ってあまりこぼれず、たしかにきれいにめくることはできる。軽くて食べやすい。カロリーは高いけど。



この機会に、紹介しそびれた2020年の商品も。
たけやのロングセラーの1つが、背割れコッペパンに具材をはさんだ、冷蔵販売(※)の調理パン。※これまで「要冷蔵」だと思いこんでいたが、「要保冷20度以下」となっている。
代表が「学生調理(この記事中ほど)」。あとは「おいしいどック(「ど」はひらがなが正当)」「サラダパン」、そして「3色ドック」。
ここでは3色ドックで紹介。ポテトサラダ、ナポリタンスパゲティ、卵フィリングで3色(=魚肉ソーセージフライの代わりにタマゴなのが学生調理との違い)。
2019年5月の「3色ドック」
まあ昔からこんなもんかな。
2020年8月の「3色ドック」
包装に「超ロングセラー商品」「自家製発酵種ルヴァン使用」が表示された。
中味は個体差かもしれないが、ルヴァンの効果かパン表面にしわが出てふにゃっとした感じになった。

この間にリニューアルされたようだ。バーコードの番号(JANコード)は変わらず。
旧/新の栄養成分表示は、熱量324/290kcal、たんぱく質9.3/7.8g、脂質13.2/12.2g、炭水化物42.2/37.2g、ナトリウム555mg(食塩相当量換算1.4g)/食塩相当量1.4gと、若干ヘルシーになった。
新旧とも、たけや製パンは「販売者」名義。旧包装では「KR」と印字されていて、ヤマザキの製造所固有記号から判断すれば、たけや系列でサンドイッチや調理パンが得意な「リベール」。新包装では「製造者 株式会社リベール」と明示される。
2019年の3色ドック
味の違いが分かるほど、頻繁には食べていなかったのでなんとも言えません。

これとは別に、2020年9月に新たな方向性の商品が出た。学生調理、おいしいどックも同時展開。
3色ドック ちょうどいい大きさ
長さ15センチほどの小さい版が登場。単独の写真や店で見るとサイズ感が分かりづらいが、手に取るとだいぶ小さく感じる。
208kcal、た5.6g、脂7.9g、炭28.4g、塩1.4g。食塩は同じ量なのか。リベール製造。
調理パンシリーズに食べ応えを求めていた客層には「小さすぎる大きさ」かもしれないが、うれしい人もいる。

大きさ以外にも違いがあり、常温保存可能。お出かけの持ち運びにも安心で便利。でも、その結果、従来版とは店舗での売り場が違うことになるのは、いいのか悪いのか。
「名称」欄は従来版とも「調理パン」。
3色ドックちょうどいい大きさ
保存法も違うから原料や製法もいくぶん違い、味も違うのでしょう。
パンは昔の本家のようにシワがない。ポテトサラダには本家に入るニンジンが見当たらず、イモのブロックが入っている。本家より甘くないという声もあるようだ。スパゲティが短く、タマゴの光沢が違うようにも見える。

ちょうどいい大きさシリーズでは、2021年1月に新発売されたものも。(9月発売の3種は、今どうなっているか不明)
サラダパン ちょうどいい大きさ
滋賀県では、たくあんのマヨネーズ和えをはさんだ同名商品が親しまれるそうだけど、たけやではスパゲティサラダ。マヨネーズ、ニンジン、タマネギ、からしドレッシングなど使用。
235kcal、た7.0g、脂4.9g、炭40.5g、塩0.6g。3色ドックとサラダパンでは、包装の「ちょうどいい大きさ」のフォントが異なる。
製造者はリベールでなく、学校給食のごはんでおなじみ、同じくたけや系列の「秋田米飯給食事業協同組合」。リベールとの分担が不明だけど、こんなものも作るのか。
端から端までサラダオンリー

【2月13日追記】2月11日にデイリーヤマザキへ行くと、袋でなくラップで包んでシールを貼った「ラップパン学生調理」「同おいしいどック」「同サラダパン」が、常温で129円で売られていた。3つ目の形態だ。「ちょうどいい大きさ」シリーズよりはやや小さいか。「ちょうどいい大きさ」は見当たらなかったが、袋入りの通常は150円。
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工藤パン県外流通品

2020-09-14 23:55:31 | ランチパック
9月10日頃からだろうか、秋田市内のイオン東北の店舗(旧ジャスコサティブランドの「イオン」とマックスバリュ)で、こんな菓子パンが105円で、多少目立つように売られている。
「KUDOPAN」ロゴと、中身の姿が先に目に入ってしまったので、「イギリストースト!」と反応してしまったが…
にぎわい東北 もち食感サンド 山形県産 ラ・フランスジャム 300kcal
イギリストーストによく似た別物。
イオンが展開している、いまいちよく分からない食品シリーズ「にぎわい東北」の1つ。ということで、工藤パンブランドではあるが、イオングループ限定販売品。にぎわい東北のサイトや、折り込みチラシへの掲載なし。
以前から工藤パンが製造する、にぎわい東北商品があったが、お菓子だったので、パンは初か? たけや製パンもがんばれ。

