麻生タイタニック号、沈没寸前

麻生太郎の衆院解散と大義名分。
誰が変を起こそうとも、人心を収攬するには大義名分が要る。混乱の中で去就に迷う時、その迷いを払拭させるのは大義名分、そして勢いだ。
小泉さんが、郵政民営化すなわち「国民の為の政治」という大義名分を掲げ、電撃的なる衆院解散という政治ショーの幕を切り、天皇の詔勅が粛々と皇居を発し、衆院の本会議壇上への扉が開かれた瞬間、時の勝負は決した。例え、郵政民営化というのは如何に欺瞞に満ち、虚偽であったにしろ、小泉さんの桶狭間の戦いは大勝利に終った。変人は変を起こすのがうまい。
さて、読売新聞の世論調査が昨日発表された。麻生の支持率２９％、不支持率６１％。 今、票を入れるとしたら自民へ２９％に対し民主へは３９％。 つまりこの不細工な顔を尖らせた麻生太郎は、悲惨とも形容できる不人気を背負いながら、イタリアサミットへ出かけることになる。極東からやって来た少し猫背で、口をひん曲げ、目を険しくし、破顔一笑の目が笑わない、地下牢の暗闇から現れたような日本の宰相を誰がまともに相手にするのだろうか。
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昨日の田原のサンプロ。
自民党から石原伸晃が出ていた。今、自民党にあって、好き嫌いは別にして、最良の政治家である。人材枯渇状態の自民党において唯一、ポスト麻生の政治家だ。逆に言えば、石原伸晃が最高なのだから、後の自民党政治家はカボチャかイモの類だと見て間違いない。この人、幹事長代理という党要職の身だが、どのテレビでも、自民党らしくないまともな意見を吐く。 しかし党に帰れば誰にも相手にされない。つまり口跡爽やか、見映えのいい石原をテレビに出して、国民受けするマスコット坊やでしかない。綺麗なラップをはずして中身を見てみれば、腐った魚や肉がつまっているというのが自民党の実態だ。 さて、石原伸晃は、民主党の政策はリアルではない、バーチャルだと批判した。石原の言ったことを分かりやすく言えば「空想を追ってばかりで民主党は現実的でない」ということだが、理想を追わない政治家は狩をしないブタのようなものだ。
そして、鳩山由紀夫の「友愛」が取り上げられた。田原は友愛なんてさっぱり分からんと枝野幸男を攻め立てた。しかし「友愛」というのはいい言葉だ。今まで、利権とか弱肉強食という言葉が乱舞していたが、「友愛」はなかった。
それではと、田原は枝野に財源数字を出せと迫ったが、枝野が具体的に述べた以上の数字は出てこない。なぜならそれらの数字は、官僚によって秘匿され民主党には絶対に出さない。枝野幸男が述べた数字で充分だ。はからずも石原伸晃は口を滑らしたが、「民主党がやれば無駄金は出てくるかも知れぬが、１０兆とか２０兆円とかのレベルにはならない」。 そこなのだ。つまり石原が指摘するように１０兆、２０兆円にはならなくても、数千億円の無駄カットだけでも立派なものだ。しかし民主党は官僚の無駄使いと天下りへの補助金をカットすれば、２０兆円は出ると言う。自民党は出ないという。それなら民主党に政権を任せてみる価値は大いにある。
それに関連して公務員の給与カットを枝野は主張したが、当然だ。例を挙げれば、日本の大使の退職金は１億円だと枝野は明らかにした。そして本ページはその都度指摘してきたが、事務次官の平均退職金は７千万円、自衛隊の幕僚長の退職金も７千万円だ。つまり官僚役人は貰い過ぎている。退職金だけでなく、公務員全般の給与も高額だ。
★ イタリアサミット。
麻生太郎はドン詰まりになりつつあるようだ。７月８日開幕のイタリアサミットが花道になるのではないのか。但し、イタリアサミットの会場は、先日大地震が発生した場所で、復興を助ける為にそこで開催するのだという。何でもホテルというより、簡易宿泊所のような施設で学生合宿のようにやるのだと聞こえてくる。さすがに米国はそれに反発して、イタリアの米軍基地からオバマをヘリコプターでサミット通いをさせるという。まあ日本サイドは麻生太郎だから、２段ベッドの相部屋でも問題は無いが。
★年金問題
自民党は長妻と山井が年金不安を煽るから、若者は保険料を払わないのだと責める。そういう問題のすり替えにはうんざりだ。 まずフリーターの若者にとって月１万４千円の支払いは不可能だ。そして消えた年金は未だに解決されていない。
それは社保庁と麻生自民党の怠慢以外の何ものでもない。
★    少子化問題。
小泉さんに惚れられて、比例第一位で衆院議員になった自民党の猪ブタ邦子なる大学教授が、少子化担当大臣になったことがあった。経歴を見ると輝くばかりのキャリアだったが、まるで駄目女。 キャンデーちゃんのような格好は記憶に鮮明だが、言うことは無知蒙昧。 つまり自民党は少子化対策について何もやって来なかった。少子化の最大原因は若夫婦が経済的に不安を抱えているからだ。住宅価格、教育コストの高さに加えて、根っこの雇用不安を拭いきれない。
★コメント「さとし」さんへの返事。
そういうことです。 但し、本ページは民主党の相原久美子らの反日グループを批判していますが、政権交代は必要です。
（ムラマサ、鋭く斬る）