慶喜

心意気
「明日迄の命の気持ちで、人生を!」
「不老不死の気持ちで、知識の習得を!」

「カスハラ」「目力から」「日本語の敬語」

2024年03月01日 | 社会

🌸ポリコレと言葉づかい4

 

敬意がどんどんすり減っていく

 ☆「お前」は御前のことです

 *貴い相手を名前で呼ぶのが恐れ多いので、代わりに場所を示している

 *「貴様」は、現在罵倒語だが、もともとは尊敬語だった

 *時代とともに敬意が逓減しマイナスになった
 ☆なぜこんなことになるかというという理由

 *多用しているうちに言葉がコモディティ化(平凡化)し

 *敬意が感じられなくなるから
 ☆英語では「わたし」はⅠ、「あなた」はYouしかない

 *日本語ではその場の状況に合わせてさまざまな言い方がある

 ☆英語はグローバル言語になる過程で

 *誰でもわかるシンプルな用法が好まれるようになった

 ☆敬意逓減の法則の典型

 *若者のあいだで急速に広まった「よろしかったでしようか」
 *「いいですか」→「よろしいですか」→「よろしいでしようか」の順で

 *敬意を高めたものだ

 ☆より相手と距離を置き.敬意を示すために過去形を加えた

 *目の前の相手の意図を過去形で質問するのは矛盾しているが

 *敬語の原理(相手と距離をとればとるほど敬意が高まる)からは

 *正しい「進化」なのだ
    ☆日本語では、身分の上下がつねに問題になる

 *ビジネス敬語での「目上/目下」は会社の役職などを言っている

 *「部長は平社員よりも人間として尊い」の合意がある

 *「すべてのひとは平等」というリベラリズムの原則に反している
 ☆日本語でも「敬語の民主化」が進んでいるといわれている

 *役職にかかわらず「さん」づけで呼ぶのはその流れだ

 *その一方で「かしこまりました」のように、時代に逆行する
 *敬語が広まってもいる

 ☆カスタマーハラスメントが社会問題になっている

 *過剰な敬語によって、客が自分のことを

 *「人間として尊い」と勘違いするからなのでは

 

⛳言葉で相手に触れるタブー
 ☆すべての社会で、不用意に相手に触れることはタブーだ
 ☆物理的な接触だけでなく

 *パーソナルスペースに許可なく踏み込むことも含まれている

 *心理的な縄張りのことで

 *相手との身分のちがいが大きければ大きいほどそうなる

 ☆男が女に/女が男に目を合わせると

 *性的な誘いの合図に解されるが

 *これは視線によって相手に触れるからだ

 *目からなにかの光線が出ているわけではなく

 *明らかに物理法則に反しているが

 *「目力からが強い」「視線が痛い」の表現

 *どの社会でもごくふつうに使われる
 ☆相手を名指す(言葉で触れる)こともタブー

 *ユダヤの神には名前がなく、神を名づけることや

 *その名を唱えることはきびしく禁じられてきた
 *直接的に語りかけることは

 *相手のパーソナルスペースヘの侵犯で、無礼な行為
 ☆ハンカチを落としたのを見かけて

 *「すみません」と声をかけるのは

 *「あなた」と呼びかけるのが無礼に感じられるからだ

 *謝罪の一言葉が使われるのは

 *「あなたに触れて中し訳ありません」の意味が込められている

 ☆逆に、言葉で触れ合うことで親しさを示すこともできる

 *ビジネスで相手の言葉を遮るのは無礼だが

 *恋人や友人同士の会話では、合いの手を入れたり

 *唱和したり、遮ったりすることが多いほど親密度が高くなる
 ☆日本語の特徴

 *ほとんどの会話が、二人称(あなた)なしで成立する
 *できるだけ相手に触れないようにするためである

 *その為、一人称が「俺」「ぼく」「あたし」「わたし」のように

 *TPOに合わせて使い分けられる

 ☆日本語のこうした特徴

 *主客が融合するベタなムラ社会でつくられてきた

 *日本人の心性をよく表している

 

⛳ネツトに飛び交う「敬語警察」

 ☆日本語では、内輪の人間には

 *目上の者であっても敬語を使ってはならないというルールがある

 *「課長もそう申しております」会議の席等で上司の意向を代弁するときの発言

 *「申す」「おる」は丁重語を使うことでへりくだり

 *聞き手(会議の参加者)に対する敬意を示している
 ☆敬語を使い分けることで

 *公式の見解と本音を自在に表現できるとはいえ

 *この微妙なちがいを、日本語を学ぶ外国人はもちろん

 ☆日本の若者が使いこなすのは困難なので
 *「させていたださます」「よろしかったでしょうか」等の
 *敬語のインフレが起きる

 *たとえ誤用であっても、できるだけ丁寧にいつておけば

 *相手が気分を害したり、怒りだしたりすることはない

 ☆日本語では

 *「上か下か」だけでなく、「内か外か」が決まらないと

 *どのような言葉づかいをするかを正しく選択できない
 ☆日本語の複雑な敬語システムは

 *島国のドメスティックな人間関係に最適化されている
 *逆にいえば、日本語ではリベラル化が進むグローバル空間の

 *人間関係にうよく適応することができない
 ☆本来なら「かしこまりました」等の身分制的な敬語を廃し

 *役職にかかわらず「わかりました」を使うようにすべきだ

 ☆年齢的に「目下」になることが多い若者が

 *トラブルを避けて過剰な尊敬語。謙譲語を使うようになる現状は

 *けっして健全なものではない

 ☆ネット上には日本語の用法を細かなところまで”検閲”する

 *「敬語警察」のようなひとがたくさんいるが

 *いま必要なのは、身分制を前提とする悪しき慣習の一掃だ

                       (敬称略)
⛳知識の向上目指し、記事を参考に自分のノートとしてブログに記載
⛳出典内容の共有、出典の購読、視聴に繋がればと思いブログで紹介
 ☆記事内容ご指摘あれば、訂正・削除します
⛳私の知識不足の為、記述に誤り不明点あると思います
⛳投資は、自己責任、自己満足、自己判断で
⛳詳細は、出典原書・記事・番組・画像でご確認ください
⛳出典、『世界はなぜ地獄になるのか』
 
 
 
 
 
「カスハラ」「目力から」「敬語警察」「日本語の敬語」
(ネットより画像引用)

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 世界史を読み解く世界史の深層 | トップ | 「河井継之助」「北越戦争」... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

社会」カテゴリの最新記事