袋の商品名が、イギリストーストは少し小さく斜め書きなのに対し、これは大きく横書き。でも上下の線、英字、裏面全体の表示は、イギリストーストにそっくり。
「もち食感」というのに聞き覚えがあった。2018年頃から、青森県産米「青天の霹靂」の米粉を使った(小麦粉も使用)山型食パン「イギリスブレッド もち食感」 が発売されている。さらに、それを使ったイギリストースト「もち食感 イギリストースト」も一時期発売された。
なお、直接関係ないが、山崎製パンでは、さまざまなパンや菓子で「もち食感」を名乗る商品を出していた。

今回の原材料欄を見ると、6番目に「うるち米粉」があった。青天の霹靂、青森県産米ではないのかもしれないが、米粉入りで「もち食感」なのでしょう。
イギリストーストでも、青森県外産の原料を使ったものはあるので、これがイギリストーストとして売られてもおかしくはない。
中身。ジャムだけが塗られている
一般的なイギリストーストよりも、接着力が強力だったのは、たまたま?
ジャムには果肉などはなく、マーガリンや「ジャリ(グラニュー糖)」なども混ざっていない。

味はおいしかった。もうちょっとジャムがあってもいいとも思うが、これでもラ・フランスの味を楽しめる。
パンの「もち食感」はよく分からないが、通常のイギリストーストと違う気がするが、どこかで食べたことがあるような。どちらかと言えば「軽い」感じかな。好き。

イギリストーストとの区別があいまいで、場合によってはバッタモンと思われかねないが、モノは悪くない。
いつまで売るのか、さらにシリーズが出るのか、相変わらず不明。というか東北各県版の続編を希望。【追記】この1か月ほど後、10月中旬、11月中旬にも、同じものが短期間販売された。


この場を借りて、イオン限定商品ではないようだが、今年夏に秋田市内のイオン(イオン店舗のみ。マックスバリュでは未確認)で短期間だけ購入できた、工藤パン製品も紹介。アマビエ力餅に続き、これも工藤パンの努力とイオンとのつながりの成果か。

秋田で6月下旬に購入。青森では7月以降も売っていたようだ。
りんごのパイ 青森県産りんご入りカスタード風味クリーム 366kcal
青森市のねぶたがにらみをきかせるパッケージ2種類。「2019年ねぶた大賞」受賞作で、1つ作品の違う部分の写真のようだ。明示されていないが中身はどちらも同じ。
「青森県産りんごのシロップ漬けを使用」し、「青森県産りんご1%(製品に占める割合)」。
直径7センチほどのドーム型
見覚えあり。2018年秋に、ヤマザキ系各社の「ぐるり東北味めぐり」シリーズとして発売された「パイまんじゅう」と同じ形。当時も「青森県産りんごカスター」というのがあったが、それは三陸産藻塩を使った345kcalだから、今回と同一ではない。前回も今回も、「名称」欄では「菓子パン」扱い。
カスタードの存在はよく分からない?
2018年もそう感じたが、カスタード感は薄いものの、リンゴはたっぷりでおいしい。硬めの皮も好み。
ねぶた観光や帰省の土産としての購入を狙った(包装も味も値段も日持ちも最適)ものの、コロナでさばけず、秋田のイオンへ回ってきたのかな? 食べられてよかった。
【追記】翌2021年8月にも、秋田市内の店でちらほら見かけた。ツルハドラッグでもひっそりと売られていた。


次はお盆過ぎ購入。
これも帰省土産の余剰分かも。だって秋田で売っても意味があまりない商品。
4種類
味が違う4種類なのだが、包装=透明袋に貼られた円形シールの色や文字は、味に関わらずそれ以上のバリエーションがある。味の識別は、表のシールではできず、中身の色か裏面シールで見分ける。もし売り場でごちゃごちゃにされてしまったら、面倒なことになる。
上の4つは、左上から時計回りに「あべ」「あずましい~」「あんべ!」「こえ~」。そう、方言である。あずましい以外は秋田でも通用するかな。
この商品名は「青森方言焼きドーナツ」。
味は「青森県産りんご」214kcal、「プリン風味」196kcal、「チョコバナナ」196kcal、「紅茶」206kcal。

「青森弁」というものは存在せず、エリアによって津軽弁と南部弁、さらに場合によって下北弁に大別される。
だから「青森方言」という商品名なのだろう。りんごとプリンは津軽弁、紅茶とチョコバナナは南部弁に分け、それぞれの方言のシールを貼っている。味が違っても、単語は共通のようだ。
ちなみに、工藤パンの創業地はむつ市だそうで、そこは下北弁エリアだけど、今回は採用していない。
「津軽弁 気持ちがいい」

