★麻生太郎。
マーフィーの法則に嵌った麻生太郎に、幸運の引きはない。本ページが予測したように鳩山邦夫を斬り捨てた直後の世論調査は、麻生に手痛い打撃になった。昨日曜に最新の世論調査が日本テレビから発表された。麻生の支持率が9%も急降下して23%、不支持は61%(TBSは何と71%)へと上昇した。今どちらに票を入れるかの問いには、民主党38%が自民党26%を引き離した。尻に火がついた麻生に逆転ホームランはあるのか。険しい顔を益々尖らせて、イタリアサミットならぬシシリアン・マフィアの総会に出るような雰囲気になってきた麻生太郎。漫画太郎よろしく「明日はどっちだ」。
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昨日の田原のサンプロ。
臓器移植の話であった。河野太郎は頑張っていたが、後の古い政治家たちは駄目夫と駄目子だ。
2007年度の心臓移植の数は、米国が年2240件、日本がたった10件だったという。日本でドナーカードを持っていない人は91%で、持っている人はたった4%。臓器移植法、特に心臓移植が焦眉の課題だが、本ページは河野太郎のA案を支持する。後の自民の鴨下、公明、社民の考え方では、日本の心臓移植は進展しない。つまり本当に心臓移植を日本で積極的にやるつもりがあるならば、河野太郎のA案を採用するべきだ。 A案は脳死判定がなされた場合、生前の本人がドナーになるという意思表明を行なっているか、そうでない場合でも、家族がドナーになることを了承すれば、臓器を取り出し移植が可能になる。
B、C、D案はそれを認めない。なぜなら第一に脳死は人の死とは考えないからだ。死んでいない以上、臓器を取り出す訳には行かないという理屈だ。そして家族の同意があってもドナーになることは駄目で、事前に本人の意思表明がドナーカード等に明記されることが必要だとする。つまりBCD案では、現実的には、臓器移植は現状からほとんど進展しないことになる。自民・鴨下、公明、社民が事前の意思表明がドナーカードに明記することが必要だと主張するならば、ドナーカードを国民に持たせ、事前の意思を明記することを義務化するべきだ。それが政治家の仕事ではないか。昨日の議論では、「ドナー登録が増えるように努力しなくちゃ」というのでは、友達の茶飲み話しで、政治家の態度ではない。 このように日本は、国内では厳しく臓器移植を制限している為に、結果的には外国に行って臓器移植を奨励するようなことになっている。WHOは、日本は金にあかせて、米国、中国、フィリッピン、インドで臓器移植を受けるのはけしからんという国際世論を指摘する。
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熊谷俊人、早稲田大学政経学部卒。31歳。
当選確定後、「これが夜明けだ」と語った。少しダサイ言い方だが、まあいいだろう。4月の名古屋、5月のさいたま市と続いて政令市長選で民主は3連勝だ。これで自民に総選挙で歴史的惨敗を舐めさせる。自民は「政権担当能力」を訴えるが、自民の政権担当能力というのは、利権の分捕りには目の色を変えるが、腐れ官僚に仕える猿同然ではないか。官僚にとっては便利な道具だが、国家経営の能力など何もない。その証拠に、消えた年金は遅々として進まず、病院の医師不足、介護・福祉崩壊、少子化、雇用不安などなど、論を俟つまでもない。
さて千葉市長選は、民主系の熊谷俊人が、自民・公明系で前副市長の林を破り、初当選した。中央官庁から天下りした副市長の林を破ったということは、それだけ市民は官僚政治にうんざりだということだ。官僚の天下りが既得権益になっており、公共事業の入札は談合の巣になっている。我々の税金を食い物にする悪い奴らを叩き出す。何しろ千葉市は、何と1兆円以上の大借金を抱えているのだ。どれほど自民と官僚と癒着企業は甘い汁を吸ったのか。
(ムラマサ、鋭く斬る)