広く浅く

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赤いランプの終列車?

2025-03-09 23:32:58 | その他もろもろ
今回は、本題にしたい記事の前提となる、前フリ記事です。
春日八郎が1952(昭和27)年にリリースした「赤いランプの終列車」という歌がある。
蒸気機関車の走行音(汽笛は本物?)をモチーフにしたイントロと、「赤いランプの終列車」の部分のメロディーくらいしか知らないけれど。最終列車で旅立つ人(恋人?)を、プラットホームで見送る視点の歌詞。
「終電車」ではないし、イントロの蒸気機関車の音、それに全体の雰囲気からして、国電などの近距離ではなく、中長距離の列車だろう。

ところで、この「赤いランプ」。
数年前まで、漠然と、終列車の尾灯(テールランプ)を指しているのだと思っていた。
ところが、たしかNHK「新・BS日本のうた」の曲紹介のナレーションだったが、そうではないことを知った。

尾灯ではなく、終列車であることを示す赤ランプというものがあったのだという。
Wikipedia「終電」の項には、
かつて東京など一部の大都市の路面電車(都電など)においては、識別を容易にするため、終電車の方向幕に赤い電球を点灯して運行し、これを「赤電車」と呼んだ。終発から1本前の電車は同じく方向幕に青い(実際は緑色)電球を点灯したため「青電車」と呼ぶ。
とある。歌われているのは、路面電車ではないので多少違うのかもしれない。
そもそも、当時の蒸気機関車にひかれる客車には、方向幕はなく、行き先を記した板(サイドボード略してサボ)を掲出していたはず。それを赤で照らしていたのか???

もともと全国どこでもそうだったわけではないようだが、現在は赤いランプの終列車は少なくなったようだ。
方向幕がLED式になった今は、「最終」といった文字を直接表示させる鉄道会社は一部ある。大阪メトロでは、後部の前照灯(ヘッドライト)も点灯させるという表示をしているそうだが、乗客向けというより、保線作業員に知らせる目的があるらしい。


話が飛んで路線バスでも、方向幕を、鉄道と同じく赤や青にするバス事業者もあった。
東京都営、横浜市営、大阪市営(大阪シティバス)、小田急バスなど大都市圏中心。ネットで画像を拝見すると、大型方向幕がぼーっと赤く灯るのは、見たことがない者にとっては違和感があり、なんだか不気味にさえ感じる。

バスの行き先表示もLEDになった。
赤色表示は技術的にできなくもないが、おそらく車両の灯火や赤信号と誤認させないよう、規制があるかと思う。
そして、秋田のバスでは、最終や最終前の表示は、特に実施していない。のだが…
※最終バスのことを「終車(しゅうしゃ)」と呼ぶこともある。平成初期の秋田市交通局(秋田市営バス)の運転士が、そう呼んでいたのを聞いて、初めて知った。
そんな辺りについて、続く。

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