タカ長のタカの渡り観察

タカが好き、山が好き、花が好き、心はいつも旅もよう。日々移ろいゆく心もようを綴るナチュラリストのつぶやきです。

今日の荒谷林道

2008年01月11日 | タカの渡り観察
 心配した天気も、ご覧のように朝日が見えた今朝の観察地です。



 今日は歩き仲間と裏山を歩く日です。タカ長に感化されて、この仲間は大なり小なり野鳥に関心を持っています。それをいいことに昨日と同じコースを歩きました。



 中国自然歩道から高圧線の鉄塔沿いの道を下りて荒谷林道に出会う直前、荒谷川右岸の茂みです。砂防ダムが見えます。この茂みの近くにたくさんの鳥がいました。ミヤマホオジロ、アオジが多く、ミソサザイも見えました。



 これは林道の上部で道幅が狭くなっていますが、下流部分は広くて車の通行、駐車に苦労するところはありません。災害復旧工事が終わったばかりで、用壁の部分はコンクリートがムギ出しのところもありますが、、、、、、



 荒谷川の川床の部分は、昨日も紹介しましたように荒れ放題の状態です。この環境が野鳥たちには良いのでしょうか。贅沢を言わなければたくさんの鳥が見られそうです。

 今にも雨が降りそうで、小鳥を見るには条件が悪い日でしたが、私たちは終始小鳥たちの気配を感じながら林道を歩きました。

 もうひとつ良かったのは上記の写真のように、川床のブッシュにいる鳥を見るので、空抜けの鳥と違って順光になります。そのために色鮮やかな鳥を見ることが出来ました。

 天気が悪くて暗く、シッカリ確認できたのはミヤマホオジロ、アオジ、ミソサザイ、キクイタダキ、ジョウビタキ、シジュウカラ、シロハラ、メジロなどです。最近のタカ長は小鳥類を見ることが出来ません。耳の良い人、目の良い人がこられたらそのほかの鳥も確認できたはずです。

 原油高で遠出が難しいビンボーなタカ長は、今シーズンわが観察地の裏山をうろうろしながら、野鳥たちとの逢瀬を愉しみたいと考えています。

やっと見ました赤い鳥

2008年01月10日 | タカの渡り観察
 やっと見ました赤い鳥、と言ってもたったの1羽ですが、、、、、

 明日の天気予報がよくないので、今日裏山を歩いてきました。観察地の裏の自然歩道を歩き、チョッとコースをそれて荒谷林道へ下りました。通称C山の北東尾根、と言ったらよいのでしょうか。



 尾根道の展望はよくないのですが、高圧線の鉄塔の近くだけ見通しが利きます。これは窓ヶ山。



 これはその北側、東郷山方面の展望です。このように東郷山から向山にかけての展望が聞きますから、秋の渡り観察には期待できそうです。

 さて、赤い鳥です。その尾根道を荒谷林道に下りて、林道を荒谷川に沿って登っていきます。



 辺りはご覧のように平凡な風景です。この林道に出たところでルリビタキに出会いました。まだ青が十分出ていない固体です。そのルリビタキと分かれて少し登ったところ、荒谷川の川床のヤシャブシの枝先に止まっているベニマシコを見つけました。今シーズン初の赤い鳥です。

 この荒谷川は99年の豪雨で被害を受け、砂防ダムなどの復旧工事は済んでいますが、川床は荒れたままのところが多いので、案外鳥に出会えそうな雰囲気があります。
 
 今日のタカ長はどちらかと言えば「歩きモード」でしたから多くの鳥を見ていませんが、「鳥モード」に変えてゆっくり歩けば楽しいところかも分かりません。

今日見た主な鳥

 ベニマシコ     何と言っても今期初認です。遅いですが、、、、、
 ルリビタキ     考えてみるとこれも今期初認です。本当に遅いですね。
 ミヤマホオジロ  これで赤、青、黄色がそろいました。
 キクイタダキ
 シロハラ
 ジョウビタキ
         冬鳥としてはそれくらいです。

 シジュウカラなどのカラ類
 ホオジロ
 ウグイス
 カケス
 アカゲラの声とドラミングの音

 この林道はほとんど車は通りません。駐車可能な広いところもあります。そこに車を置いてゆっくりと歩けば案外たくさんの鳥を見つけられそうです。

 好天の日に歩いて見られることをお勧めします。が、冬鳥の少ない今シーズンですから過剰な期待はしないように、、、、。

 一度運試しをされてみては如何ですか?  



今日も晴れです~観察地の近況

2008年01月09日 | タカの渡り観察
 今日も晴れです。春みたいに気持ちのよい朝です。



 タカ長の住む団地のはずれから見た「佐伯運動公園」です。背後の山はNo.50 鉄塔から通称B山の稜線です。



 こちらはその鉄塔から通称A山にかけての稜線です。ご覧のようにスカッと晴れました。しかし、タカの渡りは未だですね。

 タカの渡りと言えば、ケアシノスリの情報が行き交っています。運のよい人は二桁見たとか、一度に5羽のタカ柱(?)を見たとか、、、、、

 しかし、タカ長の観察地にはやって来ないですよね。団地の上にやってくると嬉しいのですが、それは無理な望みでしょう。

 四国に帰省して情報が遮断状態のトビ吉おじさんにも電話しました。明日は広島に帰ってくる由、岡山県の某所で10羽くらい見て帰らないかなぁ、、、、。

 カメ吉おじさんがハイタカのすごい写真を撮った、と昨夜電話してきました。しかし、このカメ吉おじさん、写真の縮小の方法も、転送の方法も知りません。今度タカ長が行ってレクチャーして、ぜひ皆様に紹介したいと考えています。
 カメラ代に似合うだけの写真を撮ったのでしょうか?気になるところです。

ミカン狩りに行きました

2008年01月08日 | 旅行のことなど
 友だちの実家のある周防大島にミカン狩りに行きました。



 春を思わせる穏やかな瀬戸の海。海を渡る風には多少の冷たさもありましたが、この景色は「ひねもすのたり のたりかな」と言う俳句を思い出させる春の風情です。



 その春の海を見下ろす丘の小さなミカン畑、その隅に残された数本のミカンの木。ミカンのことは何も分からないタカ長には「チョッと少ないのでは、、、、、」と思ったのですが、、、、、、、、



 実際に採りはじめたらミカン箱はあっという間に一杯になりました。次の箱にも、その次の箱にも、そして何枚かの袋を一杯にしても、まだまだミカンは残っています。小さな木だと思いましたが、思った以上にたくさんの実があるものですね。
 1時間と少しの作業時間で、ワゴン車のトランクと3列目のシート一杯になるほどのミカンを採りました。

 近くでヒヨドリが騒いでいました。「全部持って帰ってはいけないよ」と必死に訴えているようにもみえました。そのそばの木立ではメジロが飛び回りながら、彼らも私たちに注目しているようでした。

 空にはノスリがホバリングしていました。ケアシノスリが多く飛来している、と言う情報があるのでシッカリ見ましたが、8倍の双眼鏡で見る限り普通のノスリでした。

 周防大島ではハイタカ属やサシバなどタカの渡りも記録されていますが、春らしいとは言え1月上旬ではそれらしい気配も見えません。タカの渡り観察はもう少し待つことにしましょう。

 余談ですがサクラ情報です。私たちが行ったミカン畑の近くに「五条千本桜」と言う、おそらくあまり人に知られていないサクラの名所があります。海岸端の道路のそばに、5kmにわたりソメイヨシノの桜並木が続いています。船を浮かべてサクラを見る人もいる、と聞きましたが、それは一般的ではないでしょうが、サクラ並木をウォーキングするのも楽しそうです。

 場所は片添ヶ浜海水浴場から沖家室島に向けて少し走ったところですからすぐ分かります。
 開花の時期は大島大橋あたりより少し遅れるそうです。4月10日頃が最適(?)

 皆さん行って見られては如何ですか?タカ長はその頃はベトナムの予定ですから、来年のプランに入れることにします。

マレーシアでの探鳥~マラッカその2

2008年01月06日 | 旅行のことなど
 明けて3月7日、何はさておいても朝の散歩です。いや、探鳥です。と言ってもアテがあるわけではありません。ホテルの窓から見た「みどり」の所に行って見るだけです。緑のところには鳥がいるだろう、と言う単純な発想です。ガイドブックも見ないで東に向けて歩き始めました。



 振り返ると私たちが泊まったホテル(左)が見えます。苦もなく「みどり」の中に入ることが出来ました。小さな丘になっていました。



 私たちの頭の中は鳥のことばかりだったので気がつかなかったのですが、鳥を探しながら歩いているうちに、そこが墓地であることに気がつきました。

 ホテルに帰ってガイドブックを見ると、そこはブキッ・チナ(Bukit China)と言うところで、ガイドブックの説明では「中国人の丘」と言う意味です。15世紀にタイのアルタヤ王朝の侵攻を受けたマラッカ王国は、明と朝貢関係を結び、国家の安泰を図ろうとした。明皇帝もその娘ハン・リー・ポーをマラッカ王に嫁がせたが、そのとき皇女と侍女に与えられた居住地がこのブキッ・チナ。しかし、今は約2万人の墓碑が丘をおおう華人の巨大な墓地になっている、と言うのがガイドブックの説明です。

 皇女の居住跡など歴史的な遺跡が残っているのかどうか、鳥ばかり追っていた私たちには分かりませんでした。



 鳥は期待したほどいませんでした。目に付いたのはコウライウグイスばかり、と言ってもよいくらいです。「またお前か、あっちに行っておけ」と邪魔者扱いしたいくらいコウライウグイスはいましたが、そのほかには特記するほどの鳥にあうことは出来ませんでした。

マレーシアでの探鳥~マラッカその1

2008年01月05日 | 旅行のことなど
 マラッカはマレーシアの首都クアラ・ルンプール(KL)の南150kmにある、人口60万足らずの古都です。現地ガイドの話では、マレーシア人がマラッカ旅行するのは、日本人が京都・奈良へ旅するのと同じような感覚だと言うことです。

 

 私の部屋はこの方向ではなかったので友だちの写真を使わせてもらっていますが、私たちが利用したルネッサンスホテルから南を見たところです。マラッカ観光の中心地、オランダ広場やサンチャゴ砦方面です。遠くに高層ホテルなども見えますが、大きな建物は少なくて田舎町の雰囲気がするところです。

 

 07年3月6日夕刻マラッカに到着した私たちは、まずオランダ広場、チャイナタウン方面に向かいました。



 時間は現地時間の7時過ぎです。やっと明かりがともる頃ですが、空には昼の明るさが残っています。画面のライトアップされた木にはたくさんのムクドリの仲間がいました。糞をかけられそうなので、その木を避けて通過しています。



 あまり広い広場ではありませんが、ところどころに花も植えられ、きれいな広場でした。もちろんそのときの私たちの目的はこの広場でくつろぐことではありません。夕方の7時過ぎです。そうです。チャイナタウンで夕食するつもりで歩いているのです。

 チャイナタウンはマラッカ広場のところからマラッカ川に架かる橋を渡ったところにあります。そこにババ・ニョニャ様式のレストランがある、とガイドブックで見たことがあるので、そのレストランに向けて急いでいるのです。

 マラッカ川に架かる橋を渡るとき、ふとオランダ広場のほうを見たら白い鳥の群れが南の方向に飛んでゆきました。サギの仲間で群れの大きさは少なくとも50羽、そのような群れが少しの間隔をおいて飛んでゆきます。何処からどこへ飛んで行くのか、旅行者である私たちには想像もできませんが、トータルではかなり多くの鳥が飛んでゆきました。



 さてチャイナタウンです。夕食です。この写真はチャイナタウンではなくオランダ広場川の通りですが、夕方7時半頃のチャイナタウンもこれと同じようなのです。ほとんどの店はしまっているのです。お目当てにしていたレストランも閉店していました。ガイドブックをよく見るとそのレストランの閉店時間は16時30分。そこまで確認しなかったのはタカ長の手落ちだとしても、その時間でほとんどの店が閉まっていることは思っても見ませんでした。



 結局私たちは何も食べることが出来ないで、マラッカ川の岸辺の道をホテルに向かって帰りました。ホテルの周りには小さな食堂があったようですから、、、



 その夜私たちがありついたのはこのようなささやかな夕食です。これが一人分ではありません。仲間と分けて食べました。

 それにしてもマラッカの町の店は早く閉まります。私たちの感覚とはまったく違いますから、マラッカを観光される人は要注意です。

 このようにしてマラッカの第一日は終わりました。

ダカールラリー中止

2008年01月05日 | 旅行のことなど
 今朝のNHKニュースを聞いていたら、今年のダカールラリーが中止になると報じていました。突然パリ・ダカの話をするわけではありません。タカ長はモーターファンでもありませんから、この件でコメントするものは何も持っていません。

 もう十年近く前になります。友人とセネガル方面への探鳥旅行を計画したことがあります。正確に言えば、仕事でダカールに滞在しているお嬢さんを訪ねる鳥友に同行させてもらおうとしたのです。時期はダカール・ラリーの頃、ゴールの日にはダカールに滞在していると言うプランです。

 当然ですが日本からダカールへの直行便はありません。ヨーロッパ経由になります。それならスペインで鳥を見て、それからダカールに入るプランを立てました。スペインの探鳥地案内の本、ヨーロッパとセネガル、ガンビア方面をカバーしている図鑑も買い求めました。しかし、直前になって友だちの家庭の都合で行けなくなりました。逃げた魚は大きい、そんなことを思わせる探鳥プランでした。

 他意あってこの話をしているのではありません。チャンスがある時に行っておかないと、一度逃したチャンスはなかなかめぐってこないと言うことなのです。そのことを考えさせてくれる、私の鳥見人生の大切なエピソードとして紹介したかったのです。

 どうですか皆さん、心当たりはありませんか?アフリカまで鳥を見に行くチャンスはもうタカ長には永遠に訪れそうもありませんが、この話は別に遠くの国への旅行に限ったものではありません。国内の、近場での探鳥にしても一度チャンスを逃すとなかなか次がめぐって来ない、そのような思いはどなたもお持ちではないですか?

 人生その日その日が勝負だと言うことを考えると、めぐってきた今日のチャンスは大切にしたいものです。

仕事始めです

2008年01月04日 | 山歩きから


 いきなりほとんど空になったワインのビンで失礼します。
 今日は私たち山のグループの仕事始めです。前々から計画していたわけではありません。昨日の午後、急に思い立ってメールを流したら8名集まりました。暇人がいるのですね。

 と言うことでいつもの道をいつものように歩いて、陽だまりを見つけて昼食、ワインで乾杯して今年の仕事始めです。乾杯の音頭はタカ長?いえいえ違います。今日の「一日リーダー」のG君です。6歳の子ですから彼は発声するだけですが、、、。



 いつもの道を登り、山上の名刹で初詣して、境内の展望台で一休みです。陽が射して、風もなく暖かな展望台でした。瀬戸の海はかすんでいます。空気が澄んでいたら四国の石鎚山も見えるのですが、、、、、



 境内の大木にツララが下がっていました。



 夏はハスの花で埋まる池も氷結していました。わずか600m程度の標高ですが、やはり下界とは寒さが違うのですね。



 私たちはいつものように、鳥の声がするとストップです。ここではホオジロしか見えませんでしたが、今日も多くの鳥を見ることが出来ました。少ないとは言っても、私たちの裏山には結構鳥がいるのです。普通種ばかりですが、、、、、。

 お恥ずかしい話ですが、タカ長はカシラダカを今期初めて見ました。しかし、赤い鳥にはいまだにお目にかかっていません。

 左端が今日のリーダーG君です。とても明るくて活発な子です。メンバーの孫ですが、彼が参加してくれたのでパーティの平均年齢がぐっと下がり、お陰さまでとても楽しい「仕事はじめ」になりました。

 寝正月はいけません。アウトドアー派、ナチュラリストは外に出て初めて元気が出るようです。

マレーシアでの探鳥~その6

2008年01月03日 | 旅行のことなど
 2007年3月6日午後私たちはフレーザーヒルを後にして、次の目的地マラッカに向かいました。フレーザーヒルでの滞在は2泊3日、まるまる一日滞在したのは3月5日の一日だけと言う、鳥を見るための旅としてはあわただしいものでした。もし許されるものなら、悪くてもまるまる3~4日は滞在したいものです。

 たった1回だけのマレーシア旅行、フレーザーヒルでの探鳥ですからえらそうなことは言えないのですが、今回の旅で気づいたことを記してまとめとさせて頂きます。



 フレーザーヒルの中心、時計台のある広場です。画面の真ん中、車の向こうに「インフォメーション」があります。食堂などの店も並んでいます。今回私たちは清水の舞台から飛び降りる気持ちでスモークハウスを利用しましたが、探鳥旅行の宿泊としては正面に見えている「puncak inn」(電話;09-362-2201)のほうがベターかも分かりません。宿泊費もこちらのほうが1/3以上安いようです。

 探鳥にはガイドを雇うべきです。全滞在日を通じて依頼するかどうかはそれぞれ考えがあるでしょうが、少なくとも最初に一日はガイドとともに歩いて、フレーザーヒルの状況をつかむ必要があります。それができなかったから、私たちはビショップトレイルから敗退する羽目になったのです。

 写真愛好家の人への情報です。私たちは時間がなくて行くことが出来ませんでしたが、現地で買った「Birds of Fraser's Hill」(Morten Strange著)に書かれている情報です。

 広場から北西へスモークハウス方面に向かって行き、グランドのところを左折してJalan Ampangをいった所にあるJelai Highland Resortは、宿泊するにも鳥の写真を撮るにも最適の場所みたいです。夜明けとともに鳥がホテル周辺のブッシュや駐車場にやって来るようです。8時半までに20~30種の鳥を見ることが出来るので、早朝ここで鳥を見て(撮って)、鳥のラッシュが終わってからコーヒーでも飲んで、次のスポットへ移動することを著者は勧めています。

 マレーシアに行くと多くの鳥に会うことが出来ます。ツアー旅行に参加するか、個人的に行くかはそれぞれの人の考え次第ですが、一度はマレーシアに行かれることをタカ長もお勧めします。

マレーシアでの探鳥~フレーザーヒルその5

2008年01月02日 | タカの渡り観察
スモークハウス

 今回私たちが利用したホテルは「スモークハウス」です。英国スタイルのホテルで、格式もあります。当然宿泊費も高いのですが、清水の舞台から飛び降りる気分で利用しました。(度々行くところではありませんから)





 部屋数16の小さなホテルですが、ご覧のように外観はしゃれています。英国風でチョッと高価なホテルであることを感じさせますが、、、、、、、



 部屋に上がって上から見るとご覧のとおり、悪く言えば使い古した安普請の建物みたいで、雨漏りが心配になりそうです。もちろんそんなことはありませんが。
 部屋の作りも同じものは一つもありません。タカ長が泊まった部屋のベットには天蓋がついており、それだけでマハラジャか王様になったような気がしたものです。



 ホテルの前はJalan Semantan。 Jalanと言うのはマレー語で「通り」の意味ですから、セマンタン通りと言うことになります。何処にでもある田舎道です。高原の村のメイン通りなのでしょうか、路傍に座っていると出勤途中らしい住民の車から手を振ってくれたり、バイクに乗った人が声をかけてくれました。村人はとてもフレンドリーなのです。



 通りからホテルの方向を見たところです。この木立の向こうにホテルがあります。別に紹介するほどの写真ではありませんが、つまりホテルの周りはごく普通の風景だと言うことです。素晴らしい山岳風景が見られるわけではありませんし、いかにも鳥がいそうな湖もありません。



 しかし、ここに座っているだけでたくさんの鳥を見ることが出来るのです。これは私の普通のデジカメで望遠撮影したシキチョウです。向こうの森の上には広い空が広がっています。

 

 これも私のカメラで撮ったタテジマクモカリドリです。普通のデジカメですからこの程度しか撮れませんが、下に曲がった嘴を見ることが出来ます。タカ長のデジカメではこれくらいの写真しか撮れないのですが、一眼レフに望遠レンズをつけて待っていたらたくさんの写真が撮れるはずです。

 私たちは事前の勉強でビショップトレイルでの探鳥を第一に考えてプランしましたが、結論を先に言えば、このスモークハウスの前で終日鳥を待っていたほうがたくさんの鳥を見ることが出来たようです。本当にたくさんの鳥が来てくれました。

 2番目の写真の木立の中でヒメオナガバトを見ました。5番目の写真のブッシュの中にムナグロタイヨウチョウなどがやって来て、忙しく動き回ることもあります。その右奥の木の中でチャガシラガビチョウが営巣していました。ヒメカザリオウチュウが目の前を飛ぶのを見て興奮したのもこの道からです。

 私が事前に得た情報では、このスモークハウスの周りが探鳥に適している、とは書かれていませんでしたが、ここは間違いなく私たちのようにマレーシアを初めて訪ねるバーダーには最適のポイントだと言えます。

 とは言っても、あそこまで行ってホテルの前で一日過ごすことは、よほど日程的な余裕がないとできませんが、、、、、、。
 もしフレーザーヒルに行かれることがあれば、最低でも4~5日時間をとって、そのうちの一日はスモークハウスの前で鳥を待たれるようお勧めします。ホテルのすぐ先には東屋のあるベンチつきの小さな公園もありますから、急な雨が来ても安心ですよ。

 フレーザーヒルはそれだけの時間をかける価値のある探鳥地です。