「南部弁 疲れた」
小さく共通語訳が書かれる。イラストは、津軽弁がリンゴ、南部弁はニンニクと、それぞれの特産農産物(言葉によって表情が微妙に違う?)。

「あべ」と「あんべ!」
「ついてきて」「行こう」と訳されているが、(方言も訳も)逆でも通用するだろう。秋田でも。

焼きドーナツがブームになって、もう10年くらいだろうか。あまり好きじゃないのですが。
4種とも、普通の焼きドーナツ。どれも開封時に香りが感じられ、特にりんごは強く香った。味はそれなり、甘さがやや強いかな。

なお、工藤パンホームページの今年6月の新商品紹介には、「ヤマザキ 焼きドーナツ(チョコバナナ)」。※最近は、ヤマザキから受託製造する商品も、自社新商品として紹介することがある。
そのチョコバナナにはチョコチップが入っていて、今回のには入っていなかったので別物だが、形は同じようだし、ノウハウが共通なのだろう。

たけやさんでも、秋田弁○○など作れそう。がんばれ。
そして次は工藤パンのどんな商品が秋田で売られるか期待。
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東北夏祭りパンの誤報

2020-07-02 23:53:53 | ランチパック
6月25日の朝日新聞秋田版に、こんな記事が掲載された。
中止の「東北夏祭り」 パンの包装に/山崎製パン 7・8月限定販売
新型コロナウイルス感染症のため中止が決まった、東北6県の夏祭りを1つずつデザインした包装のパンを、東北6県と新潟県で発売する。4種類が新商品で、秋田県と青森県は既発売の人気商品。
といった内容。

既に他のマスコミでも報道していたのをざっと記憶していて、(記憶違いかもしれないが)それとは若干の相違点もあった。
朝日では「夏祭りをデザインした包装」とあるが、そうではなく、ただシールを貼るだけだった(※)ような気もするし、その売り上げの一部を各地へ寄付するとか言っていたような(違うかも)【末尾に追記】。
※朝日の記事でも、後で「それぞれのラベルには(略)デザインされている」とも出てくるが、それだと分かりづらいし、ラベル=シールのこととすれば記事内で矛盾しているのでは?


そして、明らかに確実に事実と異なることが書かれている。
上ではあいまいにしたが、新発売でない2商品とは「イギリストースト」と「アベックトースト」。
この記事では企業名は「山崎製パン」しか出てこない。
「山崎製パンは(略)パンを発売する。」「同社の人気商品「イギリストースト」(青森県)と「アベックトースト」(秋田県)を加えた。」
とあり、文章をそのまま受け取れば、イギリストーストとアベックトーストもヤマザキの製品と理解できる。

青森県、秋田県の方なら常識ですが、イギリストーストは青森県の「工藤パン」、アベックトーストは秋田県の「たけや製パン」がそれぞれ製造販売する商品。工藤パンもたけや製パンも、製造受託や納品などで山崎製パンと密接な関係がある。
夏祭りパンに関する先発の報道では、山崎製パン、工藤パン、たけや製パンの3社の共同展開であると伝えていた。

また、新聞記事には「山崎製パン提供」のアベックトーストの商品写真が掲載されている。それには当然「ヤマザキ」のロゴはなく「Takeya」ブランド。
文章を素直に受け取った人がこれに気付けば、混乱しそう。

確実に間違っている。
全国紙の記者は秋田・青森の出身でないだろうし、パン業界に詳しくもない(多少は把握してほしいけど)だろうから仕方ない。署名の記者は、仙台周辺に駐在する人らしい(ということは秋田県外の東北各県版にも写真を替えて出たかも)し、デスクや校閲も秋田青森以外の人や場所でやったのだろう。
【3日補足】この手の間違いの時に毎回指摘するが、書いた記者だけを責めるべきではない。今回は写真で気付くことも可能だったのだから、上司やチェックする部門の落ち度でもある。

本社メールフォームへ、秋田青森におけるパン事情の説明と、そもそも写真のアベックトーストに「ヤマザキ」って書いてないでしょ、と指摘を入れた。
最近の朝日新聞は、訂正はしっかりやっているから期待したが、1週間経ってもなし(見落としてはいないと思うが…)。この程度は訂正不要との認識なのだろうか。がっかり。些細な間違いかもしれないが、事実ではないことが未来永劫残ってしまうよ。

あと、たけや製パンや工藤パンの人たちは、こういう記事が出てもいいのだろうか。
自社の看板商品が、仲間とはいえ他社商品にされてしまっているのに、訂正の申し入れをせず黙っているのも、ちょとがっかり。記事自体を知らないのかな。
ひょっとして、7月から3社の関係が変わって、2社がヤマザキに吸収合併されるとか、2商品がヤマザキブランドに変更されるのかも、とも一瞬頭をよぎったが杞憂に終わった。


