広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

胡月池・まきえもん その後

2019-02-14 00:15:25 | 秋田の季節・風景
先週末から史上最強の寒波が襲来。
秋田市では、朝はマイナス5度台・昼は0度前後の日が多く、寒いことは寒いけれど、風があまり強くないし、積雪はそこそこ、たまに日が差すといった程度で、思ったほどひどくはない。
2月9日はふんわりとした雪が積もった。
スマホでも結晶が分かる。下はカイヅカイブキの葉
最大積雪17センチに達したが、すぐに目減りして、10センチ前後に。

1月26日に紹介した、千秋公園二の丸「胡月池」の噴水から飛び散った氷でコーティングされた岩のその後。
池周辺の園路の整備工事は、連休前で終わったらしく、立ち入り禁止が解除されていた。雪のせいでどこをどう工事したのかは分からない。
久々の定番アングル。対岸の上が本丸

前回と同じ側
明らかに前回より氷が大きくなっている。
 
岩どうしが氷によって一体化しそうな勢い。
【2月19日追記】2月19日付秋田魁新報 秋田市地域面に胡月池の氷のことが載っていた。岩のことは「石」としている。
氷がここまで大きくなることは例年はなく、それは昨年の工事で噴水の配管を更新して勢いが強くなったことと、凍結防止のために稼働時間を長くしたことによるらしい。
「噴水の配管は1980年ごろに改修」して以来の交換で、吹き上げる高さは更新前は1メートルほどだったのが、今は3メートルまで達するようになった。
放水時間は9時~17時までだったが、更新後は「凍結防止で」冬季に限り3時~22時に拡大した。
「凍結防止で」というのは「池の」なんだろうが、写真の通り表面は大部分が凍ってるし(それでも、水を動かすことで水質悪化を軽減するといった効果はありそう)、岩が氷で覆われたのは、きれいだし珍しいけれど、岩や植物への悪影響があるかもしれない。新聞記事では肯定的に伝えているが、総合的にこの状態を続けていいのか少々疑問も感じる。
翌シーズンの状況はこの記事中ほど。


参考までに、広小路沿いの外堀・穴門の堀。
対岸左端が和洋高校、その右の囲いの向こうの県民会館はすっかり解体
噴水周辺は凍結していないが、その影響範囲は限定的。

今年は川が凍った話は、いまのところ聞いていない。昼の気温や日差しのせいか。



千秋トンネルでは、「定置式凍結防止剤散布装置『まきえもん』」らしきものが4台設置され、ブルーシートをかぶって稼働を待っていた。
1月18日頃には、両側の入口前に
「注意」
「この先 凍結防止剤自動 散布装置あり 赤ランプ点灯中 ご注意ください」という看板が設置された。既存の凍結注意の看板も存置。
それでもなお、まきえもんはブルーシートをかぶったまま。
【14日補足】雄物新橋のトケボーは歩行者向けに同じような看板があったけど、何をどう「ご注意」すればいいのか。びっくりしないでガマンして通れということになるでしょう。

1月21日頃には、まきえもん前の柵(ガードパイプ)に変化があった。
千秋トンネルの歩道の車道側には、柵が切れ目なく設置されている。両方向とも、車線を基準に入口側から10本程度は、角にアールがついた白と黄緑の柵(よくある赤白の色違い? 駅前のリボン会館脇にあるのと同じ?)で、残り(出口側も)は角が四角い白いもの。
まきえもんは、その柵越しに歩道から車道に向かって散布するわけで、考えてみれば柵の棒がジャマになる。
そのため、白い柵はまきえもん部分で完全撤去。白黄緑の柵は、柵自体は残して、下部の横棒1本を撤去。これらにより散布の障害物はなくなりそう。(写真は下↓)
その結果、場所によっては柵の切れ目ができたり、装置(バッテリー)の背が低かったりして、これまでより容易に歩道から車道へ出ることができてしまいそう。そんなことする歩行者はいないとは思うけど。
それでもなお、まきえもんはブルーシートをかぶったまま。

