4年に1度の統一地方選挙の年。秋田市では3月31日告示・4月9日投票の秋田県議会議員選挙と、4月16日告示・4月23日投票の秋田市議会議員選挙。
恒例の、選挙ポスター掲示場(選挙ポスター掲示板)と投票所入場券の話。
秋田市のポスター掲示場は、秋田杉の間伐材で作られた、木目が美しいもの。
近年の変化としては、2021年春に注意書きの文字の書体が、「ナール」から「新ゴ」に変更。直近の2022年初夏の参議院議員選挙では、掲示枠の番号の数字のサイズが小さくなっていた。※この記事参照。
設置箇所は、2022年参院選では秋田市内573か所だったのが、今回は572か所と1つ減。なお、秋田県内では4301か所。
秋田市の統一地方選挙といえば、“巨大掲示板”。※前回2019年。
後から実施の市議選は定員・立候補者が多いため、巨大になってしまうのは当然だが、そこに仕掛けがある。現在は、県議選の掲示板が見えている状態なのだが、それが“巨大で余白が多い掲示板”。
2023年版巨大掲示板
県議選は定員・立候補者が多くはないので、掲示板は小さくていいのだが、その余白が大きく取られている。
県議選用は、市議選用の掲示板の上に板を貼り付けて覆った構造になっていて、県議選終了後、それをはがせば、下に隠れていた市議選用が姿を現す。大きい市議選用掲示板を隠すため、全面を覆う必要があり、県議選用に余白が多い。
県議選と市議選の選挙期間は重複しないことを活用し、1つの掲示板で2つの選挙をこなす仕組み。
今回のNHKの報道によれば、高さ1メートル82センチ、幅7メートル28センチ。【4月5日アップの秋田魁新報電子版でも同じサイズ。】
2011年の当ブログでは、「縦2メートル25センチ(うち脚43センチ、本体182センチ)×横7メートル73センチ5ミリ(7735ミリ)」としていて、今は幅が45センチ5ミリ短くなった?
注意書き部分は、基本的には昨年と変わっていなそう。掲示枠の番号は、2021年と同じ大きな文字に戻った。
上に貼る県議選の板は、以前はラワン材を使うため、秋田杉のような木目は見られなかった。それが、今回から秋田杉材に変更されていた。
※掲示板のその後。桜とともに。
投票所入場券。
昔から秋田市では、1世帯に複数名の有権者がいる場合でも、1人にはがき1枚の入場券が届く。選挙ごとに紙の色が違い、(宛名や氏名でない)印刷された文字はモトヤ製フォント(モトヤ明朝、モトヤゴシック、モトヤマルベリ)が定番。
期日前投票が始まってからは、入場券の裏面(通信面)が、その案内と宣誓書になっている。あらかじめ記入して持参し、気軽に期日前投票ができる。2009年では裏面は縦使いだったのが、後(2019年までのどこかから)に横使いに。※2019年の入場券。
新型コロナウイルス感染症流行後は、それに関連する注意書きが記載されるようになった。※2021年の入場券。
今回の県議選用
宛名の上の「☆投票所においでの際は、」の次の行、コロナ流行後は、もっと太いゴシックで「マスクの着用をお願いします。」だったのが、「このハガキをお持ちください。」に戻っている。
政府が、3月13日以降のマスク着用は個人の判断との方針を示したのに合わせたようだ。
裏面
上の反転部分は「発熱や咳が出るなど体調のすぐれないかたは、投票所の係の者に声をかけてください。」だったのが、「こちらの面は、期日前投票用です。右側の宣誓書にご記入のうえ、お持ちください。」に戻った。
入場券・宣誓書から、コロナ関連の記述が消えた。
そして、期日前投票宣誓書部分に、新たな変化。
日付、氏名、生年月日、住所を記入するだけに変更された。
以前は、その下に期日前投票しなければならない「理由」が5項目記され、該当する項目に丸を付けるシステムだったのが、今回から廃止。
今回は、記入欄の上に理由(「事由」に表記変更)が列記されているが、丸を付ける必要はない。
(再掲)2019年の宣誓書
2019年の記事で取り上げたように、宣誓書の事由・理由の書かせかたは、自治体によりまちまち。
当時の千葉市などは、仕事か学業か冠婚葬祭か等々細かい事由まで尋ね、旅行等なら市外なのか市内のどこにいるのかまで記載させられていた。期日前投票をする人にしてみれば、面倒だし、罪悪感のようなものさえ覚えたかもしれない。期日前投票したい有権者の気持ちをそぎかねない書式だった。
千葉市のような厳しい宣誓書のせいなのか、全国的には、該当する事由が真に存在しないと期日前投票してはならないと思っていたり、ウソをつきたくないから示される事由以外では期日前投票しないという、生真面目なかたもいらっしゃるようだ。
実際には、「投票日は天気が悪そうだから」みたいな理由でも、適当に丸を付ければいいし(真実かどうか追求するほど役所もヒマじゃない)。そもそも「事由に該当する『見込み』である」ことを宣誓しているのであって、その「見込み」に該当しなくなっても、見込みだったのだから差し支えはない、という理屈が成立するはず。
丸だけで済んでいた秋田市は、そういう障壁がなく、それが秋田県の期日前投票投票率の高さの一因であろう。それがさらに改善された。
なお、千葉市もいつの間にか事由を尋ねない書式に改められていた。
【2024年10月18日追記・2024年10月27日投票の衆議院議員総選挙の秋田市の入場券・宣誓書について】ピンク色の用紙で、内容は2023年とおおむね同じ。宣誓書の「(↓ご記入ください)」は、「(↓事前に ご記入ください)」になった。
恒例の、選挙ポスター掲示場(選挙ポスター掲示板)と投票所入場券の話。
秋田市のポスター掲示場は、秋田杉の間伐材で作られた、木目が美しいもの。
近年の変化としては、2021年春に注意書きの文字の書体が、「ナール」から「新ゴ」に変更。直近の2022年初夏の参議院議員選挙では、掲示枠の番号の数字のサイズが小さくなっていた。※この記事参照。
設置箇所は、2022年参院選では秋田市内573か所だったのが、今回は572か所と1つ減。なお、秋田県内では4301か所。
秋田市の統一地方選挙といえば、“巨大掲示板”。※前回2019年。
後から実施の市議選は定員・立候補者が多いため、巨大になってしまうのは当然だが、そこに仕掛けがある。現在は、県議選の掲示板が見えている状態なのだが、それが“巨大で余白が多い掲示板”。
2023年版巨大掲示板
県議選は定員・立候補者が多くはないので、掲示板は小さくていいのだが、その余白が大きく取られている。
県議選用は、市議選用の掲示板の上に板を貼り付けて覆った構造になっていて、県議選終了後、それをはがせば、下に隠れていた市議選用が姿を現す。大きい市議選用掲示板を隠すため、全面を覆う必要があり、県議選用に余白が多い。
県議選と市議選の選挙期間は重複しないことを活用し、1つの掲示板で2つの選挙をこなす仕組み。
今回のNHKの報道によれば、高さ1メートル82センチ、幅7メートル28センチ。【4月5日アップの秋田魁新報電子版でも同じサイズ。】
2011年の当ブログでは、「縦2メートル25センチ(うち脚43センチ、本体182センチ)×横7メートル73センチ5ミリ(7735ミリ)」としていて、今は幅が45センチ5ミリ短くなった?