というわけで、7月から、秋田でも6商品が発売中。アベックトーストはもちろんどこでも売っているが、イギリストーストは本キャンペーン連動で扱い店が増えるというわけでもないようで、従来どおりの感じ。
ヤマザキの4商品はそこそこ売っている。【3日補足・したがって、6県分のうちイギリストーストだけ置いていない店がある。】
岩手と福島
ふっくらロールパン 岩手県産やまぶどうのクリーム&ホイップ」346kcal/「クリームボックス」326kcal
【3日追記】製造所は、ロールパンが仙台工場、クリームボックスは初見の「YKR」という固有記号の「仙台工場郡山事業所」。※秋田市のたけや系列「リベール」は「KR」
「ふっくらロールパン」の別の味や、過去に発売されたクリームボックスとは違う包装なので、いちおう今回のためにデザインされたのかもしれないが、包装自体には夏祭りの表記は裏にもない。
やはり、夏祭りはシールのみ。「がんばろう東北!~東北夏祭りを応援します~」の文字と、地図と、ここではさんさ踊りとわらじまつりのイラストのシール。

【3日訂正】3日号の秋田市「広報あきた」に少し出ていた。
6月9日に、たけや製パンの役員らが、秋田市竿燈まつり実行委員会(秋田市長が会長)に20万円を寄付。その時に、シールを貼る商品の紹介もされた。寄付は、たけや対秋田市だけだったようだ。

2022年の夏祭りパン
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かた焼きメロンパン

2020-06-05 00:31:06 | ランチパック
たけや製パンのロングセラー商品といえば、「アベックトースト」「バナナボート」「粒あんグッディ」などなど。
秋田県民のソウルフードとされることもあるが、申し訳ないけれど、どれもあまり好きじゃない。好きなのは、
かた焼きメロンパン 312kcal
平成初期・中学生の頃のはずだけど、かなりの頻度で食べていた。
その後、店で見かけなくなったような気がしていたが、この10年ほどは発売されている。扱い店は多くはないけど。たけやホームページには未掲載。

今のメロンパン事情は、数十年前とかなり変わった。メロン果汁やクリームが入っていたり、コンビニオリジナルや車で乗り付けて販売したり。
平成初め頃までは、メロンパンを知らない人は少ないものの、あんパンやクリームパンほど身近でなかった。僕も含めて、メロンパンには原料にメロンが使われていると思っていた人もいる。

たけやでは、1985年に「あん入りメロンパン」を発売(2011年に復刻)しているから、普通の(何も入ってない)メロンパンはそれ以前から発売されていたと考えるべきだろう。
僕が初めてメロンパンを食べたのは、昭和末か平成初期辺りだったはず。それが、かた焼きメロンパンで、はまってしまったのだった。1~2回程度だと思うが、学校給食に出た(中学校で行事がある日の簡易給食として?)ような気もする。

ネット上でも、たけやのかた焼きメロンパンを好きな人は少なくないようだ。でも、アベックトーストやバナナボートと比べると、インパクトが薄いのか、知る人ぞ知るという感じに近いかも。

さて、久々のかた焼きメロンパン。
真上から
記憶と違うのは、思ったより小さい(これは経済状況の変化でしょう)のと形。上から見るとまん丸だと思っていたが、個体差なのかこれはやや扁平で、短いほうが10センチ、長いほうが12センチほど。
表面に光沢がある(触ると若干べたつく)が、昔はツヤはなかった気もする。
シュークリームのよう
砂糖がまぶされず、焼き目がなく、表面が茶色いのは、昔と同じ。【5日補足・あとツヤは別として、表面のボコボコした質感も。】
中はふわふわパン
食感や味は、おおむね記憶どおり。やはりおいしい。
甘すぎず、かといって(中部分も含めて)甘さが物足りなくもなく、いいあんばい。「かた焼き」というほど硬くはないが、他のメロンパンと比べると柔らかくはない。砂糖はかかってないし、皮が分離したりボロボリ【5日訂正】ボロボロ、ポロポロになって落ちたりしづらく、食べやすいのもいい。

そうか。僕は初めて知ったメロンパンがこれだったから、こういうもんだと思った。
でも、黄色くて薄い(網目模様が入ったり)砂糖がかかったりした、標準的なメロンパンを先に知っている人からすれば、変わったメロンパンに映りそう。


ところで、たけやではかた焼きじゃない普通のメロンパンはあるのか?
公式サイト内に画像があるのを検索で発見。その名も「メロンパン」というのがある(あった?)ようで、そう言えば見たような気もするが、メジャーではない。緑のチェック風の包装で「皮はサクッと、中はふわふわ」とあり、黄色っぽくて焼き目は目立たない。
なお、工藤パンでは巨大なメロンパンなど時々出しているが、レギュラーの普通のメロンパンはないかもしれない。
そして山崎製パン。これは秋田でも流通して、5月新発売のクラウンメロンホイップ入り、大きなメロンパン、皮だけとかいくつもある。
さらに「かたいメロンパン」という商品も存在していた。確認した限り、2010年と2016年に出ていて、パッケージが違う。たけやのかた焼きにわりと似ているが、表面はもっとつるんとしている。

ところで、徳光和夫氏はメロンパンが好物。
日本テレビ「ズームイン!!朝!」の司会を務めていた時は、本番前にメロンパンを食べるのが日課(今で言うルーティン)だったという。
スタジオの片隅で、袋を開けてメロンパンにかぶりつく徳光氏をテレビで見た。
その食べていたメロンパンが、たけやのかた焼きに似ていたはず。当時はヤマザキとたけやの関係は認識していなかったはずで、「同じメロンパンを食べてるんだ」と思った。【5日補足・徳光氏が食べていたのがヤマザキ製かどうかの記憶が、そもそもない。】
徳光氏がズームインに出ていたのは1988年3月まで。勘違いがなければ、僕は小学生のうちにかた焼きメロンパンを知っていたことになる。
ちなみに、秋田放送では1992年秋までは、この時間はTBSをネットしてズームインは放送されなかった。その他の日テレの番組で、舞台裏が放送されたのだと思う。


最後に、たけやかた焼きメロンパンの包装。

緑と白の2色で、網目メロンのイラストが描かれている。昔と変わっていないと思う。
「かた焼きメロンパン」の書体。
「かた焼き」の丸ゴシック体は、今は道路の案内標識ほぼ限定でおなじみ、写研「ナール」だ。「た」「き」が間違いない。
「メロンパン」は極太の丸ゴシック。写研「スーボ」という書体だと思う。「パ」の丸の重なりかたが特徴的。
スーボは最近まで知らなかったが、かつては本のタイトルなどでわりと使われたようで、例えば「美味しんぼ」は、漫画もアニメもスーボだと思う。今もどこかで似たフォントがありそう【後述のモリサワ「トンネル」等】だけど、線の流れと重なりかたは違う。

ただし、まったく変わっていないというわけでもない。Takeyaの現行ロゴになったのは1992年だし、裏面には食塩相当量も含めた栄養成分表示があり、全面でおそらくモリサワのデジタルフォントを使っている。
また、表の下に小さく「イラストはイメージです」とあるのは、フォントワークス「スーラ」のようだ。昔は許されても、今はメロンが入ってないのにメロンの絵を入れるには、注記が欠かせないから、後で追加したのだろう。
手直ししながら、商品名部分はあえて変えていないのだと思う。

ほかにも、たけやでは「アベックトースト」や「あんぱん」などもスーボだ。「学生調理」も? 「粒あんグッディ」は似ているが違う。
そうした商品で派生商品が発売される時は、商品名部分はスーボで、他はデジタルフォントを組み合わせている。
例えば、2017年夏には、水色で印刷した「かた焼きメロンパン 塩バター風味」があったが、「塩バター風味」だけ角ゴシックの別書体だった。
今、アベックトーストの中身をロールパンに入れた「アベックバターロール」というのが出ている。それは「アベック」だけスーボを流用し、「バターロール」はモリサワの「トンネル」というフォントで代用している。注目すれば、線の重なり方が違う。
写研は、自社書体をパソコン向けフォントにするのをかたくなに拒んだが、今、たけや(が委託したデザイン会社?)がそういうことができるということは、写研書体(の輪郭線)をデジタル化して、パソコンで扱えるようにしているのかな。

シライシの巨大メロンパンの話
2024年のかた焼きメロンパン
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スナックサンドいぶりがっこ

2020-05-21 00:11:53 | ランチパック
当ブログでちゃんと取り上げるのは初めての、フジパン「スナックサンド」。
山崎製パンランチパックのほうが知名度は高いが、発売はランチパックは1984年、スナックサンドが先で1975年で「元祖」とのこと。

今月、こんなスナックサンドが東北・関東地方で発売されている。
スナックサンド 秋田名物いぶりがっこ 1個108kcal 食塩相当量0.68g
秋田で売られていたのは埼玉県の武蔵工場製。
「いぶりがっことチーズクリームを合わせてタルタル風に」
商品名に「秋田名物」が入り、別に「秋田名産いぶりがっこ」のロゴも入るが、いぶりがっこが何たるかの説明は裏にもない。
いぶりがっこの知名度は、この10年ほどで急上昇したと感じずにはいられない。クリームチーズと合うというのもよく知られている。

いぶりがっこを使ったパンは、これまで何度か出ている。ヤマザキランチパックでは、2018年3月に「いぶりがっこマヨネーズ」を発売していた。その時は「秋田」とはひとことも表記がなかった。
ランチパックには黒胡椒が入っており(粒が見えた)、刻んだいぶりがっこはやや大きめ、いぶりがっこの味は弱めでマヨネーズが強めだった(と当時書いている)。

今回のスナックサンドには、胡椒は原材料欄にもなさそう。
いぶりがっこは細かめに刻まれている
開封するといぶりがっこの香りが漂うが、食べてみると味は弱く、食感もあまりない。タルタルソースのような味が強い。コストを考えると、いぶりがっこを大量に使うわけにもいかないのだろう。次はどこからどんないぶりがっこパンが出るやら。→次はたけやフレッシュランチだった。
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アマビエ力餅