1月28日頃には、歩道側に「コーンガイド(ポールコーンガイド)」が設置された。車線の仕切りなどのラバーポールでおなじみのオレンジ色の柔らかい材質のものだが、平面になっていて片面に「通行注意」と書かれている。(写真は下↓)
まきえもん1台ごとに、両出入り口向きに2本ずつ(=1台につき4本)設置された。
歩道を通る人や自転車がまきえもんにぶつからないように設置したことになろう。ないよりはマシか。
それでもなお、まきえもんはブルーシートをかぶったまま。

2月に入った頃。ついに??
上記の柵の横棒がないこと、コーンガイドが確認できる
西行き車線入口側だけ、まきえもんが姿を現した。が、単にブルーシートが風でめくれてしまったもの。うまい具合にめくれたので、通行に支障はない。
これまでは、これがまきえもんであるという確証はなかったが、これでやっと、カタログ写真と同じコンパクトタイプのまきえもんであることが確認できた。反対側の歩道から遠目になるが「まきえもん」のロゴも確認。
それでもなお、他の3台のまきえもんはブルーシートをかぶったまま。

2月8日頃。やっと、
4台そろって正式にブルーシートが取り外された
本体より背が低い、バッテリーケース部分も姿を現した。カタログの大きな写真では、本体と同じ色の衣装ケースみたいな形の箱が2つつながっているが、千秋トンネルではグレーの棺おけのような直方体。カタログの小さい写真では同じものがある。
バッテリーケースの上に粉雪が積もる
バッテリーケースというからには、どこかが開く構造になっているのだろうが、分からない。天面の6分割された黒い部分は滑り止めのように見えるが目的は?【28日追記】本体内に凍結抑制剤を補充する時は、バッテリーの上に乗って立って作業するのがやりやすそうな構造だから、その時のためだろう。
ベンチ代わりに座りこんだり、ゴミ箱代わりに物を置き去りにされたりしそうな形状だけど、大丈夫でしょうか(千秋トンネル内に落書きやゴミはほぼないから、通行人のマナーはいいのでしょう)。

寒い日が続く中、早く稼働させればいいのにと思っていたが、なるほどいろいろと準備が必要だったのか(にしても、少々悠長)。
これでやっとまきえもんが活躍。としたいところだけど、まだ仮設のコーンとパイプは置かれている。
まだ、なにか不足するものがあるのか、なにか問題があって動かせないのか。


最後に、まきえもんの設置位置について。
前回は「両側とも、車道を基準にしてトンネルに入ってすぐのところと、出口の少し手前。」としていたが、詳しく見ると「出口の少し手前」ではなかった。
千秋トンネル内では、等間隔に並ぶ95本の柱に番号が振られている
それを目安にすれば、西行き車線(手形→保戸野)では26番付近、東行き車線では47番付近に設置。それぞれの入口から数えると、西行きは69本目、東行きは47本目。
つまり、東行きはトンネルのほぼ中央地点、西行きでは入口から3分の2以上進んだ出口寄り。だいぶ位置が違う。

千秋トンネル内は、東側が高い緩い坂になっていて、さらに西寄りがカーブしている。冬の季節風は、方角的に西口から吹きこむ。
西出口手前のまきえもん。白いガードパイプが撤去されすき間が生じている
上の写真のように、26番付近がカーブの始まり。
こうした条件を踏まえると、寒風でより凍結しやすい西側、下り坂、カーブで見通しが利かず、スリップしやすい悪条件の箇所に直接散布するために、出口寄りに設置したのではないだろうか。2018年3月の10台がからむスリップ事故も、たしかこの付近で発生した。

いろいろ考えて設置したようだけど、早く動かさないともったいない。※その後、さらに変化があった。後日
コメント
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