最近の秋田のテレビCMから。
本題の前に「修学旅行の安否CM」について。
「秋田県だけにあるもの」と言われることがあるが、他県でも行われている所もある(あった?)そうだ。秋田で盛んなのは確実。
これはテレビのスポットCMの1つで、「○○学校修学旅行団は、日程n日目、全員元気に××を見学中(あるいは移動中、宿舎に到着等)です。ご安心ください。○○商店がお送りしました」といった、静止画とナレーションが流れる。時間は15秒。
あくまで「CM」なので、番組内で流れたり、ニュース速報のような字幕が入ったりするのではないが、秋田県外ではそうした番組内で紹介する所もあるとか。
学校周辺の企業や店がスポンサーになることが多い。
CMになるのは小学校と中学校で、高等学校は見たことがない(20年以上前の我々の頃から)と思う。【18日追記・いただいたコメントによれば、高校のものもなくはないようだ。】
高校生にもなれば心配するほどでないこともあろうが、学年を2班に分割して別日程で旅行したり、さらに細分化(選択制)した行き先だったり、海外でほんとうに「無事」か確認が難しかったりして、CMにしづらい事情もあろう。最近増えた、県立中高一貫校の中等部はどうなっているだろう?
ちなみに、泊まりがけ学校行事であっても、小中学校の宿泊研修/宿泊訓練(林間学校の類、秋田市では小5と中1で実施)では流れない。
小中学校なら、すべての学校というわけでもないだろうが、県内全域ほぼ偏りなくCMが作られていると思う。
秋田県内はどこでも同じ放送内容だから、スポンサーさえつけば、学校規模や所在地に関わらず、その名が県内全域に放送される。
放送時刻とチャンネルはあらかじめ決まっていて、事前に学校から告知される。僕の経験では、メモさせられたり、印刷物で知らされたりした。現在は、学校のホームページで告知する所もあるし、テレビ局のホームページでも公表される
修学旅行中、毎日1回(日程によっては初日や最終日はないかも)ずつ放送され、その間、放映局は同じでスポンサーも変わらないはず。
時間帯としては、通常のスポットCMがよく流れる枠(午前~昼、夕方の番組と番組の間など)。さすがに深夜は見たことがない。
秋田の民放3局のうち、最後発の秋田朝日放送(AAB)では、まれにあるらしいが見たことはなく、もっぱら先発の秋田放送(ABS)と秋田テレビ(AKT)が放送。AKTが開局間もない1970年頃に始めたのが、このCMの起源のようだ。
静止画の画面は、昔は単色2~3色で塗り分けただけの背景に文字、みたいなのだったはず。記憶にある限りでは活字だが、ひょっとしたら初期は手書きだったりしたのかも(憶測です)?
現在は2局でデザインがだいぶ違うようだ(来シーズン確認してみよう)。AKTは、いかにもパソコン作成の地模様入りやグラデーションが背景、ABSは校舎の写真を背景にする(当然こちらもコンピュータ作成だろう)ようだが、校舎と文字が重なって読みづらい場合がある。
フォントも両局で違うが、AKTの本文は、細めでややクセがある丸ゴシック体。放送用テロップ機器メーカー・ラムダシステムズの「太ラムダ体」だと思われる。機器とセット販売なので一般購入不可能なフォント。NHKのニュース速報や海外ドラマの字幕なども似た雰囲気の文字で、同社「マール体」。
そういえば、今年正月のAKTの年賀CMでラムダシステムズのがあった。社名だけで、知らない人は謎だったことだろう。あと、日本気象協会のもあったが、AKTの気象情報はウェザーニュースやウェザーマップで、気象協会との取引はないのでは?【17日訂正】正月の年賀CMは、ラムダシステムズがAAB、気象協会(創立70周年の告知あり)がABS=気象情報データはウェザーニュースでした。AKTでも放送されたかもしれないけれど、見ていませんでした。※2020年春からABSの気象データ提供元が日本気象協会に代わった(関連記事)。それを踏まえたCMだったのかも。
また、少なくともここ5年ほどは、画面の文字で「~中です。」の後に「ご安心ください。」があるのとないのがあるようで、おそらくそれも局の違いらしくABSがなし。
「ご安心~」はABSでも昔は表示されていたようで、現在もナレーションでは言う。
ナレーションは両局とも、それぞれの局アナが行う。これはローカルCMではよくあること。
このCMのメインターゲットとしては保護者かせいぜい先輩後輩親類知人で、ものすごく限られたCMということになる。
