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やっとバスロケ

2024-06-13 18:09:08 | 秋田のいろいろ
13日付 秋田魁新報21面(秋田市地域面)の下に、秋田中央交通の広告が出ていた。
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出発地・目的地を検索するだけ! バス停到着予想時刻をリアルタイムで簡単チェック

中央交通のバスでもついに、バスの位置情報、バスロケーションシステム(バスロケ)が来月から提供される。
同日に公式ホームページにも「バス接近情報検索サービスの開始について」として同じ告知と、「詳しい利用方法はこちら」として使用方法のPDFファイルもアップされた。
※以下、サービス開始前の段階での推測・憶測です。開始後の実際とは違う点もあるでしょうから、ご留意ください。

計画は、以前から秋田市公共交通政策ビジョンや社長のインタビューかなんかに出ていた【14日追記・ただ、7月というタイミングで、かつ突然の開始告知には少々驚いた】。例によって、中央交通が全額自腹でやるのではなく、秋田市などからの資金援助があるのではないだろうか。

秋田市交通局(秋田市営バス)が、世界で初めてという無線による、バスロケーションシステムを導入したのが1981年。市営バスの中央交通への路線移管時には、バスロケは移管されなかったので、2006年に廃止。
(再掲)秋田市交通局の2代目表示装置
GPSやネット、スマートフォンの普及により、バスロケを導入する地域やバス事業者が増える中、中央交通での導入も望まれたが、同時に期待もできないと思っていた。
2015年には羽後交通(急行本荘・秋田線)で、スマートフォンアプリによる位置情報提供が始まった(この記事参照)。
その後、国際教養大学が関わって、秋田市内の一部で実証実験がされるなどして、現在は、秋田市マイ・タウンバスと秋田市中心市街地循環バスに限った、「秋田市バスロケシステム(https://akita.bustei.net/buslocation/)」が地図上に表示する方式で提供されている。
それでも、利用者が多く遅延も多い、秋田市街地の一般路線バスでは未提供のまま。
中央交通のバスは、天気が良く、渋滞もなく、客も少ないのに、なぜだか毎回必ず遅れる便がままある(遅れるのが常態化していたら、ダイヤをそれに合わせるべきだと思うのだが…)。そして、そんな便でも、たまに定刻で運行する時があり、乗り損ねてしまうことも。やきもきしながら待たされる(乗り損ねさせられる)客としては、今回の導入により、だいぶ安心できる。

市営バスのバスロケは、上の写真のようなバス停に表示装置を設ける「接近表示」だった。当時はそれしかできかなったのだろうが、今は費用面からしても、スマホなどネット接続機器を使った方式が主流だろう。ネットが使えない人は、蚊帳の外になる欠点はあるが。
羽後交通のように専用アプリを使うものもあるが、インストールする手間があるし、パソコンでは使えない。

中央交通のものはどうか。説明書を見てみた。なんか色が薄くて、解像度が低くて、文章が少なくて、中身も薄いがなんとなく分かった。
アプリではなく、インターネットブラウザで公式サイトにアクセスし、検索するタイプのようだ。個人的には大歓迎。ということは「バス来るTIME」はアプリ名ではなく、サービス名か。
一般路線バスのみで、空港リムジンバス、国際教養大学線、秋田市中心市街地循環バス、スクールバスは対象外としている。高速バスも対象外でしょうかね。教養大線は、車両も共通だろうに、提供しても良さそうだけど。また、一般路線バスであれば、秋田市外(五城目線と追分線)でも対応するのだろう。

公式サイトの時刻表検索を置き換える形の提供なのだろうか。
あの、クセがあって、使うのにコツを要する検索システム(この記事など)も、ついに消えるのかも?
ただ、新しいバス来るTIMEも、「出発地」「目的地」両方を指定する必要があり、それらは必ず「バス停名」でないといけない(=近隣施設名などではダメなのでしょう)。バス停名は、直接入力か五十音検索のどちらかで指定するようだ。
ここが、現システムの最大の使いにくさ。「茨島」など難読地名や、バス停名は「秋田市保健所・サンライフ秋田前」なので、サンライフ秋田に行きたい人が「さ」を探しても見つからないなど。新システムでは改善されるだろうか。

そもそも、出発地と目的地両方を指定する必要はないのでは。駅行きなど、そのバス停から1つの経路・行き先しかない場合も少なくないから、1手間無駄になるあこともある。出発地のみの指定すれば、そこを通る行き先リストが表示され、選択して検索するということもできるはずで、地理に不慣れな人などにはこのほうがいいと思う。

表示方法は、秋田市バスロケシステムのような地図表示ではなく、時刻順のリスト表示のようだ。これは好みが分かれるかもしれないが、バス停で待つ時にはリストのほうが分かりやすそう。
検索結果の画面には、
「10:18 秋田駅西口行 まもなく到着 秋田中央交通 145 八橋市民広場・裁判所前を通過」
「10:23 秋田駅西口行 定刻予定 秋田中央交通 140 出発待ち」
「10:38 秋田駅西口行 あと17分で到着 秋田中央交通 722 出発待ち」
のように、1便につき6項目表示。
「秋田中央交通」と社名が表示されるのは、汎用サービスを使っているためか、それともマイ・タウンバスなどにも拡大する計画があるのか。

「表示切替」という文字をクリック/タップすると、「あと○分で到着」が「11:35到着予定」に替わるらしい。
系統番号は出るが、路線名は表示されないのだろうか。見本の画像の限りでは「岩見三内行」「イオンモール秋田行」と行き先しか出ていない。駅と反対方向に行く時は、路線名がほしい。

スマホなら、検索結果をブックマークして、よく使う区間をすぐに見られるとのことで、手間が省けていい。現行の時刻検索は、都度、5か所選択しないと表示できないので。パソコンでは、ブックマークできないのでしょうか。
それに、運賃も同じ画面で分かれば親切(ここに表示しないということは、現行の検索も存続なのか?)だし、スマホのGPSで、現在地の最寄りバス停をすぐ検索できたらより便利、等々、求めればキリがない。何より、実際に使ってみないと、評価はできない。いずれにしても、大きな前進。
コメント (7)
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