2020-05-18 00:25:04 | ランチパック
新型コロナウイルス感染症が広まり、救世主としてにわかに注目されたのが「アマビエ」。

アマビエは、江戸時代後期に肥後国の海に現れた妖怪。神に近い存在でもあるようだ。
Wikipediaによれば、2月27日に妖怪掛け軸専門店がツイッターに投稿したのをきっかけに広まり、“コロナ除け”キャラクターとして認知が高まった。
当初は「アマビエチャレンジ」として、各自が描いたアマビエの絵をアップしていたようだ。その後、アマビエの名や姿をモチーフにしたいろいろな商品が発売され、ネット以外でも知られるようになった。(4月7日には厚生労働省も告知に使用)
あやかり・便乗商法と言えばそれまでだけど、未知の病気と、それによって全業種が経済的打撃を受ける中、少しでも注目してもらって売り上げにしたいという気持ちは分かる。買う側も含めて、未知の病気に対して「神頼み」したくなるのも仕方ない。
たまに「アマエビ(甘海老)」と誤解する人がいるのはご愛嬌。

ただ、言い伝えに基づけば、アマビエは疫病流行の予言をしただけで、お守り効果はないらしい。守護目的では、類似する「アマビコ」のほうが適切ではないかという、専門家の声もある。
アマビエが受け入れられたのは、古文書に描かれた絵の、ヘタウマ・ゆるキャラ風の風貌もありそう。
各地のあやかり商品で着色されたものは、ほとんどが、水色やピンクという、日本古来の妖怪としてはカラフルでファンシー(?)な色使い。
それもそのはず。昔から伝わるアマビエには色がついておらず、水木しげる先生による色づけが広まっていたのだった。2007~2009年放送のアニメ「ゲゲゲの鬼太郎」第5期では、準レギュラーに起用されている(鬼太郎とは別に着色版アマビエとしては、それ以前からいた?)。


そんなアマエビ【18日訂正】アマビエ商品は千差万別。置き物、マスコット、ストラップなどは、置いたり身につけたりして、お守り目的なのだろう。
あとは飲食物。お守りを飲み食いしてもいいのかという、気はしますが。
まず酒。日本酒を中心に全国で複数のアマビエ酒が出回っている。
専用に酒を仕込んで間に合うわけはないから、名称やラベルや箱をアマビエ柄にしているようだ。言っちゃ悪いけど、名前だけっていうか、お手軽便乗というか… 神頼みなのは分かりますが。

そして、お菓子。各地の地元の菓子店がたくさん作っている。
アマビエの形に造形した、菓子パン、ケーキ、ドーナツ、アイシングクッキー、焼印などで表面に描いたマカロン、クッキー、せんべい、まんじゅう、どらやき等々。
それらより圧倒的に多いのが、和菓子の上生菓子。上生では寒天、羊羹、求肥なども使うが、調べた限り、あんこを使った「練り切り」がほとんど。
作るのは手間だと思うが、色づけや造形の自由度が高く、腕があればすぐ製造に取りかかれる(そしていつでもやめられる)のはメリットかも。例えばモナカなら、皮の準備が大変になる。
秋田で発売している店があるので、後日


今回は、お手軽便乗のお菓子。ネットで調べると、おそらくこの週末5月15日頃から発売されたと思われる。秋田のイオンで売っていた。目立つ場所に陳列され、客の目を引いていた。【19日追記・19日には残り10個程度に減っており(値下げはされず)、売れ行きは良かった模様。かつ、常時補充されるわけではなさそう。】【31日追記・その後5月30日には再入荷し、前回と同じスタイル・価格で販売されていた。】
アマビエシールの大福?

「アマビエ 力餅」 ※カタカナのカじゃなくて「アマビエちからもち」
なんと工藤パン製品。油川の第2工場製。脱酸素剤入りで5月29日賞味期限。
「白(こしあん)」246kcal、「赤(粒あん)」239kcal、「豆(粒あん)」239kcal、「よもぎ(粒あん)」241kcalの4種類のラインナップ。
工藤パンでは数年前に、力士のイラストが描かれた袋に入った「力餅」が出ていた(秋田県内では見かけなかった)。それと同一の中身かどうかは不明。
最近、工藤パンではイオンを通じて青森県外に販路を拡大している傾向がある。これもそうかと思ったが、デイリーヤマザキ青森古川店のツイッターで取り扱っていることが告知されていたので、イオン専売品ではないようだ。なお、デイリーでは税込119円、イオンでは116.6円と大して違わない値段。【20日追記】マックスバリュでも売っていた。105円!

