今日マレーシアから、今年の春の渡りを総括したペーパーが届きました。
[ A REPORT ON THE MONITORING OF RAPTOR MIGRATION AT TANFUNG TUAN,PENINSULAR MALAYSIA ]
このペーパーを斜めに読んだ(ゆっくり時間をかけて読んでも分からないものは分からないタカ長です)結果の概要だけお知らせします。
調査地はTanjug Tuan、マレーシアの首都クララ・ルンプールの南東方向にあります(北緯2°24’東経101°51’)
インドネシア、スマトラ島の島から38kmあり、そのあいだが有名なマラッカ海峡です。
まず最初に気になる数字です。
調査期間、3月3日から3月18日までの16日間に記録されたタカは26,407羽
調査時間は96時間ですから1時間当たり213羽を記録
最大出現数は 3月14日の3584羽
その次が 3月9日の3392羽
この日タカ長はこの観察地にいました。
種別の数では
ハチクマが 24,407羽(92.4%)
クロカッコウハヤブサ 1810羽(6.9%)
その他 190羽(0.7%)
16日間の調査期間中1日1000羽以上を記録した日は 10日
2006年、2007年の調査結果を見るとこの期間(3月はじめから20日頃)が渡りの最盛期に当たっています。
この観察地で特徴的なのは、一日の渡りのピークが12時台に現れることです。
2006年 8762羽
2007年 8249羽
ハチクマがマラッカ海峡を渡る時間は45分程度(2006年のペーパー)ですから、インドネシア側から海上に飛び出す時間は11時台がピークになるのでしょうか?
この観察地が春の渡り時に、マラッカ海峡を渡ってきたタカの重要な上陸地点であることは1950年代に見つけられたようです。しかし、その後の調査はスポット的なもので、2000年からマレーシア自然協会(MNS)により、ラプターウォッチウイーク(RWW)が行われるようになってから継続調査が始まったようです。
しかし、今年の調査もピーク時だけ行われているように、調査が渡りの全期間行われているわけではありません。MNSも今後の予定として、3月~4月調査をして、渡りの状況や種の構成を調査することを一つの柱にあげておられます。
この時期の調査地は、私の感覚では日本の8月に調査している感覚でした。いくら南国の人とは言え、この期間に長期調査をすることは少人数では不可能なことでしょう。現地の観察者が増え、より長期間の調査がされ、世界的に見ても第一級の観察地の状況が明らかにされることを願っています。
[ A REPORT ON THE MONITORING OF RAPTOR MIGRATION AT TANFUNG TUAN,PENINSULAR MALAYSIA ]
このペーパーを斜めに読んだ(ゆっくり時間をかけて読んでも分からないものは分からないタカ長です)結果の概要だけお知らせします。
調査地はTanjug Tuan、マレーシアの首都クララ・ルンプールの南東方向にあります(北緯2°24’東経101°51’)
インドネシア、スマトラ島の島から38kmあり、そのあいだが有名なマラッカ海峡です。
まず最初に気になる数字です。
調査期間、3月3日から3月18日までの16日間に記録されたタカは26,407羽
調査時間は96時間ですから1時間当たり213羽を記録
最大出現数は 3月14日の3584羽
その次が 3月9日の3392羽
この日タカ長はこの観察地にいました。
種別の数では
ハチクマが 24,407羽(92.4%)
クロカッコウハヤブサ 1810羽(6.9%)
その他 190羽(0.7%)
16日間の調査期間中1日1000羽以上を記録した日は 10日
2006年、2007年の調査結果を見るとこの期間(3月はじめから20日頃)が渡りの最盛期に当たっています。
この観察地で特徴的なのは、一日の渡りのピークが12時台に現れることです。
2006年 8762羽
2007年 8249羽
ハチクマがマラッカ海峡を渡る時間は45分程度(2006年のペーパー)ですから、インドネシア側から海上に飛び出す時間は11時台がピークになるのでしょうか?
この観察地が春の渡り時に、マラッカ海峡を渡ってきたタカの重要な上陸地点であることは1950年代に見つけられたようです。しかし、その後の調査はスポット的なもので、2000年からマレーシア自然協会(MNS)により、ラプターウォッチウイーク(RWW)が行われるようになってから継続調査が始まったようです。
しかし、今年の調査もピーク時だけ行われているように、調査が渡りの全期間行われているわけではありません。MNSも今後の予定として、3月~4月調査をして、渡りの状況や種の構成を調査することを一つの柱にあげておられます。
この時期の調査地は、私の感覚では日本の8月に調査している感覚でした。いくら南国の人とは言え、この期間に長期調査をすることは少人数では不可能なことでしょう。現地の観察者が増え、より長期間の調査がされ、世界的に見ても第一級の観察地の状況が明らかにされることを願っています。