タカ長のタカの渡り観察

タカが好き、山が好き、花が好き、心はいつも旅もよう。日々移ろいゆく心もようを綴るナチュラリストのつぶやきです。

韓国での調査に向けて

2010年04月12日 | タカの渡り観察
韓国での渡り調査が近づいてきました

 今日も雨。雨続きで体の中にカビが生えそうです。

 しかし、韓国での渡り調査が近づいてきたタカ長には「恵みの雨」とも言えます。準備作業が出来るからです。

 と言っても出たとこ勝負のタカ長、何をするか、何を持っていくか、、、、と言うようなことを考えるのは得意ではありません。とは言ってもタカ長には一緒に行く仲間もいるのですから、準備には時間をかけないといけないのでしょう。

プサンの調査地

 タカ長観察地のメインであるハチクマの渡り。そのハチクマが韓半島を経由して日本にやっていることはタカの渡り観察者の共通した認識になってきています。その韓半島の最南端、釜山広域市影島区がタカ長たちが調査地として決めているところです。



 左上の画像に見える島が影島。一島一区の島で日本の橋で本土とつながっています。

 1・2・3と書かれているのは昨年韓国側に研究者が設定した観察地です。3番観察地がタカ長たちが調査地としていた太宗台展望所です。



 影島の東側に入港する関釜フェリーの船上から見た三つの観察地です。

 影島の最南端から海に向けて飛び出してゆくタカを3番観察地で調査するのがこれまでの調査方法でした。

 昨年の調査では韓国側の研究者の協力も得て、三つの観察地で同時に調査しました。その調査時間は十分なものではないので、予備調査のようなものですが、それでも天気の良くないときは影島の先端に出る前に方向を変えてコジェド方向に向かっていることが見えてきました。影島には渡り前の一夜のねぐらとる大きな森がありません。そのことも影響しているのかもわかりません。

 そのあたりをシッカリと見たいのですが、何と言っても観察者の数が少ないので今年も十分な調査が出来ないかも分かりません。しかし、今年はこの釜山とその南西にある巨済島で同時平行調査を行って、韓半島南部での渡りを面として見るよう努力するつもりです。



 2番観察地から見る対馬です。この画像では少し見難いかも分かりませんが、遠くにかすかに見えているのが対馬です。この日は対馬全島がよく見えました。全島を見たのはそれが初めてのことです。

 その対馬に向けて海上を渡っていくハチクマを確認しました。

 今年はどのようなドラマが待っているのでしょうか?楽しみです。

 これから韓国での調査について、その概要をあらためて紹介してゆくつもりです。