🌸凋落の日本製造業(日本輸出企業の惨状)
⛳パナソニックの現状
☆中国の家電大手TCLにテレビの生産委託を決めた
*大半の機種は外部企業が生産する
*白物家電も生産をベトナムに集約化している
☆日本の電機メーカーは商社のようなビジネスになった
☆液晶パネル中心でテレビ事業は縮小に転じた
*韓国サムスンやLG、中国TCLなど後発メーカー
*2000年代後半から一気にシェアを拡大
☆パナソニックは市場での存在感を失っていった
⛳家電の世界シェア
☆冷蔵庫は中国のハイアールがトップ
☆エアコンは中国メーカー4社が市場の50%以上を占める
☆日本メーカーは、国内市場だけ売上高を維持しているだけ
*グローバル市場では競争力をほぼ失った
*日本メーカーはもはや純粋な製造業ではない
*製品を輸入して国内で販売する商社のビジネスモデルに近い
⛳日本の交易条件は年々悪化している
☆交易条件
*一国の輸入品と輸出品の交換比率
*日本が乗用車1台を輸出し交換に牛肉を1トン輸入する場合
*牛肉と乗用車の数量的な交換比率が、交易条件
☆日本の製造業が商社型になれば、国内生産は行わず
*海外から必要に応じ、製品を調達する経済構造にシフトしていく
*現況では、日本の交易条件は悪化している
☆交易条件が悪化している原因
*日本企業の輸出競争力が低下し、貿易面で不利となるのが要因
*輸出競争力が低下する、企業は安値販売を強いられるようになる
*企業はコスト削減に走り、製造拠点を海外に移してしまう
☆日本の製造業の競争力が低下の要因
*為替との指摘があるがそれは事実ではない
*為替は、円安に進み見かけ上の輸出額は増えた
*数量ベースではほぼ横ばい
☆輸出競争力を決めるのは製品そのもの
*競争力さえあれば、通貨高になっても販売は落ちない
⛳日本は、輸出ではなく消費主導型経済にシフトしている
☆経済構造は依然として輸出主導型のまま
☆日本企業の賃金は圧倒的に製造業の方が高い
☆経済の主役となっているサービス業の賃金は低い
☆こうした状況で円安が進んでしまうと
*輸入価格の上昇で、購買力の低下し消費が悪化する悪循環になる
*消費主導によって経済を成長させる道筋を確立する必要がある
☆国内の一部には、日本の製造業の競争力は依然として高い
*売り方が下手なだけであるとの見解も根強く残っている
*交易条件の継続的な悪化というデータを見れば
*その見解は単なる願望でしかないことが分かる
☆交易条件が悪化しているということ
*輸出価格が下落していることを意味している
*輸出企業の競争力が高ければ、コスト勝負に巻き込まれることはなく
*高い価格を維持できたはずだ
⛳日本の製造業の復活を望んでいるのか?
☆日本かっての成長軌道を取り戻すという場合
*ドイツのような徹底した企業改革が必要となる
☆ドイツは、高付加価値な製造業へのシフトを進めた
*競争力を失った分野は容赦なく切り捨てていった
☆今の時代、製造業の国としてやっていくためには
(1)経営者や労働者に対する高い成果目標の設定
(2)高度な英語力の獲得
(3)高度なITスキルの習得、が必須
☆今の日本人に上記3項目を本気でやり切る覚悟はあるのか
☆日本企業の場合
*1億人の国内消費市場を生かす形での成長を模索した方が
*現実的だと筆者は考える
(敬称略)
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⛳出典、『JBPRESS』
凋落の日本製造業(日本輸出企業の惨状)
(『JBPRESS』記事より画像引用)
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