広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

泉外旭川駅工事2020.12

2021-01-04 23:31:12 | 秋田の季節・風景
秋田市内の奥羽本線に今年3月に開業する、泉外旭川駅の進捗。前回は2020年10月

まずは鉄道側。駅の存在を象徴するであろう、駅名標が、12月下旬頃に設置された。思ったより早期の設置。
上下ホームとも、屋根のない場所に、照明のない看板タイプのものが1枚ずつ。これだけってことはないはずだから、今後、屋根の下に横長のLED照明付きが設置されると予想する。
下りホーム(木のすき間から撮影)
全体の微妙な配置、中国語とハングルが最初から印刷されている点では、既存各駅のものとは違うが、別段風変わりではなく標準的かな。日本語は太いモリサワ「新ゴ」。あと、枠のパイプが極太に感じる。
「土崎」のほうが「秋田」より少し大きい文字なのは、「前の駅」より「次の駅」のほうを大きくしているらしい。上りでは「秋田」が大きい。
ローマ字では「Izumi-Sotoasahikawa」と間にハイフンが入る(例えば上飯島なども同様)。ハングルではわずかにスペースを入れているようだ。日本語の「いずみそとあさひかわ」だとちょっと分かりづらい。JRのルールもあるのだろうが、区切りを入れたほうが良かったような気もする。

上の駅名標背後に写っているのは、既存の元車庫か何かだった空いているはずの建物。上りホーム側は駅着工前に部分解体されて、きれいになった。下り側はボロっちいままだったが、窓だけアルミサッシを入れ替えたようだ。にしても、何に使うのだろう。
10月に触れた、下り線の中継信号機は、昨年のうちに点灯して作動している。下りホーム屋根下には、同様に信号機に連動する、車掌が見るための「レピーター(出発反応標識)」も設置され、点灯している。

泉側では、駅前広場の工事が進み、線路沿いの通行止めにされていたわずかな部分を、歩行者は通り抜けられるようになった。そこから下りホーム先端がよく見える。
右が秋田駅方向。ホーム向こうの駅舎の建物も外観はでき上がった
列車の停止位置について。下りホームには2つしか目標の標識(目印)がないようだ。
写真右の屋根の端と、ホーム先端。間はワンマン運転用のミラー。
【5日補足】鉄道会社や支社によって若干異なるが、白いひし形に赤い縁取りのあるものが停止位置目標で、それに(基本的には)列車先頭部を合わせて停まる。秋田支社などのワンマン運転では、開くドアが制限されることやミラー設置の都合なのか、別に専用の停止位置が設定される。
屋根下は「5」とワンマン
1~5両編成までは、先頭が屋根の端で停まることになる。先端の目標は数字なしだから、6両以上はここが先頭。

上り側は、ホームの後方に屋根があるので、違う扱い。
着雪で数字が隠れています
屋根先端が2・ワンマン、以降秋田に向かって、3(駅名標付近)、

4、5、先端近くに数字なし。以上、細かく5枚設置。1両編成(単行列車)は「2」に停まることになる。

男鹿線ではEV-E801系導入と同時に、4両編成でもワンマン運転(中編成ワンマン)を実施する。この停止位置からすると、4両のワンマンはワンマンの位置でなく、4両編成の位置に停まることになる。「ワンマン」位置だとお尻がはみ出るし、車載カメラがあるからミラーは関係ない。

そのほかには、ホーム周辺では屋根下にスピーカーらしきものが設置された程度。出口への誘導サインなど、まだ設置されるものはあるはず。


上りホームの500メートルほど手前になるだろうか。八幡田地下道の上付近。
秋田貨物駅の中に当たる
黄色い標識が立った。赤で斜め線が入っているのは、開業前だから無効ということだろうけど、支柱が仮設っぽい。

他でもわりと見る標識だと思うが、株式会社保安サプライの資料によれば、上の縦長四角の黄色地に黒斜線は「停車場接近標」、下の「泉外旭川」の駅名は「駅名表示標」。要は誤って駅を通過したり、ブレーキが遅れたりさせないためのもの。ここは一直線で沿線の風景も特徴がないから、ブレーキのタイミングは難しいかも。
なお、防音壁があって自転車歩行者道から見えづらいが、さらに駅寄りにも同じようなものが設置されているかもしれない。【5日訂正】防音壁付記は「Psc」と書かれた違う表示だった。
【5日追記】上り列車では、秋田貨物駅の出発中継信号のすぐ先に、上の停車場接近標、その少し先に出発信号、その先が泉外旭川駅。ホーム付近から秋田寄りには、特に信号や表示は見当たらなかった。