注意書き部分は、基本的には昨年と変わっていなそう。掲示枠の番号は、2021年と同じ大きな文字に戻った。
上に貼る県議選の板は、以前はラワン材を使うため、秋田杉のような木目は見られなかった。それが、今回から秋田杉材に変更されていた。
※掲示板のその後。桜とともに。
投票所入場券。
昔から秋田市では、1世帯に複数名の有権者がいる場合でも、1人にはがき1枚の入場券が届く。選挙ごとに紙の色が違い、(宛名や氏名でない)印刷された文字はモトヤ製フォント(モトヤ明朝、モトヤゴシック、モトヤマルベリ)が定番。
期日前投票が始まってからは、入場券の裏面(通信面)が、その案内と宣誓書になっている。あらかじめ記入して持参し、気軽に期日前投票ができる。2009年では裏面は縦使いだったのが、後(2019年までのどこかから)に横使いに。※2019年の入場券。
新型コロナウイルス感染症流行後は、それに関連する注意書きが記載されるようになった。※2021年の入場券。
今回の県議選用
宛名の上の「☆投票所においでの際は、」の次の行、コロナ流行後は、もっと太いゴシックで「マスクの着用をお願いします。」だったのが、「このハガキをお持ちください。」に戻っている。
政府が、3月13日以降のマスク着用は個人の判断との方針を示したのに合わせたようだ。
裏面
上の反転部分は「発熱や咳が出るなど体調のすぐれないかたは、投票所の係の者に声をかけてください。」だったのが、「こちらの面は、期日前投票用です。右側の宣誓書にご記入のうえ、お持ちください。」に戻った。
入場券・宣誓書から、コロナ関連の記述が消えた。
そして、期日前投票宣誓書部分に、新たな変化。
日付、氏名、生年月日、住所を記入するだけに変更された。
以前は、その下に期日前投票しなければならない「理由」が5項目記され、該当する項目に丸を付けるシステムだったのが、今回から廃止。
今回は、記入欄の上に理由(「事由」に表記変更)が列記されているが、丸を付ける必要はない。
(再掲)2019年の宣誓書
2019年の記事で取り上げたように、宣誓書の事由・理由の書かせかたは、自治体によりまちまち。
当時の千葉市などは、仕事か学業か冠婚葬祭か等々細かい事由まで尋ね、旅行等なら市外なのか市内のどこにいるのかまで記載させられていた。期日前投票をする人にしてみれば、面倒だし、罪悪感のようなものさえ覚えたかもしれない。期日前投票したい有権者の気持ちをそぎかねない書式だった。
千葉市のような厳しい宣誓書のせいなのか、全国的には、該当する事由が真に存在しないと期日前投票してはならないと思っていたり、ウソをつきたくないから示される事由以外では期日前投票しないという、生真面目なかたもいらっしゃるようだ。
実際には、「投票日は天気が悪そうだから」みたいな理由でも、適当に丸を付ければいいし(真実かどうか追求するほど役所もヒマじゃない)。そもそも「事由に該当する『見込み』である」ことを宣誓しているのであって、その「見込み」に該当しなくなっても、見込みだったのだから差し支えはない、という理屈が成立するはず。
丸だけで済んでいた秋田市は、そういう障壁がなく、それが秋田県の期日前投票投票率の高さの一因であろう。それがさらに改善された。
なお、千葉市もいつの間にか事由を尋ねない書式に改められていた。
【2024年10月18日追記・2024年10月27日投票の衆議院議員総選挙の秋田市の入場券・宣誓書について】ピンク色の用紙で、内容は2023年とおおむね同じ。宣誓書の「(↓ご記入ください)」は、「(↓事前に ご記入ください)」になった。
そういえば、ぽぽろーどの外壁に道路標識(交差点の案内標識)が貼り付けられているのを先日発見しました。日中時間帯に作業をしていたようです。
秋田市では、学区内の投票所なのに、それなりに距離があって車で投票に訪れるような人も珍しくないですから、当日でも商業施設などで投票できる選択肢はあってもいいと思います。
ぽぽろーどの案内標識。ちょうど今日、発見して写真を撮ったところでした。
いつの間にと思っていましたが、やはり最近の設置(年度末の駆け込み?)だったのですね。親切だし、看板タイプの標識よりも安上がりでいいと感じました。