実際には、たまたま目にした、学校とは無関係の人に向けた企業の宣伝と、「今はこんな所へ修学旅行で行くのか」「もう修学旅行シーズンか」と思わせる役目はある。
前置きが長くなりました。ここから本題。
2019年末から2020年始にかけて、この修学旅行CMのパロディーCMが2つ流れた。
1つは大手企業だし秋田魁新報にも掲載されたが、それ以外にももう1つ(放送開始はこちらが先)ある。
まずは大手のほう。元日から放送された、日清食品「カップヌードル「地元から沸かせ! 篇」」。
これは、錦織圭・大坂なおみ・八村塁が出演する、全国各地32企業とコラボした企画「地元CMフェス」。「サザエさん」枠でも2度ほど見たが、地域ごとに違うものが流れているのだろう。
ホームページで各地のCMを見られる。各地では親しまれるCMなのだろうが、よそ者にはよく分からないものばかり。青森の「味の加久の屋」も名前は知っているが、中身はピンとこない。
宮城の「八木山ベニーランド」は分かった。これは「ヤンヤンヤヤー八木山の」の、元のCMが昔から秋田など宮城県外でも流れていたから。
パロディーCMは、音量の大きいナレーションが15秒間みっちり入るため、歌の詞は最初の「ニンニンニニー日清の」と最後の「がんばるよ」くらいしか聞き取れない。メロディーは元と同じで、歌声も似ているが、オリジナルを歌っていた天地総子さんは2019年1月に亡くなったから別人。
画面の両端が黒い、4対3サイズだが、これはおそらく元のCMにならったのだろう。32の中で4対3のと横長いっぱいの16対9のものが混在している。
ほかに知っているのは、元も全国放送される関東の「世田谷自然食品」。「ぐるぐるぐるぐるグルコサミン」を「ズルコサミン」に替えたもの。
パロディーも秋田でも放送されており、秋田版の直前に流れて、2つが必ずセットになるようだ。他地域ではどうなんだろう。
そして秋田版は、32の中では特異。元というかコラボした企業がない。
元が、特定のスポンサーではない修学旅行安否CMだから。
映像は一切動かず、女声ナレーションだけ。多少動いたり、歌が入ったりする他地域版と比べると、制作費は安そう。
日清のサイトより。Youtubeに公式にアップされている
写真の建物は新宿の日清食品東京本社。
本来「日程○日目」が入る、赤に白抜きの部分は「2020年! 秋田から沸かせ!」。
ナレーションは、「日清食品の契約選手団は、全員元気に試合に向けて練習中です。ご安心ください。毎日の食卓には、日清食品のカップヌードルをご利用ください。日清食品株式会社がお伝えしました。」。
若干、わざとらしい抑揚がついていて、実際とは雰囲気が違う。実物は局アナが読むから、普通に読むのに。
下のスポンサー欄は「食とスポーツのことなら日清食品」「食べ物の会社 日清食品」。
漢字の「日清食品」は同社の正式なロゴ(しかも黒文字表示が一般的)ではない、赤い丸ゴシック体。今なら、実際の修学旅行CMだって本来の正式なロゴを使うことも可能なはずなのに。
そもそも、現在の実物は両局とも16対9で黒部分がない画面。
全体に野暮ったさというかチープさを強調した、わざとらしさを感じる。それが狙いなんだろうけど。
もう1つは、2019年(11月かららしい)から流れている。
僕は年末に初めて見て、年始にかけて何度か見たものの、1月末~2月初旬頃には見なくなり、2月中旬からまた見るようになった。スポット枠と思われ、秋田テレビで複数回見たが、他の2局でも見たような気がする。そんなわけで苦労して録画に成功(平日昼12時台にわりと流れるようだ)。
こちらは、秋田で作ったCMだと思われ、日清よりクオリティもリアリティも高い。
僕は2度目以降もこれを見た瞬間、ホンモノの修学旅行CMと錯覚して、「こんな冬に修学旅行に行ってる学校があるんだ!」と、一瞬だけど何度も信じそうになったし、これより後に日清のCMを見たので、あちらがいかにもニセモノに見えてならない(それが日清さんの狙いではあるのでしょうけど)。
CMは2画面からなる15秒間。修学旅行CM風なのは前半7秒ほどだけ(ナレーションは2画面目にもかかる)。
いきなりこれが現れる
文字は「秋田濃厚らーめん大好き団/日程連日/全員汗だくで濃厚らーめんを満喫中です。ご安心ください。」。
