タカ長のタカの渡り観察

タカが好き、山が好き、花が好き、心はいつも旅もよう。日々移ろいゆく心もようを綴るナチュラリストのつぶやきです。

ベトナムの旅から~その19

2010年01月28日 | 旅行のことなど
下りて下りてまた下りて、、、、、、

 混雑したサパの町を抜けると一本の道が下に下に続いていました。その入口に近いところに、、、、、



 このようはチケット売り場があり、マーさんは一人2万ドン(約100円)の入園料を払っていました。国立公園の入園料、と言うことなのでしょうか?今回の旅行費用のすべてはドルで払い済みですから、細かいことはまったくタッチしていないのです。どんぶり勘定で旅行費用が決められ、大枠で予算からはずれないようにしながら旅行が進行しているようです。



 歩くにつれサパの町がだんだんと高くなっていきます。空のほうも明るくなってきて、雨の心配はなくなりました。結果的にはこの日の雨が最後の雨で、それ以降帰国するまで雨には遭いませんでした。ハッキリとした「雨のち晴れ」のベトナム旅行でした。



 道はドンドン下がっていきます。下がるのは良いのですが、下がるということはサパの町に帰るときはこの道を上る必要があるということです。そのことを思うと下がりたくないのですが、マーさんはドンドン下がっていきます。標高差にして何百メートル下がるのでしょうか?

 

 下がるにつれて何やら懐かしい風景が広がってきました。昔の日本、日本の原風景と言っても良いような風景です。このような急傾斜地は広島にはないでしょうが、日本全体で考えれば特別な風景とも思えません。



 子どもたちが牛を追っている風景などはついこの前まで見ることが出来た風景ではないでしょうか?

 天気は回復したし、気温も快適なので気分は良いのですが、どこまで下がっていくのか、そのことだけが不安なのです。まぁ、あれこれ考えても仕方ないので、移り変わる風景を写真に収めながらついてゆきました。



 このような千枚田はサパの風景を形作る大きな要素になっています。あちらを向いてもこちらを見ても千枚田です。その狭いところは人が手を広げたほどもありません。文字通り猫の額ほどの土地をサパの人たちは根気よく開墾していったのでしょう。

 そのとき私たちはどこに向かって歩いているのか、すべてがマーさん任せの私たちは何も知らなかったのですが、結果から言うと「カット・カットの滝」に向かっていたのです。

 その話は次回にします。