これまで食べた工藤パンの餅菓子は、個人的にはさまざまな感想だった。
白いこしあんを食べたところ、おいしかった。やや餅が厚いというか多めの、普通の大福といったところ。【25日追記】「よもぎ」はヨモギの味がしっかりしておいしかった。

いかにもCGのアマビエの横顔。紫色印刷なのは意味があるのか?
自社もしくは青森のデザイン会社ででも作ったのか。
アマビエ、青森、大福に何のつながりも見当たらず、こんなシール1つで、普段は納品しない県外で売れるのなら、(いろんな意味で)いい商売?
でも、単に色違いでなく4タイプそろえたのは食べる側の好みを考慮した選択肢を用意してくれることになり、うれしい。個人的にはよもぎ+こしあんもほしいですが…
秋田のたけや製パンも、あるいはその他各社も、このぐらいしたたかに。

【20日追記】工藤パンの和菓子には、パッケージに「工藤の和菓子」というハンコ風ロゴが入っているのが原則だが、これにはないし、そもそも裏面を見ないと工藤パン製品であることが分からない。控えめなのか、あわてて作って忘れたのか。
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ドリームパン/笹餅

2020-05-06 00:28:56 | ランチパック
5月初め、秋田市内のマックスバリュで、定番(=イギリストーストやシベリア)でない工藤パン商品が2つ売られていた。
ドリームパン 391kcal 「新発売」シールがあっても良さそうだけどなし【16日追記・5月3日期限のものにはシールが貼られていたのをネットで確認。ヤマザキやたけやでは発売開始から2週間くらいは貼るはずだけど】、ホームページ新商品情報に非掲載
「復刻」の文字、「ユ藤パン」に見える昔のロゴ(色合いがピンクがかっている)で、概要はある程度把握できた。
でも、「ドリームパン」に明確な記憶はないが、聞いたことはあるような…

袋越しに見た限り、つぶれかけたドーム型のようなパンで、表面がボコボコしている。
説明は「しっとりした生地にクッキーソボロをトッピングして焼き上げ、カスタード風クリームをサンドしました。」。じゃあ、カスタード入りメロンパンのようなもの?

いびつな直径約12センチ
クッキーソボロとやらは、生地にくっついていてあまり落ちなくていい。
パンは横方向に切断したものをくっつけていて、無理やり離すと、
クリームがサンド
原材料名欄では「カスタード風味クリーム(植物油脂、還元水あめ、たんぱく質濃縮ホエイパウダー、脱脂粉乳、食物繊維)」。

食べてみると、メロンパンではないし、クリームパンでもない。生地は普通のパンに近く、クリームはカスタードと生クリーム(ホイップクリーム)の中間のような。気に入った。

実はマックスバリュでは、秋田市内の少なくとも2店舗で「5月いっぱい税抜98円」という特売の値札「安い値!」で売られていた。そのわりには、ひっそりと控えめな陳列だったけど。
イオン(旧ジャスコ、サティ)のほうでは扱いなし。
ということは、青森県外も含めた旧マックスバリュ東北運営だった店舗なら、今月はどこでも買えるのかもしれない。シライシパンの商品ではあったけど、工藤パン商品が全店共通特売になるのは珍しい。マックスバリュの商品選定方針が理解できないけど、うれしい。また買おう。
【24日追記】ところがその後、マックスバリュで売られているのを見なくなった。店によっては値札とスペースはあるのだが… 製造や供給が見こみと違ってしまったのだろうか。

以上が、現在復刻発売されているドリームパンの状況。その由来や経歴を、ネットで調べてみた。
まず、「ドリームパン」に聞き覚えがあったのは、ドリームパン違いだったかもしれない。
秋田県の菓子店「くらた」のベーカリーで、売っていた(いる?)、帽子のようなUFOのような形のパン(参考記事)の商品名が「ドリーム」だった。
また、全国各地にさまざまな「ドリームパン」が存在し、ヤマザキでも千葉県のラジオとコラボレーションした「ドリームパンプロジェクト」シリーズ(特定の商品名ではない)をやっている。

で、工藤パンのドリームパン。
いつからいつまで発売されていたのかは分からず。復刻版ならパッケージに説明書きがあってもいいのに(たけや製パンはやっていたはず)。
ネット上では、少なくとも1970年代後半には売られていたと推測できる情報があった。

確認できただけで既に2度、復刻発売されていた。
2009年2月頃には「なつかしのドリームパン」として。透明袋に円形シールが貼られた包装で、シール内のデザインは今回と似ているが、「KUDOPAN」ロゴ。
パン生地表面は今回とそっくり。
シールには「バタークリームをサンドし、ソボロをトッピングしました。」とあり、中のクリームは今回のものよりも白っぽかったようだ。

2016年秋には、2014年以降秋の定番となっている、RABラジオ「麻生しおり土曜はキュン」とのコラボ商品で発売。KUDOPANロゴで、「懐かしのベストヒット」シリーズ (2018年のミルクボール)マークも(今回のにはない)。
パン自体も少し違い、ドームのてっぺんに赤いチェリー(ゼリーみたいなの)が載っていた。
説明書きは「ふんわりしたパンに、ソボロとチェリーのシロップ漬けをトッピングして焼き上げ、バタークリームとブドウ、クランベリー、パパイヤ、パインアップルのドライフルーツをサンドした昔なつかしいパンです。」。
2009年と同様の「バタークリーム」の言い回しで、かつ中にドライフルーツが入っていたのか。
ネット上の書きこみでは、「ドリームパンの中にはカラフルなゼリーの粒みたいなのが入っていた」というのがあり、それがドライフルーツだったのだろう。