画面のデザインは、現行のAKT版にそっくりで、やはり違和感なし。背景のグラデーションもそうだし、モリサワ製だがラムダ製と雰囲気が似たフォント(本文は「新丸ゴ」)を選び、サイズや配置も意識して似せたのだろう。
ナレーションは、「ただいま、らーめん鷹島では、全員汗だくで濃厚らーめんを満喫中です。(ここで画面切り替え)今日もがっつり濃厚営業中。らーめん鷹島がお伝えいたしました。今日はみんなでおま~~る??」。
地元のフリーアナウンサーと思われる女声。最後の1フレーズは別として、修学旅行CMの局アナと同じように普通に読んでいるので、雰囲気としては違和感がない。「全員汗だくで濃厚らーめん」などと言われても、修学旅行中のことなのかと思いそうになる。
こんなものを唐突に見せられたなら、反射的に秋田県民は「ああ、修学旅行のCMか」と思わずにはいられない。
後半はラーメン屋っぽい(?)画面
秋田市内(にかほ市から2017年に移転?)のラーメン店「らーめん鷹島」のコマーシャルであった。「おま~~る」とはオマールエビのラーメンのことらしい。
15秒をフルには使えないので余裕がなく、「修学旅行じゃない! じゃあ何だこれ?」と思っている間に終わりそうになってしまうが、それも狙っているのかも。
視聴者をだます意図で作られたCMだとしても、この場合だまされて困らないし、悪い気にもならないだろう。だって、もともとの修学旅行CMだって、ほとんどの視聴者には関係ないもの。「関係ない学校の修学旅行」だと思ったのが「ラーメン屋」だったという話なのだから。
丁寧に考えて作られた、よくできたローカルCMだと思う。しかも安くできそうだし。
二番煎じは日清(企画制作時期を考慮すると、ほぼ同時だったのだろうけど)として、三番煎じ以降が出てきたら、それはちょっと…でしょうけど。
本題の前に「修学旅行の安否CM」について。
「秋田県だけにあるもの」と言われることがあるが、他県でも行われている所もある(あった?)そうだ。秋田で盛んなのは確実。
これはテレビのスポットCMの1つで、「○○学校修学旅行団は、日程n日目、全員元気に××を見学中(あるいは移動中、宿舎に到着等)です。ご安心ください。○○商店がお送りしました」といった、静止画とナレーションが流れる。時間は15秒。
あくまで「CM」なので、番組内で流れたり、ニュース速報のような字幕が入ったりするのではないが、秋田県外ではそうした番組内で紹介する所もあるとか。
学校周辺の企業や店がスポンサーになることが多い。
CMになるのは小学校と中学校で、高等学校は見たことがない(20年以上前の我々の頃から)と思う。【18日追記・いただいたコメントによれば、高校のものもなくはないようだ。】
高校生にもなれば心配するほどでないこともあろうが、学年を2班に分割して別日程で旅行したり、さらに細分化(選択制)した行き先だったり、海外でほんとうに「無事」か確認が難しかったりして、CMにしづらい事情もあろう。最近増えた、県立中高一貫校の中等部はどうなっているだろう?
ちなみに、泊まりがけ学校行事であっても、小中学校の宿泊研修/宿泊訓練(林間学校の類、秋田市では小5と中1で実施)では流れない。
小中学校なら、すべての学校というわけでもないだろうが、県内全域ほぼ偏りなくCMが作られていると思う。
秋田県内はどこでも同じ放送内容だから、スポンサーさえつけば、学校規模や所在地に関わらず、その名が県内全域に放送される。
放送時刻とチャンネルはあらかじめ決まっていて、事前に学校から告知される。僕の経験では、メモさせられたり、印刷物で知らされたりした。現在は、学校のホームページで告知する所もあるし、テレビ局のホームページでも公表される
修学旅行中、毎日1回(日程によっては初日や最終日はないかも)ずつ放送され、その間、放映局は同じでスポンサーも変わらないはず。
時間帯としては、通常のスポットCMがよく流れる枠(午前~昼、夕方の番組と番組の間など)。さすがに深夜は見たことがない。
秋田の民放3局のうち、最後発の秋田朝日放送(AAB)では、まれにあるらしいが見たことはなく、もっぱら先発の秋田放送(ABS)と秋田テレビ(AKT)が放送。AKTが開局間もない1970年頃に始めたのが、このCMの起源のようだ。
静止画の画面は、昔は単色2~3色で塗り分けただけの背景に文字、みたいなのだったはず。記憶にある限りでは活字だが、ひょっとしたら初期は手書きだったりしたのかも(憶測です)?
