タカ長のタカの渡り観察

タカが好き、山が好き、花が好き、心はいつも旅もよう。日々移ろいゆく心もようを綴るナチュラリストのつぶやきです。

昔の「野鳥誌」

2008年01月23日 | タカの渡り観察
 トビ吉おじさんが拙宅を訪ねてくれました。話は当然、タカ長にはわけのわからない計算の話です。その話を紹介するつもりでブログに書いたのですが、、、、、
最後に操作を誤ったのか、その記事がどこかに消えてしまいました。
 同じことを再度書くと熱が出そうなので、今日はちょっと違ったことを書いて今日のブログとします。

 トビ吉おじさんが持ってきてくれた資料です。1962年頃の「野鳥誌」です。その野鳥誌27号(ちなみに2007年12月号はNo.717)に「鳥の飛行」と言う、立派な論文とも言えるものが4ヶ月にわたり掲載されているのです。執筆者は吉良幸世氏。ネットで調べるとネイチャー関係の本を何冊か出しておられる人ですが、詳しいことは分かりません。

 驚くのはその内容です。トビ吉おじさんが常々言っているような、翼面加重とか滑空比とか言葉が次々と出てくるのです。タカ長はまだ完読していないので、その内容紹介は後日に譲りますが、40年以上も前に、タカの写真などないので外国の文献をスケッチしながら鳥の飛行を研究した人がいたのです。

 そしてもっと驚くのは、このような研究結果を総計31ページにわたり野鳥誌が紹介していることです。この一文に比べると、最近の野鳥誌はまったく内容がありません。と言ったら野鳥誌の編集者に叱られそうですが、野鳥の会も中西悟堂さんが健在の頃はすごい活動をしていたことだけは間違いないようです。

 タカ長も野鳥の会の会員ですが、私たちの先輩にはすごい人がいたことを目にすると、会員の一人として反省すること頻りです。