麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

グエンニャット(1)池

2025年01月11日 | 介護

  母のお世話になっている

  介護施設での

  インスピレーションから

  駄文を書いた、

  のが去年のクリスマス。

 

図に乗って、その見舞の折に

 働いていたベトナム人職員さんの

 笑顔から触発されたフィクション。

 

ニャットは日記。

 つまり、架空のグエンさんの日記。

 

 

小さい頃から憧れていた日本で

働くこと3年。

第2号技能実習がまもなく終わる。

ですけれど、そうゆうムズい話は

面白くないのでやめます。

 

生まれ育ったベトナムの首都ハノイより

ずっと小さい町での生活にも慣れた。

バスで特急の駅へ出れば不便はないし、

冬には故郷では見られない雪も降る。

 

一番嬉しいのはハノイのシンボル

ホアンキエム湖と少し似ている池が

施設の近所にあること。

 

大きさは10分の1ぐらいですが、

利用者様をお世話して「ありがとう」

と言われるのと同じくらい嬉しい。

その湖畔を歩くことは。

 

悲しいことも少しはある。

アナウンサーのミトちゃんが結婚。

でも、EPAインドネシアのスリさんが

夏から来て、初めて私に後輩ができた。

励みになって頑張りました。

 

イスラム教徒の彼女はお祈りが必要。

その場所が欲しいと相談したが、

この施設はとても小さい。

まだ場所はないからかわいそう。

 

次の夏休みにはハノイに帰りたい。

その前、春には妹が来日です。

大学に合格して一緒に住みます。

それも大変嬉しいです。

勉強もですが、雪も見たいと言いました。

でも寒いのは苦手です。妹も苦手。

だから雪は少しで大丈夫。

 

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つかもと日記(1)テレビ

2024年12月25日 | 介護

わたし塚元静江がこの施設に来て

まもなく一年になる。

個室があるけれど、日中は車椅子で

リビングに置かれている。

 

「置かれる」は少し言い方が酷か。

少ない職員でわたし含め年寄りの

面倒をよく見てくれている。

中には資格者もあるから、

「診て」ともいえるのか。

 

部屋で何かあると困るだろうから

目の届く場所が良いに決まっている。

 

見るといえば、リビングには

(何インチとかは知らないが、

わたしが若かった頃のブラウン管の

3倍、いやもっとかしら)

大きなテレビがドシンとあり、

ずっと流れている。

 

やはり年配の職員はNHKを選びがちで、

若手もそれにならって1チャンだ。

倣っている気はなくて、

爺さん婆さんはNHKが好きだろうと

思っているのかも知れない。

 

朝のワイドショーや夕方のニュースは

やはり自分の好みで選ぶのか。

主任さんは朝がテレ朝で夕方はTBS。

ベトナムから来たグエンさんは

ミトちゃんがお気に入りだったが

電撃結婚を潮にかけなくなった。

 

わたし達永住者とは違って、

一週間ほど泊まって帰る、

わりと若く体の利く利用者もいて、

職員からリモコンを借りて

ガチャガチャやるのだが正直迷惑だ。

 

死んだ旦那もあれが嫌いで

子供らをよく叱っていたっけ。

 

 

「つかもとさん、トイレ大丈夫?」

今日は大手の介護施設を辞めて

地元密着の小さなここに転職してきた

清水さんが早番のようだ。

 

わたしの答えを待ちもせず、

トイレにまっすぐに向かう。

わたしは倒れて以来口がきけないから

職員は返答を聞くことはない。

だから間違ってはいない。

 

でも、わたしは全て聞き、覚えている。

清水さんが「移って良かった」と

新しい同僚に話しながら、

一人のとき友人には「給料が安い」

だの「設備が整ってない」だの

スマホで愚痴るのも知っている。

 

そんな彼女は再放送のドラマ、

特にフジのを流しがちだ。

 

※ ※ ※ ※ ※

 

母がお世話になっている介護施設で

流れていたテレビをみて、

この番組は誰セレクトかしらんと

ふと思って、駄文を・・・

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