※この記事は、食事中のかた、不衛生なものが苦手なかたは読まないほうがいいかもしれません。
※この記事には、排泄物の名称やそれをイラスト化したもの…
…すなわち「うんこ」が出てきますので、ご了承の上、ご覧ください。
秋田魁新報 社会面に、不定期で「こちら さきがけ特捜班」というコーナーがある。「あなたの「なぜ?」を調べます」として、読者からLINEで受けた暮らしの中の疑問を調べるというもの。
なぜライン限定なのか知らないが、桝形の不整形十字路である通町橋交差点での右折待機位置の話など、なるほどと思う回はあった。
9月27日付31面。右側中ほどが特捜班
9月27日付31面は、小さめの枠で「手形トンネルに「不快な落書き」」。ネット版では「【さきとく】落書き…通るたびに嫌な気持ちに 手形トンネル」。
秋田市の県道41号いわゆる横山金足線の、手形山を貫く「手形トンネル」。その壁に「不快な落書きがある。通るたびに嫌な気持ちになる。早急な対処をお願いしたい」という声が、特捜班に寄せられた。
特捜班が求める「疑問」ではないし、そんなことなら道路管理者である県庁へ言えばいいのに。
繰り返しているように、秋田県の道路管理の対応は迅速で適切とは言えないが、まずは当事者へ伝えるべきだと思う。直接担当する各地域振興局建設部、もしくは専門窓口である国土交通省東北地方整備局「道の相談室」。それらで満足できなかったら、県本庁の建設部道路課、「知事への手紙」、県民行政相談等々、窓口はたくさんあるし、どれもネットで済むのに。
特捜班(っていうか今回は記者1人?)が秋田県秋田地域振興局へ聞くと「こちらでも確認しています」。6月上旬に発見して警察へ被害届を提出し、捜査中。
県は、この取材により「不快な思いをしている県民がいることが分かったので」、30万円かけて落書きの上から塗装を行い、描いた人物が特定されたら請求する。といった内容。
最近の落書きは、「タギング」と呼ぶそうだが、スプレーによるよく分からない記号や英字をデザイン化したようなものが一般的(?)で、秋田市内でも見かける。
秋田市街地では、秋田市道の融雪装置に「落書き監視カメラ作動中」と書かれているなど、秋田市は比較的落書き対策をしているように感じている。一方、市街地でも県道や秋田県警管轄の信号機制御盤などでは、落書きされっぱなしで対策をしている気配がないと感じていた。
手形トンネルでは、確認後3か月以上(見た目として)放置していたわけで、やはり県はそういう方針のようだ。それで新聞のネタになってしまった。
悪いのは落書きした者だが、管理側で書かせないためにやるべきことはあるはず。書かれてしまった後も、30万かけなくても、ざっと消すとか「被害届提出済み」と書いておくことで、抑止力になると思うのだが。
その落書きの内容。新聞・サイトにはカラー写真も掲載し、文章でも説明。
「黒と金で描かれた大便のような絵と、英語の文字」「「2021.6」と日付とみられる数字もある。」
「Dr.スランプアラレちゃん」に出てくるタイプのうんこの、目鼻がない黒くて大きいもの。縦横1メートル程度か。
このうんこはアラレちゃんが起源というわけではなく、日本では鎌倉時代、ヨーロッパでも1700年前後に使用例があるらしい(Wikipedia「うんこマーク」より)。
書かれた英語は、「BuRi×2」「Do the light thing」。
うんこの真ん中に、独自の記号らしきものが描かれる。こういうのがタギングなんでしょう。
きれいな絵だろうがバンクシーだろうが、他人の所有物に勝手に描く行為は許されない。それが「不快な」ものならば、なおさら。うんこは動物が生きる上で避けられないものだが、場面を選ぶべきものでもある。公道の壁はふさわしい場所ではない。
だけど…朝起きて朝食を食べながら魁を読もうと開いたら、うんこの絵の写真が目に飛びこんできたら…それも人によっては不快では? 紙面上でのうんこは3センチ×2センチもあり、目に付く。
などと考えながら、すぐ下の広告欄「さきがけ情報プラザ」へ目を向けると、
16センチほど下
またうんこ!
トンネルの写真とほぼ同サイズながら、かわいい目と口のあるうんこ。色はトンネルよりリアル。
「ウソでしょ~! こんなに出るの?」「気持ちいいウンチしてますか~?」との秋田市内の薬局の広告。
これを見て「不快な広告」と思う人がいるかもしれない。魁の広告ガイドラインみたいなのでは許容されるのでしょうけど。
同じ日の、しかも同じ面に、うんこの絵が2つも載る新聞など、前例がないかも。まさに「ウソでしょ~! こんなに出るの?」。
手形トンネルの落書きは、秋田市中央地域で見られる(見せられる)落書きとは、タッチが異なるように感じた(過去記事にはシールタイプのタギング?)。“縄張り”が違うのかなと思いつつ、歩いていたら、
これって!!!
