タカ長のタカの渡り観察

タカが好き、山が好き、花が好き、心はいつも旅もよう。日々移ろいゆく心もようを綴るナチュラリストのつぶやきです。

マレーシアでの探鳥~フレーザーヒルその5

2008年01月02日 | タカの渡り観察
スモークハウス

 今回私たちが利用したホテルは「スモークハウス」です。英国スタイルのホテルで、格式もあります。当然宿泊費も高いのですが、清水の舞台から飛び降りる気分で利用しました。(度々行くところではありませんから)





 部屋数16の小さなホテルですが、ご覧のように外観はしゃれています。英国風でチョッと高価なホテルであることを感じさせますが、、、、、、、



 部屋に上がって上から見るとご覧のとおり、悪く言えば使い古した安普請の建物みたいで、雨漏りが心配になりそうです。もちろんそんなことはありませんが。
 部屋の作りも同じものは一つもありません。タカ長が泊まった部屋のベットには天蓋がついており、それだけでマハラジャか王様になったような気がしたものです。



 ホテルの前はJalan Semantan。 Jalanと言うのはマレー語で「通り」の意味ですから、セマンタン通りと言うことになります。何処にでもある田舎道です。高原の村のメイン通りなのでしょうか、路傍に座っていると出勤途中らしい住民の車から手を振ってくれたり、バイクに乗った人が声をかけてくれました。村人はとてもフレンドリーなのです。



 通りからホテルの方向を見たところです。この木立の向こうにホテルがあります。別に紹介するほどの写真ではありませんが、つまりホテルの周りはごく普通の風景だと言うことです。素晴らしい山岳風景が見られるわけではありませんし、いかにも鳥がいそうな湖もありません。



 しかし、ここに座っているだけでたくさんの鳥を見ることが出来るのです。これは私の普通のデジカメで望遠撮影したシキチョウです。向こうの森の上には広い空が広がっています。

 

 これも私のカメラで撮ったタテジマクモカリドリです。普通のデジカメですからこの程度しか撮れませんが、下に曲がった嘴を見ることが出来ます。タカ長のデジカメではこれくらいの写真しか撮れないのですが、一眼レフに望遠レンズをつけて待っていたらたくさんの写真が撮れるはずです。

 私たちは事前の勉強でビショップトレイルでの探鳥を第一に考えてプランしましたが、結論を先に言えば、このスモークハウスの前で終日鳥を待っていたほうがたくさんの鳥を見ることが出来たようです。本当にたくさんの鳥が来てくれました。

 2番目の写真の木立の中でヒメオナガバトを見ました。5番目の写真のブッシュの中にムナグロタイヨウチョウなどがやって来て、忙しく動き回ることもあります。その右奥の木の中でチャガシラガビチョウが営巣していました。ヒメカザリオウチュウが目の前を飛ぶのを見て興奮したのもこの道からです。

 私が事前に得た情報では、このスモークハウスの周りが探鳥に適している、とは書かれていませんでしたが、ここは間違いなく私たちのようにマレーシアを初めて訪ねるバーダーには最適のポイントだと言えます。

 とは言っても、あそこまで行ってホテルの前で一日過ごすことは、よほど日程的な余裕がないとできませんが、、、、、、。
 もしフレーザーヒルに行かれることがあれば、最低でも4~5日時間をとって、そのうちの一日はスモークハウスの前で鳥を待たれるようお勧めします。ホテルのすぐ先には東屋のあるベンチつきの小さな公園もありますから、急な雨が来ても安心ですよ。

 フレーザーヒルはそれだけの時間をかける価値のある探鳥地です。