あとは駅前広場側。泉側は、上記の通り一部が開放されるほど、進んだ。照明設置や舗装も済んでいる。
右が下りホーム屋根付近。工事途中では歩行者も向こうへ抜けられなかった

反対側から。謎のドームがフェンスで囲まれる
駐輪場や車を誘導する(道路標識ではなく)表示も、舗装より早く11月中にすでに設置されている。横断歩道の道路標識もあるが、横断歩道自体はまだ微妙な存在(標識を隠すほど、現段階では車も人も通らない)。

奥左右が線路。中央の建物が地下通路下り口
上の画像は左から車道(と歩道?)・駐輪場・雪が積まれた部分・歩道・車道。雪が積まれた部分は何になる?
【5日追記】完成予想図の1つに、雪が積まれた部分らしきところに路線バスが停まっているものがあったので、ここがバス乗り場になりそう。ぐるっと回って、駅に背を向けて停車しているので、その右の「歩道」とした部分に乗り降りしそう。縁石も切れている。

「泉外旭川駅前広場ご案内」という立派な表示板も設置されていた(奥の仮設トイレの右の青い部分)が、シートで覆われていて詳細は分からず。


外旭川側。
かつての地下道下り口。奥が駅入り口
雪が積もってよく分からないが、表示や照明は未設置だし、泉側より進んでいない。

開業まであと2か月ちょっと。※開業1週間前の隣の駅名標やアクセス道路について
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

バス年末年始ダイヤを分析

2021-01-02 23:32:58 | 秋田のいろいろ
年末年始の路線バス。※ここでは一般路線バスを指し、高速バスや空港リムジンバス等は除外します。
2013年1月にまとめたように、全国的に(初詣などの名所でない限り)何らかの減便がされるのが一般的。
しかし、その期間や方法は、かなりばらつきがあった。各地の実情に合わせたのか、各事業者の慣習なのか。
驚いたのは、山形県の山交バスでは、元日は蔵王行き以外の全路線が全便運休になること。1月1日の山形市では、ほぼまったくバスが動かない。今年2021年も同じ。

20年少し前は、1月1日はどの店もお休みで、初売りは2日以降だった。1990年代後半頃にそれが1日に前倒しされたが、近年はまた1日は休む傾向。今年は新型コロナウイルスで、外出自粛とか初詣や初売りの分散化もある。世の中の変化、バス会社側の事情、落としどころは難しそう。
この年末年始の秋田周辺をざっと見ると、これまでとほぼ変わらない事業者も多い一方、ダイヤ変更期間を拡大したところも。山形県沿岸部の庄内交通では、12月30日から1月5日(火曜日)まで、土日祝ダイヤ等を適用。
すごいのは秋田県の羽後交通。コロナ対策とそれによる需要減少、加えて働き方改革の推進として、12月26日から1月11日まで日祝ダイヤを適用(日曜と祝日があるので実際には9日まで)。実に17日連続。12月だったかもっと前だったか、国がコロナ対策として年末年始休暇を分散するように各業界へ働きかけたことがあったが、全般に反応は薄かったと思う。羽後交通はそれに応えたということか。

さて、秋田市の場合。繰り返しになるが、
秋田市交通局(秋田市営バス)時代は、12月30日~31日は土日ダイヤ、31日は夜遅い便は全便運休。3が日は土日ダイヤとは違う「特別ダイヤ」で運行。特別ダイヤの中でも、1日は運休となる便が多く、2・3日よりも本数は少ない。
秋田中央交通移管後も、当初は同じだったが、2010年末から変わった。
土日ダイヤの一部の便に「□」印を付記。その便を運休としたものを「特別ダイヤ」とした。ダイヤ編成と告知掲示の手間が省けるから、よく考えたものだ。
その適用日は、なし崩し的に拡大。当初は3が日だったのが、今回は12月29日から1月3日まで、年末年始期間まるまる、6日間適用となった。
一方、ベースとなる通常ダイヤでは、減便が繰り返された。特に土日ダイヤでは、全便運休(平日のみ運行)となる路線・系統、3分の2程度削減の大幅減便路線(2019年10月)もあった。


市営バス時代の感覚では、特別ダイヤではかなり減便されていた。普段は毎時3本ある路線が毎時1本以下になるような感じ。
じゃあ現在は?
昔と同じ感覚で時刻表を見ると、思ったより多い、つまり□印便が少ないなという感想。
ベースのダイヤが削られてしまったから、それをさらに削る余地が減ったということか?
検証してみる。
極寒の元日午後の竿燈大通り。臨海営業所発秋田駅西口行き