ということは、
・本来のドリームパンはドライフルーツ入りだったが、その簡易的復活商品が2009年と今回のもの。
・ドライフルーツ入りとドライフルーツなしの、2つの仕様のドリームパンが存在した。
のどちらかだろう。

存在を知ってしまえば、ドライフルーツ入りドリームパンも食べてみたいものです。
青森では「夢のかき揚」もあるけれど、夢のパンもあった!

【5月30日追記】上記の通り、5月後半にはマックスバリュで売っているのを見かけなくなった。
そして5月27日に弘前経済新聞サイトに「工藤パンが昭和の菓子パン復刻販売へ シリーズ3種、「親子で味わって」」がアップされた。6月1日から3種類を復刻発売するというもので、「ドリームパン」「フライサンド」「ジャンボ(黒糖)」。
フライングだったのか、休止して再開されたのか、そういうことだったようだ。
サイトによれば、3つとも「昭和50年代以前から発売していた」「明確な資料が残っているわけではなく、レシピも残っていない」「当時のものをそのまま再現しているわけではなく、パンの生地などは現代風にアレンジした。」
ドリームパンは128円。「青森県内のコンビニ、スーパー、工藤パン取扱店で販売する。」とあるが、青森県外のマックスバリュではどうなるか?

【2024年12月1日追記・再発売】2024年12月に再び復刻。包装は2020年とほぼ同じで「ユ藤パン」ロゴ。
中身は異なり、包装とホームページの説明では「クッキーソボロをトッピングして焼きあげたパンに、青森県産りんごのシロップ漬けを入れたクリームをサンドしました。」。てっぺんには赤い「ドレンチェリー」が載っている。



端午の節句。そのお菓子といえば、全国的には柏餅とちまき。
秋田ではちまきのことを「笹巻き」と称し、端午の節句に関わらず産直などで売られている。中は味のない無着色の米(うるち/もちはさまざまのはず)で、きなこをかけて食べる。笹の葉の巻き方=形状は地域で異なる。
秋田のスーパーでは、端午の節句用として笹巻き・ちまきはあまり見かけない。たけや製パンなど大量生産の柏餅や練り切りが多く、そして新潟の笹団子もちらほら売っている。新潟では笹団子は通年売っているが、新潟では端午の節句用にも食べるものなんだろうか。笹団子好きとしては秋田で購入できる貴重なチャンスだけど、高い…

マックスバリュにもイオンにも、こんなものが200円ほどで売られていた。一見、珍しく笹巻きかと思ったが、
工藤の和菓子 笹もち 3個入り 1個123kcal
そうそう。青森県(の津軽地方?)では、ちまき・笹巻きと外観は同じだが中が違う「笹餅」なるものがあった。以前、蟹田に行った時に食べたことがあった。
ここ数年、五所川原の90歳を越えたミサオおばあさんという人が作る笹餅が、ちょっとしたブームになっていると聞いている。
たけやがバター餅を作るように、工藤パンもブームに乗っかって笹餅を作ったのだろう。ホームページでは4月の新商品として出ている。青森市油川の第二工場製。
写真は端午の節句以前に消費期限を迎えてしまう製品だが、「こどもの日」シールが貼ってある(かぶと部分がはがれて、ほかの場所に貼って遊べる)ので、工藤パンとしては端午の節句向け商品の扱い。青森ではちまきの代わりのように、端午の節句に笹餅を食べるものなんだろうか? 秋田で売っても「変わった笹巻き」ととらえられて、戸惑う人がいたかもしれない。

見かけは秋田の笹巻きの一形態にそっくり
でも、
中は茶色くて米粒が見えない完全な餅
原材料欄によれば「うるち米粉(国内製造)」が多く、「もち米粉」も少し使われている。
直径5センチ弱のややつぶれた円形
ミサオさんのなど手作りのものは、円形というより、笹の空間いっぱいにびっちり詰まっている感じ。製法の違いか。

色は黒砂糖によるもので、ホームページでは「黒砂糖のシロップを練り合わせたお餅を、笹の葉で包みました。 」。中にあんこなど入っていない。
秋田でもこういう餅はなくはないかもしれない(どこかの菓子店ので、巻いてないのを食べた記憶がある)し、少し違うけどゆべしや青森のくじら餅とか、黒砂糖風の餅菓子はわりとある。
以前、蟹田で食べたのと、食感も味も似ていると思った。ねちゃーっとしてやや食べづらいのと、もうちょっと味(甘さ)にアクセントがあってもいいかな。
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