タカ長のタカの渡り観察

タカが好き、山が好き、花が好き、心はいつも旅もよう。日々移ろいゆく心もようを綴るナチュラリストのつぶやきです。

今日の観察~10月26日

2010年10月26日 | タカの渡り
今日のような観察がこの時期の醍醐味ですよ

 天気図が冬型になりました。

 朝晴れていた空に、あっと言う間に黒い雲が広がりました。



 黒い雲と光る海。ハイタカ属の渡り観察本番、と言った天気です。今日のような日に観察しないとタカを見る面白さは分かりませんよ、などと言ったら叱られるでしょうか?

 本当を言えば、タカ長は午前中は裏山歩きをしていました。もちろん山も時雨模様の天気でした。時々は傘をさして歩くような天気でしたが、林道を歩いているとき上空の小さな視界の中を東向きハイタカが飛んで行きました。それを少しでも長く見ようと足許を注意しないで左に寄ったら、左足を引っ張られるような抵抗を感じました。見るとズボンのすそはヌスビトハギで真っ青の状態(少しオーバーですね)でした。



 観察地に帰ってみると皆さん大忙し、、、、東向きハイタカがドンドン飛んでいるのです。天気は相変わらずの時雨模様、時には車の中に避難するくらい雨が降ってきます。チョッと良くなれば虹も出ました。



 そのような中で観察を続け、、、、、、今日のトータルが126羽になりました。東向きハイタカはほとんど1羽ずつ渡るので大騒ぎをしたわりには数は増えませんでした。冬型の気圧配置になり、大陸から吹きだす風に乗って多くのハイタカが渡ってくるはずです。

 タカ長の経験では東向きハイタカはこのような天気の日に多く見ています。快晴無風の上天気の日にはあまり見ていません。そのような日には渡る数が少ないのか、青空にとけこんで確認することが出来ないのか、本当のことは分かりませんが、ハイタカ属の渡り観察は今日のような季節風が吹きだす寒い日が適しているように感じています。



 広島湾のほうは空気がクリアで遠くまで見ることが出来ました。



 裏山歩きもこのような天気のため稜線には登らないで麓を歩きました。麓の団地のそばで咲いていたコスモス。その上を雨を含んだ黒い雲が流れていました。

今日の観察結果

10月26日     時雨

   観察者      ジューヤク トビ吉 ひげじい タカ長 コリ吉 ほか
   観察時間     8:00~16:00
 
       ノスリ                21
       ツミ         西向き   10
       オオタカ      西向き    1
       ハイタカ      東向き   92
       ハイタカSP     西向き    1
                  東向き    1

   詳しく調べていませんが東向きハイタカの92はおそらくタカ長観察地に新記録だと思います。

   今日で今季の総数が6881羽。7000羽の大台が見えてきました。まだ二週間くらい観察を続ける予定ですから、ひょっとしたら7000羽を超えて8000羽をオーバーするかも、、、、、。

   そこまでは望めないにしても何となくノスリは未だでそうな予感がありますし、東向きハイタカも急速に少なくなることは無いと思われます。そのようなことを考えると間を取って7500羽、、、、と考えています。

   先がまったく読めないのがタカの渡り、、、、、秋季調査の最終盤はどのように推移して行くのでしょうか???