その前に、秋田市内を走る1日当たりの路線バスの本数=便数(市街地循環、空港、高速、郊外、羽後交通を除く)ってどのくらいだと思います?
秋田市の路線バスは秋田駅一極集中だから、秋田駅の西口と東口を発着する本数をカウントすれば、かなり近い数が分かるはず。※秋田駅を「経由」する路線や駅発駅行きの環状線などは、重複してカウントされてしまう。
川反入口には秋田駅へ向かう全便をまとめた時刻表も掲出されていた(駅経由各方面も重複掲載する)
結果発表。※以下、個人の計数ですから、正しい数値ではありません。
現行の2020年10月改正では、
平  日 西口発501、西口着506、東口発47、東口着50 計1104本
土 日 祝 西口発335、西口着332、東口発37、東口着37 計741本(平日の約33%減)
年末年始 西口発196、西口着205、東口発20、東口着21 計442本(平日の約60%減、土日祝の約40%減)
なるほど。年末年始特別ダイヤは、平日と比べると半分以下だが、土日の6割は確保されている。


時刻表を見ると、□印が付けられた便は、朝と夜のほうが多い。市営バス時代の大みそか夜や、今の弘南バスもそうしているように、昼はある程度本数を残すというやり方か。
そこで、秋田駅に10時00分~15時59分の間に発着する便のみをカウント。
平  日 西口発221、西口着215、東口発21、東口着22 計479本
土 日 祝 西口発159、西口着159、東口発17、東口着18 計353(平日の約26%減)
年末年始 西口発106、西口着107、東口発11、東口着10 計234(平日の約51%減、土日祝の約34%減)
やはり昼間のほうが本数は多い。

山王二丁目上り。新国道経由秋田駅行き時刻表
主だった路線ごとに簡単に見ておく。※面倒なので、原則駅発の下り便のみを見ます。
・新国道経由土崎方面 土日35本→年末年始17本
半分ちょっと減。営業所が違って勤務態勢の関係もあるのか、五城目線は1往復しか減便されない。
・寺内経由土崎/将軍野方面 土日25本→年末年始14本
通常の土日ダイヤが大幅減便されていたが、年末年始は新国道よりも緩い44%減。
・神田線 土日21本→年末年始10本
・秋田温泉線・仁別線 土日18本→年末年始11本
・手形山団地線 土日12本→年末年始6本 ここも通常の土日が大幅減だったが、さらに半分。
・牛島(旧道+柳原・国道)方面 土日28本→年末年始21本
牛島方面も通常の土日はかなり減便されていた。年末年始減便は25%と少なめ。柳原経由は御野場団地が全休、大住みなみ野は全便運行。
ちなみに、特別ダイヤは、ほぼすべての路線が20時頃で終わってしまう中、上りの牛島経由の仁井田御所野線だけはとりわけ遅くまで走り、イオンモール秋田20時00分→西口20:32(→長崎屋車庫)、イオンモール秋田21時00分→西口21:32(→県庁車庫)が、全方面の特別ダイヤの中で最後から2番目と最終便。それだけの需要があるのか。
・新屋線 土日21本(うち4本卸町経由)→年末年始13本(卸町経由全休)
・割山線 土日18本(うち3本船場町経由)→年末年始11本(船場町経由全休)
・新屋西線 土日23本(うち8本県営住宅経由)→年末年始14本(県住経由4本)
新屋方面3路線は、どれも4割弱の減。それでも新屋西線の昼間は1時間に2本運行される時間も。

結論としてはまちまち。
年末の夕方に、新国道経由、泉ハイタウン線、大住・みなみ野団地線のそれぞれ上りに乗ってみたが、どれも思ったより乗客がいた。でも、2日夕方の手形方面からの上りは、各路線ほぼ乗客なし。やはりまちまち。


最後に、少し前のダイヤと比較。土日大幅減便もまだなかった2013年10月と、秋田駅『西口着』に限定して比較。
2013年10月改正 平日703、土日508(平日の28%減)、年末年始327(平日の53%減、土日の36%減)
2020年10月改正 平日501、土日332(平日の34%減)、年末年始205(平日の59%減、土日の38%減)

2013年と2020年の同日ダイヤでの比較 平日 202本28.7%減、土日祝 176本34.6%減、年末年始 122本37.3%減

7年前は、今の1.5倍程度もバスが走っていたのか。そして7年前の土日と今の平日が同じ便数。数値で見せられると衝撃。
コメント (14)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

