タカ長のタカの渡り観察

タカが好き、山が好き、花が好き、心はいつも旅もよう。日々移ろいゆく心もようを綴るナチュラリストのつぶやきです。

今日の観察~4月14日

2010年04月14日 | タカの渡り観察
寒い観察が続いています

 4月も中旬に入りましたが、季節はずれの寒さが続いています。タカ長は完全な冬スタイルで観察しました。午後になって風もおさまりいくぶん楽になりましたが、それにしても時期外れのこの寒さ、あまり記憶に無いようです。



 このためかどうか、今年の春はサクラを長期間見ることが出来ます。そのサクラの蜜を狙って多くのメジロやヒヨドリがやって来ます。この寒さを喜んでいるのはメジロやヒヨドリたちかも分かりません。



 今日の渡りは何故か高いものばかり、どれもこれも小さくてタカ長カメラでは手に負えませんでした。カメ吉おじさんのカメラをもってしても、単に撮るだけの状態でした。そのためカメ吉さんもメジロの写真をバシャバシャ撮っていました。



 それを見ていたトビ吉おじさん、シャッターの耐用年数を心配していました。何しろ近いのでカメ吉さんのカメラだと、ド・アップの写真が撮れるのです。そのようにして撮った写真を、ディスプレイで大写しにしてメジロの舌の形がどうだとか、これまであまり考えたことが無いことを話題に盛り上がっていました。

 つまりそれだけ暇だった、と言うことです。

今日の結果

   4月14日     晴のち曇

     観察者     ジューヤク トビ吉 タカ長 カメ吉 コリ吉
     観察時間    8:00-16:00

       サシバ          11
       ノスリ           9
       ハイタカ    西向き  1
       ハイタカ    東向き  2
       ハイタカSP  西向き  2
       ツミ       東向き  3

韓国での調査に向けて

 タカ長が御大に連れられて、タカを見るために初めて韓国を訪れたのは1999年9月のことでした。アカハラダカの渡りを見に行ったのです。

 それから何度も韓国に行きました。そしてその間に韓国での人脈も広がっていきました。気がついてみればその人脈は超一流、日本のタカの渡り関係では私たち以上の人脈を持っている人は他にはいないと自負しています。

 当然のことでしょうが、友だちが増えればその国が好きになります。タカ長とて例外ではありません。その韓国ファンのタカ長の不満は、韓国内にタカの渡り観察が根付いていないことなのです。



 ここに描かれているのは東大の樋口先生のグループが研究されているハチクマの渡りを衛星追跡した航跡図です。春の渡りの航跡図ですが、タカの渡り関係者には良く知られているものです。

 インドネシアあたりで越冬したハチクマがマレー半島、中国大陸、韓半島を経由して日本に帰ってきていることが一目で分かります。この航跡図に関係する国で渡り観察をしている写真を貼り付けていますが、これらの国々、更に加えれば台湾でも渡り観察が熱心に続けられています。

 それらの国々にくらべて韓国の動きが鈍いのがタカ長の不満なのです。



 先日もお知らせしたようにタカ長たちは今春も韓国で渡り調査を行います。その主目的は韓半島南部でのハチクマの動きを探ることですが、もうひとつの目的は昨年韓国内に芽生えた小さな芽を少しでも大きくすることにあるのです。

 韓国に芽生えている芽は小さなものなので、それが大きく花開いて実を結ぶのはタカ長の次の世代になるかも分かりません。そのことは十分認識したうえで、今春の渡り調査を行うつもりです。

 この海峡をハチクマの群れが渡るのはいつになるのでしょうか?昨年は大きな群をキャッチできましたが、今年はどうなるのでしょうか?

 その結果はまもなく分かります。ご期待下さい。

今日の角島情報

   観察者     アル長 ほか
   観察時間    5:30-11:30

       ハイタカ         93

  天気が回復した今日、この時期の渡りとしては数が少ない、と言うのがタカ長の印象です。明日がアタリなのでしょうか?

  明日に期待しましょう。