上のリンクした過去記事で取り上げた、閉鎖された私設地下道の階段部分のガラスに、同じ落書きを発見。我ながらすごい。
トンネルの落書きを縮小して黒一色の線にした版。日付はないが、文言も同じ。
中央地区にも“進出”してるってことか。それにしても、ペンでもスプレーでも同じように描けるって、才能があるのだと思う。それをこんな形で使ってしまっては…※この場所の2024年8月。
私有物(しかも所有者がよく分からない)の落書きだから、本来なら放っておくところだが、あの新聞記事を見た後。警察へ連絡はしておいた。これが捜査の役に立つのだとしたら、それは魁がうんこの絵の写真入りで報道したおかげということになる。
※この記事には、排泄物の名称やそれをイラスト化したもの…
…すなわち「うんこ」が出てきますので、ご了承の上、ご覧ください。
秋田魁新報 社会面に、不定期で「こちら さきがけ特捜班」というコーナーがある。「あなたの「なぜ?」を調べます」として、読者からLINEで受けた暮らしの中の疑問を調べるというもの。
なぜライン限定なのか知らないが、桝形の不整形十字路である通町橋交差点での右折待機位置の話など、なるほどと思う回はあった。
9月27日付31面。右側中ほどが特捜班
9月27日付31面は、小さめの枠で「手形トンネルに「不快な落書き」」。ネット版では「【さきとく】落書き…通るたびに嫌な気持ちに 手形トンネル」。
秋田市の県道41号いわゆる横山金足線の、手形山を貫く「手形トンネル」。その壁に「不快な落書きがある。通るたびに嫌な気持ちになる。早急な対処をお願いしたい」という声が、特捜班に寄せられた。
特捜班が求める「疑問」ではないし、そんなことなら道路管理者である県庁へ言えばいいのに。
繰り返しているように、秋田県の道路管理の対応は迅速で適切とは言えないが、まずは当事者へ伝えるべきだと思う。直接担当する各地域振興局建設部、もしくは専門窓口である国土交通省東北地方整備局「道の相談室」。それらで満足できなかったら、県本庁の建設部道路課、「知事への手紙」、県民行政相談等々、窓口はたくさんあるし、どれもネットで済むのに。
特捜班(っていうか今回は記者1人?)が秋田県秋田地域振興局へ聞くと「こちらでも確認しています」。6月上旬に発見して警察へ被害届を提出し、捜査中。
県は、この取材により「不快な思いをしている県民がいることが分かったので」、30万円かけて落書きの上から塗装を行い、描いた人物が特定されたら請求する。といった内容。
最近の落書きは、「タギング」と呼ぶそうだが、スプレーによるよく分からない記号や英字をデザイン化したようなものが一般的(?)で、秋田市内でも見かける。
秋田市街地では、秋田市道の融雪装置に「落書き監視カメラ作動中」と書かれているなど、秋田市は比較的落書き対策をしているように感じている。一方、市街地でも県道や秋田県警管轄の信号機制御盤などでは、落書きされっぱなしで対策をしている気配がないと感じていた。
手形トンネルでは、確認後3か月以上(見た目として)放置していたわけで、やはり県はそういう方針のようだ。それで新聞のネタになってしまった。
悪いのは落書きした者だが、管理側で書かせないためにやるべきことはあるはず。書かれてしまった後も、30万かけなくても、ざっと消すとか「被害届提出済み」と書いておくことで、抑止力になると思うのだが。
その落書きの内容。新聞・サイトにはカラー写真も掲載し、文章でも説明。
「黒と金で描かれた大便のような絵と、英語の文字」「「2021.6」と日付とみられる数字もある。」
「Dr.スランプアラレちゃん」に出てくるタイプのうんこの、目鼻がない黒くて大きいもの。縦横1メートル程度か。
このうんこはアラレちゃんが起源というわけではなく、日本では鎌倉時代、ヨーロッパでも1700年前後に使用例があるらしい(Wikipedia「うんこマーク」より)。
書かれた英語は、「BuRi×2」「Do the light thing」。
うんこの真ん中に、独自の記号らしきものが描かれる。こういうのがタギングなんでしょう。
きれいな絵だろうがバンクシーだろうが、他人の所有物に勝手に描く行為は許されない。それが「不快な」ものならば、なおさら。うんこは動物が生きる上で避けられないものだが、場面を選ぶべきものでもある。公道の壁はふさわしい場所ではない。
だけど…朝起きて朝食を食べながら魁を読もうと開いたら、うんこの絵の写真が目に飛びこんできたら…それも人によっては不快では? 紙面上でのうんこは3センチ×2センチもあり、目に付く。
などと考えながら、すぐ下の広告欄「さきがけ情報プラザ」へ目を向けると、
16センチほど下
またうんこ!
トンネルの写真とほぼ同サイズながら、かわいい目と口のあるうんこ。色はトンネルよりリアル。
「ウソでしょ~! こんなに出るの?」「気持ちいいウンチしてますか~?」との秋田市内の薬局の広告。
これを見て「不快な広告」と思う人がいるかもしれない。魁の広告ガイドラインみたいなのでは許容されるのでしょうけど。
同じ日の、しかも同じ面に、うんこの絵が2つも載る新聞など、前例がないかも。まさに「ウソでしょ~! こんなに出るの?」。
手形トンネルの落書きは、秋田市中央地域で見られる(見せられる)落書きとは、タッチが異なるように感じた(過去記事にはシールタイプのタギング?)。“縄張り”が違うのかなと思いつつ、歩いていたら、
これって!!!
上のリンクした過去記事で取り上げた、閉鎖された私設地下道の階段部分のガラスに、同じ落書きを発見。我ながらすごい。
トンネルの落書きを縮小して黒一色の線にした版。日付はないが、文言も同じ。
中央地区にも“進出”してるってことか。それにしても、ペンでもスプレーでも同じように描けるって、才能があるのだと思う。それをこんな形で使ってしまっては…※この場所の2024年8月。
私有物(しかも所有者がよく分からない)の落書きだから、本来なら放っておくところだが、あの新聞記事を見た後。警察へ連絡はしておいた。これが捜査の役に立つのだとしたら、それは魁がうんこの絵の写真入りで報道したおかげということになる。