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動物の餌取り行動は、収支決算(B/C)考慮する

2024年04月07日 | 生命科学
🌸餌取り行動の収支決算1

 ☆動物は餌を得るためにエネルギーを費やす
 *餌から取得したエネルギーを超えるような餌採りはしない
 *餌取り行動で、エネルギーの収支がマイナスにならない
 ☆動物の中には、道具を使ったり餌を貯蔵したりすることで
 *より安定して餌を確保している動物もいる

⛳動物の行動の新しい追究道具
 ☆ツバメが今、杉林の上空で餌の昆虫を探している場合
 *ツバメの採餌行動のエネルギー収支
 *ツバメの行動のエネルギー収支が負になる採餌行動を続けるなら
 *ツバメは餌を捕るたびに栄養不足になり、早晩命を落とす
 ☆動物がより確かに生きていくためには
 *動物は、獲得エネルギ/消費エネルギー値(B/C)を大きくする
 ☆動物がある餌を採る場合
 *その餌はどこで探すのがいいか
 *1日のいつ探すのがいいか
 *どれだけ長く探すのがいいかなど
 *採餌行動を最適な状態で行動をしている
 ☆行動を実践したときのコストと得られた結果の利得に注目し
 *行動を定量的に測定する研究した
 *動物行動学はこれを契機に大きく発展した
 *この研究方法は、多くの採餌行動の研究を促進した

どこでどのように採飼するか
 ☆餌をどこでどのように探すかは
 *採餌行動のB/Cの値に大きな影響を与える
 *肉食動物にとって被食者が集まるところは日や時刻で変化する
 *草食動物の場合は餌場は急激に変化することはない
 (食いつくして枯渇する危険はある)
 ☆ヨーロッパに棲息しているコクガン鳥
 *ヨーロッパ沿岸で越冬し、春、北に移動し高緯度地方で繁殖する
 *その移動と繁殖を前に、 コクガンはオランダなどの沿岸の湿地で
 *自生しているハマオコベを食べ、栄養の蓄積を行う
 *コクガンはハマオコベを根こそぎ食べるのではない
 *中下部の古い部分は残し、若い葉をはみとって食べる
 *ハマオコベの上部にはタンパク質などの栄養素がより豊富にある
 ☆コクガンは上部3分の1をはみとって食べる
 *栄養素が豊富な部分を選択的に摂取していただけでなく
 *4日に1度の頻度で同一の餌場を利用することできる
 *最も効率的な餌の再生産を実現している

肉食動物、獲物がいそうな場所を探り当てても、獲物を手にできない
 ☆問われるのは、獲物をどのように探すかです
 *むやみやたらに探し回っても、獲物は手に入らない
 *探し回るコストが大きくなり採餌行動の採算が取れなくなる
 ☆ナナホシテントウムシはアブラムシを好んで食べる
 *被食者のアブラムシは
 *バラバラに離散して生活しているのではなく
 *特定の植物などに集中して生活している
 *テントウムシのアブラムシ探しは2つの異なる行動から成っている
 ①アブラムシがいる場所を探し当てるための探索行動
 *探索行動でテントウムシが歩いた足跡を追跡する
 ➁探索行動は、捕食したアプラムシがいた近辺に集中する
 *その近辺を小まめに探し回る
 *アブラムシが集中的に分布していることを考えると
 *理にかなった探索行動といえる

ショウジョウバエも、庶糖液を見つけた場所近辺を集中的に探す
 ☆どれくらいその場所に執着するかは遺伝的に決まっている
 *「居座り」系統のショウジョウバエは160秒間その場に執着して探す 
 *「流浪者」のショウジョウバエは、同じ条件下で10秒しか探さない
 ☆何気ない動物の行動も、B/C値の観点から分析すると
 *動物たちの思わぬ「意図」が見えてくることがある
                      (敬称略)
⛳知識の向上目指し、記事を参考に自分のノートとしてブログに記載
⛳出典内容の共有、出典の購読、視聴に繋がればと思いブログで紹介
 ☆記事内容ご指摘あれば、訂正・削除します
⛳私の知識不足の為、記述に誤り不明点あると思います
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⛳出典、『本能―遺伝子に刻まれた驚異の知恵』


動物の餌取り行動は、収支決算(B/C)考慮する
(ネットより画像引用)

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