武田じゅうめい 愛と誠と正義

色即是空とは、すべての存在は虚無であると知る。
旗印は日本愛、 日本人には日の丸が足りない

薬害エイズの天国の門

2008年03月05日 | 人生の意味
この人たちは死んで天国へ行けるかどうか。
薬害エイズ問題、許されぬ官僚と製薬会社の犯罪。
製薬会社と厚労省官僚と大学医学部教授によって、国民の命と引き換えに企業利益を優先させた事件だった。
厚労省は、1983年にはアメリカ製の非加熱血液製剤がエイズ(HIV)ウイルスに感染している危険性を認識していたにも関わらず、1985年に加熱血液製剤(エイズウイルスを殺したもの)を承認するまで、エイズ製剤を血友病患者に使用することを認め使用中止をしなかった。
また厚労省は、エイズ製剤の回収を製薬メーカーに指示しておらず、結果的に回収が終了したのは1987年頃であった。この為、血友病患者の4割、2千人にエイズが感染してしまったといわれる。
血友病とは血液の異常凝固症で、身体の中(関節、筋肉)で内出血を繰り返す難病である。
なぜ厚労省は対応が遅れたのか、なぜ大量のエイズキャリアを発生させたのか。
非加熱製剤を投与された血友病患者は、1995年頃には、次々にエイズを発症し、毎日のように亡くなったという。
人の命よりも病院と企業と官僚の利益が優先されてしまった。
当時のミドリ十字(現田辺三菱)が、非加熱製剤の在庫を大量に抱えていたため、それを捌く必要があった。 
エイズ問題が世界的に報告され始め、危険を察知した厚労省は、1983年に厚労省内にエイズ研究班を設置し、班長に安部英・帝京大学副学長(東大医学部卒、血友病治療の権威)を据えた。
安部教授は、非加熱製剤は問題が無いことを厚生省に強く進言し、非加熱製剤(エイズ製剤)を血友病患者に対して使用継続を認めさせた。
ミドリ十字は見返りに、厚労官僚の天下りを受け入れた。
当時、代替えとして国産のクリオ製剤があったが、アメリカ製の非加熱製剤は薬価差益が非常に大きく、儲かる薬であったという。
その後、安部教授は逮捕起訴されたが、東京地裁で無罪判決が出た。
その後まもなく認知症を発症し高裁公判停止になり、2005年4月に死去した。当時、地裁の無罪判決には各界から大きな批判を浴びた。
安部教授、最後は幽鬼のような顔になって狂い叫んでいたが、こういう人間の最期は哀れだ。
因みに、逮捕起訴された厚生官僚・松村明仁は有罪、ミドリ十字の松下、須山、川野も有罪になった。
一方、安部教授の起訴理由は、自分の患者にHIVウイルスが入っていることを認識しながらエイズ製剤を投与し、エイズを発症させ死亡させたという驚くべき内容であったのだが。 
さて時間は過ぎて昨日、元厚労省官僚・松村明仁(66)について、最高裁は、松村の上告を棄却する決定をし、禁固1年執行猶予2年の有罪判決が確定した。
フィブリノゲン薬害肝炎問題も、アメリカ製非加熱製剤、厚労省官僚・宮島彰、田辺三菱製薬(ミドリ十字)と全く同じ構造であるということは、何とも恐ろしいことだ。
(ムラマサ、怒りの一閃)
コメント
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