現在は2局でデザインがだいぶ違うようだ(来シーズン確認してみよう)。AKTは、いかにもパソコン作成の地模様入りやグラデーションが背景、ABSは校舎の写真を背景にする(当然こちらもコンピュータ作成だろう)ようだが、校舎と文字が重なって読みづらい場合がある。
フォントも両局で違うが、AKTの本文は、細めでややクセがある丸ゴシック体。放送用テロップ機器メーカー・ラムダシステムズの「太ラムダ体」だと思われる。機器とセット販売なので一般購入不可能なフォント。NHKのニュース速報や海外ドラマの字幕なども似た雰囲気の文字で、同社「マール体」。
そういえば、
また、少なくともここ5年ほどは、画面の文字で「~中です。」の後に「ご安心ください。」があるのとないのがあるようで、おそらくそれも局の違いらしくABSがなし。
「ご安心~」はABSでも昔は表示されていたようで、現在もナレーションでは言う。
ナレーションは両局とも、それぞれの局アナが行う。これはローカルCMではよくあること。
このCMのメインターゲットとしては保護者かせいぜい先輩後輩親類知人で、ものすごく限られたCMということになる。
実際には、たまたま目にした、学校とは無関係の人に向けた企業の宣伝と、「今はこんな所へ修学旅行で行くのか」「もう修学旅行シーズンか」と思わせる役目はある。
前置きが長くなりました。ここから本題。
2019年末から2020年始にかけて、この修学旅行CMのパロディーCMが2つ流れた。
1つは大手企業だし秋田魁新報にも掲載されたが、それ以外にももう1つ(放送開始はこちらが先)ある。
まずは大手のほう。元日から放送された、日清食品「カップヌードル「地元から沸かせ! 篇」」。
これは、錦織圭・大坂なおみ・八村塁が出演する、全国各地32企業とコラボした企画「地元CMフェス」。「サザエさん」枠でも2度ほど見たが、地域ごとに違うものが流れているのだろう。
ホームページで各地のCMを見られる。各地では親しまれるCMなのだろうが、よそ者にはよく分からないものばかり。青森の「味の加久の屋」も名前は知っているが、中身はピンとこない。
宮城の「八木山ベニーランド」は分かった。これは「ヤンヤンヤヤー八木山の」の、元のCMが昔から秋田など宮城県外でも流れていたから。
パロディーCMは、音量の大きいナレーションが15秒間みっちり入るため、歌の詞は最初の「ニンニンニニー日清の」と最後の「がんばるよ」くらいしか聞き取れない。メロディーは元と同じで、歌声も似ているが、オリジナルを歌っていた天地総子さんは2019年1月に亡くなったから別人。
画面の両端が黒い、4対3サイズだが、これはおそらく元のCMにならったのだろう。32の中で4対3のと横長いっぱいの16対9のものが混在している。
ほかに知っているのは、元も全国放送される関東の「世田谷自然食品」。「ぐるぐるぐるぐるグルコサミン」を「ズルコサミン」に替えたもの。
パロディーも秋田でも放送されており、秋田版の直前に流れて、2つが必ずセットになるようだ。他地域ではどうなんだろう。
そして秋田版は、32の中では特異。元というかコラボした企業がない。
元が、特定のスポンサーではない修学旅行安否CMだから。
映像は一切動かず、女声ナレーションだけ。多少動いたり、歌が入ったりする他地域版と比べると、制作費は安そう。
日清のサイトより。Youtubeに公式にアップされている
写真の建物は新宿の日清食品東京本社。
本来「日程○日目」が入る、赤に白抜きの部分は「2020年! 秋田から沸かせ!」。
ナレーションは、「日清食品の契約選手団は、全員元気に試合に向けて練習中です。ご安心ください。毎日の食卓には、日清食品のカップヌードルをご利用ください。日清食品株式会社がお伝えしました。」。
若干、わざとらしい抑揚がついていて、実際とは雰囲気が違う。実物は局アナが読むから、普通に読むのに。
下のスポンサー欄は「食とスポーツのことなら日清食品」「食べ物の会社 日清食品」。
漢字の「日清食品」は同社の正式なロゴ(しかも黒文字表示が一般的)ではない、赤い丸ゴシック体。今なら、実際の修学旅行CMだって本来の正式なロゴを使うことも可能なはずなのに。
