ブドウの話。生のブドウは嫌いでも大好きでもないけれど、ブドウ味の飲食物は昔から好きだった。※グレープフルーツ味とまぎらわしいので、ここでは「ブドウ味」とします。
キャンディーやグミのアソート、ファンタ(今は果汁1%、少なくとも1990年代前半は無果汁だった)、パナップ、200ml紙パックの100%ジュース、等々、ブドウ味を選ぶことも多い。
さて、ブドウではあるが区別されるものに、「マスカット」がある。皮が(紫というか赤というかでなく)緑色で「白ぶどう」とも呼ばれるもの、と一般的には認識されるだろうか。
「マスカット」の定義はなかなかあいまいだと思う。
実質的には、単独の品種名ではなく、系統とか品種群のようなくくりの呼称といったところか(広義のマスカット)。
その中で、歴史があり、世界的に品質も優れているとされる品種が「マスカット・オブ・アレキサンドリア」。日本で「マスカット」と言った場合、普通はこれを指す(狭義のマスカットってところか)。
僕が子どもだった昭和50年代でも、マスカットの姿と名は認知されていた(トランプの柄にもなった)が、マスカットはマスカットでしかなかった(マスカット産地ではない秋田での話)。
その後、品種改良、栽培方法、流通の改善があったのだろう、「ネオマスカット」や「シャインマスカット」などという名も聞くようになって、マスカット・オブ・アレキサンドリアは、ひときわあいまいな存在になってしまった感じもする。
※実はネオマスカットは戦後早くから栽培されており、昭和に食べていたマスカットも、マスカット・オブ・アレキサンドリアではなかったかもしれない。シャインマスカットは2006年に品種登録されている。
ブドウ味と別に、「マスカット味」がある商品も、珍しくない。
3月下旬、セブンプレミアムからこんな商品が出た。
7&iプレミアム 果汁100%マスカットミックス マスカット50%使用
ロングライフパック200ml 84円、通常紙パック450ml 127円と1L 181円がある。
まったくの新発売ではなく、過去に期間限定で出ていたものを、リニューアル再発売したもの。セブンプレミアムの定番以外のジュースでは、わりとあるやりかた。
パッケージには白ブドウの絵しかないのに、「マスカットミックス」「マスカット50%使用」という商品名なのは、おかしい気もした。
原材料欄は、「ぶどう(原産国は多数)」のみなので分からない。
おそらく、「マスカット・オブ・アレキサンドリア以外のマスカット系品種もミックス」「うちマスカット・オブ・アレキサンドリア50%使用」という意味なのだと思う。つまり、白ブドウ100%には違いないはず。
過去のセブンのマスカットジュースを飲んだことがなかったが、これは画期的で唯一無二の商品だと思う。
200ml100円以下の低価格100%ジュースを販売する、雪印ドール、サンキスト、トップバリュでは、マスカット(系)100%はない。普通の紫のブドウジュースに、マスカットを混ぜているものはある。
高価格帯では、ドール、キリン トロピカーナ、アサヒ ウエルチなどで発売。
いやいや、ドールなんかで安いマスカットジュースが出ているじゃないかと思う人がいるかもしれないが…
ホームページより
名前は同じ「マスカットミックス」だけど、絵には赤いリンゴも。実はリンゴ果汁も入っている。
ブドウとリンゴの割合は不明だが、「マスカット オブ アレキサンドリア10%使用」とある。リンゴが90%のわけもないだろうから、他のマスカット系も入っているのだろう。
また、サンキストでも、同じくリンゴを混ぜて、マスカット・オブ・アレキサンドリア10%の「マスカットブレンド」がある。
そして、ドールのマスカットミックスは、3月8日リニューアル(+1L新発売)している。
さらに、セブンのマスカットミックスは、雪印メグミルクが製造している(秋田の450mlは海老名工場製【20日追記・1000mlは、雪印の子会社・みちのくミルク本社工場製】)。
ということは、この春、ドール本社がマスカット系の果汁を大量に買い付けて、日本向けに使わせているのだろうか。でも、雪印はドールブランドにはリンゴを混ぜ続け、セブン&アイのためにはマスカットのみ惜しみなく使っているのか。こういう個性的な商品こそ、プライベートブランド商品のおもしろさと強みではないだろうか。
発売を知って、ブドウ味好きとして気になった。ネットの評判も悪くなさそうで、「今年も待ってた!」の声も。
イトーヨーカドーならたくさん陳列されているのだろうが、秋田にはないから、2つのセブン-イレブンをのぞくと、どちらも200mlはなく(1店は売り切れ、1店は棚なし)、450と1000を置いていた。【20日追記・200と1000を置く店もある。どれかが品薄などでなく、各店の判断かもしれない。】
クリアタイプのリンゴジュースに近い色合い。紫のブドウは混ざっていない証だろう。
ちゃんとマスカットの味がしておいしい。ブドウジュースとは明らかに違う。ブドウ、特にマスカットでは分かりやすい軽い渋みや酸味もあって、当たり前だけど、マスカット100%ジュースだ!
ドールやサンキストのマスカットミックスジュースにリンゴが入っているのは、マスカット独特の渋みや酸味を緩和したり、他の糖類より甘さを感じづらいブドウ糖を補助する(果糖が多いリンゴで甘さを強める)ためかもしれない。
また、これがマスカット系だけの100%ジュースが少ない理由かも。
ブドウだから、糖組成はブドウ糖が多いはずで、疲れた時に飲むと良さそう(かもしれない)。
だけど、他の100%果汁同様、天然素材だからといってガブガブ飲むのは要注意。200ml当たり糖質23.5g(セブンプレミアムのオレンジは19.9g、アップルは22.0g)。糖質を取り過ぎないようにしましょう。
キャンディーやグミのアソート、ファンタ(今は果汁1%、少なくとも1990年代前半は無果汁だった)、パナップ、200ml紙パックの100%ジュース、等々、ブドウ味を選ぶことも多い。
さて、ブドウではあるが区別されるものに、「マスカット」がある。皮が(紫というか赤というかでなく)緑色で「白ぶどう」とも呼ばれるもの、と一般的には認識されるだろうか。
「マスカット」の定義はなかなかあいまいだと思う。
実質的には、単独の品種名ではなく、系統とか品種群のようなくくりの呼称といったところか(広義のマスカット)。
その中で、歴史があり、世界的に品質も優れているとされる品種が「マスカット・オブ・アレキサンドリア」。日本で「マスカット」と言った場合、普通はこれを指す(狭義のマスカットってところか)。
僕が子どもだった昭和50年代でも、マスカットの姿と名は認知されていた(トランプの柄にもなった)が、マスカットはマスカットでしかなかった(マスカット産地ではない秋田での話)。
その後、品種改良、栽培方法、流通の改善があったのだろう、「ネオマスカット」や「シャインマスカット」などという名も聞くようになって、マスカット・オブ・アレキサンドリアは、ひときわあいまいな存在になってしまった感じもする。
※実はネオマスカットは戦後早くから栽培されており、昭和に食べていたマスカットも、マスカット・オブ・アレキサンドリアではなかったかもしれない。シャインマスカットは2006年に品種登録されている。
ブドウ味と別に、「マスカット味」がある商品も、珍しくない。
3月下旬、セブンプレミアムからこんな商品が出た。
7&iプレミアム 果汁100%マスカットミックス マスカット50%使用
ロングライフパック200ml 84円、通常紙パック450ml 127円と1L 181円がある。
まったくの新発売ではなく、過去に期間限定で出ていたものを、リニューアル再発売したもの。セブンプレミアムの定番以外のジュースでは、わりとあるやりかた。
パッケージには白ブドウの絵しかないのに、「マスカットミックス」「マスカット50%使用」という商品名なのは、おかしい気もした。
原材料欄は、「ぶどう(原産国は多数)」のみなので分からない。
おそらく、「マスカット・オブ・アレキサンドリア以外のマスカット系品種もミックス」「うちマスカット・オブ・アレキサンドリア50%使用」という意味なのだと思う。つまり、白ブドウ100%には違いないはず。
過去のセブンのマスカットジュースを飲んだことがなかったが、これは画期的で唯一無二の商品だと思う。
200ml100円以下の低価格100%ジュースを販売する、雪印ドール、サンキスト、トップバリュでは、マスカット(系)100%はない。普通の紫のブドウジュースに、マスカットを混ぜているものはある。
高価格帯では、ドール、キリン トロピカーナ、アサヒ ウエルチなどで発売。
いやいや、ドールなんかで安いマスカットジュースが出ているじゃないかと思う人がいるかもしれないが…
ホームページより
名前は同じ「マスカットミックス」だけど、絵には赤いリンゴも。実はリンゴ果汁も入っている。
ブドウとリンゴの割合は不明だが、「マスカット オブ アレキサンドリア10%使用」とある。リンゴが90%のわけもないだろうから、他のマスカット系も入っているのだろう。
また、サンキストでも、同じくリンゴを混ぜて、マスカット・オブ・アレキサンドリア10%の「マスカットブレンド」がある。
そして、ドールのマスカットミックスは、3月8日リニューアル(+1L新発売)している。
さらに、セブンのマスカットミックスは、雪印メグミルクが製造している(秋田の450mlは海老名工場製【20日追記・1000mlは、雪印の子会社・みちのくミルク本社工場製】)。
ということは、この春、ドール本社がマスカット系の果汁を大量に買い付けて、日本向けに使わせているのだろうか。でも、雪印はドールブランドにはリンゴを混ぜ続け、セブン&アイのためにはマスカットのみ惜しみなく使っているのか。こういう個性的な商品こそ、プライベートブランド商品のおもしろさと強みではないだろうか。
発売を知って、ブドウ味好きとして気になった。ネットの評判も悪くなさそうで、「今年も待ってた!」の声も。
イトーヨーカドーならたくさん陳列されているのだろうが、秋田にはないから、2つのセブン-イレブンをのぞくと、どちらも200mlはなく(1店は売り切れ、1店は棚なし)、450と1000を置いていた。【20日追記・200と1000を置く店もある。どれかが品薄などでなく、各店の判断かもしれない。】
クリアタイプのリンゴジュースに近い色合い。紫のブドウは混ざっていない証だろう。
ちゃんとマスカットの味がしておいしい。ブドウジュースとは明らかに違う。ブドウ、特にマスカットでは分かりやすい軽い渋みや酸味もあって、当たり前だけど、マスカット100%ジュースだ!
ドールやサンキストのマスカットミックスジュースにリンゴが入っているのは、マスカット独特の渋みや酸味を緩和したり、他の糖類より甘さを感じづらいブドウ糖を補助する(果糖が多いリンゴで甘さを強める)ためかもしれない。
また、これがマスカット系だけの100%ジュースが少ない理由かも。
ブドウだから、糖組成はブドウ糖が多いはずで、疲れた時に飲むと良さそう(かもしれない)。
だけど、他の100%果汁同様、天然素材だからといってガブガブ飲むのは要注意。200ml当たり糖質23.5g(セブンプレミアムのオレンジは19.9g、アップルは22.0g)。糖質を取り過ぎないようにしましょう。
さっぱりしていてこの時期向きかも。
トロピカーナメロン。高そうだけどおいしそう。
実はセブンプレミアムでも、メロンミックスが期間限定で出るのだそうです。次を狙います。