厳寒の年越し

2021-01-01 19:46:43 | 秋田の季節・風景
あけましておめでとうございます。2021年もどうぞよろしくお願いします。
昨年12月下旬に急に真冬になり、クリスマスには緩んで、秋田市では雪が消えた。
そして12月30日から再び真冬。「数年に一度」レベルの寒波で、西日本でも雪が積もった。秋田県内陸南部もさらに積雪、横手市は150センチを越えた。年越し寒波だ。

秋田市は積雪としては(少なくもないが)なんとかなる量。だけどもとても寒い。
大みそかは最低-6.7度、最高-2.3度。元日は朝の最低が-5.0、最高-2.0。大みそかはたまに晴れ間が出て、元日のほうが風はやや強く、両日とも吹雪くこともあった。積雪量は10~15センチ。降っても融けないものの、締まって目減りして、さほど増えないのか。
秋田市らしい正月の天候ではあるが、寒すぎる。自称寒さに強い人間としては、12月下旬の濡れた冷たい吹雪よりはマシな感じがするけど、やっぱり寒い!
大みそか。一丁目橋から旭川下流・大町公園橋。左が広小路・秋田駅方向
幹線道路の車道も真っ白。積雪量がこの程度では除雪車は出ていない。
ずっとマイナスで融けない分、ぐしゃぐしゃ→再凍結でガリガリということはない。でも、圧雪がタイヤで磨かれるのか、氷になってツルツルの部分がある。わだちの凹凸もそろそろできてしまうかも。
【2日追記】2日には積雪が一時20センチを越えた。中央地域の歩道や生活道路では除雪が入った場所もある。

大みそか。土崎駅1番線。2番線を出るEV-E801系電車【4日補足・2番線発着の旅客列車は少ないので、やや珍しいシーン。接近放送は流れないので乗車時は注意】
3月に全面更新される、男鹿線の新車両。写真のG1編成には、ホーム確認用カメラは未設置だった。
そして、泉外旭川駅が開業。ボロっちくなった駅名標も書き換わることだろう。

元日。広小路から千秋公園・穴門の堀
中土橋をはさんで隣の大手門の堀は、一面真っ白(凍結した上に積雪していると思われる)。
穴門の堀はまだら。昔はスケートリンクになったという穴門の堀。今は大手門の堀よりも凍結しにくいはず。大手門の堀にはない噴水(水質改善のための循環?)があるせいかもしれないが、正月休み(???)なのか噴水が止まっている。
後ろの秋田県民会館跡の新しい文化施設「あきた芸術劇場」も、だいぶ組み上がってきた。今年末に竣工予定。オープンは来年2022年6月予定。※3月に愛称が決定

元日。竿燈大通り・ダイワロイネットホテル秋田前。奥が二丁目橋
写真の部分には、ローソンダイワロイネットホテル秋田店があったが、昨年8月で閉店。今は空いている。※ホテルは営業しています。
その空き店舗の前に雪が吹き溜まっている。そしてその奥の歩道。
ツルツル
見た目ほど滑らないものの、注意。ここはロードヒーティング(融雪装置)が入っているはず(2009年度に更新工事がされていた)なのだけど…

記事最初の写真の旭川沿いの土手長町通りは、ロードヒーティングが稼働して、雪が消えている。ありがたい限りだが、こんなに順調なのは局所的。
老朽化のせいもあるだろうし、平年以下の厳しい寒さで追いつかないこともあるだろう。
大手門の堀沿いの広小路
ここ数年でロードヒーティングが更新された場所。北と西に向かって開けているので、条件的には厳しいはず。
そこそこ融けてはいるのだが、主に点字ブロックの上には、ザクザクに砕けた氷が載っている。路面と密着しておらず、氷砂糖をまき散らしたような状態で、足で蹴散らすことができる。
積もった雪が、装置の熱で融けたものの、水になって流れる前に再度凍ってしまったのだろう。他の部分と比べて、点字ブロックは凹凸がある。凸の部分には、ブロックの下に埋められた配管の熱が伝わりにくいので、こうなってしまうのだと思う。【2日追記・装置を作動させる、水分/路面温度センサーの埋設位置との関係もあるだろう。】
タイル・ブロックの種類や施工方法でも違うと思う。これと同じタイプのブロックの別の場所でも、同様の事象が毎年発生している。
別段危険なわけではないが、きれいに融けてくれたほうが歩きやすくはある。

週間予報では、3日辺りは気温がわずかにプラスになるが、以降も真冬日のほうが多そう。当分は寒そうで、2012年1月などのように旭川、雄物川が凍るかもしれない。
その前に、年末年始留守にしていた家庭や事業所では、正月明けに水道管が凍結しているかもしれません。
年明けには大雪に
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする