駅の中、徒歩圏内の農産物直売所「みょうが館」に続いて、最後に東能代駅周辺の風景。
能代市の市街地は、東能代駅から五能線で1駅、米代川の河口に近い「能代」駅周辺。
だから東能代駅は何もない場所にある、という先入観があった。過去に1度、一瞬だけ駅の外に出た時もそう感じた。今回、初めて、少しだけ歩くと、そこまで何もないわけでないと思った。
東能代駅舎
出入口はこの南側だけ。自由通路などもなし。
駅の中はそこそこ大きい駅だが、駅舎はこの通り小さい。乗務員基地である東能代運輸区は、線路の北側にある。
駅前から南方向
イチョウ並木の県道150号が、片側2車線で国道7号までまっすぐ伸びる。北海道っぽさがある。
駅からすぐ、旧羽州街道と交わる交差点は、地図サイトでは「東能代駅前」という名称になっている(のを後で知った)。
でも、現地の信号機周辺に主要地点の案内標識はなかったはず。
Googleストリートビューで確認すると、信号が交換されており、前の信号機時代には、東能代駅から向かってくる(南進)側にだけ、それらしき板が設置されていたが、その時点で既に文字が消えて判読不可能。
秋田市(県道と市道)でよく見られる、昔は名前があったのに、いつの間にか無名交差点になるという事例が、ここでも起きていた。秋田県は交差点名に消極的。「東能代駅前」も、いずれ無名交差点になってしまいそう。
進んで、国道7号に突き当たる手前。
秋北バス「東局前」バス停
「局」って何の局?
並んで、新しそうな予約式乗合タクシーの停留所があった。
その名称は、
「東能代郵便局前」
向かい側に建物も写っている。なお、ATMは休日は稼働しない。↑郵便局の左隣は黄金色の田んぼ。
田舎のバス停は「郵便局前」「学校前」みたいな個別の呼称がないこともあるが、このように局の種類を略すこともたまにある。
と思いつつ、2019年10月のストリートビューを見ると、秋北バスのバス停の表示板が今と違い「東能代局前」と書かれ、「郵便」を略。その時点で板が折れていたので、交換され、「能代」まで略されたのか。
県道と国道の丁字路は「東能代駅入口」交差点。国土交通省管轄だけに、これは英字入りの明瞭なものが、3方向に設置されていた。
国道西側から。左が駅方向
国道だから100メートルごとにキロポストが設置されている。国道7号は新潟市が起点だから、交差点の手前で…
新潟から333.4キロ
ちなみに秋田市中央部では270キロくらい。
ということは、100メートル西へ進むと、
ゾロ目の333.3Km(奥が駅入口交差点方向)
ここの反対方向では、
「みょうが館」と書かれた屋根が右奥に見える
みょうが館は333.2キロ付近。
駅方向へ戻って、東能代駅前交差点から、ちょっとだけ旧羽州街道へ。お店はちらほらとはあるようだ。交差点の西すぐに。
古びた秋北バスの「東能代」バス停
薄れた赤い部分に「秋北バス」
この「ワンマンカー」と書かれたのが、昔の標準の秋北バスのバス停か。
本社がある大館市街地では、色使いは同じでスーラ書体の新しい表示板があったが、古いのもまだ残っているようだ。
(再掲)スーラで中央交通のと似ているが、ローマ字と英語と両方を併記していて偉い
東局前は、パソコン印字を貼り付けたお手軽版。
旧羽州街道をバスが1時間に1~2本程度走っていて、能代市街地と二ツ井などを結んでいるようだ。
東能代バス停の写真の左に、電柱広告の地名が写っている。「機織轌ノ目」。
大字がなしで「字機織轌ノ目」が正式なようだ。なかなか難読ではないでしょうか。
秋田の人は報道などでたまに聞くので知っているかもしれないが、「はたおりそりのめ」。
読みだけでなく由来も気になるが、軽く調べた限り分からない。
おそらく「機織」「轌ノ目」に分かれるのだろう。
「轌」は、日本で作られた漢字=国字。雪の車でソリとは分かりやすい。
秋田市金足黒川には小字「轌町」というのもある。字は違うが、由利本荘市には「雪車町」もある。
雪国ならではの地名だろう。沿岸部の秋田市や能代市は積雪は多くはないけれど。
ちなみに、東能代駅の所在地は別で「鰄渕」。これも難読かつ不思議。
読みは「かいらげぶち」。【24日訂正】「~ぶち」でなく濁らない「かいらげふち」が正しいようです。→国道の交差点について。
秋北バスのバス停には「機織轌ノ目」というのもあるらしいが、場所は不明。
東能代駅前交差点の県道側には、予約式タクシーの「東能代」停留所があった。
「東能代」というのは、能代駅に対して東側という、駅名のみの呼称だと思っていた。
しかし実際には、バス停名や郵便局名にも使われているのだった。
「西弘前」同様、地名よりも駅名が広く使われているということだろう。駅は鉄道事業者だけのものではなく、地域の人のよりどころでもある。
東能代の駅前には、バス停はないのかと見回すと、向かって右側にあった。
秋北バスと乗合タクシー
秋北バスは「ワンマンカー」入り板にパソコンで「~駅」、タクシーは「~駅前」。
予約式タクシーの表示板には、正面から見たタクシーらしきイラストが描かれている。これって「自動車専用」などの道路標識の自動車の絵の屋根に、行灯を付け足したもの?
秋北バスの路線を把握できていないのだが、旧道の東能代からここまで乗り入れて来る路線とそうでない路線があるみたい。
以上、東能代3部作でした。
能代市の市街地は、東能代駅から五能線で1駅、米代川の河口に近い「能代」駅周辺。
だから東能代駅は何もない場所にある、という先入観があった。過去に1度、一瞬だけ駅の外に出た時もそう感じた。今回、初めて、少しだけ歩くと、そこまで何もないわけでないと思った。
東能代駅舎
出入口はこの南側だけ。自由通路などもなし。
駅の中はそこそこ大きい駅だが、駅舎はこの通り小さい。乗務員基地である東能代運輸区は、線路の北側にある。
駅前から南方向
イチョウ並木の県道150号が、片側2車線で国道7号までまっすぐ伸びる。北海道っぽさがある。
駅からすぐ、旧羽州街道と交わる交差点は、地図サイトでは「東能代駅前」という名称になっている(のを後で知った)。
でも、現地の信号機周辺に主要地点の案内標識はなかったはず。
Googleストリートビューで確認すると、信号が交換されており、前の信号機時代には、東能代駅から向かってくる(南進)側にだけ、それらしき板が設置されていたが、その時点で既に文字が消えて判読不可能。
秋田市(県道と市道)でよく見られる、昔は名前があったのに、いつの間にか無名交差点になるという事例が、ここでも起きていた。秋田県は交差点名に消極的。「東能代駅前」も、いずれ無名交差点になってしまいそう。
進んで、国道7号に突き当たる手前。
秋北バス「東局前」バス停
「局」って何の局?
並んで、新しそうな予約式乗合タクシーの停留所があった。
その名称は、
「東能代郵便局前」
向かい側に建物も写っている。なお、ATMは休日は稼働しない。↑郵便局の左隣は黄金色の田んぼ。
田舎のバス停は「郵便局前」「学校前」みたいな個別の呼称がないこともあるが、このように局の種類を略すこともたまにある。
と思いつつ、2019年10月のストリートビューを見ると、秋北バスのバス停の表示板が今と違い「東能代局前」と書かれ、「郵便」を略。その時点で板が折れていたので、交換され、「能代」まで略されたのか。
県道と国道の丁字路は「東能代駅入口」交差点。国土交通省管轄だけに、これは英字入りの明瞭なものが、3方向に設置されていた。
国道西側から。左が駅方向
国道だから100メートルごとにキロポストが設置されている。国道7号は新潟市が起点だから、交差点の手前で…
新潟から333.4キロ
ちなみに秋田市中央部では270キロくらい。
ということは、100メートル西へ進むと、
ゾロ目の333.3Km(奥が駅入口交差点方向)
ここの反対方向では、
「みょうが館」と書かれた屋根が右奥に見える
みょうが館は333.2キロ付近。
駅方向へ戻って、東能代駅前交差点から、ちょっとだけ旧羽州街道へ。お店はちらほらとはあるようだ。交差点の西すぐに。
古びた秋北バスの「東能代」バス停
薄れた赤い部分に「秋北バス」
この「ワンマンカー」と書かれたのが、昔の標準の秋北バスのバス停か。
本社がある大館市街地では、色使いは同じでスーラ書体の新しい表示板があったが、古いのもまだ残っているようだ。
(再掲)スーラで中央交通のと似ているが、ローマ字と英語と両方を併記していて偉い
東局前は、パソコン印字を貼り付けたお手軽版。
旧羽州街道をバスが1時間に1~2本程度走っていて、能代市街地と二ツ井などを結んでいるようだ。
東能代バス停の写真の左に、電柱広告の地名が写っている。「機織轌ノ目」。
大字がなしで「字機織轌ノ目」が正式なようだ。なかなか難読ではないでしょうか。
秋田の人は報道などでたまに聞くので知っているかもしれないが、「はたおりそりのめ」。
読みだけでなく由来も気になるが、軽く調べた限り分からない。
おそらく「機織」「轌ノ目」に分かれるのだろう。
「轌」は、日本で作られた漢字=国字。雪の車でソリとは分かりやすい。
秋田市金足黒川には小字「轌町」というのもある。字は違うが、由利本荘市には「雪車町」もある。
雪国ならではの地名だろう。沿岸部の秋田市や能代市は積雪は多くはないけれど。
ちなみに、東能代駅の所在地は別で「鰄渕」。これも難読かつ不思議。
読みは「
秋北バスのバス停には「機織轌ノ目」というのもあるらしいが、場所は不明。
東能代駅前交差点の県道側には、予約式タクシーの「東能代」停留所があった。
「東能代」というのは、能代駅に対して東側という、駅名のみの呼称だと思っていた。
しかし実際には、バス停名や郵便局名にも使われているのだった。
「西弘前」同様、地名よりも駅名が広く使われているということだろう。駅は鉄道事業者だけのものではなく、地域の人のよりどころでもある。
東能代の駅前には、バス停はないのかと見回すと、向かって右側にあった。
秋北バスと乗合タクシー
秋北バスは「ワンマンカー」入り板にパソコンで「~駅」、タクシーは「~駅前」。
予約式タクシーの表示板には、正面から見たタクシーらしきイラストが描かれている。これって「自動車専用」などの道路標識の自動車の絵の屋根に、行灯を付け足したもの?
秋北バスの路線を把握できていないのだが、旧道の東能代からここまで乗り入れて来る路線とそうでない路線があるみたい。
以上、東能代3部作でした。
私の元の地元、東能代にようこそ。
(約15年前まで東能代に住んでいました。今も能代市民ですが)
しかも機織轌の目や鰄渕なんて、地元民しか知らない所まで紹介していただきありがとうございます。
元機織地区の住民として、記事を楽しく読ませてもらいました。
東能代駅前は、私が子供の頃はいろんな店があり、食堂だけでも3件はありました。
旅館、駄菓子屋、酒屋、スーパー等々、結構賑やかな感じだったんですが、今はもう見る影がありません。
駅から伸びる直線道路も、昔は片側一車線の狭い道で、バスがすれ違うのも大変そうな感じでした。
東能代地区は、来年できるであろうイオンに期待している次第です。
実質初めての東能代は、さらっと表面的に済ませてしまったと思っていますが、お楽しみいただけて幸いです。
旧街道はそれらしい雰囲気が残っていそうで、もう少し歩いてみたかったです。
昔は店が多かったのはなんとなく想像できますが、駅正面の県道が狭かったとは意外でした。
新イオンは、所在地としては鰄渕、7号線側のようですね。オープンすれば、周囲にもいろいろと変化があることでしょう。
みょうが館にはまた行きたいと思っていますので、いつかまた。
そこに売っているものですと、地元の農家のお婆さん達が作った和菓子が最高です。
最近は売っていないようですが、おはぎが特にお気に入りでした。
またお越しの際は、手作り和菓子を是非!
農産物を並べるより手間が増えるはずですが、冬場の集客のためにも、がんばっているのでしょう。季節を変えて行ってみると、違う商品もありそうで、楽しみです。