広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

仲小路の路面

2015-08-02 21:11:42 | 秋田の季節・風景
秋田テレビの金曜夕方のローカル情報番組「SUPER jumpin'(スーパージャンピン)」の7月24日放送において、司会のローカルタレント 石垣正和氏が、自ら撮影した写真を示しながらこんな話をしていた。※うろ覚えです。
「以前のこの番組内で、私が秋田市中心部・仲小路の路面の特定箇所に敷かれたブロックがガタガタしてしょうがないことを指摘した。(ブロックではなく舗装にしたらどうかという具体策も提案し、道路管理者である秋田市の職員とも話したことはあったようだ)
すると、その放送直後、そこで工事が行われ、ブロックが舗装に変わっていた。
発言してすぐに改善されるとは、僕の発言の影響力って!」
※ほんとうはいつもの石垣さんらしい軽妙な話し方でしたが、↑僕の要約力と文章表現力の限界です。

それを受けて番組側で秋田市建設部道路維持課へ取材し、「他にも同様の意見が数件届いており、石垣さんが番組で発言する前から工事を計画していた」とのコメントをもらった。
だから石垣さんの力じゃないよというオチ。


僕はあまりここを通らないこともあって、そんなにガタガタだとは知らなかったが、たまに通って少々「ん?」と思ったことはあった。
秋田駅から西に延びる狭い秋田市道「仲小路」。
それを分断する形で日赤病院跡地に「エリアなかいち」が完成したのを機に、歩道部分に敷かれるブロックが2012年に更新された。
同時期には、秋田県道である広小路や市道の中央通りなどでも同様の工事が行われたが、ブロックの規格は異なった。※県と市の違い秋田市道間での若干の差異

秋田市道のものは、表面にギザギザがついており、県のものよりも滑りにくく、特に冬場は安心して歩くことができて好感を抱いていた。
しかし、県のものと比べてブロックのガタつきが発生しやすいことも、感じていた。違法駐車などで車がよく載る場所では重量に耐え切れずガタつくことがあるが、車が来ない場所でもそうなっていることがあるし、工事後短期間でこうなったということは、製品もしくは施工技術に問題があった(はっきり言えば技術不足とか下手?)のかもしれない。などと思ってもいた。


石垣さんが指摘したのは、仲小路の中でも、仲小路東端(=大屋根西端)からゆうちょ銀行秋田店の交差点まで50メートルほど(無限堂・秋田信金~一乃穂・北都銀行保険窓口)。ここは、全面全幅がブロック敷きだった。
この区間内には、10年くらい前はタクシー会社の車庫あり、車が通行していた(当時も何らかの交通規制はあったかもしれない)。
タクシー会社が移転した後は、車が通行できない規制が敷かれているらしい。「らしい」というのは、現地の道路標識に従えば自動車は一切進入できないはずなのだが、道路構造は車が通れそうというかなんとなく歩道と車道に分かれていて、車止めもなく、実質的には車が入ることが可能だった。
西側に樹木があり道幅が狭く、この区間から出る側のゆうちょ銀行前の車両用信号機も赤点滅と赤点灯(歩車分離式の歩行者側青の時)だけで青にならないので、一般の車が通り抜けることはないものの、東側から沿道の店に出入りする車などはわりと見かけていた。※タクシー会社があった頃は、出る側の信号は青になっていた。
規則上どうなのかはともかく、車道相当部分もブロック敷きにしてしまい、そこを車が踏んづけたからガタガタになったのは想像に難くない。
Googleストリートビューより。2012年竣工間もない頃、西側から

現在の上の場所
両側の点字ブロックがある歩道相当部分は従来のまま、車道相当の中央部分で工事が施され、路面がベージュ色に変わった。
石垣さんが言っていたのがここ

新しい舗装と従来のブロック
新しいほうは「舗装」としているが、写真の通り、ブロックやタイルのような“目地”っぽいものが見え、表面は全体にザラザラした不規則な模様がある。
SUPER jumpin'で言及していたが、これは舗装した後、それらしく模様を入れているのだそう。ブロックやタイルではないから、ガタつきは絶対に生じないことになる。
従来のブロックと線が揃っているわけではない

素人目には、道路をブロック敷きにする必要性はまったく感じない(ここの道路だけに限らず一般的に)。
舗装より費用が安く済む(?)とか、この下にある融雪装置のメンテナンス上、ブロックのほうが好都合(?)とかなのかもしれないけど。道路は極力平面なほうがいいし、舗装で充分ではないだろうか。
今回だって無理して目地風の模様を入れなくても、ただ色を塗っても(暑く感じない特殊舗装とか)いいし、イラストを描いたりすることもできたかもしれない。


ガタつきを知った時、ゆくゆくはブロックの敷き直しでもしたほうがいいだろうとは思っていたが、思いのほか早く、かつブロックを廃止するという抜本的対策を取ったのは、意外だった。秋田市の真摯な対応と言うべきか、それだけヒドイ状況だったと言うべきか。
ブロックを敷いてからわずか3年でやめてしまったのは、褒められたことではないけれど、ああなってしまった以上は、工事をやり直した秋田市の決断は正しい。
他の道路でも部分的にブロックに不具合が生じている所があるから、対応してもらえるとありがたい。番組内では、道路について気付いたことがあったら、市へ知らせてほしいとも言っていた。やはり、気付いたことは伝えてみるべきだ。

※その後2020年に赤れんが館通りで類似の歩道になった


それから、
東端
東側に車止めが新たに設置された。
これにより、この区間に物理的に車が入ってくることはできなく(できにくく?)なった。(沿道の店への搬入はどうしているんだろう?)

となると、この区間の交通規制が疑問。
道路標識が控えめな設置であり、見方によっては、ここを車が通行すること自体は可能なように受け取れなくもない。秋田県警はこういうことにあまりこだわりがないみたいだけど、もうちょっとやり方があると思う。
これでは、秋田市が勝手に車止めを置いて通せんぼしているように都合よく解釈されてしまうかもしれない。
道路管理者と警察が連携して、合理的で安全で快適な道路にしてほしい。




最後に場所が変わって、仲小路の1本北の県道の広小路では、お堀側の歩道の融雪装置更新工事が行われている。
今日現在でブロックが撤去された状態で、完成まで当分かかりそう。(工事日は車道1車線を閉鎖、休工日は車線規制なし・歩道を開放=下地のコンクリートや仮設マットを歩く。一部傾斜があるので注意)
したがって、明日からの竿燈まつり会場へのアクセスも、見頃であるお堀のハスの花見物も、工事中の歩道からすることになってしまう。

以前、何度か述べたように、かつての秋田(特に県)では、真冬の雪が積もった氷点下の時に融雪装置の工事をよく行っていた。工事が大変(作業前に毎日除雪が必要)だし、ただでさえ渋滞する車道で車線規制されるし、肝心の歩行者はそのシーズンは融雪の恩恵を受けられない。
どういう理由だか知らないが、積雪期前に工事を済ませるべきだと思っていた。

それが実現した格好で評価したいけれど、何も暑い盛りの、秋田市にいちばん人が集まる時にやらなくても…という気もしなくはない。秋とか春とかがベストではないでしょうか…
【5日追記】竿燈まつり期間中は、休工扱いにしているようだ。


前も書いたように、8月10日が大正9年のこの日に「第一次道路改良計画」が始まったことにちなむ「道の日」で、8月は「道路ふれあい月間」だそうです。
コメント
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