2月10日のNHK秋田放送局のローカルニュース内の「東北各地の話題」コーナーで、青森放送局からの青森県内の話題が流れた。
「長さ150mのロールケーキ作り」が2月9日につがる市で行われたという。
青森局ニュースサイトより
「900本以上(※)のバナナと、地元産の米粉を使って、長さ150メートルのロールケーキを作る催し」※938本。
「つがる市の市民グループが、毎年この時期に開いていて」
開催場所は「市内の観光宿泊施設」(字幕は「つがる」のみ)
うんぬん。
映像も合わせて見ても、それって「ロールケーキ」?
「バナナボート」じゃないの??
でもって、旧森田村の「つがる地球村」のイベントでしょ!
青森放送局作成の原稿での呼称は「ロールケーキ」で一貫しており、計5回出てくるが、「バナナボート」はひとことも出てこない。
じゃあ、イベントでの名称がバナナボートからロールケーキに変更になったのか? 調べた。
今年の公式情報は見当たらなかったが、陸奥新報が報道しており、サイトに「150メートルのバナナボート完成/つがる」があった。
「地球村冬物語」という催しのメーンイベントがこれで、「世界一長~い! バナナボート」。やっぱりバナナボートじゃん!
ちなみに、NHKでは「観光客や地元の人など500人余りが集まり」とあるが、陸奥新報は「来場者約800人(主催者発表)が参加」と、300人違う。
また、青森の他のマスコミ各社のサイトには、本件は未掲載。
NHKでは、つがる地球村やイベント名称にさえ触れていない。
つがる地球村自体は民間企業のようだから、NHKとして触れないことにしたのだろうか。別に競合企業があるとかではないし、隠す必要は低そうだし、隠すと分かりにくい。
例えばNHK秋田なんか、イベント名「いぶりんピック」、「秋田県内の仲卸業者などで作る企業「あきたベジフルサポート」」、NHK福島でも「スパリゾートハワイアンズ」などと言及しているのだから、構わないのではないか。
そしてお菓子の「バナナボート」。
バナナとホイップクリームを、スポンジケーキの皮で包んだ「オムレット」という分類の菓子。
秋田のたけや製パンが大規模に製造しているが、そのほか秋田、青森、長野辺りでは、地域のお菓子屋さんが製造していところもある。長野では冬限定の店もあるらしい。
同名の乗り物? 遊具? もあるし、食べ物としては全国区で通じる名でもないのだろう。しかし、登録商標などはでないだろうから普通名詞として、NHKが用いていい語だと思う。補足説明は必要かもしれないが。まさか放送禁止用語じゃないでしょう。
「ロールケーキ」は、スポンジケーキの生地やクリームを使う点ではバナナボートと同じ。
でも、ロールケーキは、基本的にはバナナまるごとは入らないと思うし、クリームが少なめで、なると状に1周以上ぐるりと巻きこんで作るはず。最近は、ローソンなど、クリームたっぷりで1周だけのロールケーキもあるけれど。
NHK青森では「(スポンジケーキにクリームとともに)バナナを1本1本載せたあと、主催者のかけ声に合わせて一斉に巻き上げました。」と表現しているが、映像を見ると「巻く」と言えなくもないが、正確には「皮を折って合わせる」のではないかとも感じた。
そんなロールケーキとバナナボートを同一視するのは、乱暴だと思う。見聞きした人に正しく伝わらないし、地域の食文化が誤って広まるかもしれない。イベント主催者はどう感じただろうか。
どうすればいいか。「オムレット」も知らない(卵料理と混同する)人が多いだろう。
「『バナナボート』は、つがる市周辺などで親しまれる、バナナと生クリームを、薄いスポンジケーキで包んだ洋菓子です」みたいなことを最初に述べて、あとは「バナナボート」を使えばいい話ではないだろうか。
それもしたくなのなら、いっそ取材・報道しないという選択肢もあるのでは? 他社は陸奥新報しか伝えていないようだし、NHKさんもお忙しいでしょうし…
なお、NHK青森ホームページ「週末おでかけ情報」には、このイベントは未掲載。
なんやかんや言って、長いバナナボート作りを話には聞いていたが、実際の動画は初めて見られた。屋外でやっていたけれど、吹雪いた時はどうするんだろう。厳寒だとバナナが凍りそう。
あと、本件は記録に挑戦する類のイベントではないようだが、「最も長いロールケーキ(Longest Roll Cake)」はギネス世界記録にある。日本の複数箇所と台湾で更新が繰り返されていて、現時点では千葉県茂原市の2015年の365.42mのようだ。
「長さ150mのロールケーキ作り」が2月9日につがる市で行われたという。
青森局ニュースサイトより
「900本以上(※)のバナナと、地元産の米粉を使って、長さ150メートルのロールケーキを作る催し」※938本。
「つがる市の市民グループが、毎年この時期に開いていて」
開催場所は「市内の観光宿泊施設」(字幕は「つがる」のみ)
うんぬん。
映像も合わせて見ても、それって「ロールケーキ」?
