俺がやったとは、ヤクザの言う言葉

「俺がやった」 と家族を手にかけた父親。
小さいながらも父から受け継いだ会社社長で、紳士然とした働き盛りの４２歳。
東京・小石川の、ちらしと製本会社経営の江成征男が刃物を使って一家を惨殺そして重傷を負わせた。小学六年の長女（１２）は、窓から逃げて無事だった。
江成は会社経営に行き詰まり、借金を抱えていたという。
江成とその家族は、近所の評判も良かった。 奥さんは知的美人タイプで元・城北信用金庫の看板娘でミス文京区だったが、居間で夫と激しく争い、抵抗した刀傷痕が残っていたという。
それにしても、残された子供が可哀想だ。 一瞬にして、父母と祖父母の４人を失くしてしまった。何とかならなかったのか。
石原の新銀行はこういうところにカネをやればよかったのだ。 石原慎太郎は自分の預けた預金だけが気になっているが、都知事のやる仕事は、こういう零細企業を救うことだ。
「傲慢」と「エゴ」が服を着て歩いている男・石原慎太郎。
石原銀行４００億円追加出資に自民、公明の賛成で成立した。
再建できない株式会社銀行を再建させると、またも大嘘をついて税金を投入したのだから、石原、自民、公明の責任は重い。
来年春の都議選で思い知らせよう。
２００５年の新銀行開業当時に、都は１０００億円を出資したが、うち７割が都債でまかなわれており、債券の利子負担が１００億円になる。今回の４００億円を合わせて都の総負担額は１５００億円になる。 　
しかも１２００億円の資本金のうち１０００億円が減資され、１０００億円に上る累積赤字の穴埋めに使われるのだ。 新銀行は今後、融資を現在の４分の１に圧縮しながら、今後４年で利益を倍にするというシナリオだが、不良債権の山の中に首を突っ込んで倒産の憂き目をみるだけだ。
支援する金融機関もなく、１１の国内外の銀行に打診して断られており、生き残りは厳しい。 株主のNTT, 日立、あいおい損保と都関係の企業がお付き合いしたが、倒産しないうちに株の放出を始めるだろう。
また１％の金利を儲けた大口預金者は全額引き落として、石原銀行にはカネはなくなる。 さて、再度の追加出資になることは見え見えだが、ゴーマン石原はどうする。
（ムラマサ、ニヒルだ）