そもそも、現在の実物は両局とも16対9で黒部分がない画面。
全体に野暮ったさというかチープさを強調した、わざとらしさを感じる。それが狙いなんだろうけど。
もう1つは、2019年(11月かららしい)から流れている。
僕は年末に初めて見て、年始にかけて何度か見たものの、1月末~2月初旬頃には見なくなり、2月中旬からまた見るようになった。スポット枠と思われ、秋田テレビで複数回見たが、他の2局でも見たような気がする。そんなわけで苦労して録画に成功(平日昼12時台にわりと流れるようだ)。
こちらは、秋田で作ったCMだと思われ、日清よりクオリティもリアリティも高い。
僕は2度目以降もこれを見た瞬間、ホンモノの修学旅行CMと錯覚して、「こんな冬に修学旅行に行ってる学校があるんだ!」と、一瞬だけど何度も信じそうになったし、これより後に日清のCMを見たので、あちらがいかにもニセモノに見えてならない(それが日清さんの狙いではあるのでしょうけど)。
CMは2画面からなる15秒間。修学旅行CM風なのは前半7秒ほどだけ(ナレーションは2画面目にもかかる)。
いきなりこれが現れる
文字は「秋田濃厚らーめん大好き団/日程連日/全員汗だくで濃厚らーめんを満喫中です。ご安心ください。」。
画面のデザインは、現行のAKT版にそっくりで、やはり違和感なし。背景のグラデーションもそうだし、モリサワ製だがラムダ製と雰囲気が似たフォント(本文は「新丸ゴ」)を選び、サイズや配置も意識して似せたのだろう。
ナレーションは、「ただいま、らーめん鷹島では、全員汗だくで濃厚らーめんを満喫中です。(ここで画面切り替え)今日もがっつり濃厚営業中。らーめん鷹島がお伝えいたしました。今日はみんなでおま~~る??」。
地元のフリーアナウンサーと思われる女声。最後の1フレーズは別として、修学旅行CMの局アナと同じように普通に読んでいるので、雰囲気としては違和感がない。「全員汗だくで濃厚らーめん」などと言われても、修学旅行中のことなのかと思いそうになる。
こんなものを唐突に見せられたなら、反射的に秋田県民は「ああ、修学旅行のCMか」と思わずにはいられない。
後半はラーメン屋っぽい(?)画面
秋田市内(にかほ市から2017年に移転?)のラーメン店「らーめん鷹島」のコマーシャルであった。「おま~~る」とはオマールエビのラーメンのことらしい。
15秒をフルには使えないので余裕がなく、「修学旅行じゃない! じゃあ何だこれ?」と思っている間に終わりそうになってしまうが、それも狙っているのかも。
視聴者をだます意図で作られたCMだとしても、この場合だまされて困らないし、悪い気にもならないだろう。だって、もともとの修学旅行CMだって、ほとんどの視聴者には関係ないもの。「関係ない学校の修学旅行」だと思ったのが「ラーメン屋」だったという話なのだから。
丁寧に考えて作られた、よくできたローカルCMだと思う。しかも安くできそうだし。
二番煎じは日清(企画制作時期を考慮すると、ほぼ同時だったのだろうけど)として、三番煎じ以降が出てきたら、それはちょっと…でしょうけど。
金萬から「28杯食べました」は体に悪そう。秋田じゃないけど酒田米菓・鏡せんべいなどもいいかも。
高校とかサウンドロゴ入りとか、バリエーションがありましたか! 奥が深い。
1社提供でないことは、わりとある気がします。テレビ局のほうから、地元企業に営業をかけてスポンサーを集めているのでしょう。
修学旅行、小学校と高校を見たことあります。
小学校はかなり昔にカップヌードル仙台編の遊園地や松島の安否が出てました。
AKTのはアナでなく生徒のキンキン声で「おとーさん、おかーさん、ぼくたちは」という不思議な版も見たことが。
最近見ませんが正月にどっかの不動産屋が流していたcm風でした。
高校は秋高前サンクス(現・ファミリーマート秋田高校前店)が秋高で流して最後にすぐそこサンクスというサウンドロゴ。たしかABS。
サークルK合併前なので近くにサークルKがあった中央、工業の版は見たことがありません。
何れも閉店して近くにセブンイレブンが。
大抵毎年流す提供が決まっていて、中には3社ぐらいで出してる学校もありました。