「バナナボート」じゃないの??
でもって、旧森田村の「つがる地球村」のイベントでしょ!
青森放送局作成の原稿での呼称は「ロールケーキ」で一貫しており、計5回出てくるが、「バナナボート」はひとことも出てこない。
じゃあ、イベントでの名称がバナナボートからロールケーキに変更になったのか? 調べた。
今年の公式情報は見当たらなかったが、陸奥新報が報道しており、サイトに「150メートルのバナナボート完成/つがる」があった。
「地球村冬物語」という催しのメーンイベントがこれで、「世界一長~い! バナナボート」。やっぱりバナナボートじゃん!
ちなみに、NHKでは「観光客や地元の人など500人余りが集まり」とあるが、陸奥新報は「来場者約800人(主催者発表)が参加」と、300人違う。
また、青森の他のマスコミ各社のサイトには、本件は未掲載。
NHKでは、つがる地球村やイベント名称にさえ触れていない。
つがる地球村自体は民間企業のようだから、NHKとして触れないことにしたのだろうか。別に競合企業があるとかではないし、隠す必要は低そうだし、隠すと分かりにくい。
例えばNHK秋田なんか、イベント名「いぶりんピック」、「秋田県内の仲卸業者などで作る企業「あきたベジフルサポート」」、NHK福島でも「スパリゾートハワイアンズ」などと言及しているのだから、構わないのではないか。
そしてお菓子の「バナナボート」。
バナナとホイップクリームを、スポンジケーキの皮で包んだ「オムレット」という分類の菓子。
秋田のたけや製パンが大規模に製造しているが、そのほか秋田、青森、長野辺りでは、地域のお菓子屋さんが製造していところもある。長野では冬限定の店もあるらしい。
同名の乗り物? 遊具? もあるし、食べ物としては全国区で通じる名でもないのだろう。しかし、登録商標などはでないだろうから普通名詞として、NHKが用いていい語だと思う。補足説明は必要かもしれないが。まさか放送禁止用語じゃないでしょう。
「ロールケーキ」は、スポンジケーキの生地やクリームを使う点ではバナナボートと同じ。
でも、ロールケーキは、基本的にはバナナまるごとは入らないと思うし、クリームが少なめで、なると状に1周以上ぐるりと巻きこんで作るはず。最近は、ローソンなど、クリームたっぷりで1周だけのロールケーキもあるけれど。
NHK青森では「(スポンジケーキにクリームとともに)バナナを1本1本載せたあと、主催者のかけ声に合わせて一斉に巻き上げました。」と表現しているが、映像を見ると「巻く」と言えなくもないが、正確には「皮を折って合わせる」のではないかとも感じた。
そんなロールケーキとバナナボートを同一視するのは、乱暴だと思う。見聞きした人に正しく伝わらないし、地域の食文化が誤って広まるかもしれない。イベント主催者はどう感じただろうか。
どうすればいいか。「オムレット」も知らない(卵料理と混同する)人が多いだろう。
「『バナナボート』は、つがる市周辺などで親しまれる、バナナと生クリームを、薄いスポンジケーキで包んだ洋菓子です」みたいなことを最初に述べて、あとは「バナナボート」を使えばいい話ではないだろうか。
それもしたくなのなら、いっそ取材・報道しないという選択肢もあるのでは? 他社は陸奥新報しか伝えていないようだし、NHKさんもお忙しいでしょうし…
なお、NHK青森ホームページ「週末おでかけ情報」には、このイベントは未掲載。
なんやかんや言って、長いバナナボート作りを話には聞いていたが、実際の動画は初めて見られた。屋外でやっていたけれど、吹雪いた時はどうするんだろう。厳寒だとバナナが凍りそう。
あと、本件は記録に挑戦する類のイベントではないようだが、「最も長いロールケーキ(Longest Roll Cake)」はギネス世界記録にある。日本の複数箇所と台湾で更新が繰り返されていて、現時点では千葉県茂原市の2015年の365.42mのようだ。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます